3Dマイホームデザイナー

登録日:2021/01/22 (金) 01:04:12
更新日:2021/01/29 Fri 20:03:27
所要時間:約 6 分で読めます





マイホームデザイナーで作った間取り図が……、


出典:建て主が3DマイホームデザイナーPRO9 EX にて作成。
© 2015 - 2021 MEGASOFT Inc.




このような立体図に早変わり!

出典:建て主が3DマイホームデザイナーPRO9 EX にて作成。
© 2015 - 2021 MEGASOFT Inc.




概要

『3Dマイホームデザイナー』とはメガソフトが発売している建築向け3Dソフト。
Windows専用であり、現状Macには対応していない。

その名の通り3Dを使ってマイホームをデザインするソフトである。
なので建築業の人が愛用するソフトなのだが、近年漫画家の愛用者が急増している

種類がたくさんあり、家庭用版『3Dマイホームデザイナー13』が16500円(ダウンロード版:12650円)。
プロ版『3DマイホームデザイナーPRO9』が66000円(55000円)、上位版『3DマイホームデザイナーPRO9 EX』が132000円(121000円)
EXのさらなる上位版『3Dアーキデザイナー10 Professional』が290000円(280000円)とメチャメチャ高い。
種類によってできる事が違うので自分の用途に合わせて購入するのが一番。
建築のプロと漫画家(後述)ならお高いがEX版で、それ以外の用途なら13で十分だろう。


メガソフトの社長の井町良明氏がYouTubeにて本ソフトの使い方について説明した動画を投稿されている。
このソフトの購入を検討している、あるいは使い方が分からない人は視聴するのをお勧めする。

ちなみに『間取り探偵』も本ソフトで作図している。

建築向け

手書きや3DCADではどうしても時間がかかりがちになってしまうが、本ソフトでは全てマウスによる簡単操作なので時間短縮になる。
手書きの間取りは何度もやり直しができないので、デジタルなので何度もやり直せるのもメリット。

また施主は間取り図を見せられただけでは完成した家を想像できないことが多いため、3Dにして見せる事で意思疎通も簡単。
さらに 施主の無茶な注文も3Dにすることで具体的に何故無理なのかの説明もできる(例えばその構造だとドアが開かない等……)

一般向け

Wiki篭りの中にも「将来マイホームを持ちたい」という夢を持っている人はいると思う。
そんな人はこのソフトを使い、理想の間取りを考えてみると良いだろう。
本ソフトには作った間取りと家具から建築費を算出する機能があるので、自分のマイホームの建築費を貯める目安にもなる。


創作向け

前述したとおり、近年漫画家の愛用者が増えている。というのも本作は漫画の背景にピッタリなのだ。
とは言っても、あくまで現代の家をデザインするソフトなので自然物やファンタジーの家を描く事は出来ない。
しかし現代モノなら避けては通れない住宅街、特に主人公宅を簡単に描写できるというメリットが漫画家を惹きつけている。
特にアシスタントを雇えない同人・アマチュア作家にお勧めである。

通常、家や部屋を描く場合、街中で写真を撮ったり資料を見て描くのだが、
知識がないと撮った家の外観と内観の間取りが食い違ったり、資料に写っていない部分が描けなかったりする。そもそも描くのメンドクサイ。
その点、本ソフトは間取りを立体化させるので食い違う事はないし、家具も3Dなので角度を自由自在。
一度作ってしまったら使いまわせるうえ、少し配置を変えれば別の家にもなる。
CLIP STUDIO PAINT(以後クリスタ)』のライン抽出機能を使えば簡単に線画に出来るので、イチイチ描く必要もない。
こういう理由で愛用されているのだ。

漫画の背景として使う場合、家庭用ではなく10万もするEX版の購入がおすすめ。
EX版では『アレンジ出力機能』があり、画像出力した際の線の太さを変える事が出来る。
これでクリスタのライン抽出機能が使いやすくなり、理想の太さの背景が出来る。

画像出力した画像を元にトレスするやり方ならアレンジ出力機能はいらないので、家庭用版でも問題ない。
しかし「背景作画をサボりたい」という人が本ソフトを購入するだろうから、最後まで楽をしたいのならEX版である。

