「おんわら」と読む
エルニア侵略の世に生まれた恐るべき呪具である。侵略による動乱が極まる中、戦場に立つ兵の命を減らす為つくられ。呪の力により動かし、戦場を駆けさせた。
しかし、遺失の時代には、その用い方もさらに凄惨なものへと変貌した。敗れた兵の亡骸或いは生きたままを藁の躯へと封じ、命無きとして戦場へ送り出す。藁を浸した油を塗り、焔を宿らせれば、燃え盛る戦鬼と化し、敵陣へと突撃する。その姿はまさしく、恐怖そのものでもあった
戦場の者らはこれを「怨藁(おんわら)」とも呼び、避けるべき兵と恐れた。夜陰に紛れ、炎と共に迫るその影は、敵軍の心胆を寒からしめ、戦意を奪うものとなったのだ。
エルニア侵略の世に生まれた恐るべき呪具である。侵略による動乱が極まる中、戦場に立つ兵の命を減らす為つくられ。呪の力により動かし、戦場を駆けさせた。
しかし、遺失の時代には、その用い方もさらに凄惨なものへと変貌した。敗れた兵の亡骸或いは生きたままを藁の躯へと封じ、命無きとして戦場へ送り出す。藁を浸した油を塗り、焔を宿らせれば、燃え盛る戦鬼と化し、敵陣へと突撃する。その姿はまさしく、恐怖そのものでもあった
戦場の者らはこれを「怨藁(おんわら)」とも呼び、避けるべき兵と恐れた。夜陰に紛れ、炎と共に迫るその影は、敵軍の心胆を寒からしめ、戦意を奪うものとなったのだ。