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harukaze_lab @ ウィキ

火の紙票

最終更新:2019年11月01日 04:44

harukaze_lab

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火の紙票
山本周五郎

-------------------------------------------------------
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)衝撃《しょうげき》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)摩|川畔《かはん》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)べらんめえ[#「べらんめえ」に傍点]
-------------------------------------------------------

[#3字下げ]鳩時計[#「鳩時計」は中見出し]

「先生、またアメリカで新しい強力爆薬が出来たのを御存じですか」
「聞かないね、例の宣伝じゃないのか」
「宣伝でもないようです。液体酸素を密封しておいて、そいつへ或る方法で衝撃《しょうげき》を与えるのだそうです。レスター・バアローという人の発明で、爆薬には『グルマイト』という名がつけられ、くわしい性能はむろん秘密ですが、何度か実地に試験をすましているそうです」
 和木賛吉《わきさんきち》はそう云《い》いながらも、熱心に放射線のマイクロメーターを操作していた。ここは東京郊外、多摩|川畔《かはん》にある「佐野燃料化学研究所」の研究室である。……佐野喜一郎|博士《はかせ》は然料研究の権威者で、戦時下工業界に数多くの功績を残しているが、殊《こと》に最近では、各種の雑草類を炭化する「草炭処理法」が重要な事業となっていた。しかし、いま……研究室で行われているのは、従来とはまるで違ったものであった。
 現在この研究室の中央には、大きな特殊の放射線装置がある、それは原子破壊炉《サイクロトロン》とトオキー撮影機とを組合《くみあわ》せたような形をしている。それからその装置に相対した一隅に、硝子《ガラス》張りの長方形の箱が固定されてあり、その箱の中には灰黄色の薬品を塗った十種類ほどの紙票《カード》がならべてある。
 和木賛吉は放射機の一部に腰を掛け、複雑なスイッチとマイクロメーターとを調節しながら、その硝子《ガラス》箱の中の紙票《カード》に向って、順次に蛍光線を放射している。そして白皙《はくせき》長身の佐野博士は、箱の側に計熱器を据えて、放射線を受けた紙票の、薬面変化を記録していた。
 ……こう書いてくるとひどく面倒臭いようだが、一言にして云うと、そこで行われているのは「火の紙票《カード》」の研究である。読者諸君もすでに御存じだろう、最近英国の空軍が独逸《ドイツ》を襲ったときに「火の紙票《カード》」を空から撒布した、これにはセルロイド製のカードの上に、燐剤を主としたある種の薬と綿火薬とが着いていて、適当な地上に撒き散らされたものは、太陽熱を受けて自然発火したうえ、家屋や草木、穀物などを焼くという、恐ろしい性能を持っている。
 初めてこれを撒かれたとき、独逸《ドイツ》では折から収穫期に当っていたので、多くの穀類や林野を焼かれたそうであるが、若《も》し日本だったらどうだろう。……木造家屋の多い我国の都市にして、若しこの「火の紙票《カード》」を撒かれたとしたら、その恐るべき被害の程は、考えるだに慄然たるものがある。それゆえ、今どうしたら「火の紙票《カード》」を防ぐことが出来るかという研究が、佐野博士の研究室に於《おい》て、極秘のうちに進められているのだ。
「その方法は別に新しくないよ」
 博士がふと顔をあげて云った。
「なにがですか」
「いま君の云ったグルマイトさ、液体酸素、液体空気を主体にした強力爆薬の研究は方々でやっている、現に……」
 云いかけた時、扉《ドア》を叩《ノック》して一人の少女が入ってきた。……灰色の軽快な服と、よく伸びた健康な体つきが、若い雌鹿のような溌剌《はつらつ》とした美しさを持っている。年は十九、名は友田|零子《れいこ》といって、この研究室の記録事務の助手をしていた。
「先生、御面会の方ですが」
「誰です、用事は?」
「お向うのマックス・ヨハンセンさんです」
 零子はちょっと笑って、「遮光用のラシャ紙を持ってらっしゃいますから、お窓の小言かも知れません」
「窓の小言ってなんだ」
「空襲訓練の時に完全に窓を遮蔽してないと光が洩れますでしょう、マックスさんはそれを注意して廻っているんです。この御近所ではもう軒並にお小言を云われたそうですわ」
「和木君、ちょっと会ってきてくれ給え」
「承知しました」
 賛吉は零子と一緒に出ていった。
 マックス・ヨハンセンは玄関に立っていた。彼は四十歳あまりになる、肥った小柄の諾威《ノルウェー》人で、家はこの研究所と向い合って、南側の松林の中にある。もう二十年も日本にいて、鯨油や漁撈道具の輸入をしているそうだが、日本語でべらんめえ[#「べらんめえ」に傍点]が饒舌《しゃべ》れるし、味噌汁とお香物《こうのもの》で食事が出来るというほど、生活に馴れていた。
「やあ今日は、なにか御用ですか」
「今日は……」
 マックスは愛想のいい笑顔を見せ、大きな手で握手を求めながら、片手に持っていた箱を差出《さしだ》した。
「これ、こちらの鳩時計ですね」
「え……?」
「卓上用の珍しい鳩時計、大森の浅沼時計店へ修繕にお出しになったでしょ」
「ええ出したことは出しましたが」
 瑞典《スエデン》製の卓上用の鳩時計、博士が欧羅巴《ヨーロッパ》へ留学中に買ったもので、毎《いつ》も研究室に大切におかれてあるものだが、よく機械に故障が起るので、修膳に出してあったのだ。

