歪み

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歪み - (2022/11/10 (木) 21:35:23) の編集履歴(バックアップ)


ゆがみ

神咒神威神楽の用語。

「歪曲」「陰気」とも。
三百年前の東征を境にして、西側で生じるようになった異能者のこと。あるいは異能そのものを指す。世界で唯一神州に発生している異常。
また、当代のの法則から外れた者を指して歪みや化外と言ったりもする。

一般にこの世から外れているもの、すなわち『陰の異能』を意味し、一度境界を踏み越えたことで、人界にの毒が混じり出したのだと言われている。

穢土と隣接している秀真は、汚染に呑み込まれることが危惧されているが、地相的にはもっとも安全らしい。
呪を組み込んだ都市計画は、陰気を寄せ付けない方陣と化している。

陰の異能

世界の法則を歪ませることで理屈も説明も出来ない超常能力が行使可能になる。
しかし帳尻合わせとして歪みの使用後には返し風が吹くとされる。

曰く、屏風の中にいる人喰い虎を斃せる力。

西に流れた歪みのほとんどは、天魔・奴奈比売を源泉とするものである。
そのため奴奈比売はどのような歪みが西に渡ったのかをほぼ把握しており、西の者が使う歪みの技を威力を神の域に押し上げた上で再現することが出来る。
歪みの特性とそれを使う本人の渇望は関係があり、元になるのは奴奈比売の渇望が大半であるが、宗次郎や紫織ほどの者であれば、それを自分流ので染め上げることが出来る。

刑士郎曰く、歪みとは『己はこうだ』と世に知らしめる勝鬨なのだという。
返しを無視して振り絞れば万事容易く罷り通る、そういう絵巻の中のご都合主義。
これが自らを構成する最強だと、それらの自負が此処によって形は違えど滲み出た凱旋の咆哮こそが異能。

歪み者

陰気に汚染された者は、汚染等級の具合にもよるが人としての外観に歪みが生じる……つまり正常な人間の外見ではなくなる。極端な例で言えば凶月刑士郎のように、本来の大和人の特徴である黒髪が白髪になるなど、そういった身体的特徴に諸々の変化が現れる。異能者は御門の管轄に置かれる。

軽度汚染ならば特殊能力が備わったりと、むしろプラスに転じることも多いのだが、高度な歪みに汚染されると人の身には耐えられなくなり、やがて自壊するため毒であることには変わりはない。
本編において300年振りに東征が決行されたのも、歪みの汚染が西側のプラス・戦力になる限界を迎えたと判断されたからであり、これ以上待つと過度な汚染によって戦力が低下すると思われたからである。

陰が等級伍以上の者は理屈を無視した身体能力を獲得する。
高位の歪み者は自己を一つの異世界と化しているため、たとえば高速体術で発生する衝撃波などが外界に伝搬しにくい。基本、己と他を切り離しており、あくまで自身の内部と触れた物に限定される力。
異界と化したため骨格や筋量がどうだのという理屈や常識など受け付けない。よって人の埒外へと身体能力を変容させた法則外の運動が可能。さらに骨の形、筋密度、内臓の位置や経絡に至るまで、常人とは隔絶した異界の法則に則る活性は、運動において力学の限界に囚われない。 心臓のみならず、あらゆる大動脈、急所の位置をずらすことで例え左胸を刃で貫かれようとも致命にならない。
覇吐と刑士郎は歪みによる五感の超強化を行なっている。故に高速移動を行いながら視認せずに攻撃を避けることが可能。

歪みの源泉である天魔夜都賀波岐達は桁外れの歪みを有しており、悪路より過度の陰気汚染を受けた症状は宗次郎曰く、手は震え、目が霞み、気を抜けば内臓ごと吐いてしまいそうな慢性的な嘔吐感、しかしそれでありながら、力だけは湧き上がってくる始末で、なんとなれば星まで跳躍できるような、矛盾した感覚が同居することになる


