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ハリアー」(2025/02/21 (金) 16:21:54) の最新版変更点

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---- #CONTENTS ---- **ハリアーは甲板が焼けると聞いたことがあるのですが、そんなに熱くなるならタイヤも燃えるような気がしますがどうなのでしょう? #image(http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/av01.jpg) この写真を見てもらえばわかるんですが、ハリアーの車輪と[[エンジン]]ノズルは 干渉しないようにずれた位置に装備されています。 何分も排気に晒されるわけではありませんので大丈夫です。 排気温度は排気口直後でも400℃程度 合成ゴムなら、よほどじっくりあぶらない限り簡単にクリアできます #right(){(41:169-170)} **ハリアーって垂直じゃない離着陸ものすごく不安定そうなんですけど、操縦士はその辺気を使うんでしょうか? 自転車式降着装置の問題でしたら、B-47、B-52、U-2等にも使われていいて、 それほど特殊で危険という訳ではないと思います。 もちろん着陸操作などは通常形式と異なる処は有ると思いますが。 とは言えAV-8系の事故率の高さは良く知られているところです。 #right(){(41:190)} 垂直でない離陸の場合、たいていはスキージャンプ甲板からの 離陸でしょうが、ノズルは完全に後ろ向きで、離艦の瞬間に下方に 向けられます。このタイミングを間違えると困ったことになるでしょう。 また、着陸時、特に左右前後方向の微動というのは名人芸に近い操作が必要だそうです。 #right(){(41:193)} **ハリアーってドッグファイトの時とかにノズルの向きを変えて旋回時の軌道をずらしたりするって本当ですか 実戦で使われたことはないそうです。 ハリアーとドッグファイトをやりたがる奴がいなかったせいだと思いますが。 #right(){(60:74)} **ハリアーって空中でホバリングしたりするのって地面の近くじゃないとできないんでしょうか ハリアーって空中でホバリングしたりするのって地面の近く以外で 出来るか出来なのいか、と言う二者択一の質問なら、出来ると言う ことに、恐らくなるのだと思います。 揚力の増える現象は「地面効果」と呼ばれていますが、この高さは、 翼のある航空機の場合で、(翼全長幅の半分の高度以下)ぐらいの、 比較的低い高さだと言うことが、下のページなどから分かりますね。 始祖鳥は地面効果による飛行者であったか? http://archaeopteryx.rgr.jp/zoology/apx01.html ・ 地面効果(Ground effect)は定数βに由来する. ・ (β = h/b, h = 表面からの高度, b = 0.5 x 翼幅) ・ 地面効果はおよそ β=1.0 で検出され, ・ β = 0.5 で節約効果が顕著になり, ・ βが0.1~0.2で最適となる. 161 ハリアーの様なVTOL機は当然推力重量比が1を超えるはず http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000161.html 以前TVなどでも、比較的高度のある状態でのフォバリング実験が 放映されていましたが、実戦時に多量の兵装を積んでの垂直離陸は、 無理かもしれません。 高空で空気が薄くなった状況でのフォバリングは、良くわからないのですが、 [[エンジン]]を高出力運転するの場合に、「[[エンジン]]水噴射」をしていると言う話も、以前「工学板」などで有りました。 そのため、フォバリングが可能としても「短時間」だと言うことに、 恐らくなるのでしょうね?。 #right(){(60:535)} **ハリアーですが、あんな遅い戦闘機今でも一部の国で現役なんですか? 対地攻撃をする時の速度はどの飛行機もそんなに違いはありません。 対空砲で落とされる可能性はどれも同じ位でしょう。 