[#3字下げ]放射線A[#「放射線A」は中見出し]

「しかし、どうしてこれを貴方《あなた》が……」
「いえ、実は私もこれと同じ時計を直しにやってあったのですが、今日あの店から届けて来たのを見ると、非常によく似てはいるが違うのです。そこで電話を掛けてみたらこちらの品と間違えたというので、私がお届けにあがった訳です」
「それはどうも、わざわざ恐縮でした」
「もっとも、その次手《ついで》にちょっと御注意したいことがあるのですがね」
 本当の用事はこれからだというように、マックスは人の好《い》い笑い方をしてつづけた。
「昨日から防空訓練がはじまりました。今度の訓練、大切です。それなのに皆さん窓の覆い不完全です、この近所で五軒も不良のお家ありました。失礼ですがこちらの南側のお窓も光が洩れます」
「そんなことはない筈《はず》ですが」
「いいえたしか光が洩れます。私、考えました、これはお窓へ貼ったラシャ紙が悪いのですよ、他《よそ》のお家もみなそうでした。……それで此処《ここ》へ良いラシャ紙持って来ました。どうぞこれと貼り代えて下さい、お願いします」
「いや、紙を取替《とりか》えるのなら此方《こちら》で」
「遠慮いりません、お国のためです。訓練終ったら返して頂きます。どうかこれを貼って完全な遮蔽して下さい、お互にお国のためですから、……お願いしました」
 そう云うと、黒いラシャ紙の束を押《おし》つけるようにして、マックスはさっさと立去《たちさ》ってしまった。
「ずいぶん真剣だわね」
 零子が頭を振りながら云った、「……この近所で小言を云われた家は、みんな同じようにラシャ紙を貰っているんですって、あの熱心さは学ばなくちゃならないと思うわ」
「とにかく、実行的な点には感心するよ」
 賛吉は時計箱と紙束を抱えて研究室へ戻った。……博士はその話を聞くと、めったに見せたことのない不愉快そうな顔をした。それは全国一斉に行われる防空訓練の二日めで、今度の訓練が危機を孕む国際情勢の下に行われる実戦そのままのものであり、官民一体の厳格な演習だった。その意味から研究室でも、博士と和木と零子の三人だけは、期間中ずっと研究室に詰切《つめき》りで、他の所員たちとは別に仕事を続けていたし、殊に和木と零子とは家庭防火群の一員として、交代で訓練に参加していたくらいである。……こういう状態のとき、外人から灯火管制について注意を受けたのだから、博士が怒ったのは無理のないことであった。
「すぐ貼りかえてくれ給え」
 佐野博士は、窓の方へ手を振りながら、ひどくぶっきら棒な調子で云った。
「小使じゃ駄目だ、君がやりたまえ。こんな大切な訓練に、外人から小言を喰うなんて耻辱《ちじょく》だ。注意してくれなくちゃ困るぜ」
「小使さんはずいぶん念入りなんですが、きっと紙質が悪かったのでしょう、この紙なら大丈夫ですよ」
 賛吉はとりなすように云いながら、直《す》ぐ遮光紙を貼替《はりか》えにかかった。
 正午から二時頃へかけて、猛烈な空襲訓練があった、関東の南部から突入してきた敵の編隊爆撃機は、防空戦闘機の必死の阻止にもかかわらず、郊外の重要地区に相当の被害を与えて逸走し去ったのである。……それにつづいて、日没時まで二回、警報があったけれど、これは前哨線の防禦《ぼうぎょ》が功を奏して、遂《つい》に敵機の姿を見ずに終った。
 夜になると研究室の実験は中止され、代って実験の記録と計算にかかる。……佐野博士が厳秘に研究している「火の紙票《カード》」に対する防禦法は、紙票《カード》に塗布してある薬剤を、空中で発火させようというのである。一旦地上に撒かれてしまえば、これを拾い集めるとしても大変な労力を要する。それで敵機が上空から撒布して、まだ地上に落ちないうち、これを発火燃焼させようというのだ。……いま研究室にある放射線装置はそのためのもので、博士は苦心の結果、或る特別な放射線Aによって、やや成功というところまで漕ぎつけていたのである。
 その夜は一回しか空襲がなかった。
 その一回は午後十時から一時間ほどのあいだであったが、和木が受持《うけもち》の立番をしていると、丘の下にある警防団の詰所の方で、マックス・ヨハンセンがなにか大声に叫んでいるのを聞いた。……なにをしていたかは分らない、恐らく例の調子で大いに警防団のために世話をやいていたのであろう。
「全く外人は粘り強い」
 マックスの声を聞きながら、賛吉はつくづくそう呟いた。……警報解除になって研究室へもどると、博士は零子に口述筆記をとらせているところだった。

