ラブと祈里 さよならの言葉! ◆LuuKRM2PEg



 六時間ごとに行われる放送はこれで三度目になるが、決して慣れたりなんかしない。むしろ、心があるのなら慣れるなんて絶対にあり得なかった。
 桃園ラブは戦いに身を投じているが、あまり『死』という概念には縁がなかった。だから、この地で次々と人が死んでいく度に、強い精神的ショックを感じている。
 東せつながまだイースだった頃に一度だけ死んだ。後で生まれ変わったが、悲しかったことに変わりはない。そんな出来事が、ここでは当たり前のように繰り返されている。
 そして、この六時間で亡くなった人の名前が呼ばれた。一文字隼人西条凪、それにテッカマンランスの最期が脳裏に蘇ってしまう。思い出すだけでも辛くなってしまうが、絶対に忘れてはいけなかった。特にテッカマンランスは、本当の名前がわからない。だからせめて、彼の言葉だけは背負わなければならない。
 テッカマンランスにだって、もしかしたら帰りを待っている人がいるはずだ。だから、いつかその人のことも見つけて、最期を伝えなければならない。その人から憎まれることはわかっているが、伝えなければならない義務がある。そうしないと、待っている人はいつまでも前に進めないのだから。

「凪さん……ゆっくり休んでいてください」

 そして今、ラブは涼村暁石堀光彦と一緒に、埋葬した凪に祈りを捧げる。
 彼女はこの島で姿を見たが、一度も話をしないまま永遠に別れることになってしまった。ン・ダグバ・ゼバという男が現れた時、驚かないでもっとしっかりしていれば彼女を守れたかもしれない……そんな仮定の話を考えただけで、心が更に抉られてしまう。
 石堀の上司なのだから、絶対に悪い人ではない。少しでもいいから話をしてみたかった。

「ラブちゃん。君が副隊長のことで悲しんでくれているのはわかる……でも、すぐにここから移動しないと」

 そんなラブの気持ちを察したのか、石堀が声をかけてくる。
 振り向くと、彼も何処か表情を曇らせていた。やはり、信頼している上司を守れなかったことが、とても悔しいと感じているかもしれない。ダグバに殺されてしまった時だって、怒りを露わにしていたのだから。

「副隊長は俺達が悲しむこと望むような人じゃない。例え自分が死んだとしても、任務の遂行を優先する人だ……そんな副隊長の前でメソメソしていたら、余計に怒らせてしまうよ」
「石堀さん……」
「副隊長の為を本当に想ってくれているなら、ラブちゃんはラブちゃんの使命を果たすべきだ。だって君はプリキュアだろう?」

 静かに叱咤をしてくれている石堀の表情は、徐々に真摯なものへと変わっていく。
 そんな彼の補足をするかのように、今度は暁がひょうきんな笑顔と共に現れた。

「そうだよ、ラブちゃん! さっきも言ったけど、死んだ人達の分まで楽しまないと損をするだけだって。それに、石堀の言葉は正しいぜ? 俺、夢の中で凪に怒られちまったからさ……」
「夢の中で……?」
「そうそう。俺の事務所に朱美って女がいるけど、そいつと一緒に凪から怒鳴られてさ……もう大変だった! あの時は、確かほむらもいたような……」
「えっ? でも、美女が出てきたって言いませんでしたっけ?」
「あれ、そうだっけ? う~ん……もう、美女も凪達も出てきたってことでいいよ! どうせ、夢の中の話だし!」
「はぁ……」

 相変わらず明るい態度で語る暁に、ラブはどう答えればいいのかわからなかった。
 確かに夢の中の話をいつまでも覚えていたとしても、あまり意味がない。夢はどこまで行っても夢で、現実ではない。夢を忘れないことは大切だけど、今を頑張って生きることの方がもっと大事だった。
 そう考えた瞬間、ラブはほんの少しだけ頬が緩む。気が付いたら、暁と石堀の二人に笑顔を向けられるようになっていた。
 死んだ人間の前では不謹慎かもしれないが、いつまでも悲しんでいたら二人に失礼だ。それに、凪だって止まることを望んでいないはず。だから今は元気でいたかった。

「おっ! ラブちゃん、笑っているね!」
「はい。こんな時だからこそ、少しでも笑っていた方がいいと思ったから。美希たんも、つぼみちゃんも、いつきちゃんも、どこかで頑張っているかもしれませんし……みんなとまた会えた時に笑えなかったら、悲しくなるだけですから」
「そうそう! 君みたいな女の子は笑顔が一番! そうすれば、俺も石堀も笑えるし!」
「まあ、重い空気になるよりは、笑っている方がいい。そうすれば、緊張も解れて仕事が進むからな」

