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0系電車
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0系電車
(0けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の直流一般型電車である。
概要
1998年に開業する三浦線 – 東京湾横断線系統用の車両として登場。当時のcdxの標準車両である8系では輸送力過剰となることが予想されたため、8系をベースに1両単位で編成が組める様に仕様変更した。
後に車体幅を拡げたタイプや内装を特急仕様に改造した車も登場している。
後に車体幅を拡げたタイプや内装を特急仕様に改造した車も登場している。
基本構成
仕様
車体
- 車体はオールアルミ合金製で、車体長20,000mm、幅2,800mmのストレート車体である。
- 客用扉は両開き式を片側2カ所に設置。ドアエンジンは電動(スクリュ)式で半自動モードに対応。
- 側面表示器は各車両の中央に設置。8系0番台(二次車)と同等品で、左から順に号車番号表示器・列車種別表示器・行先表示器の順である。行先・列車種別表示器は幕式、号車番号表示器は7セグメント黄色LED式である。
前面
前面は三面折妻構造で貫通構造となっており、8系の初期車に良く似ている。
- 貫通扉を中央に設置。併結時に常時通り抜けが可能な様に貫通幌を設置している。
- 前面窓の上部には、向かって左側から列車番号表示器、行先表示器、列車種別表示器を設置している。
行先表示器はLED式、列車種別表示器は幕式、列車番号表示器は7セグメントLED式(黄色)となっている。 - ヘッドランプは角形シールドビーム灯とLED式テールランプの4連コンビライトであり、ライトボックスは車体に埋設。
走行機器
極力8系と部品を共通化してコストダウンを図っている。
- 制御方式はVVVFインバータ式で素子にはGTOを使用。
- 台車は8系と同じCDX-DT08系。ボルスタレス空気ばね台車で、軸箱支持方式は軸梁式。
- ブレーキは電気指令式で、T車(付随車)は遅れ込め制御に対応。
- コンプレッサはスクリュ式。
- 補助電源装置はCVCFインバータ(SIV)式。VVVFインバータの中に組み込まれており、万一故障した時はVVVFインバータの素子1個をSIVに切り替えられる構造となっている。
- パンタグラフはシングルアーム式のCDX-PS08形。関節部が車体内側を向く様に設置している。
客室
基本設計は8系をベースにし、ローカル線向けにアレンジしている。
- 窓はUVカットガラス(UV96・スモーク)を使用した扉間1枚の大型窓で、固定式となっている。ただし、車端部は非常時の換気用に下方向に開閉可能となっている。
- 座席は転換クロスシートを基本とし、クモハ05形の車端部のみロングシートとなっている。
- 荷物棚はステンレスパイプ製で、デザインは8系と似ている。
- 片運転台車の後部には貫通扉を設置。貫通扉を両開き式にし、扉にも大きな窓を配置することで、ワンマン運転時の見通しや車両間の移動に配慮している。
- 車いす対応トイレはクモハ06形とクハ07形に設置している。クモハ06形は後位側の客用扉付近に、クハ07形は車端部に設置している。トイレの向かい側は車いすスペースとなっている。
ワンマン運転設備
本系列は地方型ワンマン運転(車内収受式)・都市型ワンマン運転(駅収受式)の両方に対応しており、運賃表示機・整理券発行機・運賃箱をはじめとした各種設備が設けられている。運賃表示機は車内案内表示器を兼ねている。
カラーリング
車体
:白地をベースとし、窓下に帯を巻いている。帯の色は、0・100番台が水色、1000番台が青緑色である。
客室 :0・100番台はニュートラルグレー(FRP成型色)を基調とし、1000番台はライトベージュを基調としている。床の色は、0・100番台がブルーグレーの無地、1000番台がブラウン系統の濃淡で、通路両側には四角(■)のドット模様が入っている。
座席 :0・100番台はブルーを、1000番台は渋いグリーンを基調としており、どちらもチェック模様が入っている。