[#3字下げ]夜の警防詰所[#「夜の警防詰所」は中見出し]

 そのあくる日の夜であった。
 空襲警報が鳴って、また立番の順になった和木賛吉が、双眼鏡を持って門前に立っていると、向うの闇の中からマックスが近寄ってきた。
「今晩は和木さん、御苦労さん」
「御苦労さま、貴方《あなた》も立番ですかマックスさん」
「番じゃないですが」
 と云って彼は、大きな風呂敷包と、下げている魔法壜《まほうびん》を示しながら、「……警防団の方たちお疲れですから、私おやつ[#「おやつ」に傍点]持って行ってあげます、あの方たち大変お骨折りです。私たち、感謝しなければなりません」
「それは御親切にどうも」
「これくらいの事あたりまえです。……それより和木さん、昨日は失礼なこと申して、先生怒ってらっしゃいましたでしょう」
「怒るより恐縮していましたよ、お言葉に甘えて早速あの紙と貼り代えました」
「そう云って頂けば私も嬉しいです」
 マックスは白い歯を見せてにこにこ笑ったが、「……立番が終ったら、和木さんも詰所へ来ませんか、家の料理人《コック》の拵えた諾威《ノルウェー》風のお菓子です、非常にお美味《いし》いです、沢山《たくさん》ありますから、是非お出《い》で下さい」
「有《あり》がとう、あとで伺います」
「みなさんで面白い話をします、愉快ですからきっとお出で下さい、待ってます」
 繰返《くりかえ》し念を押して、マックスは丘の下へと降りて行った。……和木は前から、いちど詰所へ行ってみたい誘惑を感じていたので、間もなく警報解除になって、自分の立番が終ると博士にその旨を告げてから丘の下へと出掛けて行った。
 警防団の詰所は、川畔《かはん》の堤防に沿った草原の中にあった。かなり広い天幕張《てんまくばり》の中には長い卓子《テーブル》と椅子《いす》があって、覆いをした提灯を中に、制服を着た十四五人の団員が集っていた。……しかし和木賛吉が近寄って行ったとき、そこには唯《ただ》ならぬ気配が漂っていて、今しも一人の若い団員が、
「君はなんだ、君は何者なんだ」
 と激した声をあげながら、マックスの方へ詰寄っているところだった。……青年がなにを怒っているのかは直ぐに分った。
「君はいつも我々の周りをうろうろしている、さっきから聞いていると、旨い事を云いながら高射砲陣地や、防空設備の事情を探り出そうとしているじゃないか。僕は敢《あえ》て君をスパイだとは云わない。恐らく君は非常に防空訓練に熱心なだけだろう、しかし此処《ここ》は君の近寄るべき場所じゃない。菓子も茶も有がたいが辞退する、これを持って直ぐ帰ってくれたまえ」
 マックスは黙って頭を垂れていた。ずいぶんしばらくのあいだ、そうやって頭を垂れたままでいたが、やがて静かに顔をあげ、悲しげに微笑しながら、
「よく分りました、私、悪かったです」
 と低い声で呟《つぶや》くように云った、「……私お国のお世話になっています、私お国へ来てから二十年にもなります、色々御恩あります。それでこんなとき少しでもお役に立つことが出来たらと思ったのです」
「それにしては出過ぎていると云うんだ」
「そうでした、それ気が付きませんでした」
 マックスは温和《おとな》しく頷いた、「ただ……私、自分の気持だけ考えたのです、出来るだけ皆さんのお役に立ちたいと思ったです。皆さんお国のために働いておつかれです、お菓子とお茶を差上げ、少しでも楽しくして頂きたいと考えたのです。……でもそれお邪魔でした。私それに気付かなかったです、どうかお許し下さい」
 そう云いながら、マックスは、卓上《テーブル》の上にひろげた菓子を包み始めた。……そして、ひどく顫《ふる》える声で付加《つけくわ》えるのだった。
「私のお国、諾威《ノルウェー》、戦きで亡《ほろ》びました。私にはもう帰るお国ありません。一生日本で暮らすつもりでいたのです。……けれど亡国の民には、何処《どこ》にも安らかな場所ないです」
 マックスの言葉は人々の心を鋭く突刺《つきさ》したようだ。……そうだ、この人の祖国は亡びたのたこの人はもう帰るべき国を持っていないのだ。今度の訓練に当って、度の過ぎる熱心を見せているのは、祖国を亡《うしな》った人の悲しい奉仕だったにちかいない。
 居合せた人々はみんな感動した。
「お待ちなさい、マックスさん」
 年配の団員の一人が不意に椅子から立った。
「お気の毒なことを云いました、貴方《あなた》のお菓子を頂戴しましょう」
「え……でも私……」
「いいから出して下さい、例《たと》えお国が滅びても、我々日本人は貴方《あなた》のお友達です。貴方《あなた》が日本のために尽して下さる以上、我々は貴方《あなた》のお友達です。どうかもう一度、ここへ掛けて下さい」
「では、……では、私の気持、分って下さいますか」
 マックスの声は感動で顫えた。
 ――亡国の民。
 賛吉はマックスの言葉を口の中で呟きながら、誰にも気付かれぬように、静かに、その美しい感動的な場所から引返《ひきかえ》した。

[#3字下げ]訓練の一課目[#「訓練の一課目」は中見出し]