ノズルの位置から赤外誘導ミサイルをくらうと被害が大きくなるという話もありますが。 #right(){(73:89)} 今でも現役ですし、戦闘機である以上戦場に出れば撃墜される可能性は常にあります。 ただ、レーダー網や防空能力が高く被撃墜率の非常に高い空域に一番手にまず投入さ れると言う運用のされ方はしません。 #right(){(73:91)} アフターバーナーを使ったダッシュでもしない限り、ハリアーとF-16の スピードは大差有りません。超音速が出せる戦闘機でも、大半の飛行 は遷音速粋で行われます。 #right(){(73:92)} **ハリアーの前脚と主脚はどのようにして機内に引き込まれてるのでしょうか? 前脚は後方に、後脚は前に折りたたまれる…はず ハリアーのみならず、あの年代に設計された戦闘機は駐機時にも 脚扉を閉める設計になっているので(流行以上の意味はない?) きみのいう「ハッチ」は見えにくい 一番良いのは、模型屋に言ってハリアーの模型を1個買ってくることだな #right(){(79:245)} 前脚と主脚は普通に胴体内に格納されますよ。 主翼についてる補助輪はうしろに引き上げられる(90度うしろにまがる)だけですが。 #right(){(79:246)}  ハリアーの前脚と主脚収納部のハッチは車輪を出すとまた閉まるようになってます。 (垂直起動時に高温排気が脚庫内に吹き込まないようにするためらしい)  ハッチが開く→脚が出る→ハッチがまた閉じる  という流れになってます(脚を収納する時はその逆)  いい画像が見つからなかったので例が示せないけど、ハリアーの映像を注意して見れば わかると思うよん・・・。 #right(){(79:247)} 映画「トゥルー・ライズ」の後半にハリアーがVTOしながら脚を収納するシーンがあるよ #right(){(79:255)} **ホバーリング中のハリヤーの主翼は全く揚力を発生していないのですか? ええと「地面効果」というのがありまして、厳密にいうとわずかに発生しとります #right(){(95:899)} 下に噴出すジェットガスの反射を受け止めるような方法で揚力を発生しています #right(){(95:903)} [[エンジン]]を使って翼を生かすとすれば、圧搾空気を動翼の周りに流して、 極低速飛行中にも舵が効くようにする技術の方が知られてます。 リフトジェット付きのSTOL機に有効なんですが、可変後退角翼の方が効率が良いですね。 [[エンジン]]の前に主翼を置いて主翼の周りに空気流を作って、それによって生まれる揚力より、 [[エンジン]]の吸気が阻害される点や、重心位置にスラストノズルを置けない損失の方が大きくなると思います。 余談ですが、そのアイデアに少々類似するものとして、科技庁の「飛鳥」あたりを検索してみると面白いかも? #right(){(95:924)} **ハリアーがエンジンが止まったときは滑走着陸するのでしょうか? ハリアーも翼の生み出す揚力によって飛行しているのだから当然滑空は可能。 と、 >また軽空母につんでいるとき[[エンジン]]が止まったらベイルアウトするしかないのでしょうか? 積んでいるときは別に飛んでるわけではないのだからベイルアウトの必要はないと思うが。  スキージャンプ滑走しているときに[[エンジン]]が停まっちゃったら、 そのまま海に落っこちるしかないので当然脱出するしかないだろう。 海面へ落ちるまでの滑空(何秒もないだろうけど) 飛行で[[エンジン]]を再始動させるすることは、多分無理だろうな。  垂直離着陸中に[[エンジン]]が停まったら・・・甲板に墜落するまでに脱出が可能なら、 当然脱出するだろう。 #right(){(99:807)} **日本にハリアーの導入(ライセンス含)は考えてなかったんでしょうか? バブル絶頂のころ、ハリアー(シーハリアーではない)導入を考えたことはありましたが いろんな事情で閣議に乗せるまでもなく却下されました 早い話、自衛隊幹部らが説得力のある使い道を考えつかなかったのですよ(迎撃には無力で 自衛隊の方針である洋上撃破、水際阻止にも使えない) #right(){(100:127)} ハリアーは要するに、垂直離着陸のできる2.5流戦闘機にすぎないからなあ #right(){(100:128)} 迎撃はF15JAAM-4とAWACSのコンビとおまけのF-4Ⅱでできてますし、 対艦は欠陥があるものの[[F-2]]の[[対艦ミサイル]]4機装備という重装備機がありますので必要ありません。 