 暁の言葉によって、石堀から感じられる雰囲気が軽くなったように見える。
 本当なら、石堀だって暁のように明るい人間なのかもしれない。仕事の時は真面目だが、プライベートでは平穏な日常を過ごしているのだろう。そこには凪もいたはずだ。
 だけど、彼の隣に凪はもういない。それはとても辛いはずなのに、石堀は気持ちを抑えている。同じように、暁だって人を殺したという十字架を背負ったけど、笑顔を見せてくれた。
 そんな二人や失ってしまった凪の気持ちを尊重するならば、殺し合いを止める為に動かなければならない。ラブは改めてそう認識した。

「それと、ラブちゃん。君が言っていた、ラビリンスって奴らのことについて教えて貰ってもいいかな? 色々あって、聞けなかったからね」
「あっ、そうでした! ラビリンスのことですね……」

 ラブは暁と石堀に話し始めた。
 人工コンピューター・メビウスが率いる管理国家ラビリンスが全ての平行世界(パラレルワールド)を支配する為に、人々をFUKOにしようとしていたこと。そして、その為にナケワメーケという怪物で人々を襲っていたことや、既に死んだノーザがラビリンスの最高幹部だったことも話した。
 そして、シフォンという妖精がインフィニティという無限メモリーにされてしまい、一度だけ全てのパラレルワールドを支配されてしまったことも話した瞬間、暁と石堀は怪訝な表情を浮かべる。

「支配された? おいおいラブちゃん、悪いけど俺達はそんなことをされていないぞ? それに、そんな訳のわからねえコンピューターの奴隷なんて、俺は死んでも嫌だって」

 暁は当然の言葉を口にした。

「えっ? でも、あの時は確かに全パラレルワールドの支配が完了したって、ラビリンスが言っていたような……」
「そんなの、そいつらが勘違いしただけじゃないの? 俺はこの通り、ピンピンしているぜ! そんなコンピューターが来たって、逆に水をぶっかけて壊してやるよ!」

 暁のような男がメビウスに支配される姿は確かに想像ができない。彼はいつでも自由気ままに生きているので、例えラビリンスが出たとしても普通に一日を過ごすはずだ。
 あのウエスターだって、ラビリンスの幹部だった頃から四ツ葉町で楽しそうに過ごしていた時がある。せつなが言うには、人間界の文化を知ったからこそ本当の幸せを知ったらしい。
 そんな暁とウエスターは気が合うかもしれない。ラブは何となく、そう思ってしまった。

「俺の世界でも、そういった事件が起こった報告はないな。何よりも、俺が所属している組織は外部からの侵入者を易々と見逃すほど、甘くはない」
「そうですか……なら、やっぱりラビリンスの勘違いだったのかな?」
「そうとも限らない。この殺し合いに集められた六六人の参加者は、世界だけでなく別々の時間から集められたようだ。だから、俺と暁はラビリンスの侵略が行われる前から連れて来られた可能性だってある。本当かどうかはわからないけどな」
「えっと……じゃあ、石堀さん達はこれからラビリンスに支配されるかもしれないって、ことですか?」
「そんなことはさせないさ。言っただろ? 俺の組織はそんなに甘くないって……それに暁の言うように、勘違いだって可能性もある。この世界に、完璧なシステムなんて存在しないのだから」

 ラブの中に芽生えた暗い思考を振り払うように、石堀はフッと笑う。
 そして、そのままラブの肩に手を乗せた。

「それに、俺達の世界がこれから本当に支配されるとしても、プリキュアがそれを止めてくれるのだろう? なら、俺達もそれに答える為に、頑張るつもりだ……暁だって、そうするだろ」
「当たり前だ! このシャンゼリオン様が、そんなヘッポコ機械に負けるわけあるか! というか、俺の力で逆にメンドリってコンピューターを支配してやるよ!」
「メビウス、だ。暁」
「あれ、そうだっけ?」

 石堀の指摘に対して、暁はおどけたように笑いながら答える。
 太陽のように明るい暁の態度を見て、ラブは思わず「ぷっ」と笑った。

「……メビウスですよ、暁さん!」
「あ、そう? でも、どっちでもいいじゃん! どっちにしたって、ラブちゃん達が倒してくれることは、確かだしさ」
「はい! あたし達が、二人の世界も守りますので!」

 ラブは暁と石堀にそう答える。
 プリキュアの守った平行世界(パラレルワールド)には暁や石堀もいる。そう思っただけでも、ラブは心が軽くなるのを感じた。
 石堀の言うようにラビリンスに支配されていない可能性だってある。ラブとしても、その方が良かった。ラビリンスに管理されてしまっては自由な意思を奪われて、喜びも幸せも感じなくなってしまうのだから。

「よし。それじゃあ、そろそろ行こうか」
「はい」

 石堀の言葉にラブは頷く。
 最後にもう一度だけ、この地で眠る凪に手を合わせる。彼女の分まで生きると誓いながら。
 数秒ほど経った後、彼女達はその場を後にした。

「そういえば石堀、これからどうするつもりだ?」
「まずは副隊長を殺したあの男の遺体を、俺が一人で弔う。その後は、禁止エリアに接触しないように街を捜索する予定だ。結城や沖一也という男が来ているかもしれないからな」
「ああ、そういえばここで合流する予定だっけ?」
「そうだ。結城にはあの屋敷で伝えたから、零と共に来るはずだ」