 ――亡国の民には安住の場所がない。
 なんという言葉だろう。恐るべき嵐の雲はいま全世界の上にのしかかっている。一瞬の油断、一人の心のゆるみでも、たちまち運命の手は鷲掴みに伸びてくる。英国の手に踊らされ、英国の助力を頼みにした諾威《ノルウェー》は、その運命の波のために一抹の泡と化し去った。他国の力を頼む者、己の力を鍛えぬ者、空疎な理想に溺れている者が、どんな道へ堕して行くか、……まざまざと賛吉は目前に見た。
 ――そうだ、我々もその危険の外にいる訳ではない。全国民一致の力がゆるめば、怒濤は容赦なく国土の上にのしかかってくる、その前例をいま見せられたのだ。
 警防団の人々の感動も恐らくその点にあったのだろう。賛吉は喰べずにきた諾威《ノルウェー》風の菓子の、悲しい味を舌で想像しながら、暗い坂道を研究所の方へ登って行った。……すると、彼が門前へ来たとき、見馴れぬ一人の訪問客が中から出て来て、待たせてあった自動車に乗って去って行くのに会った。
「こんな時間になんの客だろう」
 そう呟きながら急いで玄関へ入ると、いまの客を送りに出たらしい博士が、
「和木君、急ぎの仕事が出来たぜ」
 といきなり云った。
「なんですか、急ぎの仕事って。いまお客が見えていたようですが……」
「それで仕事が出来たのさ、まあ入り給え」
 賛吉は玄関へ入って扉《ドア》を閉めた。
「なんですか先生、急ぎの仕事って」
「火の紙票《カード》だよ」
「……紙票《カード》、どうするんですか」
 博士は研究室へ入ると、賛吉と向合《むきあ》って椅子に掛けなから.
「空襲訓練に紙票《カード》を使うんだ。いま本部から人が来てその相談をしたんだが、飛行機から撒布《さっぷ》して、どの程度に振撒《ふりま》かれるものか、また放射線Aが、どのくらいの高度で紙票《カード》に作用するか、この二つの実験をしてみようということになったのだ」
「しかし、そんな危険な実験が出来ましょうか」
「むろん、その実験には本物を使う訳じゃない、放射線Aの作用の現われる程度で、極《ご》く危険のない薬剤を塗るだけなんだ。……それを向う河岸《かし》の工場地帯の上で試験するのさ」
「では急ぎの仕事というのは、その実験用の紙票《カード》を拵えることなのですね」
「そうだ、明後日《あさって》の夕方には取りに来る、それまでに二千枚拵えるんだ。これは僕の研究にも非常な役立ちをするいい機会だ、ひとつ頑張ってくれたまえ」
「薬の処方さえ下されば今夜から始めます」
「友田君には知らせてあるが、他の所員には絶対に秘密だよ」
「承知しました」
 賛吉は甲斐甲斐しく上衣《うわぎ》を脱いだ。
 その夜は博士と二人で、午前二時頃まで薬剤の調合をやった。研究室にある三つの白塗りの箱には、強烈な「火の紙票《カード》」がぎっしりと詰っている。これから作る紙票《カード》は、塗る薬剤こそ弱いが、大きさも重さも本物と同じ要素を持っていなくてはならない、……なにしろ博士のながいあいだの研究が、実地に試される機会なので、たとえ少々の危険はあるにしても、防空訓練としては重要な一課目と云わなくてはならない。
 博士と賛吉とは活々《いきいき》と働きだした。
 翌《あく》る日は、早朝から予備の生地紙票《きじカード》を出して、先《ま》ず綿火薬だけの重みを付ける仕事に掛った。これは女だけに零子が一番手ばしこくて、博士も賛吉も音をあげたくらいである。……午前六時から始めて、四時間、煙草《たばこ》を喫《す》う暇もなくぶっ続けにやっていたが、鳩時計が十時を打つ音で博士が大きく伸びをした。
「ああ十時だ、少し休もう」
「まいったア」
 賛吉も両手をぐっと伸ばしながら、「……肩の骨がみりみり云うようだ、でももう半分はいきましたね」
「先生も和木さんもお弱いのね、こんな事ぐらいで」
「ああちょっと」
 博士が不意に零子の言葉を遮った、……そしてなにを思ったのか、立って行って鳩時計の側へ近寄り、しきりにその前後左右を眺めだした。
「どうしたんですか、先生」
「うん? ……なに、……」
「また故障ですか」
「そうでもないが」
 そう云いながら、博士は、静かに鳩の出て来る小さな扉《ドア》を開けてみたが、……別に異状のないことを慥《たしか》めたとみえて、戻ってきた。
「さあ、おやつ[#「おやつ」に傍点]にしよう、友田君お茶を頼むよ、うんと濃くいれてくれ給え」

[#3字下げ]其日の出来事[#「其日の出来事」は中見出し]