水際阻止もF-4と[[F-2]]があるので大きな問題ありません。戦闘ヘリのほうがハリアーより役に立ちます。 #right(){(100:129)} つか、日本固有の地政学的条件からいけばハリアーは軽空母の主力機以外に使い道は無いわけで #right(){(100:131)} **昔は「ハリアー一族」は特色有る機体による優れた機動性を誇り、使い方次第では米軍のF-4やらF-14やらも食えるとの評判だったと思うんですが、 >ここ最近軍板ではあんまり評価されてません。なんででしょう? そのハリアーの当初の過大評価が既に誤解です。 #right(){(100:317)} 5chで、と言うより、[[フォークランド紛争]]での善戦は、実はミサイルの性能の 為であり、以前喧伝されていた推力変更による機動のおかげでは無い、と 英軍人が暴露したり、高運動エネルギーによる現代の空中戦では、どう考え てもハリアー一族は不利だって判ってしまった事による。 #right(){(100:318)} **ハリアーは垂直に離着陸すると燃料消費が多いので少し滑走して離陸するんですよね? ハリアーがSTOを実施するのは、垂直離陸だと搭載量が制約される故です。 > 着陸の時も少し滑走するはず。 ハリアーは滑走着陸が原則として禁止されています。 #right(){(101:True/False ◆ItgMVQehA6)} **ハリアーⅢの開発が進められている? Harrier IIIはメーカのBAE内で検討されていたことはありますが、 開発に着手したという事実はありません。 #right(){(101:165)} **ハリアーはどのような短所や経緯があって、もう生産は続けられないという結論に至ったのでしょうか? 搭載量、航続距離、速度で劣るし、設計古いし(原型機初飛行1960年) 代替機としてアメリカがF-35Bを開発しています #right(){(104:417)} **ハリアーの持ち帰りペイロードはMax2tと聞きました。 >ということは、ハードポイントさえあれば、 >160KGの AIM120x8=1280kg >86kgの AIM9Lx6=516kg 計1.8t 積めるってことなんでしょうか? 航空機の外部搭載の可否については空力的影響が 大きな比重を占めるので、重量的に許せば搭載可能というわけではありません その形態で安全に飛行できるかどうかは風洞試験と実機の飛行テストで決定します 米軍などが採用機種の試験を10年以上にわたって続けるのは 主に新採用兵器が搭載できるのかどうか、確認する作業があるためです #right(){(110:13)} それより ハリアー程度の規模の機体には ハードポイントがそれだけ存在する余地はない #right(){(110:14)} ハリアーのBVR能力は制空任務には物足りない程度 しかし今以上のBVR能力を求める自体、過大な要求 過度にハリアーの空対空戦闘力を期待しないほうがいいよ #right(){(110:28)} **「おおすみ」からハリアーは離発着できまつか? ムリ、廃棄熱に甲板が耐えられません。 #right(){(117:143)} たしか沖縄の海兵隊基地はアルミの遮熱板で対策してたような ホバリングする時間はごく短いので、離発着そのものは出来るでしょう が、「おおすみ」に降りても給油も給弾も設備がないのでできません また、誘導もできないので、危険な割に意味がないかと 小改造で離発着に対応できるでしょうが、輸送することはできても運用はできないですね #right(){(117:156)} **ハリアーの翼端灯、というか光るランプ全部の点灯のタイミング(何秒間隔とか)を知りたい そーゆー細部になるとハリアーのマニュアルを買う以外、手は無いと思うぞ #right(){(122:570)} あとは、航空博物館に問い合わせて返事を期待する、ぐらいですか。 "aviation museum" "harrier"で検索すると、所蔵している博物館がかかってきますから そこにメールするなり、ゲストブックに記入がてら質問するなりしたら、返事がもらえるかも しれません。具体的な目的など書いておくと、親身になってくれるかも知れません。 英国だと、 https://www.thunder-and-lightnings.co.uk/links/museums.html に航空博物館リンク集がありますから、 そこをharrierで検索するといくつかひっかかってきます。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **ハリアーのキャノピーに付いてる線はなんなんでしょうか。何かのアンテナですか? れはキャノピーを爆破する線状の火薬 #right(){(125:483)} スルーキャノピーベイルアウト時の導爆索 #right(){(125:485)} **ハリアーの垂直離陸限界(?)って90秒ではなかったのですか? >実は、もっと長く噴かすこともできるのですか? 90秒制限というのは吹き降ろしたジェット排気でアスファルト舗装が 融解してしまうからっていう純然たる設備側の問題であります。 ただ燃料消費やエンジンの過熱を考えてもそう何分も ホバリングができるわけではありません。 #right(){(128:582)} 運用時の平均揚抗比はおおよそ6(当時の単座機としてはかなり悪い)で、 高度3000mからの切り離しなら18km先まで飛翔します。 推力800kgの火薬ロケット×3を約3秒吹かし、 最高速力まで加速してからの滑空であればさらに延びます。 #right(){(128:594)} さすがに水冷エンジンじゃないので冷却水は積んでないけどw ホバリング状態でのエンジンの過熱問題はあるかもね。 でも、90秒じゃ短すぎるような希ガス。 #right(){(128:712)} 水噴射により全力運転時のタービン過熱を防ぐ機構と水タンクがあり、 こちらの消費に伴う時間制限も90秒程度だったと思います。 #right(){(128:True/False ◆ItgMVQehA6)} **ハリアーよりも優れた垂直離陸機が開発されないのはどうしてですか? >土地が狭い日本とかならより優れた機体を開発するのに血眼になりそうなんですが? STOVLに限らず、兵器というのはどう運用するのかというドクトリンとセットだから。 ハリアーは、NATOとして数で優位なWTO(ワルシャワ条約機構)にどう対抗するのかという命題の 中から、航空基地が破壊されたあとでも対地攻撃を続ける軽攻撃機、という運用思想を 立てた上でRAFが開発。[[アメリカ海兵隊]]は「航空基地が無い状況(強襲揚陸)での支援 攻撃という運用要求が「機能としては」ハリアーで満たせることから導入。空母を全廃し た英海軍は「それでもなんとか戦闘機を運用したい」という方針の中で、ハリアーの初期 型を改造して達成できる性能の範囲で満足するという条件付きでシーハリアーを作った。 ハリアーより優れた性能のSTOVLを求めるのであれば、そのSTOVLで何をするのか、 或いはその必要性があるのかという部分を明確にしなければならない。血眼、という言葉 を予算の投入という意味で使うのであれば、より予算をかけるべき対象が他にあったとい うことであり、STOVLでできることに対しての「ハリアーより優れた」機体への要求そのも のが低い順位に置かれていたことの証左であるとも言える。 #right(){(568:ふみ)} **ハリアーのエンジンは前と後ろで回転が逆方向に回ってますか? ハリアーのペガサス[[エンジン]]が、前方軸と後方軸の回転方向を逆にしてトルクを打ち消し、 垂直離着陸時の安定性を確保しているのは、有名な話だろ 他の[[エンジン]]は、構造が複雑になり、重量と故障発生率の増加のペナルティが大きいので、 そんなメカニズムは採用していない #right(){(俺初質スレ2049:763)} ----
