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  • 武道やくざ往来(工事中)

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武道やくざ往来(工事中)

最終更新:2020年01月21日 01:17

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武道やくざ往来
山本周五郎


【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)外村重太夫《とのむらしげだゆう》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)坂|蔵屋敷《くらやしき》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定]
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数)
(例)※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]


[#5字下げ]一[#「一」は中見出し]

畷茶屋

ふじかわしゅくあくへいた

はばか

臆病一番首

「ならねえならねえ、勘弁ならねえ」

浪人者は酒臭い息で喚きたてた。「藤川宿の悪平太様といえば、憚りながら御代官でさえ避けて通る御威勢だ、その

ふなやまごんべえ御家来で黒鬼と異名を取った、鮒山権兵衛様の足を踏んで、唯相済まぬで通ると思うか、勘弁ならねえ」「ではどう致しましたらお許し下さいまするか」

旅姿の武家の娘、美しい頬にさっと怒りの色を見せながらいった。ここは三州藤川と岡崎とのあいの宿、大屋川の畷道、並んでいる茶店の一軒で、その娘が老人の下僕と二人、足を休めていると、藤川からずっと跟けてきた風態の悪い三人伴れの浪人者が、自分の方から足を突っかけて置いての難題だった。―茶店の周囲は忽ち黒山のように人集りがしたけれど、悪平太の家来と聞くと、唯一

そしてコをく書から、皇うし、考下美ら、ただうろうろと狼狽えるばかり

おおやがわなわてみち

しもベ

ふうてい)

たちま

ひとだか」

ろた

おのおの

「みだら

つか

0

(2

「面白い、どうすれば勘弁するかとは気に入った、そう話が分れば、―なあ各々」「さようさよう、魚心あれば水心、幸い茶店の奥が明いている様子ゆえ、これから仲直りの小酒盛、その美しい姿でゆっくり酌を頼むとしよう」「お娘、さあきやれ」猥がましく手を執ろうとする。「無礼な、慮外しやると許しませぬぞ」(

17

)ざ娘は懐剣の柄に手をかけた。い運営すの

で、ゃ「おや、おめえいやだというのか」。誕「折角仲直りをしようというのに、厭だとあれば腕ずく面倒だ、やっちまえ」「合点だ」というと浪人共、いきなり三方から立ちかかった。老僕が仰天して、

、とりすが「あれもし、お待ち下さい」と取題るのを、蹴放して置いて、一人が娘の肩を掴む、――とたんに、其奴の体が、逆とんぼを打って二三間先へ投出された。「おんやー」仰天して振向くもう一人の奴の鼻柱へぐわんと鉄拳、眼から火のでるようなやつを喰ってひょろひょろと尻餅をつく。黒鬼の権兵衛が、「なんだ、何奴だ?」と見ると、気です

。

つか

そいっ

さか、、

、

てっけん

しりもち

どいっ?________________



すき

すごみ

もら

ひじ

W「はっははははここだここだ」後で笑う声がした、振返ると、|いつどこから現

われたか、一人の若い浪人が、娘を背に庇ってぬっと立っている、色白で眼にちょいと凄味のある、骨組のがっしりした良い人品、にんまり頻笑みながら五分の隙もない身構えだ。いや権兵衛が怒った。『三國で、出ち。「やあ汝、悪平太様のお身内に手出しをしたな、素っ首貰った覚悟をしろ」識「文句は後で聞いてやる、こい、虫けら」で

、「こいつ!」たっと抜討ちに斬りつけたが、相手は段違いの腕と見えて躱しもせず、斬下ろしてくる権兵衛の右の膝を下からぐいと突上げた。五体の筋がびーん!と

くびすじ痺れる、「うわっ!」といって刀を取落し、のめってくる頸筋をこう、右手で触ったと思うと、権兵衛の体は鞠のように、ぱっと土埃をあげながら顛倒した。「わはあーい、日本一」どっと群衆が手を拍って褒めたてる、三人のあぶれ者はほうほうの態で起上ると、「顔はたしかに見覚えたぞ、この返報はきっとするから覚えていろ」

と喚き喚き逃げていった。――その時、人垣を押分けて進出た旅装の老武士があった。急いで来たと見えて額に汗を滲ませながら、「あ、要事こうって髪の毛ぎる。

臆病一番首

さわ

まり

つちぼこり

てんとう

おきあが

すすみで

にじ

はこう

かが一

もう

からさわし

そち一

しんぱちろう

そっぽ

「様子はあらまし途中で聞いた」

みののくにおおがき老武士は振返って小腰を騙め、「始めて御意を得申す、拙者は美濃国大垣の藩士にて唐沢志摩と申す者、この度は……」といいかけて不意に、「ア!其方は新八郎ではないか」す7DC