 訓練用|紙票《カード》が出来たのは、約束の日の午後三時に近い頃であった。……用意の箱へそれを詰め、本部へ電話を掛け終ると、やっと三人は重荷をおろした気持で、特に珈琲《コーヒー》をいれ、零子が自慢のサンドイッチを頬張りながら、ヴェランダの椅子に伸び伸びと手足を伸ばした。
「さあ、これであとは軽便放射装置を持って出掛けるだけだ、向う河岸《がし》の工場地帯にはすっかり支度が出来てるそうだから」
「放射線を使うという事は秘密なのでしょう」
「むろんさ、装置をする場所は誰にも見られないように作ってある筈だよ」
「軽便装置で間に合うんですか」
「紙票《カード》の薬剤が弱いし、千|米《メートル》の高度までは大丈夫だと思う。……それに本部の方では放射線の実験だけでなく、地上に撒布される紙票《カード》の範囲と、その処置方法の訓練も目的に入っているんだ」
「この訓練だけは世界で初めてでしょうね」
 零子は誇らしげに云うと、
「そうだよ」
 と博士は笑いながら、「……友田君は一女性として、世界最初の『|火の紙票《ファイヤー・カード》訓練』に貢献した訳さ。研究所の記録に自分で書いておき給え、友田零子は、昭和十……」
 そう云いかけたが、折から研究室の中で鳩時計が四時を打つのを聞くと、又してもぴたりと言葉を切って、じっと耳を傾けた。
 ポポウ、ポポウ、ポポウ、ポポウ。
「どうしたんですか、先生」
「……どうも調子が変だ」
 博士は椅子から立った。
「あの馬鹿時計め、どうやらまた具合が悪くなったらしい」
「僕みて来ましょうか」
「いや君じゃ分らないよ」
 博士は開いている扉《ドア》から研究室の中へ入って行ったが、暫《しばら》くすると、
「和木君、ちょっと来給え」
 と呼ぶ声がして、「友田君は来ないでくれ、そこで誰か来たら知らせるんだ」
 博士の声がいつもと違って、妙に重々しく響くのを感じながら賛吉は入っていった。
「その扉《ドア》を閉めたまえ」
「…………」
 賛吉は扉《ドア》を閉めた。
 博士は振返った。その顔色の蒼さは、賛吉を恟《ぎょっ》とさせた。……一瞬前までは、あんなに愉快そうだった表情が、今はあとかたもなく消失《きえう》せている。白皙の皮膚は蒼ずみ、両眼は鋭くぎらぎらと光っていた。
 ――なにかあった。
 賛吉はそう直感しながら、
「先生、どうかなすったのですか」
「重大なことが起った」
 博士はそう云って息をついた。
「問題はこの鳩時計だ。……修繕が出来て来てから、なんだか音が変なので気になっていたが、仕事に紛れてよく調べてもみなかった。多分また何処《どこ》か故障を起したのだろう、そう思っていま裏蓋を外してみると」
 そう云いながら、博士は裏蓋を外した鳩時計の中を指さして見せた。
「こんな仕掛けがしてあるんだ」
