アサルトライフル AK-74

反政府勢力が「火器集めてきた」際に現地軍の倉庫やら何やらからギってきよった自動小銃。カラシニコフ系第3世代自動小銃の、AK-74N(ロシア内務省管理番号6P20N)をもとにしているが、もしかすると某国のパチモンコピーの個体が混ざっている可能性も否定できない。とはいえ、反動回復の安定性と連射時の集弾性に優れていることは変わらない。
スペック
配備 | Insurgents |
コスト | 4点(ランクマッチ時6点) |
使用弾薬 | 5.45x39mm 軟鉄焼結弾 |
使用弾倉 | AK-74汎用型 |
装弾数 | 30 35 AK-74用拡張マガジン使用時 50 AK-74用ドラムマガジン使用時 |
鉛直反動 | 25 |
水平反動 | 7 |
標準ダメージ | 63.68 |
連射速度 | 652rpm |
貫通力 | 316pp |
銃口初速 | 900mps |
連射機構 | 単発, フルオート |
重量 | 16%+弾薬 |
部位 | 倍率 | 実効ダメージ |
頭 | 5.0倍 | 318 |
首 | 2.5倍 | 159 |
鎖骨 | 1.0倍 LA:0.92倍 HA:0.79倍 |
63 58 50 |
上腕 | 0.8倍 | 50 |
前腕 | 0.7倍 | 44 |
手 | 0.5倍 | 31 |
胸 | 1.0倍 LA:0.92倍 HA:0.79倍 |
63 58 50 |
腹 | 1.0倍 LA:0.92倍 HA:0.79倍 |
63 58 50 |
股 | 1.0倍 HA:0.79倍 |
63 50 |
腿 | 0.8倍 | 50 |
脛 | 0.4倍 | 25 |
足 | 0.3倍 | 19 |
AKM同様に、安定性に強みをもつ。Security側で5点帯にあたるM4A1に近しい性能を、4点の素体で発揮する点において、4.5点くらいの価値がある、みたいなイメージでよい。
弾薬の互換性という点ではAKS-74U?[未]と相性がよいが、性能という点では両者はまるっきり異なる。(本項下部の比較も参照のこと)
弾薬の互換性という点ではAKS-74U?[未]と相性がよいが、性能という点では両者はまるっきり異なる。(本項下部の比較も参照のこと)
ということで、AKMの項目同様に、AK-74とAKS-74Uの性能比較を行おう。
緑色はCO-OPおよび、Versus Domination限定
火器名 | AK-74 | AKS-74U?[未] |
コスト | 4点 RM時6点 |
3点 RM時6点 |
使用弾薬 | 5.45x39mm 軟鉄焼結弾 |
5.45x39mm 軟鉄焼結弾 |
使用弾倉 | AK-74汎用型 | AK-74汎用型 |
装弾数 | 30 35 AK-74拡張 50 AK-74ドラム |
30 35 AK-74拡張 50 AK-74ドラム |
火器名 | AK-74 | AKS-74U?[未] |
鉛直反動 | 25 | 19 |
水平反動 | 7 | 12 |
標準ダメージ | 63.68 | 53.26 |
対重量鎧胴撃ち0mダメージ | 50.17 | 40.29 |
対無装甲 胴撃ち50dmg保証距離 | 157.42m | 35.84m |
対軽量鎧 胴撃ち50dmg保証距離 | 97.49m | 射程外 |
対重量鎧 胴撃ち50dmg保証距離 | 14.99m | 射程外 |
火器名 | AK-74 | AKS-74U?[未] |
連射速度 | 652rpm | 723rpm |
貫通力 | 316pp | 260pp |
銃口初速 | 900mps | 735mps |
連射機構 | 単発, フルオート | 単発, フルオート |
重量 | 16%+弾薬 | 14%+弾薬 |
拡張パーツ | ○GP-25榴弾砲 ○M870散弾 ○各種グリップ →基本4種のみ △サプレッサー ○PSO-1照準器 ○二脚 |
×GP-25榴弾砲 ×M870散弾 ○各種グリップ →基本4種のみ ○サプレッサー ○PSO-1照準器 ×二脚 |
火器名 | AK-74 | AKS-74U?[未] |
【気が向いたら動画とかでいろいろ検証入れてみるためのスペース】
カラシニコフの世界
