155mmりゅう弾砲

ひゃくごじゅうごみりりゅうだんほう

陸上自衛隊の牽引・自走両用の榴弾砲。実在する


全長 9.8m(牽引状態)12.4m(射撃状態)
全幅 2.56m(牽引状態)
全高 2.56m(牽引状態)
重量 7.8~9.6t
速度 20km/h
エンジン 1,800cc水平対向ガソリンエンジン
乗員 4名
単価 約3.3億円

陸上自衛隊公式動画


概要


FH70(Field Howitzer 1970s)は1978年から製造が開始された、西ドイツ(当時)、イギリス、イタリアの三ヶ国が開発した、「牽引・自走両用の近接支援用榴弾砲」である。日本では1983年からライセンス生産が開始されており、現在500門近くが配備されている。
この調達数はFH70を配備している国で最も多い。
主な性能として、通常弾24km、ロケット補助推進(RAP)弾30kmの射程、最大連射速度は15秒で3発、持続連射速度は毎分3~6発とされている。また、分離可能な補助エンジン(APU:Auxiliary Power Unit)を装備し短距離ながらも自走が可能であり、終始牽引される必要がなく、砲撃後即座に別の場所に移動する事も可能である。ただし砲弾の運搬は勿論、操縦士以外の操作要員の運搬は出来ないため、長距離の移動の際には7tトラックをベースにした中砲けん引車によるけん引を必要とする。

現在、陸上自衛隊野戦特科部隊の主力火砲である。だが西側諸国のベストセラーだったとは言え、導入から30年以上経つ旧式兵器。いかんせん性能不足の気が出ている気がする。しかし新鋭の99式自走155mm榴弾砲は性能こそ折り紙付きだが高価で配備数が少ない(2018年調達数を含めて136両)。その為退役が進みつも、上記の通り多数の本砲が現役のままにある。
当然、旧式火砲をずっと配備するわけにもいかないと言う事で、防衛省は火力戦闘車こと19式装輪自走155mmりゅう弾砲を開発し、調達を進めている。これは99式のように履帯で走るのでは無く、タイヤでもって走るもので、路上機動性・戦術機動性が向上していると思われる。
砲は基本的に99式と同じもので、砲弾や装薬も共通しているが、重量やサイズの関係で装填装置が装薬のみ人力装填の半自動式に変わっている。
ちなみに試作車は何故かドイツ、MAN社の軍用トラックHXシリーズの8×8輪仕様をベースとして採用している(一応、量産車では新たに開発した国産車両を採用するとかしないとか・・・)。

この後継砲と、新防衛大綱で示された火砲300門、戦車300両体制の遂行により、今後更なるスピードで退役が進むと考えられる。

また、陸自では巨大な楽器として使用されることもある。

陸自での愛称はサンダーストーン(笑)。
多分、雷(サンダー)のような発射音と共に石(ストーン、多分砲弾の事)を落とす〜みたいなノリだろう。

作中での活躍


Web版や書籍版では登場していなかったが、コミカライズ版にて、エジェイでの支援攻撃にて、99式自走155mm榴弾砲に代わり登場。
MLRSと共にその威力で、ジューンフィルアワッシューナを粉々にし、ロウリア王国軍を全滅させた。


随時加筆可
関連項目
兵器自衛隊99式自走155mm榴弾砲

※既存のコメントに返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。
過去のコメント
  • 一応作りました。へんなところあったら変えて下さい - 名無しさん (2019-05-02 11:19:58)
  • 軍事の素人である自分には、99式自走砲との違いがさっぱり分からないのだが… - 名無しさん (2019-05-02 18:16:12)
    • FH70は自走砲ではなく、牽引式の大砲ですよ。 - 名無しさん (2019-05-02 19:46:16)
  • 陸自はFH70に更新する前はこれ以上に旧式な155mmM1榴弾砲が主力だった訳で、導入時には75式自走砲の砲身をこれに変更する計画もあった - 名無しさん (2019-05-03 05:00:24)
  • あれ、これって自走出来るの? - 名無しさん (2019-05-04 10:02:30)
    • 砲弾の半自動装填補助装置の動力となっているAPUで、砲台の展開等で短距離の自走が可能(長距離は専用の牽引車が必要 - ドリフ提督 (2019-05-04 16:39:05)
    • SUBARU製エンジンで最大自走速度20km/hで走れる。 - 名無しさん (2020-03-04 17:25:01)

ここを編集
〔最終更新日:2019年08月26日〕

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2019年08月26日 13:45