「え……?」
「見たまえ、自動撮影機が仕掛けてある」
 賛吉は思わずあっと叫んだ。
 丁度《ちょうど》鳩のとび出る扉《ドア》の下のところに、非常に小さな、しかし精巧を極めたフィルム撮影機が嵌込《はめこ》んである。……博士が長針を廻して、時計が五時のところへくると、鳩は扉《ドア》から出てポポウ、ポポウとやさしく鳴いた、それと同時に、撮影装置は自動的に廻転して、フィルムの幾十|齣《こま》かは巧妙に研究室の内部を写し撮った。……齣の廻る音は、鳩の鳴声《なきごえ》で消されて殆《ほとん》ど分らない。
「先生これは、……これは」
「放射線Aの装置を盗むためだ」
「しかし誰が……」
 と云いかけて賛吉は再びあっ[#「あっ」に傍点]と叫んだ。
「マックス、マックスでしょうか」
「浅沼時計店から間違えて届いたという。間違えたのが事実か、それともそう云って、こんな仕掛けのある物と取替えて持って来たものか、二つに一つだ」
「ちょっと待って下さい」
 賛吉はそう云うと、なにを思ったか窓の方へ走って行って、遮光のために鋲で貼り付けた例のラシャ紙を剥がし始めた。……そして、片端からその紙を引裂いて調べたが、
「先生、……これもみんな道具です」
 と叫びながらもどってきた。
「御覧下さい。これは三枚を貼合せたもので、真中《まんなか》にある一枚は感光剤が塗ってあります」
「放射線の性質を盗む仕掛けだ」
 厚いラシャ紙を裂くと、両面の黒いものに挟まれて、薄い黄色や、灰白色の感光剤を塗った紙が現われてきた。……つまり、放射線Aがこの表面の黒いラシャ紙を透して、中の感光剤に変化を与える仕掛なのだ。感光剤の色がそれぞれ違うのは、どれに感光するかに依《よ》って、放射線Aの性質を探るための用意である。
「三段構えで掛ってる」
 博士は呻《うめ》くように云った。
「自動撮影機で装置を写し、それが失敗しても感光材料で放射線Aの性質を盗もうというのだ、……窓の遮蔽用の紙を狙ったのは敵ながら適《あっぱ》れだぞ。この近所をずっと軒並みに、ラシャ紙を持って注意して廻ったというのは、ここへ貼るのを疑わせない準備だったに違いない」
「マックスの奴……」
「待ちたまえ、何処《どこ》へ行くんだ」
「奴を捉えるんです、祖国を亡《うしな》った諾威《ノルウェー》人だなどと云って、彼奴《あいつ》はスパイに違いありません、行って直ぐ捉えてやります」
「こんな大胆な事をする程の奴が、君一人の力で捉えられると思うのかい。先ず警視庁へ電話を掛け給え、それから奴に泥を吐かせる戦略を考えるんだ」
「そんな事をしていて、若し逃がしたら」
「心配するな、この鳩時計の中身を持たぬ限り、奴は一歩も動きはしないよ」
「じゃあ警視庁へ電話して来ます」
 賛吉はとび出して行った。