 暁と石堀の話をラブは聞く。
 結城丈二と沖一也。この二人も仮面ライダーで、一文字の後輩らしい。ここに来るまで、本当なら一文字は沖と合流する予定だったと聞いた。だけど、一文字は鳥のような赤い怪人に殺されてしまっている。二人にはそのことも話さなければならなかった。
 元の世界で共に毎日を過ごした仲間が次々と死んでいく。祈里やせつな、それにえりかとゆりを失ったラブには辛さが痛いほどわかった。

「そっか。なら、あいつらも捜さないと……なあっ!?」

 石堀と話をしていた暁は急に転んでしまい、奇妙な悲鳴を発する。
 暁の持っていた大量の支給品が地面にばらまかれていく。しかしラブはそれに目もくれず、暁の元に駆け寄った。

「だ、大丈夫ですか暁さん!?」
「いたた……だ、大丈夫だってラブちゃん。ちょっと、つまずいて転んだだけだ」
「よかった……」

 暁は服をパンパンと叩きながら立ち上がり、いつも通りの笑顔を向けてくる。
 その姿を見て、ラブは安堵した。放送前の戦いの疲れがまだ残っていたらどうしようと思ったが、心配はないかもしれない。
 疲れが溜まるのはよくないことだ。ラブだって、知念ミユキにプリキュアであることを知られる前は戦いとダンスの疲れが重なったせいで倒れたことがある。暁にはそうなって欲しくなかった。

「おい、暁。こんなに撒き散らすなよ」
「悪い悪い! いやいや、道具がありすぎるのも辛いね~! 四次元ポケットがあれば、こんなことにはならないのに」
「変なことを言っている暇があるなら、早く拾ってくれ」
「はいはい」

 石堀に対して、暁は素っ気なく答える。
 散らばったデイバッグに、ラブも手を伸ばした。

「あたしも手伝いますよ!」
「おっ、サンキュー!」

 暁は朗らかに答えてくれた。
 周囲を見ると、いつの間にか空いていたファスナーから中身が飛び散ってしまっている。水や食料、それに見慣れない支給品がいくつもあった。いくら男の人でも、これだけの量を一人で持つのは大変かもしれないから、少しくらいは持った方がいいかもしれない。
 そんなことを考えていた時だった。

「これって、まさか……クローバーボックス!?」

 ラブが視線を向けた先には白いオルゴールが落ちている。彼女はそれを知っていた。
 四つ葉のクローバーの紋章が付けられているそのオルゴールは、かつてスウィーツ王国の長老であるティラミスから託されたクローバーボックスだった。
 ラブは知らないが、それは暁美ほむらに支給されていた。ほむらにとっては武器とならず、関心を惹くような見た目ではないのでデイバッグの奥底に眠る結果になっていた。また、一度だけン・ダグバ・ゼバの手にも渡っていたが、彼にも興味を抱かれていない。関係のない参加者からすれば、ただの楽器に等しいのだから。
 しかし、フレッシュプリキュアのメンバーにとっては違う。これは、たくさんの思い出が詰まった宝物と呼べるものだった。
 ラブがクローバーボックスを拾うと、石堀が訪ねてくる。

「ラブちゃん、それを知っているのかい?」
「はい。これはクローバーボックスと言って、あたし達にとって大切なオルゴールなんです!」
「へえ……確かに、随分と綺麗だね」
「よかったら、演奏してみます? このハンドルを回せば、綺麗な音色が流れますよ」
「……まあ、息抜きとしてやってみるか」

 そう言いながら頷く石堀に、ラブはクローバーボックスを差し出す。
 しかし、彼の指先がクローバーボックスに触れようとした瞬間、バチリ! という電撃が迸るような音が鳴り響く。そして、石堀の手が弾かれてしまった。

「何!?」
「えっ!?」

 石堀とラブは同時に驚く。
 手を抑えている石堀は当然のこと、ラブも今の出来事を疑っていた。

「え、ええっ!? 何でクローバーボックスが石堀さんを弾いたの!?」
「それは俺の台詞だよ……これは、静電気じゃなさそうだが……」
「う~ん……クローバーボックスは悪い人が触ろうとしたら、バリアが出る仕組みになっているんです」
「何だと?」

 ラブの言葉によって、石堀の目が一気に見開かれてしまう。
 それを見て、ラブは気付く。今の言葉は、石堀を悪人だと決め付けているようなものだ。

「石堀さん、違います! これはその……決して石堀さんが悪い人だってことじゃありません! あれ、どうしたの? おーい! クローバーボックス~!」

 ラブはクローバーボックスをまじまじと見るが、何か異常があるようでもない。壊れている所もないし、欠けているパーツだってなかった。
 ぶんぶんと上下に振りながら「クローバーボックス~!」と呼び続けるが、何の反応もない。特別な力を持っているとはいえ、クローバーボックスはオルゴールなのだから喋る訳がなかった。
 もしも、北条響達が変身するスイートプリキュアの持っているヒーリングチェストのように、クレッシェンドトーンのような妖精が宿っていたら話は違うかもしれない。しかし、クローバーボックスの中に妖精はいなかった。