余談

似たものとしてPARADISE LOSTにおける隔離街の毒がある。
過度の汚染は腐滅による死を招くが、軽微であれば十人十色の進化を遂げることができる。

黒白のアヴェスターにおける戒律とは、我はこうだと謳い上げ、天地に向き合う誇りを得ることで、傀儡のごとく戦い続ける世界に彩りを与えるためにあったのだという。
歪みもまた、己はこうだと世に知らしめる勝鬨であり、世界が天狗に染まりきらぬよう、世界に彩りを与えるものであった。


  • 歪みの大元って、つまりはルサルカの使う「魔術」だったのかな? 渇望を具現化させる辺りはエイヴィヒカイトっぽいものがあるけど -- 名無しさん (2012-05-27 18:32:36)
  • メタな話になるが、初期の夜行や中盤の殺し合い夫婦達は初めの覇吐や刑士郎より汚染度が上なのに髪の色とか身体的特徴に変化なかったね -- 名無しさん (2012-05-27 18:37:45)
  • 夜行と殺し愛夫婦の力は歪みとは違ったはず。夜行は波旬のうんちパゥワーで、夫婦も確か波旬との接続が強くなって得た擬似的な大極だったと思う。 -- 名無しさん (2012-05-27 19:09:09)
  • 旧世界(第五天)と現世界(第六天)の力を混ぜ合わせてどちらにも属さない存在を創り、これに波旬を討たせるという計画の一環という感じでよろしいのでしょうか?旧世界のものは現世界において異物であるため、歪みとなって発現する。言うまでもないでしょうが、これも龍明が元凶といえる。 -- 名無しさん (2012-05-27 21:15:39)
  • 歪みを引き入れて波旬を刺激し、波旬の自滅因子を作るのが目的だったはず。まあ実際には波旬は無反応で、その代わり嚢腫が反応し覇吐が誕生した。という感じだったはず・・・あってるよな? -- 名無しさん (2012-05-28 02:18:24)
  • まぁ 計画そのものは悪くなかった 普通の神格ならば自滅因子も産まれたりしただろうが……波旬は様々な意味でエレオノーレの想像を遥かに上回る化物だったという訳だ。 -- 名無しさん (2012-05-28 02:52:21)
  • 想像を遥かに上回るひきこもり根性とも言える。 ニートすら超えたニートっぷりにはもはや表現出来る言葉が存在しない -- 名無しさん (2012-05-28 03:35:39)
  • ついに波旬が攻めてきたか…。なんてことにもならんしなぁ あっ何か波旬の触覚来てるしボコろうって感じ -- 名無しさん (2012-05-28 08:24:39)
  • 本人達が本編で力説してるけど波旬にとっての歪みは正しく覇吐(のみ)なんだよな。 -- 名無しさん (2012-10-13 22:56:34)
  • ↑×3はじゅんは誰にも養ってもらってないからニートではないな ニートは獣殿とマリーと蓮に終身看護してもらってたけど -- 名無しさん (2014-05-11 00:47:16)
  • ↑ 覇吐にとっても抱きしめたかった化外の極致は波旬って事になるんだろうか -- 名無しさん (2014-05-11 14:24:28)
  • 歪みねぇな -- 名無しさん (2017-02-16 02:09:19)
  • まず星間戦争時代に「渇望やら世界観やらを基に世界とその法則を創造する」神座システムが開発されて、第四天時代に水銀が自身の座におけるパワーソースである神秘の力(魔術)でそれを再現・人間に扱えるようデチューンして段階的かつ効率的に神格になれるようにしたのがエイヴィヒカイト、さらにそれを天魔(主に奴売比米)が流用して西に流れ込んだのが歪み -- 名無しさん (2019-11-25 19:04:29)
  • ↑雑に語ればジェネリック版永劫破壊か。聖遺物を用いない故に魂の収集も必須ではない。 -- 名無しさん (2020-02-08 09:41:35)
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