[#3字下げ]豹の如く[#「豹の如く」は中見出し]

 それから約一時間の後である。
 賛吉は鳩時計を入れた箱を持って、マックス・ヨハンセンの家を訪れた。……賛吉の頭の中には、一昨夜の感動的な情景がまだ生々と残っていた。「亡国の民には安住の場所がない」そう云ったときの悲しげなマックスの声と、その言葉に撃たれて、警防団の人々が純真な同情心を唆《そそ》られ、「我々は貴方《あなた》の友だ」と云って慰めた美しい光景が、ありありと印象に刻みつけられている。
 ――我々は大きな欠点を持っている。
 賛吉は口惜《くや》しいがそう認めざるを得なかった。
 ――我々日本人は正義の心に篤く、弱い者を憐れむやさしい気持を持っている。これはたしかに美しい性質だ。しかしその美しさには狡猾な敵性人の乗ずべき多くの隙がある。泣き落しにかければころりと参る、……これは敵に取って大きな狙撃点だ。感情に強く理性に乏しい。直感ではマックスを怪しいと見ていながら、哀れな泣声《なきごえ》を聞くと深く批判する用意もなくころりと信じてしまう。つまり冷静な、科学的なものの考え方が足りないのだ。物事をとことんまで追求して行く冷静な情熱に欠けているんだ。
 それにしてもマックスの狐め、なんと巧《たくみ》に仮面をかぶったものであろう、いまに見ろ、あの人の好い仮面をひん剥いてやるぞ。……拳を握りながら待っていると、呼鈴《ベル》の音を聞いてマックスが扉《ドア》を開けた。
「やあ、和木さんですか」
「お食事中かと思いましたが、先生に申付《もうしつ》かったものですからお邪魔しました」
「どうぞ、食事はいま終ったところです、なにか御用ですか」
「先日届けて頂いたこの鳩時計ですが」
「え……? 鳩時計」
 マックスは不審そうに眼をしばしばさせた、まるっきり反応のない表情である。……賛吉もそ知らぬ顔で箱を差出しながら、
「是《これ》はどうも違うようなんです、先生は欧羅巴《ヨーロッパ》から買って来られて、非常に大切にして居られるものですから、よく似てはいるが慥《たしか》に自分の品ではないと仰有《おっしゃ》るんです」
「そんな筈はないと思いますがねえ」
「兎《と》に角《かく》先生はそう申していますから、もう一度こちらでよく検《あらた》めてみて下さいませんか、そのうえで私の方から浅沼の店へ問合《といあわ》せますが」
「そうですか、私たしか間違いないと思いますが。……ではもう一度よく調べてみましょう、或は私の思違《おもいちが》いかも知れません」
「お願いします、御返事は明日で結構ですから。……実は先生と一緒にこれから市内へ出掛けるところなんです」
「そうですか、では明日お返辞します、どうもわざわざ有がとう」
 賛吉は時計の箱を渡すと、さも急ぐ様子で挨拶もそこそこに扉《ドア》の前を去った。
 マックスは賛吉の後姿を暫く見送っていたが、すっかり見えなくなるのを見届けると、ぴったり扉《ドア》に鍵をおろして中へ入って行った。……彼が賛吉と問答を交わしているあいだに、裏手から入った数人の者が、料理人と女中とを押籠《おしこ》めて部屋の隅へ身をひそめたのだが、むろん彼はそんなことに気付かなかった。
 マックスは居間へ入った。
 そして窓の鎧扉《よろいど》を下ろし、カーテンを引き、卓上電灯の他はみんな照明を消すと、大きな事務|卓上《テーブル》の上へ鳩時計を取出した。ああ……今こそマックスは仮面を脱いだ。鳩時計を両手で掴んだ刹那、彼の好人物らしい顔は俄《にわか》に鋭くなり、ひき結んだ唇は、まるで狼のように参忍な、狡猾な線を描きだして来た。
「ふふふ、林檎汁《アップルソース》をかけた日本人か。わざわざお届けとは念が入った話だ」
 彼は可笑《おか》しくて堪《たま》らぬというように、肩を竦《すく》めて笑いながら巧な手つきで時計の裏蓋を外した。そして極めて慎重な態度で、そろそろと自動撮影装置を取出した。……と、その刹那である。寝室との仕切の扉《ドア》が静かに開いて、
「マックスさん、どうやらその時計は貴方《あなた》のものらしいですね」
 と云いながら賛吉が現われた。
「あっ!」
 全く不意をうたれたマックスは椅子から飛上《とびあが》った。
「お気の毒ですがその撮影機のフィルムはもう露光しちゃってますよ、それからあのラシャ紙の感光紙も破いちまいました。……これでも日本人は林檎汁《アップルソース》ですか、マックスさん」
「そうか、曝《ば》れたのか」
 喚きざま、片手が卓上《テーブル》の抽出《ひきだし》へ行く、拳銃《ピストル》を取るなと見るより疾《はや》く、
「このスパイめ!」
 と叫びながら、賛吉は豹のように、だっ[#「だっ」に傍点]とマックスへ跳《おど》りかかった。……そして、それと同時に寝室から、ばらばらと警官の押入って来るのが見えた。