筆者が近頃、某ラマン復興支援のほうでAK-74M/5.45x39mmPP(とAKMN/7.62x39mmPS)を愛用しているため、折角ならここに「AKってこんな子」を掲載しようかと19回ほど懸案にかけたが、もうすぐ施行される改正銃刀法の影響で「武器を持つことを煽動することは、武器を所有することと同等の罰則対象」的ななんだかがあるって聞いたんで、たぶん「ゲームの記事をここに掲載するだけでも、その記事がリアルに転用できる情報なら、パクろうとすりゃできるんじゃね?」って思うようになり、まぁとはいえ事前に「現実世界での武器の所持・使用について奨励するものでも、それを許容するものでもありません」って言えばそれでいいのかなってまで考えた(20回目の懸案ここまで)
ということで、カラシニコフの世界にようこそ。初心者向けの知識から、ちょっとコアなところまで、かいつまんで適当に掲載します。
カラシニコフの世界: 情勢が作った弾薬たち
AKと一括りにいっても、その弾薬だけですら、メジャーなもので大別して2種、ややマイナーなものも含めれば両手足の指の本数をこえる。無論、そのそれぞれにバリエーションもある。ここではメジャーなものを簡単に。是非、朗読していただきたい。(筆者はかつて文学部の人間でした、ここでは趣味を全開に楽しく書かせていただきます)
7.62x39mm AK-47とAKMの台頭
本wikiでは7.62x39mm M43弾薬と、AKMの項目などで紹介しているものだ。このM43は、1943年に設計されただとかWikipediaにあった気がする。銃弾のエネルギー量という意味では、リアルではDesert Eagle?[未]のもつ.50AEと同等の運動エネルギーを、軽量ながらより高速な弾丸(=同一距離なら距離減衰が少なく、より早く到達する、有効射程は限定的だが効果範囲内なら寧ろ扱いやすい汎用弾)に込めることができる。設計当時、セミオートでの連発銃はSVT-40が存在したが、7.62x54mmR弾(本ゲームではMosin-Nagant?[未]やSVD?[未]、PKM?[未]で採用されている)では幾分パワーが強すぎて反動がきつかったともあり、当時のドイツ(つまり鍵十字の連中である )がMP-44(のちのStg-44、敢えていうなら第0世代アサルトライフル)にて短縮・軽量化した弾丸を採用したことに倣って、7.62x54mmを7.62x39mmに短縮したことがその始まりである。これにて新規弾薬はできた、なので新しい銃が必要になったのだ(※ここポイント、弾が先にできた)が、その結果作られたのがシモノフ式半自動小銃……つまりSKS?[未]カービンである。これが46年式シモノフ小銃とか別名があるのも、それが理由の大半だ。かくて世界は、SKSという、最強にして殺傷数第1位となるであろう、「自動小銃・爆☆誕」を迎えたのだ!!!……そのはずだった……。翌年、ミハイル・カラシニコフ技師が46年のプロトタイプ(俗称AK-46)から発展させ、AK-47を作ってしまいさえしなければ。では皆さんご一緒に……かくて世界は、Автомат Калашникова - Сорок Семь という、最強にして殺傷数第1位となった、「自動小銃・爆☆誕」を迎えたのだ!!!SKSが台頭しようとした!まさに!!その!!!土台にな!!!!!……シモノフさん涙目だろうなぁ……。
で、その最初期のAK-47が第1世代カラシニコフ系自動小銃の初期型である。設計当初のおよその方向性がうまくいった為、その後は小さな改修(AK-47の名称をそのまま使う程度には小さな小さな改修)のみを数回経て、いま「AK-47」といえばタイプ3とよばれるものを指す(尤も、AK-47自体がかなり希少で、ほとんどAKMか、AKMに「47デザインのパーツ」を載せたものが現在の主流だ)。当時はまだベトナム戦争の始まり程度(日本では高度経済成長期に突入した55年)で、このころスチール製の弾倉(ゲーム内で見るデフォルトAKM弾倉、これを1955年式弾倉という)が出回り始めた。この弾倉は現場のフィードバックを受け、1mm鉄板のプレスで作られている。元々0.5mm鉄板を使用していたのだが、少しでも手荒に扱うとベコベコに曲がるわ凹むわスネるわ(?)とあって、動作不良の原因となることから、55年式弾倉が採用されるに至った。弾倉の湾曲にあわせて縦にはいっている側面のでっぱりも、強度確保のための工夫である(なお、弾倉内の弾丸が摩擦をうけにくくする効果も副次的に存在するが、これはあくまでも副次的であるという見方がある、というのもM16採用の弾倉(のちのSTANAG弾倉)は表面から見ると凹部である、つまり積極的に弾丸が触れる面積を減らしているのに対し、AK採用の弾倉は凸部であり、面積はさほど減っていないのだ、尤もこれは内部で弾丸をもちあげる部品の形状を簡単に作るためには凸部のほうが都合がよかったことと併せた合理的な結論なのだろう、ソヴィエト系火器の設計はこういった合理性による簡略化を多数見ることができる、まぁプレスが可能な金属板に対し成形の必要なベークライトについてはそこまでのことをしていないので、合理性とかその辺も割り切りがされているようだが)。