また著作権に関しても、メガソフトの社長の井町良明氏がブログにて制作した家を漫画に使用する事を認めているので安心して欲しい。
ただし、3Dの著作権はメガソフトのものなので、それをそのまま配布・販売はできない。


機能

機能が多数あるので、ここでは制作につかう基本的な機能について紹介する。

  • 間取り制作
その名の通り間取りを作成する機能。
絵で表現する2D画面の間取りと立体的な3Dでの間取り制作ができるが、基本は2Dで間取りを制作し、3Dにして現実に制作した際の不具合の確認をする。
間取りの制作は簡単で、画面左にあるツール欄の『部屋作成』をマウスで画面上に持っていけば作成される。

  • 部屋作成
上記の通り間取り作成のメインとなるツール。
玄関・ホール・廊下・リビング・トイレといった部屋の名前が書かれたツールがあり、それをドラッグして画面上に移動させると部屋が作成される。
事前に設定した敷地の大きさに合わせて部屋同士を隣接させていけば、家一つが出来上がる。
そして出来た部屋にツール欄にある『道具』からドアや窓を部屋に合わせて設置、『住宅設備』からトイレやキッチンなどを設置していく。

  • 家具配置
上記の『住宅設備』と同じく家が出来上がってから、部屋に合った家具を設置していく。
本ソフトに収録されている家具の3Dは現実の大手家具メーカーの商品を使っているため、気に入ったら現実世界で買う事が出来る。
またこれらのメーカーの電化製品には消費電力を設定されているため、年間の消費電力を計算する事も可能。
設備や家具などはマイホームデザイナーにあらかじめ幾つか登録されているが、
『データーセンター』に会員登録すると55417点(21年1月時点)が使い放題となる。月額約1000円。
初期に登録されている物だけでも使いきれないほどあるので、趣味で使う分には登録は必要ないだろう。

  • ホワイトモデル表示
その名の通り3D間取りに表示される3D全部を白くする機能。
画面上部のツール欄にある『表示』から『ホワイトモデル表示』を選ぶだけ。
家具や設備、壁や床のテクスチャを全て白くすることで、色に惑わせられず家のデザインだけを強調する。
また色が消えるためクリスタでライン抽出した際にトーン化は出来ないが、線画が綺麗に抽出される。

  • アレンジ出力
EX版以降のみ。2Dの間取り図のサブツール欄の一番に下にある『立体化』で3D画面にし、その画面の一番下のツールにあるパース図から選択できる。
画像出力した際の輪郭線やコントラストを変更できる機能だが、デフォのままだと輪郭線を弱に設定しても線は太めのまま。児童漫画の背景といえば分かりやすいか。
これは出力サイズが小さいからであり、『出力サイズ』の『パース図と同じ』になっている部分を、
『最大(3000×3000)』にすれば、出力したさいに漫画にちょうどいい太さになる。あとは好みに合わせて輪郭線を変えるだけ。


漫画背景への使い方

まずは部屋制作機能を使って部屋と家具を図面にドラッグしていき、項目冒頭の間取り図が完成!
これを『立体化』ボタンを押すことで、3Dの間取りに変わる。
視点操作ツールを使って自分が描きたい構図に3Dを合わし、そうして出来たのが項目冒頭の3D間取り図。
これを前述したアレンジ出力画面を開き、出力サイズを最大にし輪郭線やコントラストを微調整する。そして画像出力ボタンを押す。

次にクリスタを開き、マイホームデザイナーで作った画像を読み込む。読み込んだ画像をライン抽出で線画にする。
本ソフトは自然物や布団などの布系は線画にすると固くなるので、それを微調整し、必要に応じてトーンを貼り削りすると完成となる。
以下の画像は建て主が冒頭の3Dをクリスタで実際にライン抽出して調整したものである。
間取りを考えるのに小一時間はかかったが、抽出して調整するのには5分とかからなかった。

出典:建て主がCLIP STUDIO PAINT にて作成。
© CELSYS, Inc.







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最終更新:2021年01月29日 20:03