 それから更《さら》に二時間の後である。
 マックスを捕縛し、家宅捜索をしたうえ、重要なスパイ材料を押収して警官隊が引揚げていくと、博士と賛吉はすぐ研究所へ戻って出発の支度にかかった、……「火の紙票《カード》」の実験に、向う河岸《がし》へ出掛ける時間が迫っていたのである。賛吉は支度をしながらも、まだ自分が昂奮から冷めていないことを感じた、……マックスの部屋から捜し出されたスパイ材料の中には、各種の防空設備やその最大能力が、かなり精《くわ》しく正確に探査されたものが現われた。つまり、彼は警防団詰所とか、各家庭防火群の人々と親しくしながら、いっか話の要点を総合して、それだけの材料を集めていたのである。
「恐ろしいものですね」
 賛吉は身震いをしながら云った。「……スパイの恐ろしさは、こうして直《じか》にぶっつかってみて初めて分った気がします、いい勉強でした」
「そうだ、人間は火傷《やけど》をしない内は火を怖れないものだ。今度の事件は、我々にとって実にいい教訓だったよ」
「先生、……」扉《ドア》を叩《ノック》して零子が顔を出した。
「お車がまいりました」
「有がとう、では出掛けよう和木君」博士が帽子を取りながら、和木と零子を代る代る見て云った。
「防空訓練も今夜で終りだ、実験が旨くいったら、三人で何処《どこ》かへハイキングにでも行くとしようか」
「零子嬢の歩ける範囲でですね」
「失礼な、わたくし立山縦走の経験者ですわよ。和木さんこそお負けにならないように」
 明るい笑声《わらいごえ》と共に、博士と賛吉とは研究室を元気に出て行った。……折から宵空の彼方《かなた》に高々と空襲を告げる警笛《サイレン》が鳴りだした。
 ――常に備えよ、団結を緊《し》めよ、防諜を怠るな!
 警笛《サイレン》はそう絶叫しているようだった。



底本:「山本周五郎探偵小説全集 第六巻 軍事探偵小説」作品社
   2008(平成20)年3月15日第1刷発行
底本の親本:「科学と国防譚海」
   1940(昭和15)年12月
初出:「科学と国防譚海」
   1940(昭和15)年12月
※表題は底本では、「火の紙票《カード》」となっています。
入力:特定非営利活動法人はるかぜ

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