さて、小さなアップデートを迎えたAK-47だが、雑誌記事などで見るほど設計が単純ではなかった。確かに55年式弾倉はプレスで作られているわけだが、本体は削りだしが必要な部位も多く、意外とコストがかかったため、もし、もしもAKが削り出しレシーバーに固執することさえできれば、世界第1位の大量殺戮兵器の座はおそらくM16か何かであっただろう。しかし、合理性という教訓を大切にするソヴィエトが、量産の可能性を拡大する合理化を適用しないはずもなく……59年に「現代型改修 」という名で、さまざまな改良を加えたのがAKMである(なお、AKMのMはモダナイズのロシア語由来)。詳細はWikipediaに任せるとして、ざっくり言えば「同じ性能を安く簡単につくる」ことを狙った設計を行ったのだ。これにより、第三帝国とかなんとかいう貧相な地域でも白い粉とか透明な石とかを売れば買えるような機械での製造が可能になり、さぁ皆さんご一緒に……かくて世界は、AKMという、紛争地域の三種の神器のひとつである「自動小銃・爆☆誕」を迎えたのだ!!!なお、本国製のAKMは割と高精度であったわけだが、第三帝国のコピー品は「フレームガッタガタ、バレルもダメだなこりゃ」と言われそうな品質であった、これをもって「AKは精度が低い」という評価がいまだにされているので、認識を改めたい。
なお、AKMの誕生とともに、分隊支援火器(つまり軽機関銃の代わりを務められる自動小銃)としてのRPKも生まれた。ゲーム的に説明すれば、AKMにロングバレルとヘビーストック、バイポッドを標準装備させたモデルだと考えてよい。つまり同じ製造ラインでも作れるというわけだ。AKMが紛争地でよくみられるとはいえ、RPKも相当に人気機種であることに変わりはない。ほかにも、暗視装置を併用するためのAKMNとか、PBS-1サプレッサーを装着させたAKMBとか、空挺部隊向けの格納型銃床を装備したAKMSとか……ということで、ここまでのAKMが第2世代カラシニコフ系自動小銃である。
で、その最初期のAK-47が第1世代カラシニコフ系自動小銃の初期型である。設計当初のおよその方向性がうまくいった為、その後は小さな改修(AK-47の名称をそのまま使う程度には小さな小さな改修)のみを数回経て、いま「AK-47」といえばタイプ3とよばれるものを指す(尤も、AK-47自体がかなり希少で、ほとんどAKMか、AKMに「47デザインのパーツ」を載せたものが現在の主流だ)。当時はまだベトナム戦争の始まり程度(日本では高度経済成長期に突入した55年)で、このころスチール製の弾倉(ゲーム内で見るデフォルトAKM弾倉、これを1955年式弾倉という)が出回り始めた。この弾倉は現場のフィードバックを受け、1mm鉄板のプレスで作られている。元々0.5mm鉄板を使用していたのだが、少しでも手荒に扱うとベコベコに曲がるわ凹むわスネるわ(?)とあって、動作不良の原因となることから、55年式弾倉が採用されるに至った。弾倉の湾曲にあわせて縦にはいっている側面のでっぱりも、強度確保のための工夫である(なお、弾倉内の弾丸が摩擦をうけにくくする効果も副次的に存在するが、これはあくまでも副次的であるという見方がある、というのもM16採用の弾倉(のちのSTANAG弾倉)は表面から見ると凹部である、つまり積極的に弾丸が触れる面積を減らしているのに対し、AK採用の弾倉は凸部であり、面積はさほど減っていないのだ、尤もこれは内部で弾丸をもちあげる部品の形状を簡単に作るためには凸部のほうが都合がよかったことと併せた合理的な結論なのだろう、ソヴィエト系火器の設計はこういった合理性による簡略化を多数見ることができる、まぁプレスが可能な金属板に対し成形の必要なベークライトについてはそこまでのことをしていないので、合理性とかその辺も割り切りがされているようだが)。
