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16系電車

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16系電車 (16けいでんしゃ)は、かつてちばドリームエクスプレス(cdx)に在籍していた直流一般形電車である。


概要

2004年5月に開業する相模湖線用として2003年に登場した、6系300番台の両運転台仕様であった。
6系最大の特徴であったマルチシートは採用されず、座席は転換クロスシートとなっている。
2012年度に相模湖線および水上線の気動車化により余剰となったため、2012年までに全車が安房急行電鉄に売却された。2013年2月現在は安房急行13系として運用中である。

基本構成

単行運転での使用を前提としており、車種も クモハ165(Mc) の1車種のみである。6系が(電気的には)元々単行運転可能な様に設計されているため、6系との大きな違いは後位側に運転台があるか無いかの違いである。

仕様

前述の通り6系300番台をベースにしているため、車体は日立製作所の「A-Train」を採用している。車内設備や走行機器を始めとした殆どの機器を徹底的にモジュール化することでコストダウンを図っている。

車体

  • 材質はアルミ製で車体幅は2950mm。前頭部は強度を高めるため普通鋼製である。
  • 雨樋は車体と一体になっており、外からは目立たないようになっている。
  • 客用扉は片側に3箇所ずつ設置。扉は電動開閉式の両開扉で、寒冷地における冬季の車内保温対策として半自動モードに対応している。
  • 側面表示器を片側に1箇所設置。列車種別と行先を個別に表示する。どちらも幕式である。なお、本系列は単行運転を前提としているため号車番号表示器は設置していない。

前頭部

前頭部はフラットで、周囲を縁った所謂「額縁スタイル」である。
  • 貫通扉を中央に設置、併結時に常時通り抜けが可能な様に貫通幌(下り方のみ)と歩み板を設置している。6系に引き続き、自動幌連結システムを搭載している。
  • 前面窓の上部には、正面から見て左側から列車番号表示器、行き先表示器、列車種別表示器を設置している。行き先・列車種別表示器は側面と同じ幕式、列車番号表示器は7セグメントLED式(黄色)となっている。
  • ヘッドランプは丸形HID灯・黄色プロジェクタ灯・LED式テールランプのコンビネーションランプで、下部に設置している。

走行機器

基本は6系300番台に準じているが、スペースの関係上、一部の機器を屋根上に移設している。
cdxでは既に駆動方式をダイレクトドライブに以降していたが、16系は仕様を6系にあわせるため、従来通り平行カルダン駆動方式を採用。
  • 制御方式はVVVFインバータ(GTO)式。Siemens製のいわゆる「 ドレミファインバータ 」で、発進時と停車時に音階を奏でる。
  • 台車は8系と同系列のCDX-DT8系で、軸梁式のボルスタレス台車である。
  • ブレーキは電気指令式で、T車(付随車)は遅れ込め制御に対応。
  • 空気圧縮機(CP)はスクリュ式、補助電源装置はCVCFインバータ(SIV)式である。
  • パンタグラフは6系や8系と同じCDX-PS08形。シングルアーム式で、間接部が車体内側を向く。

客室

  • 窓はUVカットガラス(UV96・スモーク)を使用した大窓で、扉間2枚の配置。
  • 車内案内表示装置を客用扉鴨居部に各1台ずつ(合計6台)設置。LEDドットマトリクス式で6系や8系と同等品。
  • 座席は転換クロスシートを採用。アルミフレームにクッションとヘッドレストを取り付けた簡素なものだが、座り心地は6系300番台よりも向上している。
  • 荷物棚はアルミ製の板状で、下からも荷物が見えるようにスリットが設けられている。
  • トイレは車いす対応の大型タイプで、ユニット式となっている。扉の開閉は電動スライド式で、手動でも開閉可能。扉ロック機構は電子式。
    • これらは6系と同一仕様であるが、床下スペースの都合で汚物処理タンクや関連機器はトイレユニット内に収めている。また、設置場所も6系とは異なる。
  • 車いすスペースはトイレの向かい側に設置。

ワンマン運転設備

本系列は駅収受式/車内収受式のワンマン運転に対応している。
  • 客室内に運賃箱・運賃表示器・整理券発行機を設置。運賃箱はワンマン運転を行わない時は運転席ユニット内に収納可能な構造となっている。

カラーリング

  • 車体 :アルミ無地とし、扉部分と前頭部のみ黄緑色に塗装している。また、随所にレタリングを施していたり、ステッカなどを貼っている。
  • 客室 :シルバーメタリックを基調とし、床は濃淡グレーのドット模様としている。客用扉・運転台ユニット・トイレ外壁はそれぞれ黄色。
  • 座席 :モスグリーンのチェック模様である。

伝送装置

6系300番台と同じTIMS-LIGHTを搭載している。

番台区分

全て0番台に区分していた。

スペックシート

16系
起動加速度 3.3km/h/s
営業最高速度 100km/h
設計最高速度 120km/h
減速度(通常) 3.5km/h/s
減速度(非常) 4.5km/h/s
車両定員 xxx名
最大寸法(長×幅×高) 20,000x2,950x3,780mm
車両質量 36t
軌間 1,067mm
電気方式 直流1,500V
歯車比 1:7.07
駆動装置 TD継手平行カルダン駆動方式
電動機 CDX-MT08形(180kW)
制御装置 VVVFインバータ制御
(GTO素子・Siemens製)
ブレーキ方式 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ
保安装置 ATS-G・ATS-P
製造メーカ 日立製作所

所属・運用

かつて所属・運用していた線区

伊勢原車両センター(浜イセ)

8両全車が在籍していた。主に0系1000番台と共に相模湖水上線の普通列車に使用していたが、両線の気動車化に伴い、2012年11月までに全車が運用離脱した。6系6300番台との併結運用も存在した。本系列は宮が瀬線の急勾配区間は走行出来ないため、宮が瀬線内は津久井駅以北の運用に限られていた。

運用離脱時点(2012年11月)の運用実績は以下の通り。

関連項目




タグ:

車両 通勤形 直流
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