クロウ・クルワッハ

概要

三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)」。
ケルト神話の戦いと死を司るドラゴン

かつてアジ・ダハーカアポプスとともに邪龍の筆頭格に挙げられていた存在で、「邪龍最凶」と謳われる、魔神バロールの元眷属。

本来の姿は王道ともいえるフォルムをした巨大な漆黒のドラゴンで、黒と金色のオーラを全身から放っており、両翼を広げた姿は威風堂々たる見惚れるほどの見事なもの。
人型時の外見は、金色と黒色が入り乱れた髪で、双眸は右が金で左が黒という特徴的なヘテロクロミアを持つ、黒いコートに身を包んだ長身の男性。
しかし、その力はどちらの姿でも全く変わらないため、当人は小回りの利く人型の方を好んで常時人間の姿でいる*1

マイペースで好戦的な性格だが、依頼された仕事を果たすとそれ以上の手出しをしてこないなど、グレンデルと同じ邪龍とは思えないほど冷静で理知的な性格を見せている。

基本的に単独での戦闘を好み、ヴァルブルガに少し軽口を叩かれただけで「ドラゴンを舐める者と戦えぬ」と言って戦意を喪失するなどプライドが非常に高い。
義理堅いところもあり、後述の経緯で親交を得たタンニーンとは馬が合う。バロールの魂の一部を宿すギャスパーには、若干の興味を抱いている。
実はオーフィス同様意外に食い意地が張っており、アーシアからバナナを貰ってからはそれが好物になる。

キリスト教の介入により滅ぼされたとも、逃げ延びて深い眠りについているとも伝えられていたため、この真偽を確かめるためにヴァーリチームがグレモリー領の辺境を訪れたこともある。

実は現代まで一度も滅ぼされることなく存在しており、元居た地を去った理由は単にキリスト教の介入が煩わしかったからというだけのもの。
その後、永い期間に渡って人間界冥界を修行と見聞を兼ねて巡っていたため、ドライグですらその強さが計れないほどに力量を高めており、現在の実力は天龍と同等クラスどころか完全に生前の二天龍を超えている。

戦闘能力

時間制限がある「龍神化」のイッセーや「白銀の極覇龍」のヴァーリでは絶対に勝てないとされ、放たれる一発はイッセーの「龍神化」の攻撃すら上回る。

戦いにのみ特化しすぎたとも言われ、アルビオンによれば「技」「術」「速度」では「魔王化」ヴァーリの方が上だが、「攻撃」「防御」「単純な破壊力」ならクロウのほうが上とのこと。

狂えるグレンデルとニーズヘッグでさえ怖れるほどの存在で、「クロウの旦那」と呼ばれている。
また、タンニーン曰く「人間を見すぎた」とのことで、昔とは大きく価値観が変わっているとされる。

特殊能力の有無は不明だが、「近接戦闘」「オーラ」「」というドラゴンとしての基本的な能力を極限まで高めている。

肉弾戦を得意とする「邪龍筆頭格」一のパワータイプであり、パンチ1発で巨大なトライヘキサをよろめかせるという桁違いの怪力を持ち、膂力と炎の威力では「倍加」済みのドライグを超えている。
膨大な戦闘経験の賜物で姿どころかオーラすら捉えられないほどのスピードの相手であっても、勘だけで攻撃を当てられる。

莫大なまでのオーラを滾らせたドラゴンの右腕を横薙ぎに振るっただけで量産型邪龍偽赤龍帝を1000単位で消し去り、濃縮したオーラの砲撃はレーティングゲームのフィールドを破壊して「次元の狭間」に亀裂を入れるほどの威力。

「炎」もを殺せる「白銀の極覇龍」の圧縮領域すら逆に破壊してしまうほどの出力を誇る。
聖杯の強化を受けていないため「龍殺し」には弱いままだが、強化したアスカロンの力を持ってしても翼と皮膚の一部を吹き飛ばすのが限界という耐久力を誇る。

活躍

「ドラゴンの行く末を見たい」というのが主な行動理念で、そのためクリフォトに協力していたが、天界での戦いでそのやり口に嫌気が差したため真っ先に脱退する。
戦闘後に天界より去り、多くのドラゴンを保護するタンニーンのもとに身を寄せしばらく食客となる。

オーフィスを通してドラゴンの姿を見ようと兵藤邸をしばしば訪れるようになるが、クリフォトの小賢しい策謀でオーフィスが重傷を負い自分の目的を邪魔されたことに怒り、グレモリー眷属に協力してニーズヘッグを叩きのめす。
その際に背中から感じる巨大なまでの勇姿を見たイッセーは認識を改めざるを得ず、見倣わなければならないドラゴンの一体として見なされるようになる。

邪龍戦役」終盤ではタンニーンへの義理から名のある存命の邪龍では唯一「D×D」側に協力することに決め、日本で曹操と共にトライヘキサの迎撃に参戦して多くの量産型邪龍と偽赤龍帝を屠る。

アザゼル杯」では、強敵と戦わせることとバナナを定期的に貰うことを条件に「リアス・グレモリー」チームの「兵士」「ミスター・ブラック」として参戦する。

「アザゼル杯」基準での駒価値で「8」であり、通常の「悪魔の駒」換算なら「変異の駒」でもない限り眷属になんてできないほどだと予想されている。
クラス」とも思うままに戦えるため、大会についてはルールがあることを除けば満足している。
試合ではフィールドを破壊しかねないほどの圧倒的なパワーで並いる対戦相手を蹂躙し、「明星の白龍皇」チームとの試合では後衛のオフェンスとしてリアスの護衛を務め、プロモーションすることなく「拳」「オーラ」「炎」というドラゴンの通常攻撃のみで「魔王化」したヴァーリと戦う。
全身から血を流しながらも戦意が薄れず、ヴァーリも最大限に敬意を払うようになったが、「王」のリアスがリタイアしたことで肝心の決着はつかなかった。

その後、「燚誠の赤龍帝」チームと「王たちの戯れ」チームの試合でドライグが顕現したのを目の当たりにしたことで、赤龍帝たちを倒すためにメンバーとの連絡を絶って修練を積む。
本戦1回戦の「燚誠の赤龍帝」チームとの戦いでは、アーシアを倒すようにリアスから指示され、本気のファーブニルと戦うためにあえてリアスからの指示を宣告する。
アーシアの回復をものともせずに逆鱗を発動させたファーブニルを圧倒し、戦闘不能にさせたものの、執念ともいえる意地で食らいつかれて左腕を骨折する。
負傷が残ったまま顕現化したドライグと戦うが、リアスがイッセーに敗れたことで決着を付ける前に試合が終了する。
大会が終わったのでチームからは離れたが、タンニーン、リアス、アーシアには借りがあるとして呼ばれればまた現れると約束し、高難度の任務か強敵が相手の場合に限り素直に協力する姿勢を取っていて、「地獄事変」ではロンドンで(2代目)アジ・ダハーカを相手にする。

また、ボーヴァから弟子入りを請われ、タンニーンの息子を鍛えることに興味を持ってその頼みを聞き入れて、「龍の山脈」に送り込んで修行させている。

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最終更新:2024年11月06日 14:50

*1 人型の際に翼や腕など、体の一部をドラゴンのものに変化できる。