さて、小さなアップデートを迎えたAK-47だが、雑誌記事などで見るほど設計が単純ではなかった。確かに55年式弾倉はプレスで作られているわけだが、本体は削りだしが必要な部位も多く、意外とコストがかかったため、もし、もしもAKが削り出しレシーバーに固執することさえできれば、世界第1位の大量殺戮兵器の座はおそらくM16か何かであっただろう。しかし、合理性という教訓を大切にするソヴィエトが、量産の可能性を拡大する合理化を適用しないはずもなく……59年に「

なお、AKMの誕生とともに、分隊支援火器(つまり軽機関銃の代わりを務められる自動小銃)としてのRPKも生まれた。ゲーム的に説明すれば、AKMにロングバレルとヘビーストック、バイポッドを標準装備させたモデルだと考えてよい。つまり同じ製造ラインでも作れるというわけだ。AKMが紛争地でよくみられるとはいえ、RPKも相当に人気機種であることに変わりはない。ほかにも、暗視装置を併用するためのAKMNとか、PBS-1サプレッサーを装着させたAKMBとか、空挺部隊向けの格納型銃床を装備したAKMSとか……ということで、ここまでのAKMが第2世代カラシニコフ系自動小銃である。
5.45x39mm AK-74と冷戦の一部始終、そして現代へ
そのころアメリカでは、小口径高速弾による「負傷させて敵に面倒を与える」武器を推し始めた。無論これはジャングルや市街地のような交戦距離が短い環境で7.62x51mm弾を撃ちだすM14が(ただでさえフルオート制御が困難なのに)不便で不都合だということで進められたものだ。ここではイギリスが「それwww言わんこっちゃないwwwww」とほくそ笑んでいる件については触れないでおく(是非触れたいのだが)。こうしてユージン・ストーナーらの設計を組んだAR-15がM16の名前で採用され、小口径高速弾による限定的距離(200m以内とか諸説)でのイニチアチヴを盗る戦略をはじめた。ソヴィエトは(少なくとも対外的には)ベト戦の傍観者であったので、当初M16については「へー、そーなの」程度の感想だったようだが、AKM(のコピー品)(たぶん)とM16の撃ち合いでM16がそこそこの戦果を挙げるのを見聞きするうちに、小口径弾という概念に対して興味を持ち始める。そして、ミハイル・カラシニコフ技師が小口径化に反対するものの、軍部としては「あめりかのもってるおもちゃ」を羨ましがる本音をとりあえず誤魔化して仮想敵国への対抗策という名目と大義名分を掲げ、技師に小口径弾の設計を要請した。こうして74年、5.45x39mm弾が完成する。(※やっぱりポイント)
お気づきのとおり、ソヴィエトは新たな弾薬を作ることが大好きなのだ。こうして新たな弾薬ができ、それに応じる形でAK-74が設計・製造される。ただし、AKMと異なる製造ラインの必要性や、設計がAKMより幾ばくか複雑であることもあり、ライセンス生産を除き、第三国へはほとんど流れなかったようだ。それでは皆さんご一緒に……かくて世界は、AK-74という、冷戦時代のソヴィエトを支えし「自動小銃・爆☆誕」を迎えたのだ!!!……ネタ切れしそう。
また、AKMに対するAKMN、AKMB、AKMSのような用途別のカスタムも製造され、暗視装置併用機種AK-74N(こちらがゲーム内で見かけるモデルである)、AK-74B(PBS-4サプレッサー併用モデル)、AKS-74(折り畳み式銃床装備型)、そしてその短縮モデルとして存在するのがAKS-74Uだ(なお-74Uにはこれに続き、暗視装置併用想定の-74UN こちらがゲーム内モデル、消音器併用の-74UBと派生型が増えた)。これらをひっくるめて、第3世代カラシニコフ系自動小銃AK-74シリーズ、と呼ぶ。
その後、冷戦の終結とベルリンの壁の崩壊、ソヴィエトの解体と、国勢の大変化が連発するが、その直後の1991年、新型小銃の採用が予定された。まぁ国勢の都合でやや遅れ、1995年からとなったが……これで採用されたのが、従来の木製部品ではなく、樹脂製の軽量で扱いやすい部品や、さまざまな用途に同一機種で適用できるように機能を盛り込んだ(ソヴィエトもといロシア連邦の合理化としては納得がいくが複雑化という点ではちょっと懐疑的にもなりそうな)改良機種である、AK-74Mだ。このMはAKMのM同様、現代型改修を意味する。
