プレイレポ/BtS/神聖ローマは十字軍の夢を見るか?
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(実際にはまだ都市が判明してない所もあるけれど、見やすくするため、一部にビルダーでスパイを置いて撮影)
ついに十字軍を編成、イスラム聖都を擁したマンサを大陸から追いやった神聖ローマ。
軍は東に進み、最大の敵国、何度となく首都を襲われ激戦をさせられた、スレイマンとの決戦の時!
一方その頃
「さて、スレイマン戦の前に一旦状況を整理してみようかの」
「我ら神聖ローマの十字軍は、敵対する4つの勢力のうち、半分の2つを大陸から駆逐しました。
しかし、マリの旧領土はほとんど焼いてしまったため、出力としては、ほぼ元の本土及び、新しく
製鉄所を建てたイスタンブールに依存しています。スコアTOPは依然スレイマンです」
(川沿いの森は米が手に入ったら切ろうと思ってて、最後まで忘れたまま)
「特にこれを支える首都アーヘンは、大将軍10人が定住。特別奇襲に必要な11人目の誕生には
必要ポイントが大きくかかりますので、頃合を見て主従制に切り替える予定です」
「現在の制覇率は、人口30%、陸地、約40%。共にスレイマンの方がまだ若干上回っています。
サラディンは先年に独立しましたので、この数字には含まれておりません。ほぼ頂上決戦といって
言いですが──逆に、完全勝利を狙うには、島国の2勢力と残勢力を同時に落とす必要があり、
難しくなってしまいましたね。なお、天文学は現在研究中です」
「キリスト教の布教率は26%か。これから新都市にも布教する宣教師を作成中ではあるが、
スレイマンの土地が広く残っているためか、ユダヤの方がまだ多いのが気に喰わんな……。
む? 我が都市の中に一つだけイスラム教の都市があるぞ! どこだ、ここは!」
「ここは──旧メフメド領の南端ですね。その昔、彼を駆逐した時に、勢いで占領してしまった
都市です。建物も皆無だったので、大した出力は出ていませんが」
「ううむ、まずったなあ……。今更、その頃に戻るわけにもいかんし。仕方あるまい。
出来るだけキリスト教に染め直すとするか。よし、ここに修道院を建てよう。後、守備兵は全員
隣のウィーンへ移動だ。ん、主要都市の幸福維持のためだぞ。それと万一、ここが海から奪還され
でもしたら、即座に駆けつけることが出来ねばならないからな」
「必要なのは病院のような気がしますが(頭の)。それと──首都で次の偉人が生まれるようですよ。
ハンマーのために聖職者と技術者を雇っていますので、科学者のほかに彼らが産まれる率も
それなりにあります。現に大技術者が一人出て、製鉄所作成に使いましたからね」
AD1824。大芸術家誕生。
「やあ! みんなのヒーロー、言葉の魔術師、大芸術家だよ!」
「──おお、大芸術家ではないか! まさか7%のお前が産まれるとは毛程にも思わなかったが、
よく来てくれた! 歓迎するぞ!」
「え、何コレ?夢? 行く先々で死ねとか何で産まれて来たとか言われ続け、かつてこんな
暖かい言葉をかけられたことがあっただろうか? 俺は今、猛烈に感動している…!
──どうぞ、シャルルマーニュ陛下! なんなりとお申し付け下さい!
この大芸術家、一命にかえましても、必ず成し遂げてご覧に入れましょう!」
「よし、じゃあ命令する! 爆発しろ!」
同年。大芸術家は爆発発光。音楽を取得する。
「あんまりだぁああぁああ……。
それでも、今までの扱いに比べればマシとか思っちゃうのが悔しい……ッ」
「ゴッドスピード、大芸術家」
「ゴッドスピード。これでハンマーで直接文化を生産できるようになりました。
また、大聖堂も建設可能に。+50%という大きな文化補正がかけられますが、今は国教設定時に
プラス2の幸福が付く効果の方がいいですね。香料も旧マリ領にありましたので、実質+3です」
「首都にも建てたいが、今はユニット生産で忙しいからな。先に、元占領地で幸福も余り余裕がない
イスタンブールに建てるとしよう。さて──ではスレイマン戦に戻ろうか」
AD1824──。十字軍は第2都市より東進を開始。新しくカノンを組み込んだ編成は、
最初の都市、タタールを攻囲する。
同年、タタール(スレイマン)陥落! 占領!