の音と驚きの声をあげた。――さっきから妙に外方を向いて逃腰になっていた若い浪人は、それを聞くと慌てて、うれ:「――御免」と踵を返す、老武士は、、、、、)!「待て、待て新八郎」というと、いきなり相手の袖を?んで引戻し、同時に娘の方振返って、「――これ小房、おまえは先へいっておれ、吾平、娘を伴れて向うへ行け、ええ早くせぬか」と吸鳴りつけた。質画部です。

あわ

武道やくざ往来

そで

ごへい

どな

やくざ道楽

かわいく

ざま

(

平置子の日、来年3「これ新八郎、その態はなに事だ」

老僕に促されて娘小房が遠のくと、志摩は怒りの声を荒らげなが|「大垣藩で三百石、代々お旗頭を勤める咲田の家に生れながら、半年以前

前りがにつ国にけっ

はたがしら

さきだ

許をた?________________



はず

ばかもの

わがこ

ゆくえ

さんきん

いとま

首

番

出奔し、見れば無頼に等しいその姿、―この伯父の前に立って恥かしいとは思わぬか、馬鹿者め」「相済みませぬ、伯父上」「謝るなら小房に謝れ、我娘ながら、小房は、その方が行衛を晦まして以来まるで病人も同様の有様だぞ、本当に悪いと思ったら儂と一緒に参れ、幸い殿は参観のお暇が出ていまは御帰国の途中、お行列は今宵岡崎にお泊り遊ばすのだ、殿への

詫びは伯父がしてやる、どうだ」「は、然し、それが、その、なんでありまして」

)同「此奴、相済まぬなど、申しながらさては帰参がいやなのじゃな!」「いや、別にいやと申すわけでは……」「ええいうな、いやでなければ悦んでくるはず、なんのかのと申して、貴様は無頼に心まで腐ったのであろう、―失せおれ、再びその面見たくない、馬鹿者」「あ、伯父上、ー」、

志摩は袖振切って立去る、新八郎は二三歩追ったが、十二三間さきの処から、悲しげな眼で眺とこっちを見守っている小房をみつけると、そのまま後へ引返してしまった


[病

タンド

ところ

いいなずけ

ちょうあい

おは

しっせき」

、、まさくらぞう

武道やくざ往来

大差戸田美女の家臣で三石咲国新八郎というのが人の身上だった。伯父唐沢志摩の娘小房という美しい許嫁があり、采女正からは並ならぬ寵愛を受けていたが、半年ほどまえ、どういう訳か不意に家をとび出したきり、今では尾羽うち枯らしたこの態たらく、計らずも許嫁の危難を救ったが、同時に伯父にみつけられて散々の叱責だった。(C

89%「先生、咲田の先生」新八郎が藤川の方へ戻って来ると、後からひと眼で遊び人と見える男が二人追っかけてきた。「なんだ、ごろ政に倉造ではないか」「お宅へ伺ったのですがお留守だったんで、どうか又ひとつお頼み申します」。「金か?」「えへへへ、この通り二人とも素っからかんにはたいちまって鼻血も出ません、どうか助けておくんなさい」(

すいから。「気障なようだが、代物はあるか」、

、、「有るの無えのって」とごろ政が指をしゃくって、「昨日江戸から友達がやってきたんですがね、此奴もひどく困ってるんで、持ってきた印籠を金にしようてえから見ると、磨き出しのすばらしい地に金の高蒔絵、根附が古渡り珊瑚の五分玉てえ上

きざ

しろもの

いんろう

みがだ

たかまきえ...ねっけ、こたさん

じょう

355?________________



356

しろうとめ

うなず」

かいわい

だな

くらやみ

もの物なんで」「高蒔絵にはなにが置いてある」い

ち

イラスト「そこまでは見ませんでしたがね、なにしろ素人眼に蹴倒しても拾両は踏めますぜ、

先生が印籠集めの道楽に凝っていなさると話したら、是非お眼にかけてえといってますんで、どうかちょっとお寄りなすっておくんなさい」「よかろう、案内しな」)を課

新八郎は気軽に頷いた。――藤川宿のとっ外れにある貧乏長屋、界隈で「暗闇店」と呼んでいるくらい、朝から晩まで日の射す時がないという不衛生な裏店の一軒が、ごろ政と倉造の住居だった。「帰ったぜ、吉の字はいるか」ごろ政が先に声をかけながら入ると、禅一本の裸で若い男がぶっ坐っていた。「おんや、恐ろしく威勢のいい恰好をしているじゃねえか、どうした」「面目ねえ、すっかり剥がれた」吉と呼ばれた男は、新八郎の姿を見ると慌てて坐直しながら、「実あゆうべ岡崎まで伸したんだ」「罰等へ、おり、まる、三)直号~、こ),3)によ一