「落ち着いてくれ、ラブちゃん!」
「だ、だって~!」
「なになに、どうしたの? 何の騒ぎ?」

 ラブが石堀に反論しようとした直後、ひょっこりと暁が姿を現す。
 そして、すぐにクローバーボックスを見つめてきた。

「おっ! ラブちゃん、いつの間にそんなお宝を持っていたの!?」
「えっ? これは暁さんの持っていたバッグの中に入っていたみたいですけど……」
「嘘、マジで?」
「はい」
「ふ~ん……まあいいや。それ、ちょっと見てもいいかな?」

 その言葉とは裏腹に、暁はラブの返事を待たずにクローバーボックスを取ろうとする。だが、クローバーボックスは暁を拒絶するようにバリアを張って、勢いよく弾いた。

「うぎゃ!」
「あ、暁さん!?」
「い、今のは何だ!? この箱からバリバリ! って電気が出てきたけど!?」
「ええ~!?」

 暁は驚いたように叫んだ後、フーフーと手に息を吹きかける。
 ラブも困惑していた。どうして、クローバーボックスは普通の人間である二人にバリアを張った理由がわからない。暁と石堀は悪人ではないのだから、弾く必要はないはずだった。
 クローバーボックスに何かあったのかと思ったが、ラブは何事もなく持っている。それもあって、疑問が更に強くなっていた。

「……もしかしたら、俺達の心にある闇に反応したのか? そのクローバーボックスってオルゴールは」

 どうすればいいのかとラブが悩んでいる最中、石堀が声をかけてくる。
 彼の言葉にラブは怪訝な表情を浮かべた。

「心にある、闇?」
「ああ。さっき、副隊長を殺されてしまった時、俺と暁はあの男に怒りと憎しみを燃やしていた。クローバーボックスはそれに反応して、俺達のことを敵と認識したのかもしれない」
「なるほど……でも、あたしだってあの人に怒っていましたけど?」
「それは、君がプリキュアだからじゃないのかな? 俺や暁はクローバーボックスのことを知らないけど、ラブちゃんは同じ世界の住民だ。だから、クローバーボックスも敵と思っていないかもしれない。これは、ただの仮説だけどな」

 石堀の言葉にラブは頷くしかない。真相を確かめられない以上、他にできることはなかった。
 クローバーボックスから信頼されていると石堀は言ってくれたけど、ラブは素直に受け止められない。別に聖人君子という訳ではないし、テッカマンランスやダグバを前にした時は激しく怒りを燃やした。石堀が言うように、それが原因で心に闇が宿ってもおかしくないのに、クローバーボックスから拒絶されていない。
 もしかしたら、心の中にある怒りや憎しみに溺れないでみんなを守って欲しいと、クローバーボックスは願っているのかもしれない。そんな考えがラブの中で芽生えていた。

「何だかよくわからないけど、要するにそのオルゴールはラブちゃんしか持てないってこと?」
「そういうことになるな。音色も興味はあるが、それは後の楽しみにしておこう……そういう訳で、それはラブちゃんが持っているべきだ」
「そういう訳だから、よろしくね!」

 暁と石堀の言葉にラブは「はい」と首を振る。
 元々、クローバーボックスはラブが持っているのだから、断る理由などなかった。

「まあ、暁の場合は元々の下心や欲望もあったせいで、クローバーボックスに断られた可能性だってあるぞ」
「おい! 石堀、俺に喧嘩を売っているのか?」
「冗談だ。こんな時に無駄な戦いなんか御免だ……それと暁、俺はあの男の死体を処理してくるから、ラブちゃんのことを頼んだぞ」
「あの男……? ああ、あの変態野郎か」
「そうだ。すぐに戻るから、ちょっとだけ待っていてくれ」

 そう言いながら背を向けた石堀は、ここから去っていく。きっと、祈里や凪の命を奪った男の所に行くとラブは察した。
 処理という言葉を聞いて、一瞬だけラブは背筋が冷えたのを感じる。その時だけは、石堀の姿がまるでメビウスやクラインのように見えてしまった。相手が凪の仇だから怒って当然かもしれないけど、それでも薄気味悪い。
 でも、暁と軽口をぶつけ合えるのだから、本質的には優しい人だろう。だから、ラブは石堀を信頼していた。

「石堀さん、大丈夫かな?」
「あいつなら大丈夫だって。それとも、心配?」
「……やっぱり、心配してしまいます。こんな所で一人になるなんて、危ないと思いますし」
「そっか。やっぱり、それが普通だよね。でも、あいつなら大丈夫……それを信じようぜ」
「そうですよね……」

