プレイレポ/BtS/カタフラクトラッシュ!
←前回(その5)
カタフラクトラッシュでスーリヤを見事下し、勢いをかって
軍の大半をダレイオス攻撃へ向かわせたユスティ達。
だが領内に踏み込んだところで、突如戦場ラッパが鳴り響く!
今度は間違いなく、対ビザンチンへの戦場ラッパ!
どうする、ユスティ! どうなる、ビザンチン!
おてんば姫の冒険
「くそっ、完全に油断した! 一体どこだ!? まずいぞ、首都や第2第3都市は確かに
優秀な軍事生産都市にはなったが、防衛ユニットは戦士1体とかそういうレベルだ。
本国への海上奇襲だったら全てが台無しになるぞ!? それだけじゃない、ブルやエリザベスでも
デススタックで強襲されれば、クメールから奪った西部都市が芋づるで落ちる!」
「今、急いで確認しています! どうやら、開戦ターンで落ちた都市はない模様。
陛下の言う最悪の展開ではないようですね。──判明!布告してきた敵は、…えーと…………」
「どうした!?」
「……ハトシェプストです」
「…は?」
AD1430 ハトシェプストがユスティニアヌスに宣戦布告!
「…どういうことだ? そもそもスーリヤにズタボロにされてて、我が軍に攻撃できる
余力なんてあったのか? あいつらに」
「いや、ないんじゃないでしょうかねえ…。現に、テーベから見えるハトのスタックは
6体+瀕死騎士1。うち、重チャリオットが2体とかそういうレベルです。
スライムAは仲間を呼んだ! スライムBがあらわれた! みたいなもんでしょうか…」
「r ア 『ギラ』」
「突っこみづらいボケはやめてください。
テーベも一応駐留軍のHPが減ってて攻撃を受けたようですが……って、これも違いますね。
同ターンで反乱が起きて巻き添えで負傷しただけのようです」
「こんな時にか。しかし胸甲2体とグレネ4体いたんだがなあ。反乱はしたが、維持用にと
テーベに戦力を割いていたのが、逆に功を奏した結果になったわけだ」
「とりあえず、周りの労働者は退避or護衛をつけます。テーベですが……放っておいても
落ちないんじゃないかなあという気さえしますが、追加生産分と、クメール領から何体か
胸甲を回しましょう。同じくハト国境の都市に現在の内陸防衛ユニットをピストン移動する形で
先に増強しておきます」
「まあ、向こうからわざわざやってきてくれた分、残りの連中にマイナス態度をつけるのが
なくなったと考えておけばいいか。とりあえず元凶の、東のダレイオスはこのまま踏み潰そう。
ダレイオスのくせに生意気だから!」
AD1440 スサ(ダレイオス)占領。後詰の戦力はそのまま南下。
AD1450 パサルダガエ(ダレイオス)占領。スタック再編し、負傷兵は占領したスサにて
衛生Ⅲ大将軍の看護を受ける。胸甲騎兵14体はダレイオス首都へ。
「そろそろ旧クメール領も混乱から立ち直って本格的に復興し始めたな。少しの間だけ
重商・奴隷・組織に変更するぞ。首都のファロスが勿体無いと思うかもしれんが、通商結んで
いるところはハンニバル以外全部重商になってしまったのと、重商主義でも属国とは
貿易できるからな。近いうちに更に2国属国にできそうでもあるし」
「普通の国家ですと2ターンの革命が必要になる変更ですが、ビザンチンは宗教志向のため
ターンロスはありません。こういう時は本当に嬉しいですね。
と。そろそろニカエアで、次の偉人が産まれるようですよ」
「卒塔婆がこのターンで完成だから、預言者誕生率はまだ40%どまりか。
でもそろそろ期待していいだろう。もう早く大菩提寺を建てたいのだ」
AD1460。大芸術家誕生。
「やあ、みんなのアイドル、大芸術家だよ!
今日はどんな物語を聞かせちゃおっかなあ!」
「……なんで産まれてきちゃったの、お前?」
「え……」
「まさか5%のコレが産まれるとは…。既に科学者で黄金期を発動しているため、
コレ一人では黄金期もできませんし……」
「…よし、いいこと思いついた。お前、テーベの中でレジスタンス鎮圧しろ。一人で」
「それが一番無難ですかね……。せめて50%の大商人が産まれたなら、それはそれで
まだ使い道があったのですが」
「え? 何で? 何で船乗せられてるの俺? ちょ、ま、やめ、アッ──!?」
ガレオンに載せられた、いらない子は海路でテーベへ。3ターン後、
テーベにて芸術
「ええい、ニカエアでは前の予定の後、道教パゴダも作ってしまえ!