---- #CONTENTS ---- **ハリアーは甲板が焼けると聞いたことがあるのですが、そんなに熱くなるならタイヤも燃えるような気がしますがどうなのでしょう? #image(http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/av01.jpg) この写真を見てもらえばわかるんですが、ハリアーの車輪と[[エンジン]]ノズルは 干渉しないようにずれた位置に装備されています。 何分も排気に晒されるわけではありませんので大丈夫です。 排気温度は排気口直後でも400℃程度 合成ゴムなら、よほどじっくりあぶらない限り簡単にクリアできます #right(){(41:169-170)} **ハリアーって垂直じゃない離着陸ものすごく不安定そうなんですけど、操縦士はその辺気を使うんでしょうか? 自転車式降着装置の問題でしたら、B-47、B-52、U-2等にも使われていいて、 それほど特殊で危険という訳ではないと思います。 もちろん着陸操作などは通常形式と異なる処は有ると思いますが。 とは言えAV-8系の事故率の高さは良く知られているところです。 #right(){(41:190)} 垂直でない離陸の場合、たいていはスキージャンプ甲板からの 離陸でしょうが、ノズルは完全に後ろ向きで、離艦の瞬間に下方に 向けられます。このタイミングを間違えると困ったことになるでしょう。 また、着陸時、特に左右前後方向の微動というのは名人芸に近い操作が必要だそうです。 #right(){(41:193)} **ハリアーってドッグファイトの時とかにノズルの向きを変えて旋回時の軌道をずらしたりするって本当ですか 実戦で使われたことはないそうです。 ハリアーとドッグファイトをやりたがる奴がいなかったせいだと思いますが。 #right(){(60:74)} **ハリアーって空中でホバリングしたりするのって地面の近くじゃないとできないんでしょうか ハリアーって空中でホバリングしたりするのって地面の近く以外で 出来るか出来なのいか、と言う二者択一の質問なら、出来ると言う ことに、恐らくなるのだと思います。 揚力の増える現象は「地面効果」と呼ばれていますが、この高さは、 翼のある航空機の場合で、(翼全長幅の半分の高度以下)ぐらいの、 比較的低い高さだと言うことが、下のページなどから分かりますね。 始祖鳥は地面効果による飛行者であったか? http://archaeopteryx.rgr.jp/zoology/apx01.html ・ 地面効果(Ground effect)は定数βに由来する. ・ (β = h/b, h = 表面からの高度, b = 0.5 x 翼幅) ・ 地面効果はおよそ β=1.0 で検出され, ・ β = 0.5 で節約効果が顕著になり, ・ βが0.1~0.2で最適となる. 161 ハリアーの様なVTOL機は当然推力重量比が1を超えるはず http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000161.html 以前TVなどでも、比較的高度のある状態でのフォバリング実験が 放映されていましたが、実戦時に多量の兵装を積んでの垂直離陸は、 無理かもしれません。 高空で空気が薄くなった状況でのフォバリングは、良くわからないのですが、 [[エンジン]]を高出力運転するの場合に、「[[エンジン]]水噴射」をしていると言う話も、以前「工学板」などで有りました。 そのため、フォバリングが可能としても「短時間」だと言うことに、 恐らくなるのでしょうね?。 #right(){(60:535)} **ハリアーですが、あんな遅い戦闘機今でも一部の国で現役なんですか? 対地攻撃をする時の速度はどの飛行機もそんなに違いはありません。 対空砲で落とされる可能性はどれも同じ位でしょう。 ノズルの位置から赤外誘導ミサイルをくらうと被害が大きくなるという話もありますが。 #right(){(73:89)} 今でも現役ですし、戦闘機である以上戦場に出れば撃墜される可能性は常にあります。 ただ、レーダー網や防空能力が高く被撃墜率の非常に高い空域に一番手にまず投入さ れると言う運用のされ方はしません。 #right(){(73:91)} アフターバーナーを使ったダッシュでもしない限り、ハリアーとF-16の スピードは大差有りません。超音速が出せる戦闘機でも、大半の飛行 は遷音速粋で行われます。 #right(){(73:92)} **ハリアーの前脚と主脚はどのようにして機内に引き込まれてるのでしょうか? 前脚は後方に、後脚は前に折りたたまれる…はず ハリアーのみならず、あの年代に設計された戦闘機は駐機時にも 脚扉を閉める設計になっているので(流行以上の意味はない?) きみのいう「ハッチ」は見えにくい 一番良いのは、模型屋に言ってハリアーの模型を1個買ってくることだな #right(){(79:245)} 前脚と主脚は普通に胴体内に格納されますよ。 主翼についてる補助輪はうしろに引き上げられる(90度うしろにまがる)だけですが。 #right(){(79:246)}  ハリアーの前脚と主脚収納部のハッチは車輪を出すとまた閉まるようになってます。 (垂直起動時に高温排気が脚庫内に吹き込まないようにするためらしい)  ハッチが開く→脚が出る→ハッチがまた閉じる  という流れになってます(脚を収納する時はその逆)  いい画像が見つからなかったので例が示せないけど、ハリアーの映像を注意して見れば わかると思うよん・・・。 #right(){(79:247)} 映画「トゥルー・ライズ」の後半にハリアーがVTOしながら脚を収納するシーンがあるよ #right(){(79:255)} **ホバーリング中のハリヤーの主翼は全く揚力を発生していないのですか? ええと「地面効果」というのがありまして、厳密にいうとわずかに発生しとります #right(){(95:899)} 下に噴出すジェットガスの反射を受け止めるような方法で揚力を発生しています #right(){(95:903)} [[エンジン]]を使って翼を生かすとすれば、圧搾空気を動翼の周りに流して、 極低速飛行中にも舵が効くようにする技術の方が知られてます。 リフトジェット付きのSTOL機に有効なんですが、可変後退角翼の方が効率が良いですね。 [[エンジン]]の前に主翼を置いて主翼の周りに空気流を作って、それによって生まれる揚力より、 [[エンジン]]の吸気が阻害される点や、重心位置にスラストノズルを置けない損失の方が大きくなると思います。 余談ですが、そのアイデアに少々類似するものとして、科技庁の「飛鳥」あたりを検索してみると面白いかも? #right(){(95:924)} **ハリアーがエンジンが止まったときは滑走着陸するのでしょうか? ハリアーも翼の生み出す揚力によって飛行しているのだから当然滑空は可能。 と、 >また軽空母につんでいるとき[[エンジン]]が止まったらベイルアウトするしかないのでしょうか? 積んでいるときは別に飛んでるわけではないのだからベイルアウトの必要はないと思うが。  スキージャンプ滑走しているときに[[エンジン]]が停まっちゃったら、 そのまま海に落っこちるしかないので当然脱出するしかないだろう。 海面へ落ちるまでの滑空(何秒もないだろうけど) 飛行で[[エンジン]]を再始動させるすることは、多分無理だろうな。  垂直離着陸中に[[エンジン]]が停まったら・・・甲板に墜落するまでに脱出が可能なら、 当然脱出するだろう。 #right(){(99:807)} **日本にハリアーの導入(ライセンス含)は考えてなかったんでしょうか? バブル絶頂のころ、ハリアー(シーハリアーではない)導入を考えたことはありましたが いろんな事情で閣議に乗せるまでもなく却下されました 早い話、自衛隊幹部らが説得力のある使い道を考えつかなかったのですよ(迎撃には無力で 自衛隊の方針である洋上撃破、水際阻止にも使えない) #right(){(100:127)} ハリアーは要するに、垂直離着陸のできる2.5流戦闘機にすぎないからなあ #right(){(100:128)} 迎撃はF15JAAM-4とAWACSのコンビとおまけのF-4Ⅱでできてますし、 対艦は欠陥があるものの[[F-2]]の[[対艦ミサイル]]4機装備という重装備機がありますので必要ありません。 水際阻止もF-4と[[F-2]]があるので大きな問題ありません。戦闘ヘリのほうがハリアーより役に立ちます。 #right(){(100:129)} つか、日本固有の地政学的条件からいけばハリアーは軽空母の主力機以外に使い道は無いわけで #right(){(100:131)} **昔は「ハリアー一族」は特色有る機体による優れた機動性を誇り、使い方次第では米軍のF-4やらF-14やらも食えるとの評判だったと思うんですが、 >ここ最近軍板ではあんまり評価されてません。なんででしょう? そのハリアーの当初の過大評価が既に誤解です。 #right(){(100:317)} 5chで、と言うより、[[フォークランド紛争]]での善戦は、実はミサイルの性能の 為であり、以前喧伝されていた推力変更による機動のおかげでは無い、と 英軍人が暴露したり、高運動エネルギーによる現代の空中戦では、どう考え てもハリアー一族は不利だって判ってしまった事による。 #right(){(100:318)} **ハリアーは垂直に離着陸すると燃料消費が多いので少し滑走して離陸するんですよね? ハリアーがSTOを実施するのは、垂直離陸だと搭載量が制約される故です。 > 着陸の時も少し滑走するはず。 ハリアーは滑走着陸が原則として禁止されています。 #right(){(101:True/False ◆ItgMVQehA6)} **ハリアーⅢの開発が進められている? Harrier IIIはメーカのBAE内で検討されていたことはありますが、 開発に着手したという事実はありません。 #right(){(101:165)} **ハリアーはどのような短所や経緯があって、もう生産は続けられないという結論に至ったのでしょうか? 搭載量、航続距離、速度で劣るし、設計古いし(原型機初飛行1960年) 代替機としてアメリカがF-35Bを開発しています #right(){(104:417)} **ハリアーの持ち帰りペイロードはMax2tと聞きました。 >ということは、ハードポイントさえあれば、 >160KGの AIM120x8=1280kg >86kgの AIM9Lx6=516kg 計1.8t 積めるってことなんでしょうか? 航空機の外部搭載の可否については空力的影響が 大きな比重を占めるので、重量的に許せば搭載可能というわけではありません その形態で安全に飛行できるかどうかは風洞試験と実機の飛行テストで決定します 米軍などが採用機種の試験を10年以上にわたって続けるのは 主に新採用兵器が搭載できるのかどうか、確認する作業があるためです #right(){(110:13)} それより ハリアー程度の規模の機体には ハードポイントがそれだけ存在する余地はない #right(){(110:14)} ハリアーのBVR能力は制空任務には物足りない程度 しかし今以上のBVR能力を求める自体、過大な要求 過度にハリアーの空対空戦闘力を期待しないほうがいいよ #right(){(110:28)} **「おおすみ」からハリアーは離発着できまつか? ムリ、廃棄熱に甲板が耐えられません。 #right(){(117:143)} たしか沖縄の海兵隊基地はアルミの遮熱板で対策してたような ホバリングする時間はごく短いので、離発着そのものは出来るでしょう が、「おおすみ」に降りても給油も給弾も設備がないのでできません また、誘導もできないので、危険な割に意味がないかと 小改造で離発着に対応できるでしょうが、輸送することはできても運用はできないですね #right(){(117:156)} **ハリアーの翼端灯、というか光るランプ全部の点灯のタイミング(何秒間隔とか)を知りたい そーゆー細部になるとハリアーのマニュアルを買う以外、手は無いと思うぞ #right(){(122:570)} あとは、航空博物館に問い合わせて返事を期待する、ぐらいですか。 "aviation museum" "harrier"で検索すると、所蔵している博物館がかかってきますから そこにメールするなり、ゲストブックに記入がてら質問するなりしたら、返事がもらえるかも しれません。具体的な目的など書いておくと、親身になってくれるかも知れません。 英国だと、 https://www.thunder-and-lightnings.co.uk/links/museums.html に航空博物館リンク集がありますから、 そこをharrierで検索するといくつかひっかかってきます。