「むう、カノンの前には敵の防御など屁でもないが、進軍中に爆撃してくる飛行船がウザイな…。
なんとかならんものか」
「流石に、修練を積みすぎた長弓兵でも、それは無理なようです。BtS、3.17では
対航空迎撃を持つのは機関銃兵からですね。意外な所では対戦車歩兵なども持っています。
最も、我が十字軍先陣のマスケットやランツクネヒトは、熟練しすぎてほぼ全てが行軍持ち
とかいう、わけのわからない仕様です。衛生Ⅲ大将軍付きなら、連戦もまるで問題ありません」
その後は、後続の擲弾兵を加え、主力は2手に分離。北上した部隊は、スレイマンの中部主要都市
ディアルバクルに隣接する。
「小屋が丸々と育っていますね。羨ましい」
「湖に豚に、絹に小麦と、資源の方もかなりのものだ。これはいい都市だな。では占領を……
……なんだ、イスラム教が布教されてるではないか。じゃあ、ダメだ」
AD1832 ディアルバクル(スレイマン)陥落! 破壊!
「フォォォォッ(言葉にならない叫び)!!」
「また感極まってるのか。愛いヤツじゃの。あと、占領地のタタールには宣教師を派遣しておけよ。
南の軍は首都エディルネに向かっているが……む? 首都の防備に回したのか、港町アンタリアの
兵力が減少しているな。よし──ここは出番だ! 秘蔵の特別奇襲擲弾兵!」
「敵主力は首都に向かったか。スレイマン様には悪いが、ここに残ってられて良かったよ……。!?
──なんだ、あの遠くから物凄い勢いで爆弾抱えて走ってくるヤツらは!?」
「AMEN,AMEN,AMEN!!」
AD1834 アンタリア(スレイマン)陥落! 占領!
AD1840 エディルネ(スレイマン首都)陥落! 占領!
AD1842 ゾングルダク(スレイマン)陥落! 占領!
AD1848 ブルサ(スレイマン)陥落! 占領!
AD1854 アイヌ(スレイマン)陥落! 占領!
AD1860 イズルミ(スレイマン)陥落! 占領!
AD1864 サムスン(スレイマン)陥落! 占領!
「征服行は順調にいっていますが……ここで、一つお知らせを。
次々とスレイマンの領地を占領していっていることで比率が完全に逆転。人口はとっくに条件を越え、
陸地割合も53%に到達。今の占領地が混乱から立ち直れば60%を越すでしょう。
勝利条件は68%ですので、つまりは──もうすぐ制覇勝利でゲーム勝利となります。良かったですね」
「────!?」
夢の終わり
「……つまりは、60%で止まればいいわけじゃな?」
「え? 言ってる意味がよくわかりませんが」
「皆聞けい! ワシらはこれまで度重なる無残な仕打ちをされるも、その報いを受けさせる時も
決して最後まで追う事もなく、彼らが神の教えの元に悔悛する時を待っていた!」
「いや、それは単に船がなかっただけd」
「それを、どうか! 彼らは悔い改めるどころか、未だに話を聞く耳も持たず、我らに向かい
銃を取る! このような行為を誰が許しても、我ら神聖ローマは許すことができようか!」
「だからそれは、仕様で外交チャンネル自体を開けないのであっt」
「我らは神の代理人、神罰の地上代行者。我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の
一片までも絶滅すること──全軍突撃ィィィ!!」
「おい、やめろ馬鹿──!?」
AD1866 デニズリ(スレイマン)陥落! 破壊!
AD1866 マラトヤ(スレイマン)陥落! 破壊!