 暁の意見もわかる。石堀は特殊部隊に所属しているおかげで格闘技術はかなり高いし、仮面ライダーに変身して戦っていた。だから、どんな敵が来ても簡単には負けないし、その力で暁のことだって助けている。
 信用しないのは石堀に対して失礼だ。ラブだって理解できるけど、やはり不安が芽生えてしまう。簡単に割り切ることはできなかったけど、ここでそれを口にしても空気が悪くなるだけだ。
 彼の為にできることは、暁と一緒に待つしかない。何事もなく、無事に戻ってきてくれることを信じるしかなかった。
 石堀が現れてくれることを信じながら、ラブはぼんやりと街中を見渡す。普通なら、こういう道には人通りが激しく、今の時間だったら買い物や帰宅をする人で溢れているはずだ。でも、この街には活気が感じられない。まるで、かつてノーザに見せられた偽のクローバータウンストリートに立っているようだった。
 嫌な思い出が脳裏に蘇った瞬間、ここから少し離れた場所に奇妙な黒い塊が見る。それが何なのかが気になって、ラブは反射的に近付いて……絶句した。
 それは、人の焼死体だったからだ。

「ひ、酷い……!」

 あまりの凄惨さに、ラブは思わず両手で口元を押さえてしまう。
 この世界に連れて来られてから、人の死体は何度も見てしまっている。だけど、誰だろうと顔の原形だけは辛うじて留めていた。しかし、目の前の死体は全ての尊厳を奪われたかのように、黒焦げになっている。
 どうして、ここまでやる必要があるのかという疑問や怒り。そして、人の死を見てしまった悲しみが胸の中で湧き上がっていた。

「誰がこんなことをやりやがった……?」

 そして、いつの間にか歩み寄ってきた暁も、倒れている死体を見て呟く。
 彼もこれだけ傷付けられた死体を見たことがなかったのだろう。今回ばかりは、いつもの落ち着きが感じられない。ラブのように動揺していた。
 この場で死んでしまった人の為にできることは、一刻も早く弔うこと。これ以上、放置していたら眠ることができないはずだった。そう思ったラブはリンクルンを手に取り、変身する。

「チェンジ・プリキュア! ビート・アップ!」

 叫び声と共に、彼女の身体は桃色の光に包まれていく。しかし光は一瞬で弾けていき、桃園ラブはキュアピーチに変身した。
 放送前に埋葬した少年と少女の時と同じように、キュアピーチはすぐ近くの地面に穴を掘る。プリキュアの力さえあれば、人を埋めるだけの穴を作るまで十秒も必要なかった。
 手に付着した土を振り払って、彼女は遺体に目を向ける。よく見ると、頭と体が離れている。つまり、焼かれただけでは飽き足らず、首すらも斬られてしまったのだ。それを知った瞬間、キュアピーチは反射的に顔を顰めてしまう。
 一体誰がここまで残酷なことをしたのか。こんな風にされなければならない理由が、この人にあったのか。この人にだって、元の世界で帰りを待っている家族がいたはずなのに、最悪の形で別れさせられるなんてあんまりだ。
 疑問は増える中、キュアピーチの脳裏にダグバの姿が浮かび上がる。

『プリキュアも一人殺したよ。黄色い子だったね。君とよく似た姿をした……』

 そして、同時にダグバの言葉が頭の中でリピートされた。
 それによって、一つの可能性がキュアピーチの中で芽生え始める。

「もしかして、ブッキー……? ブッキーなの!?」

 思わずキュアピーチは呼びかけるが、当然ながら答えは返ってこない。既に遺体となってしまったので、動くどころか喋ることすら不可能だった。

「ブッキー……? それって、祈里ちゃんのことだよね? じゃあ、ここにいるのってまさか……!」
「あたしも、わかりません。でも、そんな気がします……ここにいるのは、ブッキーだって……」

 キュアピーチは曖昧な態度で、暁に答えることしかできない。
 ダグバは祈里を殺したと言った。それに、ここはダグバが現れた場所とそこまで遠くない。だから、腕の中にいるのは山吹祈里かもしれなかった。ただの憶測なのはわかっているけど、完全に否定することはできない。
 その推測は当たっている。キュアパインに変身した祈里はこのエリアでダグバと戦って、成す術もなく殺害されてしまい、そのまま超自然発火能力で死体を焼かれた。その後、沖一也が変身した仮面ライダースーパー1によって首を切断されているが、それを知るのは誰もいない。
 ただ、ここで殺されたのは祈里であるかもしれないという可能性しか、得られなかった。

「ラブちゃん……」
「ごめんなさい、暁さん。心配させちゃって」
「えっ?」

 キュアピーチの言葉によって、暁は呆気にとられたように口を開ける。

「さっき、石堀さんが言っていましたよね。凪さんって人は、あたし達が悲しむことを絶対に望まないって……それは、ブッキーも同じだと思います。ブッキーはきっと、あたしや美希たんが泣くことを、望んでいませんから……」