うったば

臆病一番首

すまい」

きち

ふんどし

かっこう

なお

すわり」

ましたらいいか!

きちこう」

「かんどり

くだんごと。

しりもち

武道やくざ往来

吉公は頭を掻いて、「彼処ですばらしい鉄火博奕がたつというから、一文なしだがあの印籠を持って出かけたと思いねえ、―ぽんがらがらとひと振りでおじゃんよ、夜明けまでに御覧の通り、寒鳥の身は捲らるる事よって件の如しだ、あははは」「じゃ印籠は取られたのか」のポーター無題一平ら「二拾両の質にみんごと置いてきた」ごろ政と倉造、がっかりしてぺたんとそこへ尻餅をついた。新八郎は静かに、「してその印籠、高蒔絵だと申したが、蒔絵にはなにが置いてあったか」「へえ、――たしか矢車の散らしで」星小「矢車ぢらし」新八郎の眼がきらりと光った、「ふむ……それでその方の手へはどうして入ったのか」「仲間の掟ですから、精しくは申せません。なんでも江戸の鼬安てえ職人(摘摸)の手からでたとききました」も限ら17ペー「――ごろ政」新八郎は立った、「悪平太の道場というのへ案内しろ」「い、いけません先生」)

県

おきて

くわ

いたちやすい

357?________________



うかつ

かえ

ごろ政が慌てて、「あすこは地獄道場といって、迂潤に入ったが最後生きては帰れねえという危い場所です、あすこだけは止めておくんなさい」と引止めようとしたが、新八郎は大剣を右手に、さっさと土間へ下りていた。

し、比氣屋敷

まがり、

しも

はたまち

やえがしこへいた

あるじ」

おもて

臆病一番首

OK

ゆすり

あつま

めつけかたもてあま

三州岡崎は海道屈指の城下町で、町の数六十余町、道は二十七曲という、その下畑町のまん中に、「無心流剣道指南八重樫小平太」という看板を掲げた道場がある。主人の小平太は無心流の達人で門弟も多いが、性質の悪いやつで、剣道指南とは表向のこと、裏へ廻れば押借り強請、博奕打、悪い事なら何でもござれの無頼漢であった。類は友を呼ぶ習いで、集る門弟共がまた大抵あぶれ浪人、命知らずに暴れ廻るから、実のところ藩の目附方も持余している状態、「悪平太がきた」と云えば泣く児も黙るといわれていた。「あれから二刻ほど経った。日のとぼとぼ暮れ新八郎はごろ政、倉造の二人を伴れてこの悪道場を訪れた。

いいし、「先生に御意を得たい」「う、

うま黒の筆兵等、ひょいと見るなり色を変えた。

とき一

かけこ

しばら

とびかかつらがま

武道やくざ往来

ひし

から

「これはこれは、先刻畷の茶店でお眼にかかった御仁か、いやその節は失礼、あっはははは」

権兵衛め、蒼くなって奥へ駈込んだが、暫くすると別の門弟が出てきて、「どうぞこっちへ、―」「ごろ政に倉造、おまえ達はここで待っていろ」そういい捨てて新八郎は上った。廊下には荒くれた浪人者たちが、肩を怒らし眼を光らせ、今にも跳掛らんと面構えで韓めいている、その中には権兵衛を始め、昼間暖道で辛き目に会った三名の者もいた。――新八郎は微笑を含みながら、彼等の眼前を悠々と通って座敷へ入った。八重樫小平太は年の頃四十あまり、大髭をたてた色の黒い顔に、恐ろしく大きな眼玉が光っている。「拙者が八重樫でござる、御用は?」

サ

陽バー「相手の坐るのを待兼ねていった。

「申後れた、手前は浪人咲田新八郎と申す」)郷「用向を承わろう、用向を」始めから喧嘩腰である。、賞(

田

中)