客室 :0・100番台はニュートラルグレー(FRP成型色)を基調とし、1000番台はライトベージュを基調としている。床の色は、0・100番台がブルーグレーの無地、1000番台がブラウン系統の濃淡で、通路両側には四角(■)のドット模様が入っている。
座席 :0・100番台はブルーを、1000番台は渋いグリーンを基調としており、どちらもチェック模様が入っている。
伝送装置
本系列には8系と同じMON-8形伝送装置を搭載している。1999年に2000年問題対策としてソフトウェアを変更している(100・1000番台は製造当初から対策済)。
製造年次による変化と番台区分
0番台(一次車)
- 2010年までに運賃表示器をレシップ製の液晶式に変更している。
1000番台(二次車)
水上線開業用として2000年に登場。両運転台のクモハ06形(cMc)のみ製造された。
6系登場後のグループで、形状は6系や16系に似ている。足回りも設計変更がなされ、特に水上線は特急列車が160km/h運転を行う高速路線のため、普通列車も130km/h運転に対応している。
6系登場後のグループで、形状は6系や16系に似ている。足回りも設計変更がなされ、特に水上線は特急列車が160km/h運転を行う高速路線のため、普通列車も130km/h運転に対応している。
- 2010年までに運賃表示器をレシップ製の液晶式に変更している。
主な変更点
車体
- 車体を大型化した。この結果、車体長が21,500mmに、車体幅が2950mmに拡大した。
- 客用扉を片開き式に変更した。
- 号車番号表示器・列車種別表示器を廃止した。
前頭部
- デザインを大幅に変更した。
- ヘッドライトをHID式に変更した。また、サブライト(黄色プロジェクタ灯)を増設した。
客室
- 車椅子対応トイレを大型化した。
走行機器・その他
- VVVFインバータ制御装置を三菱製でIGBT素子のものに変更した。
- モータを改良し、130km/h運転に対応した(形式はCDX-MT08系のままである)。
- JR上越線への乗り入れに対応した。
100番台(三次車)



2001年に登場した改良型。三浦線・東京湾横断線および千葉地区の輸送力増強のために製造された。次世代の6系300番台登場後に製造されたグループだが、仕様統一のため敢えて0系として製造された。
外観は変わらないが、1000番台や6系300番台で採用された技術を採用するなどといった改良がなされている。
主な変更点
8000番台
東湘本線の特急車として2006年に登場。100番台3両(クモハ05形・クモハ06形・クハ07形)を改造して出来たグループである。
編成
←大磯 | クモハ06 (cMc) - クモハ05 (Mc) - クハ07 (T'c) | 渋谷→ |
主な改造箇所
車体
- 塗色を変更した。
- ヘッドランプをHID式に変更した。
- 前面および側面表示器をフルカラーLED式に変更。
走行機器
- VVVFインバータ制御装置をIGBT素子のものに変更(日立製)。
- パンタグラフを東湘本線の鋼体架線に対応したもの(CDX-PS08N形)に変更。
- 保安設備追加(Digital-ATC、JR用ATS-P・SN)
- 8000番台にJR用のATSを設置したのは、cdxの方針で自社所有の特急形電車はcdxの全路線(非電化区間・ひたちラインを除く)とJR東日本線を走れるようにしているためである。
客室内
- 座席を回転リクライニングシートに交換。
- 客用扉付近を簡易デッキ化。
- クモハ05形に客室乗務員スペース(車販準備室など)と展示コーナーを設置。
- ワンマン運転機器を撤去。
2012年に客室乗務員スペースを撤去、フリースペースとして開放している。
2000番台・2100番台
主な改造箇所
- 側面表示器を一体化・フルカラーLED化。
- 前面の行き先・列車種別表示器をフルカラーLED化。
- VVVFインバータ制御装置をIGBT素子の新型に交換(日立製)。
- モータをCDX-MT12形に変更(もと0番台のみ)。
- 保安設備をATS-GとDigital ATCのみに変更。
- ワンマン運転機器撤去。
- 車端部のロングシートを転換クロスシート化。