AD1870 メッカ(サラディン首都)陥落! 破壊!
「スレイマン。お前は一番最後に滅ぼしてやると言ったな。
あれは──嘘だ」
「言ってねーだろ、そんなことひとっことも──ウボァー!?」
AD1874 オイドゥ(スレイマン)陥落! 破壊!
オスマントルコ(スレイマン)文明、滅亡!
「嘘をついてはいけないって教えがあったと思いますが……まあ、いいや。どうでも。
もう、朗報だか何だかわかりませんが、騎士の視界により、メッカの東──洋上海域に
サラディンの都市と領域を確認。どうやら彼も島持ちです」
「なん……だと……? 西の方は密かに製鉄所都市イスタンブールを中心に擲弾兵の軍を編成し、
先の海人ども討伐の用意を始めていたというのに! こっちは完全に何の用意もなしだ!
急いで船を回せ! まずは大陸を全て片付けてから、同時侵攻で全ての残りの町を強襲する!」
AD1878 メディナ(サラディン)陥落! 破壊!
AD1882 クーファ(サラディン)陥落! 破壊!
AD1884 ダマスカス(サラディン)陥落! 破壊!
「はあ、はあ……。これで、とりあえず大陸からヤツらの勢力は完全に駆逐したが、こっちにガレオンが
回ってくるのにはまだ時間がかかる。こんな状況、通常だったら全員、即降伏ものなんだが……。
外交って大事だな」
「何その無理矢理なまとめ方!? ていうか、それでまとめたつもりなの!?」
「──御館様(マスター)。もうすぐ、新首都のある島に着きます。彼奴の陸地割合は、今ターンで
制覇勝利の条件の68%を突破。どうやら、こちらまでは届かなかったようですな」
「貴公も残念だったな。せっかくの参加だったのに、その腕前の出番がなくて」
「まあ、そういうこともありましょう。何事も全て上手くとは、なかなかいかぬものです。
それより──まだあの島、名前がございませぬ。今ここで命名されてはいかがですか?」
「ふむ…。ハハ、ならば…『ロードス』というのはどうだ?」
「それは、それは…。また面白き名にございますな」
「今回はお前の勝ちだ、シャルルマーニュ。だが、次はこうはいくまい。
この島がイスラム最後の砦となるか、呪われた島となるか……さて、続きは、今度会ったときの
お楽しみだ……!」
シャルルマーニュ大帝 (BC4000~AD1886?)
5000年以上の長きにわたり、神聖ローマ及びにこの惑星の発展に貢献した、ように見える人物。
キリスト教徒を束ねる者として、その歴史の始めよりイスラム国家との宿命の戦いを運命付けられ
絶望的とも言える状況をくぐり抜けて行くが、祈りを捧げる多くの市民、その途半ばで倒れた者らの
夢を引き継ぎ、ついに悲願の十字軍を編成。最後には大陸を完全に掌握し、キリスト教の威信を再び
確固たるものとした。
敵に対しては苛烈という言葉がこれほど似合う君主もいないだろうが、中立の儒教の民に対する態度や
キリスト教へ改宗した都市への寛大な対処など、そして最後まで諦めずに信念を貫き通したその姿勢は
ある意味、名君と言っても差し支えないだろう──(←ここでペンが折れたような跡)
・部外秘 超極秘
「待って! あと1ターンだけ!」
「やらせはせん! やらせはせんよ! これ以上災厄を振りまかれてたまるものか!?
我が拳は、一切の矛盾無くお前の夢を打ち砕く! さらば、我が主!」
「邪魔だてするか、科学相! 貴様あッ──!?」
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「AD1886、とある科学相記す……(赤い文字でサイン)」
神聖ローマは十字軍の夢を見るか? ~とある科学相の慟哭~ 完
あとがきにかえて~ 一寸小話 愉快な槍兵と愉快な弓兵の運用法
「もう、本当いろんな方面に、ごめんなさいしないといけないよね……。
ここまで見て頂いて、お疲れ様でした。感想などありましたらお待ちしています」