その後、ロシアは経済戦争を吹っ掛けられ、外貨 獲得のためにAK-74Mをもとにした輸出向けモデルを製造した。5.56x45mm弾対応のAK-101や102、自国の7.62x39mmが相応に広まっていることを利用しようとしたAK-103、104に、5.45mmの短縮モデルとしてAK-105……というように、AK-74Mには兄弟が多数ある。これらが第4世代カラシニコフ系自動小銃だ。
お気づきのとおり、ソヴィエトは新たな弾薬を作ることが大好きなのだ。こうして新たな弾薬ができ、それに応じる形でAK-74が設計・製造される。ただし、AKMと異なる製造ラインの必要性や、設計がAKMより幾ばくか複雑であることもあり、ライセンス生産を除き、第三国へはほとんど流れなかったようだ。それでは皆さんご一緒に……かくて世界は、AK-74という、冷戦時代のソヴィエトを支えし「自動小銃・爆☆誕」を迎えたのだ!!!……ネタ切れしそう。

また、AKMに対するAKMN、AKMB、AKMSのような用途別のカスタムも製造され、暗視装置併用機種AK-74N(こちらがゲーム内で見かけるモデルである)、AK-74B(PBS-4サプレッサー併用モデル)、AKS-74(折り畳み式銃床装備型)、そしてその短縮モデルとして存在するのがAKS-74Uだ(なお-74Uにはこれに続き、暗視装置併用想定の-74UN こちらがゲーム内モデル、消音器併用の-74UBと派生型が増えた)。これらをひっくるめて、第3世代カラシニコフ系自動小銃AK-74シリーズ、と呼ぶ。

その後、冷戦の終結とベルリンの壁の崩壊、ソヴィエトの解体と、国勢の大変化が連発するが、その直後の1991年、新型小銃の採用が予定された。まぁ国勢の都合でやや遅れ、1995年からとなったが……これで採用されたのが、従来の木製部品ではなく、樹脂製の軽量で扱いやすい部品や、さまざまな用途に同一機種で適用できるように機能を盛り込んだ(ソヴィエトもといロシア連邦の合理化としては納得がいくが複雑化という点ではちょっと懐疑的にもなりそうな)改良機種である、AK-74Mだ。このMはAKMのM同様、現代型改修を意味する。
その後、ロシアは経済戦争を吹っ掛けられ、
9x39mm 特殊作戦のために作られた温室(吹き曝し)育ち
第3世代AK-74が台頭していた時期、AKS-74UBつまり消音器搭載機種に亜音速弾(5.45x39mm US)を併せたものが、一部の特殊作戦用として存在していた。なお、UBには専用の「消音器搭載擲弾筒 」とかいう変態もある。
しかし、やはり小口径弾は「怪我させる弾薬」でしかなく、つまり有り体にいえば「キルが取れない」こともあり、7.62mm、それをこえた大口径弾への需要が生じた。こうして、9x39mm弾が設計され、-74UBをベースにOTs-12 <<Tiss>>、その発展形のOTs-14 <<Groza>>、SR-3MやVSS、AS?[未]、VSK-94等と、サプレッサー併用を前提・標準装備としている火器が登場してくる。尤も、特注生産に近しい存在の為、先日Twitterに「ロシア兵から鹵獲したでwww」の報告がされるまでは、3Dポリゴン以外のメディア露出度が限定的であった。
なお、分類上、これらを第3世代に含めるか、あるいは別とするかは、読者諸兄の判断に任せる。あくまでも本家から離れた派生型という立ち位置であるので、一般的にはこれは「9mmAK系」という分類に突っ込まれているようだ。
しかし、やはり小口径弾は「怪我させる弾薬」でしかなく、つまり有り体にいえば「キルが取れない」こともあり、7.62mm、それをこえた大口径弾への需要が生じた。こうして、9x39mm弾が設計され、-74UBをベースにOTs-12 <<Tiss>>、その発展形のOTs-14 <<Groza>>、SR-3MやVSS、AS?[未]、VSK-94等と、サプレッサー併用を前提・標準装備としている火器が登場してくる。尤も、特注生産に近しい存在の為、先日Twitterに「ロシア兵から鹵獲したでwww」の報告がされるまでは、3Dポリゴン以外のメディア露出度が限定的であった。

なお、分類上、これらを第3世代に含めるか、あるいは別とするかは、読者諸兄の判断に任せる。あくまでも本家から離れた派生型という立ち位置であるので、一般的にはこれは「9mmAK系」という分類に突っ込まれているようだ。
で、弾薬の違いって?
