PCSX2 Playground
PCSX2 Playgroundについて
PCSX2から派生したプロジェクトで、公式版の開発メンバーとは別のメンバーによりメンテナンスされている。ユーザからのフィードバックを比較的迅速に反映させる開発体制を取っている。最近になり公式チームより成果が認められ、将来的に改善点が公式版にマージされる事が期待される。
「PP」と略される。
FAQ
公式版からの主な改善点 (readmeより)
- フレームスキップ/VUスキップの改善
- Special gamefix機能
- VU/FPUの挙動を細かく制御するためのadvancedオプション
- マルチスレッドGS(MTGS)モードの高速化と安定性の向上
- VU/FPUのフラグと丸め動作のエミュレーションの改善
- EE/IOPの同期の改善
- CD/DVDサポートの改善
パフォーマンス
公式版との比較 (readmeより)
PPのデフォルトは互換性を重視する設定になっているため、公式版の0.9.4/0.9.5と比べて動作は遅い。特にVUの丸めやフラグのチェックの厳密なエミュレーションが重い。これを改善するために様々なspeedhackが用意されており、厳密なエミュレーションを必要としないゲームについては、これらを手動で無効化できる。大抵は、speedhackを適切に設定する事により、公式版よりも高速に動作するはずである。
speedhackはまだ開発途上であり、今のところ使い方についての詳しい説明はない。ゲームによって効果が異なるので、各自で最適な設定を発見してほしい。PCSX2の
フォーラム
で開発者や識者の意見を聞くのも参考になるかもしれない。
高速化のための設定
動作が重いと感じる場合は、以下の設定を試してみると良い。ゲームによっては動作不能になるので注意。
なお、PP r472以降、speedhackの一部はadvancedオプションに移動している。clamp modeをnoneに設定する事が従来のoverflow checkを無効化するspeedhackに相当する。
- speedhackの各設定にチェックしてみる
- advancedのVU RecsのFlush to ZeroとDenormals are Zeroにチェックする
- (r472以降)advancedのEE/VU RecsのClamp ModeをNoneにする
バイナリの配布
リポジトリが
公開
されており、各自でソースコードからビルドする事が可能だが、公式/非公式に
バイナリの提供も行われている。
公式ビルド
非公式ビルド
なお、PCSX2 Playgroundチームは、公式ビルドもしくは改変の無い自分のビルド以外でバグ報告を行う事を禁止しており (
ソース
)、改変されていない保証が不可能な非公式ビルドでバグ報告を行う事はできないので注意。
最終更新:2009年01月03日 23:32