聖職者6体雇用できるようにしてやるわ!」
「6人雇用すると飢餓が出ますが…まあお気持ちはわかります。なんとなく。
一方研究は…鋼鉄に向かっているのですか。カノンを使うのですね。更にカノンRですか?」
「ああ、攻撃にカノンは使わんよ。そもそも胸甲騎兵の進軍速度と足が揃わん」
「え!? じゃあなんのために鋼鉄を用意するのですか? かなりビーカー必要な技術ですよ!?」
「カノンは使う。ただし、迎撃用ユニットとしての保険だ。世界中が戦争してるのに
一つだけ、戦争もせず、ぬくぬく暮らしてる国があったろう。シッティングブルだ。
アレはいつもの如く技術遅れだが、最新鋭の技術を渡されて参戦要請された場合、
溜め込んだデススタックが全部最新鋭になってこっちに横槍を向けかねん」
「なるほど…。確かにそこで迎撃用カノンがあるのとないのでは大きく違いますね。
ない場合は相打ちもしくは大敗か、メンフィス攻防戦のような完全な消耗戦になって
しまいます。少なくとも足は止まってしまいますね」
「そういうことだ。必要になったから配備するのと、必要になったからこれから研究するのでは
天と地の差がある。何事も先に用意するにこしたことはない。あと、そろそろスパイを作って
おこうか。イギリスは内陸でフリゲートの砲撃はできないが、それを見越してエリザベスに
諜報集中しているため(その4の戦前参照)ようやく都市反乱も可能だからな」
同ターン。小出しにやってくるハト軍を適当にあしらううちに大将軍誕生。
本国3都市は既に士官学校完備なため、首都に定住する。
AD1480。長弓3体だったダレイオス首都に昇進なしマスケットが1体誕生。
だからどうしたという話である。ベルセポリス陥落。
遺産はというと、スコットランドヤード・ピラミッド・チェチェン・ロードス・パルテノン
ノートルダム・サンコーレ・万里と大量。非勤労の癖に遺産病もここまで来ると清清しい。
感謝しつつ遠慮なく借りていくとしよう。ゲームが終わるまで。
ダレイオス領本土はこれで完全制圧。後は勢力圏も被らないような離島しか残っていないので、
ここで降伏を受諾する。
「やあ、ダレイオス君。元はといえば君が信教の自由なんか採るから悪いんだよ。
まったく! 技術もくれないみたいだから、ほぼ無償で手を打ってあげるけど
組織宗教に戻してもらうからね!」
「…本土は確かにずっと前ウチが布教しましたけど、陛下…離島に仏教が伝わってるか
ちゃんと確認しましたか?」
「あ」
AD1480 ダレイオス降伏。同時にユダヤ教に改宗!
「ダ、ダレイオス君。今なら特別、本当に特別に信教の自由を認めてあげてもいいぞ?」
「(バーカ!バーカ!)」
なかなか思い通りにはいかないもの
「さてさて。次はハトシェプストだな。まあ、こちらは時間はかかるまい。
外交は……と。エリザベスが活版を出してくれるようだな。!? 仏教に変更も可能だと!?」
「エリザベスはヒンズー宗主なので、その可能性はまずないと思っていましたが。
意外なことも起こるようですね。イギリスは内陸なので、どうせ使い道のない天文学と
交換でいかがでしょうか」
「よし、成立だ!これからは仏教徒同士、仲良くしていこうではないか!
イギリスは我が国に次ぐスコアだし、思わぬ頼もしい味方のできあがりだな!」
AD1480。エリザベスが仏教に改宗! そしてターンエンド。
AD1490。エリザベスが信教の自由を採択!(*プレイヤーターン終了後)
「あんの女狐ェェェェ!! 嫌か!そんなに仏教が嫌か!
よろしい、ならば戦争だ!! 目に物見せてくれるわ!!」
「ここ笑うところというか、笑うしかないというのが本音ですが。
……と。久しぶりの教皇庁決議です。忘れがちですが一応バチカン教皇なので
議題を選べますね。えーと…ハトシェプストに宣戦布告が可能です」
「ハトになあ…。我が軍だけで正直どうにでもなるのだが。
まあいい。勝手に平和的従属とかされても面倒だし、全員カオスに引きずり込んでやれ」
「では議題を選択。賛成にして投票しておきます」
「よし、ダレイオス攻略軍をテーベ・エレファンティネ方面へ移動だ。
残りの負傷兵はそっちでまとめて回復させる。まずは集結だ。……と。なんだ、
ハトシェプストに回線が開けるではないか」
「……は? この時点で降伏だと?こちらの都市にまとわりついたのを、胸甲騎兵とグレネで
殲滅してただけで、まだ1都市も落としてないぞ?」
「依頼に来たダレイオスも速攻破れ、逆に襲い掛かってくるのを目の当たりにして
平和ボケのお姫様も、世の中の非情を知ったというところでしょうか……。
いかがしますか」
「まあいい、面倒がなくてすむならそのほうがいいな。降伏を受諾しよう」
AD1490、ハトシェプスト降伏。何がしたかったのかさっぱりわからなかった。
落とそうと思えばハト首都も落とせたのだが、テーベでも上述の芸術爆発があったのと
結局エリザベス・ハンニバルの影響度の関係で、我が軍に編入しても
次の侵攻路にならないため、無駄な出血を嫌いほぼ無条件講和を締結する。
「これで3文明を傘下におくことができたわけだな。順調順調……
……あ。そういえば、さっきの教皇庁決議の事すっかり忘れてたぞ!?