6000番台


2014年登場。宮が瀬線に残る旧型車両を置き換えるため、千葉地区の0番台および100番台の編成を改造した。
編成は全て2両編成だが、宮が瀬線には最大45‰の連続急勾配が存在するため、全てM車となる様に編成を組み替えている。

主な改造箇所
- 側面表示器を一体化・フルカラーLED化。
- 前面の行き先・列車種別表示器をフルカラーLED化。
- シートモケットを張替え。一部の区画をロングシート化。
- VVVFインバータ制御装置をIGBT素子の新型に交換(日立製)(もと0番台のみ)。
- モータをCDX-MT12形に変更(もと0番台のみ)。
- ブレーキ系を強化。
- 電気ブレーキ用のブレーキ抵抗器を屋根上に搭載。
- 保安機器をATS-GとATS-Pに変更。
- 一部編成のクモハ05形に霜取り用パンタグラフを搭載。
スペックシート
0系 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
0番台 | 100番台 | 2000番台 2100番台 |
6000番台 | 8000番台 | 1000番台 | |
起動加速度 (km/h/s) |
3.0 | 3.5 | 3.0 | 3.0 | ||
営業最高速度 (km/h) |
100 | 110 | 90 | 110 | 130 | |
設計最高速度 (km/h) |
120 | 130 | ||||
減速度 (常用最大) (km/h/s) |
3.5 | 3.5 | ||||
減速度 (非常) (km/h/s) |
4.0 | 4.0 | ||||
車両定員 | Mc:126名 T'c:117名 cMc:100名 |
XX名 | XX名 | XX名 | XX名 | |
最大寸法 (長×幅×高) (mm) |
20,000 × 2,800 × 3,980 | 21,300 × 2,950 × 3,980 | ||||
車両質量 (t) |
25 – 36 | 36 – 38 | 26 – 38 | 37 | ||
軌間 | 1,067 mm | 1,067 mm | ||||
電気方式 | 1,500 V | 1,500 V | ||||
歯車比 | 1:7.07 | 1:7.07 | ||||
駆動装置 | TD継手平行カルダン駆動方式 | TD継手平行カルダン駆動方式 | ||||
電動機 | 三相かご型誘導電動機 (CDX-MT08形 / 180kW) |
三相かご型誘導電動機 (CDX-MT12形 / 175kW) |
三相かご型誘導電動機 (CDX-MT08形 / 180kW) | |||
制御装置 | VVVFインバータ制御 (GTO素子・東芝製) |
VVVFインバータ制御 (IGBT素子・日立製) |
VVVFインバータ制御 (IGBT素子・三菱製) | |||
ブレーキ方式 | 電気指令式空気ブレーキ 回生ブレーキ |
電気指令式空気ブレーキ 回生ブレーキ | ||||
保安装置 | ATS-G 東京湾用ATC |
Digital-ATC ATS-G |
ATS-G ATS-P |
Digital-ATC 東京湾ATC ATS-G ATS-P ATS-SN |
Digital-ATC ATS-P ATS-SN |
姉妹車・派生系列
所属・運用
現在所属・運用している線区
九十九里車両センター(千クリ)




2021年4月現在、0番台・100番台・1000番台が在籍。0番台と一部を除く100番台は新杉田電車区(現:新杉田車両センター)(浜スキ)からの転属車、1000番台は水上線営業所(群ミナ)からの転属車である。同じ九十九里車両センターに所属する各車両と併結出来るので、他系列との併結運転も日常的に見られるのが特徴。(ただし、27系は電気系統の関係で連結出来ない)
かつては同区が受け持つ路線を北は成田から南は浜金谷まで使用していたが、次第に運用範囲を狭められ、2021年現在は九十九里線と木長線での運用が主となっている。
- 同区の0系は全て両運転台車だが、かつては2両編成も多く在籍していた。0・100番台の2両編成は2013年3月から順次2000・2100番台に改造され、東湘車両センター(後述)へ転属。残る編成も2014年に6000番台に改造されて伊勢原車両センター(後述)へ転属している。
