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10系電車
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10系電車
(10けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の直流一般形電車である。
概要
2011年に登場した一般型電車である。cdxの次世代車両「AC-Train」とよく似た外観だが、足回りは1系の部品を流用している。
基本構成
仕様
車体・外装
車体は日立製作所の標準プラットフォーム「日立A-Train」を採用。アルミ合金製の押出型材を多用したダブルスキン構造で、これを摩擦攪拌接合(FSW)で接合している。車体長(連結面間距離)は20,000 mmで車体幅は2,950 mmの20m級ワイドボディである。
客用扉
客用扉は両開き扉で、1系電車時代と異なる片側3箇所の配置。本系列は寒冷地仕様を標準としているため扉は半自動モードに対応しており、各扉にドアボタンを備える。
側面表示器
側面表示器はクモハ105形の後位側に設置。相方のクハ107形(0番台)・クモハ106形(6000番台)には設置していない。
表示はフルカラーLEDのドットマトリクス方式で、文字はアンチエイリアスに対応。行き先のほか、列車種別と号車番号も表示する。
表示はフルカラーLEDのドットマトリクス方式で、文字はアンチエイリアスに対応。行き先のほか、列車種別と号車番号も表示する。
前頭部
前頭部は22系電車のデザインを踏襲している。
走行機器
走行機器は極力種車である1系電車のものを流用している。ただし全ての部品を流用しているわけではなく、日立A-Trainの構造上搭載出来ない機器や今後使用していく上で新品を使った方がメリットが高い機器に関しては、新品を使用している。
走行性能は1系電車と同等としているが、同世代の新造車の足を引っ張らない様に多少のチューニングを施している。1系時代とは異なり、各種機器の制御は伝送装置「DAIMS-L(日立ATI)」で一括管理・制御している。伝送装置については別の項で記述する。
走行性能は1系電車と同等としているが、同世代の新造車の足を引っ張らない様に多少のチューニングを施している。1系時代とは異なり、各種機器の制御は伝送装置「DAIMS-L(日立ATI)」で一括管理・制御している。伝送装置については別の項で記述する。
制御装置
制御方式はVVVFインバータ制御で、機器は1系から流用したCDX-CS01型(三菱製・IGBT素子)をクモハ105形に搭載。0番台は1両分の、6000番台は2両分のモータが制御出来る。なお、流用する際に、制御基盤の交換などと言った改修は行っている。また、10系で要求する性能を満たすためにプログラムの変更を行っている。
モータ・駆動方式
モータは1系電車から流用したCDX-MT01R型で、新造した台車に合わせてマウントを改造している。駆動方式も引き続きTD継手平行カルダン駆動方式を採用。ただし、10系で要求する性能を満たすためにギヤ比は変更している。
台車
台車は新造品で、電動車にCDX-DT10型を、付随車にCDX-TR10型を使用。
当初は1系電車から流用する計画だったが、元103系の1系電車と21系電車とでは床面高さが異なるため、車体側の大幅な設計変更と台車の大幅な改造が必要となった。台車は鉄道車両の中でも特に費用の掛かるアセンブリであるが、新造した方が得策と判断し、AC-TRAIN(AC1)用の台車をカルダン駆動に対応した本品を用意した。なお、本系列が登場した3年後の2013年に6系5000番台が登場しているが、こちらで使用している台車はCDX-DT06型・CDX-TR06型という別の台車である。
当初は1系電車から流用する計画だったが、元103系の1系電車と21系電車とでは床面高さが異なるため、車体側の大幅な設計変更と台車の大幅な改造が必要となった。台車は鉄道車両の中でも特に費用の掛かるアセンブリであるが、新造した方が得策と判断し、AC-TRAIN(AC1)用の台車をカルダン駆動に対応した本品を用意した。なお、本系列が登場した3年後の2013年に6系5000番台が登場しているが、こちらで使用している台車はCDX-DT06型・CDX-TR06型という別の台車である。
ブレーキ
ブレーキは電気指令式空気ブレーキを採用。ブレーキユニットは1系電車から流用しているが、アクチュエータなどの一部の機器は21系電車用のものを使用している。ブレーキコントローラは各車両に搭載し、ブレーキのタイミングを台車単位で行うことが出来る。
その他補機
- 補助電源装置はCVCFインバータ(SIV)をクハ107形またはクモハ106形に搭載。他のcdxの新造車両とは異なり、走行用のインバータとは独立している。
- 空気圧縮機(CP)はスクリュ式で、クハ107形またはクモハ106形に搭載。
集電装置
集電装置としてパンタグラフをクモハ105形に搭載。0番台は下枠交差式のCDX-PS01型で、これは1系電車から流用したものである。6000番台はシングルアーム式のCDX-PS21C型で、21系電車とほぼ同等品である。0番台でも後にCDX-PS21C型に交換した車もある。
客室
カラーリング
伝送装置
番台区分
0番台
基本となる仕様。寒冷地仕様で山岳区間にも対応した仕様となっている。
6000番台
宮が瀬線仕様車。10kmにわたる40‰急勾配を上り下りするための装備を備える。
- このグループに限り、全電動車方式となっている。種車の1系の電動車が元々2両1組(2M方式)であったため、この構造をそのまま再利用している。
- クモハ106形(Mc')にブレーキ抵抗器を搭載した。運転本数の少ない区間でも確実に電気ブレーキを効かせるためである。
スペックシート
10系 | |
---|---|
起動加速度 | 3.0 km/h/s |
営業最高速度 | 80 – 100 km/h (運用線区による) |
設計最高速度 | 120 km/h |
減速度(通常) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
車両定員 | Mc: 130名・Tc': 126名 |
最大寸法(長×幅×高) | 20,000 X 2,950 X 4,010 mm |
車両質量 | 25 – 34t |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流 1,500V |
歯車比 | 1:6.03 |
駆動装置 | TD継手平行カルダン駆動方式 |
主電動機 | 三相かご型誘導電動機 (CDX-DT01形 / 135 kW) |
制御装置 | VVVFインバータ制御 (CDX-SC01型 / IGBT素子・三菱製・1C4M2群) |
ブレーキ方式 | 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ |
保安装置 | ATS-G・ATS-P※ |
※ATS-Pは伊勢原所属車のみ。
所属・運用
現在所属・運用している線区
伊勢原車両センター(浜イセ)
山岳区間対応の6000番台が在籍。3ドア車であるため、主に西富岡駅以南で使用している。JR線への乗り入れに対応するためATS-Pを備えているが、2022年9月時点で定期運用で使用したことは無い。
2022年9月現在の運用線区は以下の通り。
過去の運用実績は以下の通り。
日光線営業所(宇ニコ)
基本仕様の0番台が在籍。
2022年9月現在の運用線区は以下の通り。
関連項目
ちばドリームエクスプレスの直流電車 | ||
---|---|---|
特急形 | 現役 | 32000系 - 34000系 - 35000系 - 37000系 - 38000系 - 39000系 |
一般形 | 現役 | 0系 - 2系 - 6系 - 7系 - 8系 - (新)10系 - 12系 - 13系 - 14系 - 15系 - 17系 - 18系 - 27系 - 30系 AC-TRAIN 21系 - 22系 - 23系 - 24系 - 25系 - 28系 - 29系 |
引退 | 1系(・旧10系) - 3系(63系) - 4系 - 5系 - 16系 旧東湘急行電鉄:7000系 - 9000系 旧北関東鉄道:3000系 - 3500系 - 3700系 その他:旧内房鉄道旧型車 | |
計画のみ | 20系 | |
その他 |