ほほえみ

めのまえ

もうしおく」

ようむき

けんかごし?________________



きちのすけ

きんす。

つかまつ

かたわ

いか

臆病一番首

到「実は手前の知己で吉之助と申す者が、拝借した金子の質に印籠をお預け申したとのこと、二拾金これへ持参仕ったゆえお渡しが願いたい」「ふうん、――この品だな」「悪平太は傍らの手文庫の中から印籠を取出して見せた。――新八郎は鋭くそれを見て、でき「如何にもその品でござる」道具

/義

山大海「そうか。だが貴公、貸した金には利息が附くということを知っておるか」、「さよう、高利貸しなどはそのようでござるな」型平日

の「高利貸しぶ、無礼なッ」「怒るのは後のこと先ず印籠の形をつけると致そう、元金二拾両、利息はどれ程お望みかな」員「聞いて驚くな、百両だ!」

腰でも抜かすなと嘯く悪平太の前へ、新八郎はずしりと百両投出した。「百両、正にお渡し申したぞ」「むーん」まさかと思っていたから眼を?く小平太、新八郎は素早く印籠を取っ

ま

かた

もときん

うそぶ」

さるぐつわ

「ではこれを選して参る」といった時、突線だっと左手の後が外れ、ばたばたと逢音が乱れたと思うと、――両手を縛られ、猿轡をはめられた一人の娘が、こっちの部屋へ逃込もうとする。と、直ぐ後から二三人の浪人者がきた、「ええ、じたばた騒ぐな」と横抱きに引摺り戻した。|新八郎はちらと見た刹那

にげに

すようしろ

ひきず」

はやぶさ」

ところはしりよ

武道やくざ往来

「あ!小房!」と仰天して立つ。「若僧、邪魔をするか!」と悪平太が喚いた時は、大剣を左手に隼の如く跳躍して、次の間へ、今しも二人が小房を担いで行こうとする処へ走寄ったと思うと、、。

「や、えい!」と当身をくれた。むうといって倒れる奴には眼もくれず、小房をひ武っ抱えて、ばりばりばっと襖を蹴放し、板戸を蹴破って玄関へとびだす。

「ごろ政いるか!」「へい此処です」「このお嬢さんを預けるぞ」と云いさま猿轡を脱る、小房は夢中で、個人「新八郎さま」と抱つくのを、た「後は拙者が引受けた、お嬢さんに宿を訊いて無事にお送り申せ、頼んだぞ」論「合点です」(ちの

日でいたり訓「小房、伯父上に宜しく」

よろ?________________



すが

貌「あれ!新八郎さま、―」必死に縋りつくのを振払って、

「小房、新八郎の帰参する時がきたのだ。無頼境涯もこれ限り、行きがけの駄賃に毒虫を片付ける、先へいって待っておれ」というとそのまま、大剣を引抜いて猛然と道場の中へ跳込んでいった。

たい気関西港中夕やけの唄

おどりこ

臆病一番首

やごえ

ゆかいた

「あ、やった」

とう「宜い気味だ、それまた一人」

。

(裏参り悪道場の表は黒山のような人である、中では惨たる血闘の真最中だ、羽目板の裂ける音、板戸の倒れる音、ぞっとする死の悲鳴と、矢声と、剣の触れ合う響き。だだ!と床板が鳴って、「わあーまた一人」「いけねえ、後へ廻ったぞーーッ」用期限は最「あッ」見物は恐怖も忘れて叫び交す。人の動人音、ら

その時、向うから、襷鉢巻に袴の股立をとった老武士、槍を小脇に走ってきたが、葬でを相けて、

かわ

たすき

はかまももだち

やりこき

武道やくざ往来

「ただな」と這葉の産んだの日から行を開いて監けつけた唐沢老人である。

つった。「やあ新八郎」と老人は槍を突立てて叫んだ、「唐沢志摩が助勢に参ったぞ、充分にやれ」「危い、伯父上!」新八郎は相手を隅の方へ誘いながら、、、融3でいい「御助勢は断じて無用、お退き下さい」、「日本

の「そう云わずに助勢させろ」「お手出しなさると怒りますぞ」

、領が「そんな頑固なことをいうな、殿のお駕がもう城下はずれへかかっている、行列のこぬ間に片付けたいのだ」の

の

の「拙者一人で片付けます、伯父上はお駕のくるのを見ていて下さい」そういうと、「さあ虫けら共、少し急がしくなってきたから本気でやるぞ、残っているのは何人だ、――二い四い八の悪平太、九人か、こいッ」と叫びざま、だあっと斬込んだ。一瞬、敵と味方の影が入乱れた、と、ばたばた二人三人、四人―と倒れる、新八郎はさっと引離れるや、