 淡々と語りながら、キュアピーチは埋葬を行った。首が切断されてしまったので、頭と胴体を付けるように置く。こうしても、切断された首が元に戻る訳ではない。ただの気休めでしかなかったけど、キュアピーチはやらずにはいられなかった。
 幼馴染の祈里が身体を焼かれて、無残にも首を斬られる……その辛さと苦しみは、想像することができない程に凄まじかったはずだった。

「ブッキー……ごめんなさい。あたし、ブッキーやせつな達のことを助けないといけなかったのに、助けられなかった……でも、あたしはブッキーの分まで頑張る。立ち止まらないから」

 その言葉が終わると同時に、祈里の身体も完全に埋まる。
 涙を流したりしない。必要以上に謝ったりしない。前をひたすら進むのだと祈里達に誓ったのだから、それを自分から裏切る訳にはいかなかった。
 望んでいない形だけど、祈里と再会して別れを告げることができた。後は、彼女の遺志を受け継ぐだけだ。

「暁さん、ありがとうございます。付き添ってくれて」
「いいってことよ。祈里ちゃんもきっと、喜んでいるよ……ラブちゃんが来てくれたことを」

 キュアピーチと暁は互いに笑顔を見せ合う。
 しかしそれからすぐに変身を解いて、祈里が眠る土の下に目を向けた。

「ブッキー……さようなら」

 別れの言葉を告げながら、桃園ラブはデイバッグからドーナツを一個だけ取り出す。
 カオルちゃんの作ったドーナツは祈里も大好きでよく食べていた。だから、天国にいる彼女に届くことを願いながら、ドーナツを供える。
 そして数秒間の黙祷を捧げてから、二人は元の場所に向かう。すると、タイミングを見計らったかのように石堀が戻ってきた。

「待たせたな、二人とも」
「石堀さん! よかった……」
「そんなに心配していたのか? 俺の方は別に何ともない……戦闘も起こらなかったからな」

 その言葉通り、石堀の姿は何も変わっていない。何事もなく、ダグバの遺体を弔えたのだろう。

「それじゃあ、そろそろ行くとするか! 沖や結城達は、どこにいるかねぇ……」
「さあな。だが、予定さえ狂わなければ街に辿り着いているはずだ。あいつらはお前とは違って、基本的に約束は守るタイプだろうからな」
「……なあ、石堀。お前、やっぱり俺に喧嘩を売っているだろ?」
「冗談だって言っているだろ? いちいちムキになる所が、お前の悪い所だ……それじゃあ、いつまで経ってもバカのままだぞ」
「うるせえ!」

 涼村暁と石堀光彦のやり取りを、桃園ラブは微笑みながら見守る。
 この人達に出会えてよかったと心の底から思いながら。




 石堀光彦は同行者である涼村暁や桃園ラブと同行しながら、今後のことを思案している。表面上では『頼りになるナイトレイダーの隊員』という姿を装いながら。
 ン・ダグバ・ゼバの遺体は海に放置している。人間の世界なら死体遺棄罪に問われるだろうが、ここではその罪を裁く者はいない。それに石堀自身、ダグバの死体を捨てたことに対して後ろめたさを覚える訳がなかった。
 それよりも、今は他に懸念するべきアイテムがある。桃園ラブが持っているクローバーボックスという名のオルゴールだ。

(闇を拒絶するオルゴールだと……まさか、そんな楽器があるとは。やれやれ、面倒な性質を持っているな)

 ラブの信頼を得る為に、提案を受け入れてクローバーボックスを奏でようとしたら手を弾かれてしまう。恐らく、アンノウンハンドであることを見抜いた可能性が高い。抵抗自体はすぐに打ち破れそうだったが、一瞬だけでも拒絶されてしまったことが問題だった。
 正体が知られてしまうと危惧したが、その直後に暁も弾かれたので今は誤魔化せている。ただの人間である暁も触れなかったのは疑問だが、もしかしたら主催者がプリキュア以外は触れないように細工をしたのかもしれない。
 忌々しいと思った連中だが、今回ばかりはその働きに助かった。だからといって感謝はしないし、最終的に皆殺しにすることは変わらない。

(どうやら、いざとなったらメモレイサーを使う必要があるかもしれないな……クローバーボックスに弾かれたことを見られたのは、問題だ)

 デイバッグの中にはメモレイサーが入っている。これさえ使えば、クローバーボックスから拒絶されたという記憶を消すことができるだろう。尤も、これはリスクがあまりにも高すぎるので、仮に使うとしても最終手段だ。
 参加者に隠蔽ができたとしても、既に主催陣営に知られてしまっている。もしも主催者が他の参加者に教えてしまったら何の意味もない。最悪、消去した記憶を復元させてしまう可能性だってあった。
 ……そこまで考えて、石堀の中で一つの可能性が芽生える。

(記憶、だと……やはり、主催者にはメモリーポリスが関わっているのか? いや、最悪の場合、TLT自体が何者かによって乗っ取られた可能性だってある……そして、俺の記憶も操作したのか?)