さて、第5世代カラシニコフ系自動小銃については一旦省略するとして、上記弾薬をざっとまとめてみよう。
- 7.62x39mm
- ハイパワーな54R弾の短縮型。遠距離でもエネルギーの残存率が高い。
- AKMやRPK、AK-103などで使用する。いわゆる「AK」といったときに指すのはこれ。
- 5.45x39mm
- アメリカのM16の対抗馬。高速弾で当てやすい。主に正規兵向けだが民間でも人気がある。
- AK-74やAKS-74U、AK-74M、AK-12等で使用する。
- 9x39mm
- 特殊作戦用の大口径弾。弾丸は遅いがエネルギー量に優れる。
- VSS、AS、VSK-94、OTs-14といった特殊小銃専用。
これらはいずれも「弾薬の受け皿としての規格」であり、実際に飛ばす弾は「x39mm弾」の弾頭部分の「7.62」や「5.45」のほうであるから、その弾頭部分を用途によって変えることで、さらにバリエーションが多彩になる……そして複雑怪奇なAKワールドが展開される。
民間グレードの弾丸
狩猟目的(にしては軍用5.45mmなんかも展開されている)の弾丸としては……
- SP (ソフトポイント、鉛弾)
- 鉛そのものの弾丸、あるいは先端部が鉛むき出しとなっている弾丸。薄い殻なんかを撃ち抜けるが、柔らかい素材により衝突時のエネルギーを効率よく分散させ、ダメージを最大化させられる。専ら狩猟用。
- 多くのゲームでは「ダメージ重視・貫通軽視の弾」として表現されやすい。ただし、鉛そのものとはいえど貫通力は決して「低い」とは言えないだろう。30m程度なら5mmの鉄板をぶち抜けるという。
- FMJ (フルメタルジャケット、完全被覆弾)
- 主に鉛の芯を銅の被覆で包んだ弾丸。鉛そのものよりかは幾分の貫通力をもつ。低価格なため割とよく狩猟目的で所有されているらしい。
- 近年のルートシューター系では「Tierの低い弾」のイメージが強まってしまっているが、たとえ防弾鎧で止めたとて衝撃による行動不能状態までは持っていけるエネルギー量があるはずだ。致命的な身体破壊を起こさない(=衛生兵による処置が間に合えば生きて帰れる)だけであり、包帯を貼っつければ戦線復帰するわけではないのだが……。
- JHP (ジャケット・ホローポイント、部分被覆・開花弾)
- FMJに似ているが、先端部分が蕾のようにへこんでいる。これにより、衝突時に急ブレーキがかかるように、エネルギーをほとんど伝達させ、破壊力を最大にする。狩猟用として人気がある。
- 貫通力を全捨てしてダメージ極振りしたイメージ自体は間違っていないが、エネルギー量はFMJあたりと同様、止めても痛い弾……のはずだ。防弾鎧を着用していればプロボクサーのパンチをプレートに当てられても痛くないはずがないわけで……。
軍用グレードの弾丸
軍用弾も、多くが民間に流れているため、軍用弾ノットイコール軍専用 である。
- US (重量亜音速弾)
- 弾丸を重く重~くして、弾速を抑えたもの。空気抵抗は速度に応じて強くなるので、元々遅い弾は抵抗も小さく、それ故エネルギー量自体は残存しやすい。
- 高速弾のソニックブームを発生させないようにして、サプレッサー併用の効果を高めるための特殊目的弾……のはずだが、何故か民間にも流れているという。
- 弾速を遅くしているが、エネルギー量自体はほかの超音速弾と変わらない。ただし、設計上の都合で命中率が悪くなるケースがあり、採用と運用は極めて限定的。
- PS (軟鉄芯弾)
- ロシア製のPS弾といえば、軟鉄の芯をもつ低価格高貫通弾である。日本でトカレフが凶悪な銃というイメージを持たれているのも、密輸される7.62mmトカレフがPS弾で、警察で採用されている防刃ベストを障子紙のごとくすっぽ抜くことがその理由だ。