ハトを傘下に置いたということは、もしかしてウチが全員から布告されるのか!?」
「さ、さあ、どうなんでしょうか。私も何分こんな経験初めてなので
さっぱりわかりません!?」
「中止……のようです。こんな風になるんですね」
「良かった。あやうく特大の墓穴を掘ることになるところだったぞ」
AD1500。5ターンの変更不可が消えたことで再度、体制変更。
ダレイオスの持っていたピラミッドのおかげで民主主義がなくても、普通選挙が採用可能に。
新しい占領地も、なるべく奴隷を使わずにインフラ整備は今後は金で解決することにする。
普通選挙・カースト制・神権政治へと変更。今回も宗教志向なのでターンロスはない。
東端のダレイオス領から西へ大陸大返しを行った胸甲騎兵連隊たちは更に進んでハト領へ。
狙いは勿論、先ほど酷い仕打ちをしてくれたエリザベスだ。
あんなに、大きかったのに
AD1510。胸甲騎兵20体とグレネーダー3名が先陣を切る。
「御釈迦様の名の下に、全ての不義に鉄槌を!」
「それだと落とされるのはウチらの気がしますが。まあ行きましょう」
AD1510 ユスティニアヌスがエリザベスに宣戦布告!
同ターン、ヨーク(エリザベス)がビザンチンによって占領!
「結局、スパイは間に合わなかったか。ここまで進軍が早いとも思わなかったしな」
「胸甲騎兵の速度2のおかげで開幕ターン陥落です。影響範囲は繋がらなかったので
グレネーダーは隣接のみ。次ターン入城させます。…あと、駐留していた大量の胸甲騎兵を
移動させたことにより維持力が減少。テーベが再び反乱に入りました」
「本当に役に立たんな、あの大芸術家という人種は! もういいわ!
エリザベス戦も始まったし、これ以上兵力を割いておれん。1体だけ残し
反乱するならするに任せて、全部前線に引っ張って来い!」
ターン明けて、グレネーダーがヨーク入城。すぐ側のイギリス首都ロンドンに向けて出した
単騎偵察によれば防衛スタックはそれほどでもない模様。8体の元気なカタフラクトを先発させる。
流石に次のターンでは首都防備が増強されたため、先発隊だけでは無理と判断。後続を待つ。
負傷兵はヨークにて回復。大返しから落伍していたユニットや、新規生産分も続々集結。
そして次ターン。イギリス遊軍のスタックがヨークに近接。
「それだけの量と質じゃ話にならんな。メンフィス攻防戦の時に比べれば雲泥の差だ。
クメールは……スーリヤの象さんはもっと強かったぞ!!」
あっけなく返り討ちにする。首都攻略部隊はカタパルト隊の一斉砲撃を受けたため
後続との合流も兼ねて、大将軍を混ぜて1ターン休息。勿論こっちも返り討ちだ。
次ターン。そのまま首都攻撃も可能なところではあるが、前ターンのスタック壊滅によりか、
早々とエリザベスの心が折れる。
AD1530、イギリス降伏。神権政治へと変更、同時に仏教に改宗。
常に2番手を走り続けてきた女傑も、ここに屈服する。
各地の都市、防衛兵などは無傷のため、少々の即戦力にもなってくれるだろう。
次なる標的はハンニバル。歩兵混成部隊なら、移動の手間と文化圏の厚みに阻まれ
随分と手間取るところだろうが胸甲騎兵の大連隊にとっては苦はない。
ざっくりと切り分けていける。
「首都攻略を予定していた部隊が、そのまま最大戦力で移動可能です」
「勿論、即移動だ。イギリスの食い込んだ都市を拠点に、カルタゴ本土、首都を直接強襲する。
この戦いで奪ったヨークも、テーベの前例があるからな。思い切ってイギリスに返してしまえ。
駐留してた兵は北上させて、こちらは海岸都市ヒッポに狙いを定めるぞ」
カタフラクトからアップグレードされた胸甲騎兵は、積み重ねた昇進もあって
まさに電光石火の勢いで、勢力を呑みこんで行く。
また、設備を完備した本国3都市はその間もフル稼働。胸甲騎兵の数は戦闘の度に失われるものの
イギリス終戦時には、その数45体に達した。
「大詰めだ。残るは、ハンニバルとシッティングブルのみ。一気に行くぞ!」
「結局、二度と仏教は信じませんでした」