- 1000番台は、2012年に同区へ転入してしばらくは予備車となっていたが、2013年3月16日のダイヤ改正から0・100番台の両運転台車と共通で使用している。
- 2013年に運用を外れた車が廃車され(本系列で初の廃車)、2015年までにとある地方私鉄へ売却されている。
2021年4月現在の運用線区は以下の通り。
かつて運用していた戦区は以下の通り。
東湘車両センター(浜トシ)




2021年4月現在、もと特急用の8000番台と2000・2100番台が在籍。
8000番台は主に東湘本線の土休日運転の快速列車「やまゆり」に使用。2010年3月13日のダイヤ改正までは0系で唯一の有料特急運用に就いていた。
2000・2100番台は8系の8両編成に併結した10両編成を組み、主に東湘本線 – 松見坂線 – 春前本線直通の「直通急行」に使用していた。主力車両が28系となった現在(2021年4月)は東湘本線内での運用がメインで、原則として8系と組んだ10両編成で運用に就く。このほか、8000番台が定期検査などで使用出来ない時に快速「やまゆり」号の代走を務める。
2021年4月現在の運用線区は、以下の通り。
伊勢原車両センター(浜イセ)


2021年4月現在、6000番台全車が在籍。元は九十九里車両センターに在籍していた0番台で、2014年に急勾配仕様の6000番台に改造の上で転入。
2ドア車であるため、主に宮が瀬線西富岡駅以北の勾配区間で使用している。
2021年4月現在の運用線区は以下の通り。
かつて所属・運用していた線区
新杉田電車区(浜スキ)
0番台全車と多くの100番台が在籍していた。主に三浦線と東京湾横断線で使用していたが、三浦線の利用客が予想を大きく上回って捌ききれなくなってしまったため、2005年までに17系に置き換えられ、全て九十九里電車区(現:九十九里車両センター)(千クリ)に転出した。
17系と連結可能なため、晩年は17系との併結運用もあった。
17系と連結可能なため、晩年は17系との併結運用もあった。
運用離脱直前における運用実績は、以下の通り。
水上線営業所(前ミナ)(現: 富岡営業所(前トミ))
2000年の営業所開設時から1000番台全車が在籍。主に水上線と相上線で使用していたが、両路線の気動車化に伴い2012年に定期運用を離脱、全車九十九里車両センター(千クリ)に転属した。
JR線への乗り入れにも対応していたが、定期運用で乗り入れることは最後まで無かった(臨時快速列車に使用した実績はある)。
JR線への乗り入れにも対応していたが、定期運用で乗り入れることは最後まで無かった(臨時快速列車に使用した実績はある)。
運用離脱直前(2012年冬)における運用実績は、以下の通り。
※上記のほか、臨時列車としてJR東日本信越本線や上越線に乗り入れた実績がある。
今後の計画
2021年度中に実施予定のあさひ線への新型車両(25系電車)導入に伴い、それまでの主力車両だった17系が九十九里線と木長線の運用に就く予定である。現在九十九里線・木長線で使用中の0系は、この17系に順次置き換わる予定である。
関連項目
ちばドリームエクスプレスの直流電車 | ||
---|---|---|
特急形 | 現役 | 32000系 - 34000系 - 35000系 - 37000系 - 38000系 - 39000系 |
一般形 | 現役 | 0系 - 2系 - 6系 - 7系 - 8系 - (新)10系 - 12系 - 13系 - 14系 - 15系 - 17系 - 18系 - 27系 - 30系 AC-TRAIN 21系 - 22系 - 23系 - 24系 - 25系 - 28系 - 29系 |
引退 | 1系(・旧10系) - 3系(63系) - 4系 - 5系 - 16系 旧東湘急行電鉄:7000系 - 9000系 旧北関東鉄道:3000系 - 3500系 - 3700系 その他:旧内房鉄道旧型車 | |
計画のみ | 20系 | |
その他 |
添付ファイル
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