 メモレイサーが手元にあるのは、この殺し合いにはTLTが関わっているからだと思っていた。しかし、情報を集めていると事態はもっと深刻な可能性だってある。
 数多の平行世界を行き来するラビリンスや、ボトムやブラックホールのような宇宙規模の影響を齎す闇。あるいは、それらに匹敵する力を持つ何者かがTLTを制圧していることだって考えられた。もしくは、ダークザギが暗躍するより前から忍び込んでいた可能性だってある。
 放送前に、どうして凪がウルトラマンの光を得られるのかという疑問を抱いたが、その途端にノイズが走った。もしかしたら、正体不明の黒幕がメモレイサーと同じような道具を使ったことによって、記憶にプロテクトがかけられたかもしれない。
 だが、何の為にそれをする必要があったのか。知られることで、この殺し合いを根底から崩す原因となってしまうのか。放送で現れたゴハットという怪物は、9時以降に単独行動を続けていれば制限について話すと言っていたが、その状況になれば真実を知れるのだろうか?
 ……だが、ここでいくら考えても答えは見つからない。単独行動を出来る状況になるのかわからない現状では、どうしようもなかった。今は情報収集に専念するしかない。
 例えるなら、放送で現れた男についてだ。

「そういえば暁。放送で現れたゴハットという奴はダークザイドを自称していたが、知っているのか?」
「あんな怪しげな男、俺が知っている訳ないでしょ! ていうか、関わりたくもねーよ!」
「そうか。だが、奴はお前のことを知っていそうだったが……もしかして、黒岩のように未来で会う可能性があるかもしれないぞ」
「マジかよ!? 勘弁してくれよ……」

 暁はうんざりしたように深い溜息を吐く。いくらいい加減な暁といっても、あんな得体の知れない男は流石に受け付けないようだ。それは石堀も同じだし、あんなふざけた態度を取る怪物に見下されていると思うと、怒りが湧きあがってしまう。
 だが、それが原因で感情を乱されてはまた足元を掬われる危険があった。凪を殺された時のように失態を犯さない為にも、石堀は心を鎮める。

「なら、ここで倒してしまえばいい。そうすれば、お前の未来だって変わるかもしれないし、これからの未来で奴の被害者が減るかもしれないだろう?」
「石堀さんの言う通りですよ! あたしも、暁さんと一緒に頑張りますから!」
「そっか……そりゃ、そうだ! そうした方が、一番早いよな! あんなオタクヤローはこの俺の手で、ぶちのめしてやるよ!」

 ラブと共に助言をした瞬間、暁は一気に表情を明るくした。
 やはり、この男は単純だ。単純だが、それだけに扱いやすい。暁はどうしようもないバカだが、ダグバを殺すことはできなかっただろう。ラブと同様、まだまだ利用することができそうだ。
 利用価値がありそうな一文字隼人や村雨良は死んでいる。残念だが、放送で呼ばれてしまった以上は仕方がない。今は次のデュナミストと、他の仮面ライダーを始めとした協力者を探すべきだった。
 目的を見定めながら、涼村暁と桃園ラブの二人を先導するように石堀光彦は歩く。その先に、復活の手がかりがあると信じながら。


【1日目 夜】
【H-8/市街地】


【備考】
※山吹祈里の遺体が埋葬されました。また、埋められている場所にはカオルちゃん特製のドーナツ@フレッシュプリキュア! が一つだけ供えられています。
※ン・ダグバ・ゼバの遺体は海に放置されました。


【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:疲労(中)、胸部に強いダメージ、黒岩への怒り、ダグバの死体が軽くトラウマ、嘔吐による空腹、ただし今は食欲減退
[装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、モロトフ火炎手榴弾×3
[道具]:支給品一式×7(暁(ペットボトル一本消費)、一文字(食料一食分消費)、ミユキ、ダグバ、ほむら、祈里(食料と水はほむらの方に)、霧彦)、首輪(ほむら)、姫矢の戦場写真@ウルトラマンネクサス、タカラガイの貝殻@ウルトラマンネクサス、八宝大華輪×4@らんま1/2、スタンガン、ブレイクされたスカルメモリ、ランダム支給品0~4(ミユキ0~2、ほむら0~1(武器・衣類ではない)、祈里0~1(衣類はない))
[思考]
基本:加頭たちをブッ潰し、加頭たちの資金を奪ってパラダイス♪
0:石堀やラブちゃんと一緒に、どこかに集まっているだろう仲間を探す。
1:別れた人達が心配、出来れば合流したい。
2:あんこちゃん(杏子)を捜してみる。
3:黒岩との決着は俺がつける
4:可愛い女の子を見つけたらまずはナンパ。
5:変なオタクヤロー(ゴハット)はいつかぶちのめす。
[備考]
※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。
つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)。
※ほむら経由で魔法少女の事についてある程度聞きました。知り合いの名前は聞いていませんでしたが、凪(さやか情報)及び黒岩(マミ情報)との情報交換したことで概ね把握しました。その為、ほむらが助けたかったのがまどかだという事を把握しています。
※黒岩とは未来で出会う可能性があると石堀より聞きました。
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。
※森林でのガドルの放送を聞きました。


