プレイレポ/BtS/カタフラクトラッシュ!
←前回(その6)
怒涛の勢いで、スーリヤ、ダレイオス、ハトシェプストの3つのしもべを従え
ビザンチンは西方の女傑、エリザベスをついに倒す!
残りはハンニバル、シッティングブルの2雄。
カタフラクトラッシュ! ついにクライマックス!
大きな風に乗って
AD1530のエリザベス降伏からわずか1ターン後。ビザンチンの胸甲騎兵達は、
ハンニバル国境へと集結する。
「よし、飛び地の都市、ケルクアンに胸甲連隊を配置完了。
まだ移動力が残っているから、開戦と同時に更に進撃できるな」
「沿岸都市ヒッポへの攻撃部隊も配置終わりました。こちらはハトシェプスト領から
騎乗ユニットなら開幕ターンで攻撃可能です。メンフィス戦で使ったフリゲートも準備完了。
ダレイオス攻略に使ったフリゲート3隻は東回り航路で向かっていますが、こちらは
開戦には間に合わないと思われます」
「構わん。首都さえ電撃的に落とせば後は各個撃破だ。後は属国達に軍事科学を供与。
グレネーダーを出させて、白兵ユニットらをアップグレードさせるように仕向ける。
特にイギリスには遊軍の排除ぐらいはできる即戦力になってもらおう。用意が済んだら行くぞ!」
AD1535、ユスティニアヌスがハンニバルに宣戦布告!
同ターン、ヒッポ(ハンニバル)がビザンチンによって占拠!
「まだ首都の防備は調え切れていないようだな。だがそんな暇は与えん!
騎乗ユニットの侵攻速度を思い知るがいい!」
AD1540、首都カルタゴ(ハンニバル)がビザンチンによって占拠!
「スタック再編、北東の新首都ユチカへと進軍します!」
AD1550、ユチカ(ハンニバル)占拠!
一方的な展開の中必死に抵抗していたが、ここで勇将ハンニバルの闘志も潰える。
AD1550、ハンニバル降伏。 開戦から僅か4ターンであった。
「まさに鎧袖一触。来た、見た、勝った!という感じだな」
「それだけの用意はしてきましたからね。元々、ハンニバルはエリザベスとの長い戦争で
大きく国力を下げています。お忘れかもしれませんけど、仕組んだのはウチですが」
これで残すところはシッティングブルのみ。研究は共通規格からライフリングへ。
ダレイオスから交換で経済学を入手。天文学もあるので、出来る所は税関を建設する。
「さて、偉人都市ニカエアなんだが。ハト領から銅を分捕ったので道教パゴダも作り
聖職者6人雇用体制だ。完全な手動ではなかったので、少し他の物とハンマー増加用に
技術者の枠も混じっているが、これは仕方がない。技術者が産まれたら諦める。
だがもう預言者の誕生を期待していいだろう。73%越えだ!」
「年代・時間的にもこれがラストチャンスかもしれません。
うまく生まれてくれるといいですね」
AD1565 大芸術家誕生。
「やあ!みんなの大スター、大芸術家だよ!」
「…………」
「…………」
「……あ、お呼びじゃない? お呼びじゃ、ない?
こりゃまた失礼し…………勘弁してくださいよ~!
俺だって好きで産まれて来たわけじゃないんですよー!?」
「……オレがお前に贈る言葉はただ一つだ。ダーイ(死ね)」
「デリートしても何の得もありません。今更何の役にも立ちませんが
……どうせならば、辺境の地にでも埋まってきて貰いましょう。一人で」
大芸術家はガレオンに揺られ、まだ混乱の続く、遠く離れた辺境の地カルタゴへ。
彼は後にそこで大作を発表することになる。
どんな内容かは知らない。
「なんで最後までコイツなんだ!アレか!?グローブ座のせいか!?
気軽に、あんな物建てようとか言っちゃったから(その5参照)いけなかったのか!?
これだけ仏教広めて大菩提寺なしとか片手落ちもいい所だぞ。畜生、畜生ォォ」
「まあ……今度やるときの目標になったと、無理矢理思うことにいたしましょう…。
さて、いよいよラストの、シッティングブル戦に突入しますよ」
パクス・ロマーナ
「これが最後の戦いです。シッティングブルもさるもの、既に胸甲騎兵を出してきています。
最前線都市ナガドーチズは、防衛兵を集め城も完備、+100%防御と固く、更にブルは
UBトーテムポール&防衛志向のおかげで、長弓兵が駐留3・先制1をつけています。
生半可な攻撃は通じません」
「エリザベス領と隣接しているそこはな。だがその南西、チャコ・キャニオンは、1マスの
余裕があるせいか、長弓2、弩兵1と手薄だ。歩兵の攻撃部隊ならば、その1マスに踏み込んで
ターンを終了した間に、後方から援軍を送り込むことができるだろうからな。だが、
我々は全騎、胸甲騎兵だ。それに特性により先制や城があっても無効。その油断が仇になる!」
「研究を一旦中止。諜報ポイント産出に全て回すぞ。エリザベス用に作ったスパイだが、
彼らをナガドーチズに向けて移動。流石にここを防御度無視で突っこませるのは辛い。
都市反乱で吹っ飛ばそう。また、エリザベスに鋼鉄を無償提供。本国で作ったのは間に合わんが
彼らの持ってるユニットをカノンに変えて、即戦力の援軍として有効に使おう」
「胸甲騎兵23体、配置につきました!いつでもいけます!」
「よろしい!ならば戦端を開け!」
AD1675。ユスティニアヌスがシッティングブルに宣戦布告!