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **ハリアーのキャノピーに付いてる線はなんなんでしょうか。何かのアンテナですか? れはキャノピーを爆破する線状の火薬 #right(){(125:483)} スルーキャノピーベイルアウト時の導爆索 #right(){(125:485)} **ハリアーの垂直離陸限界(?)って90秒ではなかったのですか? >実は、もっと長く噴かすこともできるのですか? 90秒制限というのは吹き降ろしたジェット排気でアスファルト舗装が 融解してしまうからっていう純然たる設備側の問題であります。 ただ燃料消費やエンジンの過熱を考えてもそう何分も ホバリングができるわけではありません。 #right(){(128:582)} 運用時の平均揚抗比はおおよそ6(当時の単座機としてはかなり悪い)で、 高度3000mからの切り離しなら18km先まで飛翔します。 推力800kgの火薬ロケット×3を約3秒吹かし、 最高速力まで加速してからの滑空であればさらに延びます。 #right(){(128:594)} さすがに水冷エンジンじゃないので冷却水は積んでないけどw ホバリング状態でのエンジンの過熱問題はあるかもね。 でも、90秒じゃ短すぎるような希ガス。 #right(){(128:712)} 水噴射により全力運転時のタービン過熱を防ぐ機構と水タンクがあり、 こちらの消費に伴う時間制限も90秒程度だったと思います。 #right(){(128:True/False ◆ItgMVQehA6)} ハリアーのホバリングについては www.aerospaceweb.org/question/planes/q0123.shtml に良い質問回答が載っています。これによるとホバリング可能時間は 運用条件によるのであり、シビアな環境(例えば高度が高く気温も高いなど) のため、エンジン全開を続ける必要があれば冷却水の容量から90秒程度に なるようです。しかし、そのような状況は稀であるため、実際にはそれより かなり長くなる、として実際にエアショーで5分以上のホバリングを行った 例が紹介されています。 #right(){(128:system ◆systemVXQ2)} **ハリアーよりも優れた垂直離陸機が開発されないのはどうしてですか? >土地が狭い日本とかならより優れた機体を開発するのに血眼になりそうなんですが? STOVLに限らず、兵器というのはどう運用するのかというドクトリンとセットだから。 ハリアーは、NATOとして数で優位なWTO(ワルシャワ条約機構)にどう対抗するのかという命題の 中から、航空基地が破壊されたあとでも対地攻撃を続ける軽攻撃機、という運用思想を 立てた上でRAFが開発。[[アメリカ海兵隊]]は「航空基地が無い状況(強襲揚陸)での支援 攻撃という運用要求が「機能としては」ハリアーで満たせることから導入。空母を全廃し た英海軍は「それでもなんとか戦闘機を運用したい」という方針の中で、ハリアーの初期 型を改造して達成できる性能の範囲で満足するという条件付きでシーハリアーを作った。 ハリアーより優れた性能のSTOVLを求めるのであれば、そのSTOVLで何をするのか、 或いはその必要性があるのかという部分を明確にしなければならない。血眼、という言葉 を予算の投入という意味で使うのであれば、より予算をかけるべき対象が他にあったとい うことであり、STOVLでできることに対しての「ハリアーより優れた」機体への要求そのも のが低い順位に置かれていたことの証左であるとも言える。 #right(){(568:ふみ)} **ハリアーのエンジンは前と後ろで回転が逆方向に回ってますか? ハリアーのペガサス[[エンジン]]が、前方軸と後方軸の回転方向を逆にしてトルクを打ち消し、 垂直離着陸時の安定性を確保しているのは、有名な話だろ 他の[[エンジン]]は、構造が複雑になり、重量と故障発生率の増加のペナルティが大きいので、 そんなメカニズムは採用していない #right(){(俺初質スレ2049:763)} ----

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