【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、左肩に痛み、精神的疲労(小)、決意
[装備]:リンクルン@フレッシュプリキュア!
[道具]:支給品一式×2(食料少消費)、カオルちゃん特製のドーナツ(少し減っている)@フレッシュプリキュア!、毛布×1@現実、ペットボトルに入った紅茶@現実、巴マミの首輪、工具箱、黒い炎と黄金の風@牙狼─GARO─、クローバーボックス@フレッシュプリキュア!
基本:誰も犠牲にしたりしない、みんなの幸せを守る。
1:どこかに集まっているだろう仲間を探す。
2:黒岩さんのことはひとまず暁に任せる
3:マミさんの遺志を継いで、みんなの明日を守るために戦う。
4:プリキュアのみんなと出来るだけ早く再会したい。
5:マミさんの知り合いを助けたい。もしも会えたらマミさんの事を伝えて謝る。
6:犠牲にされた人達のぶんまで生きる。
7:ダークプリキュアとと暗黒騎士キバ(本名は知らない)には気をつける。
8:どうして、サラマンダー男爵が……?
[備考]
※本編終了後からの参戦です。
花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき月影ゆりの存在を知っています。
※クモジャキーとダークプリキュアに関しては詳しい所までは知りません。
加頭順の背後にフュージョン、ボトム、ブラックホールのような存在がいると考えています。
※放送で現れたサラマンダー男爵は偽者だと考えています。


【石堀光彦@ウルトラマンネクサス】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、頭痛
[装備]:Kar98k(korrosion弾7/8)@仮面ライダーSPIRITS、アクセルドライバー+ガイアメモリ(アクセル、トライアル)+ガイアメモリ強化アダプター@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ+T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW 、コルトパイソン+執行実包(2/6) 、ロストドライバー@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式×3(石堀、ガドル、ユーノ、凪、照井、フェイト)、メモレイサー@ウルトラマンネクサス、110のシャンプー@らんま1/2、ガイアメモリ説明書、.357マグナム弾(執行実包×18、神経断裂弾@仮面ライダークウガ×4)、テッククリスタル(レイピア)@宇宙の騎士テッカマンブレード、イングラムM10@現実?、火炎杖@らんま1/2、血のついた毛布、ランダム支給品2~8(照井1~3、フェイト0~1、ガドル0~2(グリーフシードはない)、ユーノ1~2)
[思考]
基本:今は「石堀光彦」として行動する。
1:今は暁とラブの二人を先導しながら街を進む。
2:どこかに集まっているだろう仲間を探す。
3:周囲を利用し、加頭を倒し元の世界に戻る。
4:次のデュナミストがどうなっているか気になる。もし異世界の人間だった場合どうするべきか…
5:孤門や、つぼみの仲間、光を持つものを捜す。
6:都合の悪い記憶はメモレイサーで消去する
7:加頭の「願いを叶える」という言葉が信用できるとわかった場合は……。
8:クローバーボックスに警戒。
[備考]
※参戦時期は姫矢編の後半ごろ。
※今の彼にダークザギへの変身能力があるかは不明です(原作ではネクサスの光を変換する必要があります)。
※ハトプリ勢、およびフレプリ勢についてプリキュア関連の秘密も含めて聞きました。
※良牙が発した気柱を目撃しています。
※つぼみからプリキュア、砂漠の使徒、サラマンダー男爵について聞きました。
※殺し合いの技術提供にTLTが関わっている可能性を考えています。
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。
※森林でのガドルの放送を聞きました。
※予知能力に関する記憶が思い出せませんが、何故凪が光の継承者になった事を知っていたのか、疑問に思い始めているようです。
※TLTが何者かに乗っ取られてしまった可能性を考えています。


【支給品解説】
【クローバーボックス@フレッシュプリキュア!】
暁美ほむらに支給。
シフォンと一緒に流星から現れた不思議な力を持つオルゴール。最初は長老のティラミスによって守られていたが、ある時からタルトに託される。
音色を奏でると、インフィニティとなったシフォンを元に戻す効果がある他、ラビリンスの作ったレーダーを狂わせることができる。
また、悪人が触れようとすると自動的にバリアが張られます。(どのくらいの基準で弾かれるのかは、後続の書き手さんにお任せします)
プリキュア達が四人集まって、力を合わせれば合体必殺技であるラッキークローバー・グランドフィナーレを発動させることもできます。


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最終更新:2014年03月30日 10:31