同ターン、チャコ・キャニオン(ブル)を占拠!
「東回りで航海してきたフリゲート3隻も到着!沿岸都市に砲撃をかけます!」
「チャコ・キャニオン攻撃部隊はそのまま首都カホキアを落とすぞ。
グレネなどの予備戦力及び後続部隊は、ナガドーチズ付近に集結。労働者で砂漠に道を繋げ、
1ターンで後続やエリザベスも攻撃できるようにしておけ。スパイのポイントは貯まったな?」
「はい、1回分ですが反乱可能です!」
「よし、突撃だ!」
1585 シッティングブル首都、カホキア陥落!
同ターン、ナガドーチズにてスパイによる反乱! ナガドーチズ陥落!
「流石に無人の野を行くが如く、というわけにはいかんか。それなりに損害も出ているな」
「負傷兵がばらけてしまうため、衛生Ⅲ大将軍の効果でなかなか一気にといかないのが辛いです。
しかしそれでもまだ、攻撃には余裕があります。フリゲートの砲撃で北岸、マウンドヴィルの防御度を
粉砕。カホキア・ナガドーチズ両攻撃部隊から元気な胸甲騎兵を選抜。まだ防御度を削っていない、
途中のボヴァティーポイントは素通りし、先にマウンドヴィルに攻撃をかけます」
1595 ライフリングが完成。騎兵隊が解禁される。
同ターン、マウンドヴィル(シッティングブル)を占拠!
「よし、研究のキューは蒸気機関にいれるが、実際ここで研究は打ち止めだ。
できるところから騎兵隊にアップグレードせよ!」
「しかし、主要都市3つに首都を落とされてもまだ降伏しません。
流石はシッティング・ブルといったところでしょうか」
「それでこそ最後の相手としてふさわしい。だが、こちらとて容赦はせん。
どこまでも突き進むのみだ」
各都市に駐留する胸甲騎兵を騎兵隊にアップグレード。負傷兵も回復させ、総攻撃の用意を
整える。
「この次でボヴァティーポイントを落とすぞ。あと、カホキア駐留軍から数名で
鉄の接続を切りに行け!」
そしてターンエンドし、明けて、AD1605。
「ブルが……とうとう降伏を受け入れる模様です!」
「そうか! すぐに会おう!」
AD1605、シッティングブル、降伏。
遅れがちとはいえ、自力の研究力もそれなりで、戦中にはライフリングを研究していた。
だが、その数ターンは間に合わなかった。その時間を奪ったのが、クメール侵攻から始まった
カタフラクト・胸甲騎兵の機動力による、電光石火の強襲・制圧能力だったことは言うまでもない。
「ついに……ついにやりました……! 我が軍がとうとう全勢力を傘下に収めました!
本当に、思い返せばあの初期状態から、よくぞここまで……!」
「──大事なのは『最後まで向かおうとする意思』ということさ。
なに、これはある人の受け売りだ。だが、あの最初の時点で諦めていたら
何も残らなかった。その気持ちがあったからこそ、我々は今こうして、
ここに立っていることが出来るのだ」
「ある人…、ですか。その方とは、いったい…?」
「フフ……さてな。さあ、ターンを終了しよう。我々の勝利だ!」
皇帝ユスティニアヌス1世(BC4000~)
5000年以上の長きにわたって、ビザンチン及びこの惑星の発展に貢献した人物。
仏教の篤い信奉者でもあり、各地に寺院や僧院を建設。仏教を保護すると共に国教へと制定し
そのおかげで、国内の都市は独自性のある高い文化を誇ることになった。
初期は、多くの者からこれは酷い、と言われるような立地からの出発ではあったが
不屈の精神で耐え抜き、見事カタフラクトによる急襲進撃に成功。後に胸甲騎兵となった
彼らを駆使し、ついには全勢力を傘下に収めることになった。
ビザンチン帝国。またの名を東ローマ帝国。だが、その名で呼ぶ者は、最早この星にはいない。
彼は完全に全土を統一し、かつてのローマ帝国の栄光を再び取り戻したのだ。
時折、彼が口にしていた、我々を見守っているという『ある人』というのは
ひょっとしたら、帝政ローマの基を築いた、ローマきっての英雄、ユリウス・カエサル
その人だったのかもしれない……。
「──AD1610、とある科学相記す……」
カタフラクトラッシュ! ~とある科学相の溜息~ 完
「ここまで見て頂き、本当にお疲れ様でした。感想などありましたらお待ちしております」