- 5.45mm弾でも7.62mm弾でも、製造コストの低さからか民間級FMJよりも流通しているという(ぜんぶ鉛は高いからね……)。5.45mmのものは内務省管理番号7N6を与えられている。
- PP (軟鉄焼結芯弾)
- PSと同一素材ながら、焼結体により強度を上げた芯をもつ弾丸である。つまり、軟鉄ながらより高い貫通力を発揮する。昨今の5.45mm弾はこれが主体であると言われている。
- 5.45mm弾では内務省管理番号7N10を与えられている。このコードやPPという略称は、S.T.A.L.K.E.R.界隈のほかおおくのロシア系火器をこまかく描くゲームにて頻繁に見かけられる。(なおスタルカーCoPでは通常弾はPP表記だった)
- BP (徹甲弾)
- いわゆるアーマーピアシング弾であり、弾頭先端部にハードチップを載せている。アメリカのM855などの対抗馬。
- 5.45mmの7N22はS.T.A.L.K.E.R.界隈なら黒帯の箱の弾だ。強化外骨格に対抗する最低限ラインだったなぁ……なお軍用グレードではあるがなぜか民間でも買えるらしい。
- BT (徹甲曳光弾)
- 曳光弾の機能を持つ徹甲弾だが、曳光弾のためのリン酸か何かのため、エネルギー量はやや劣る。
- BS (強化徹甲弾)
- 均質圧延装甲のような、つまり装甲車や戦車の鉄板のような、頑丈な素材をぶち抜きたいというアホな要望に応えてしまった結果の弾丸だ。ダイヤモンドを撃ちだすよりかはマシかもな。
- その本質はハードチップを搭載した弾頭ではなく、全身をハードチップにした弾を飛ばす力業である。内務省管理番号7N24を与えられた5.45mmのものが知られているだろう。さすがにこれは民間にはほとんど流れていない。
- PPBS (焼結徹甲弾)
- 均質圧延装甲が小銃に抜かれるという事実を受けてより強靭な装甲を作ったロシア(自分で自分の装甲車を抜ける弾作っておきながらかよというツッコミを入れるのはこちらです)、なおやはり「じゃあこれ抜ける弾作って」とファンタジー級の無茶ぶりをするも、なんと実現させてしまったというもの。
- その素材はまさかの戦車の主砲の砲弾にも使われるタングステンカーバイドの焼結芯。コストを度外視どころじゃないバケモノ級弾丸である。
Sandstormにて見かける弾丸はおもにPPかPSであろう、そのエネルギー量と貫通力からしてPSの可能性が高い。もし今後「AP Rounds」アップグレードが使用可能になれば、その性能はBPくらい(計算上では5.45mmで470pp相当、7.62mmで510pp相当)までは上がってくれると信じたいものだ。
- 9x39mmの弾丸
- ……AK-47が小さな更新の際に表記を大きく変えなかったように、9x39mmの弾頭も小さな更新を繰り返し、繰り返し、繰り返し過ぎて「同じ表記名の違う弾」が多数存在するというまぁ混沌状態を作っている。まじでこれ情報錯綜酷かった。一応筆者が最後に見つけた写真を掲載しておくので参考に。
- 頼むからデジグネーションくらいきっちりやってくれ……まぁ兵站のこと考えてないみたいにとりあえず新しい弾ボンボン作るようじゃ、デジグネーションも適当になるだろうけどな……。
なおこの記事は24年6月10日の午前5時30分ごろ、計5時間かけて暇つぶしがてら書いたため、まぁ記憶の限りはだいたいあってるはずだが、なんか違ったらごめんねということで。
(※ゲーム内情報については先に書いてあったものなのでたぶん間違いないと思いたい)
(※ゲーム内情報については先に書いてあったものなのでたぶん間違いないと思いたい)