魔殿の姫君、ペットを求めて屍霊術を習うの巻
あらすじ

「つまり魂の本質とは『他者の認識』です。本当にそこにあるかどうかは問題ではないのです。」
極彩色の寝室で、教師は淡々と理論を組み立てます。
その姿はまるで、ただ独り言を呟いているかのように、生徒の理解の度合いを無視したものでした。
「隣に座る誰かに魂があるか、道端の石に魂があるか、自分に魂があるか。それは誰も知らない事。」
「私の魂はないの?」
「…そう尋ねると言う事は、貴方自身にも有るか無いかが判らない証拠です。」
「そうなの? よくわからないわ。」
彼女の顔はいつもと同じ無表情でしたが、言って顔を上げたキーリンには少し笑顔のように見えました。
「魔法で石に変えられた人間に魂があったとしても、周囲はそれに気づく事はできません。」
淡々と続けながら、彼女は目を閉じます。
キーリンはそれが、彼女の『大事な事を言う合図』であると理解していました。
「逆に、周囲が『それに魂がある』と考えれば、それを魂と扱う事が出来ます。屍霊術においては。」
「宗教においては?」
「私は宗教家ではないので知りません。魂の定義とは時と場合によって変わるものなのです。」
「うー…むずかしいわ!」
そっぽを向いたキーリンが今にも全てを放り出して部屋を出て行ってしまいそうだったので、彼女は別の方法を考えました。
「貴方は間違いなく魔術の天才です、キーリン。ですが、そのために理論が疎かです。」
「…」
キーリンはふくれっ面をしましたが、彼女の方は傍らのインプにもわかるほどはっきりと微笑みました。
もっとも、それが本心からの笑顔かは疑わしいところでしたが。
「習うより慣れろと言いますね。貴方が真に天才なら、私が手伝いながら実践で覚えるのが一番でしょう。」
「手伝ってくれるの? 素敵だわ!早く捕まえにいきましょう!」
「それで、その見返りに貴女は何を欲するのですか?」
喜ぶキーリンを尻目に、今や参謀役としての地位を得たインプのパピーが尋ねると、彼女は目を閉じて言いました。
「楽園の扉を開いてください。妹達とはぐれてしまいました。」
設定
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FfH2 0.41g 「文明統合MOD gパッチ第十一版(修正2済)」、「Orbis+3文明追加MODMODMOD」
-サイズ小さい、パンゲア、普通、難易度不死
-破壊的な蛮族、野生の地、アマサオンの祝福、一つの都市、活気ある世界、名所旧跡すべて
コンセプトのためにサイズ小さめ、速度普通。
服従の時と同じオプション。
**コンセプト [#adda895a]
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統合で追加された還魂呪文の紹介
-ヤバレンジャーの力を世界に知らしめる
-目標としては、○○の還魂シリーズをコンプする
-前二回で中途半端に残った伏線を一応の形にする
**注意書き [#cbd1643d]
コンセプト的に勝利条件が「還魂コンプリート」なので、無駄な動きが多いです。
なにこの○○。馬鹿なの死ぬの?と言うのは許してください。
また、普通にやると還魂は運の要素がかなり強いです。
コンプしやすくする手段は紹介しますが、貴方の環魂プレイを確実にするものではありません。苦情や返品はお断りしております。
Orbis+3文明の紹介?
ああ、うん。今度こそしますよ。たぶん…
それでは、あなたも捕まらないくらいの距離から見守ってください…
その1へ続く
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