C

M

、映る郷「伯父上、お駕は―?」と叫ぶ、

かご?________________



ともさき」

364

ふみな

あしゅらおう。

いきおい

もはやかな

さすが-

ふみとど

けいこ

せいがん

こて一

臆病一番首

「おお町角へお供先が見えたぞ」「よーしきた、もうひと息」いいさま床板を踏鳴らして出た、阿修羅王の如き勢に、最早敵わぬと見たか、ばらばらと相手が逃げだした。「待て、小平太逃げるな!」求人新八郎が叫ぶ、道に小平太は踏止まった。本

人「こい、貴様の無心流がどれほどのものか、拙者が改めて稽古をつけてやる、ーこい」「うぬ!」小平太は青眼につけた。新八郎は青眼籠手をあげて構えたが、「そら、胴に隙がある、胴を取るぞ。いかん、今度は面が明いた、面へいくぞ」「――く、くそ」「駄目だ、また胴が隙く、――胴を取るぞ、宜いか胴だぞ、そらッーあ」新八郎の体が沈んだ、光のように走る剣、小平太は左へ繋したが、ただ黙したというだけのことで、「があっ」と異様に叫ぶと、脇腹からばっと血を噴きながら横さまに倒れた。「でかした、見事だぞ新八郎」

そう、このままう事費まっていて、音に客書いた人の気配、「新

あいさつのち

まこと一

あらた一

ふところ。

武道やくざ往来

人を

愛しをすらっていた。気に父と房が勝をついているから驚いて、「はは、見苦しき様を御覧に入れ恐縮至極に存じまする」と剣を置いて平伏した。「宜い宜い挨拶は後のことじゃ」采女正は近寄って、「頼んだ物はどうじゃ、まだ捜し当らぬか」「はっ、恐れながら真に奇遇、たった今、ようやく手に入れてござりまする、ーいざ、お検め下さりませ」と懐中から取出した印籠、采女正は受取って篤と見る。「正にこれじゃ、でかしたぞ」と振返り、「これ志摩、今こそ新八郎が出奔した訳を余から話してつかわそう、この印籠はその方も知る如く、家重代の宝物だ、去る武秋これを着けたまま、秋葉権現の祭礼へ微行で参った、その節不用意にも摘摸のために盗まれてしまったのだ――、重代の宝、それも武士たる者が摘摸に抜かれたとあっては申訳相立たぬ、さりとて表沙汰にもできぬゆえ、新八郎に頼み、無頼の仲間へ入って探索を命じたのだ。それ以来半年、今日余が国入りの途中で手に戻ったとは真に不思議な悦びじゃ、新八郎には帰藩のうえ百石の加増取らす、延びていた小房との婚礼も、余が仲人をして取らせるぞ」3、

実は今、施「は、は、―」老人嬉しさにわくわくしながら、い

いです

いえじゅうだい

あきばご

しのび

もうしわけあいた。

おもてぎた

なこうど

うれ?________________



そのほう

しか

あっぱ

あっぱれ

}「これ新八郎お礼を申上げぬか、――其方が無頼になったのは必ず仔細があろうと、

僕は疾から察していた、察してはいたが、叱ったのは――そのまたそれはそれで別じゃ、なにしろ天晴れ々々」、

同日、

、いや苦しいところで褒めている。采女正は笑って、国人3「小房、遠慮はいらぬ新八郎の側へよれ」

ハリや、「と小房を押しやった。娘は耳まで赤くしながら羞を含んで新八郎の脇へ身を縮め首た。采女正はからからと笑って、気合

、不用意をいいま「似合った似合った、さあ立とう。新八郎、余が許す、小房の手を執ってやれ」。「殿、―お戯れを」

日本

で出会用「馬鹿め、赤くなる奴があるか、わはははははは」

受界豪快に笑って采女正は立出でた。――暮れかけた黄昏の街に、夕やけを唄う子供たちの声が聞えていた。




底本:「周五郎少年文庫 臆病一番首 時代小説集」新潮文庫、新潮社
   2019(令和1)年10月1日発行
底本の親本:「少年少女譚海」
   1937(昭和12)年5月号
初出:「少年少女譚海」
   1937(昭和12)年5月号
入力:特定非営利活動法人はるかぜ

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山本周五郎
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