☆池田清治『新・基本事例で考える民法演習(すっきり民法玉手箱)』日本評論社(2025年2月)……下掲『基本事例で考える民法演習1・2(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2013年3月、2014年11月)の新法対応の続編。著書は北大ローの教員。問題→参考答案→解説は、同一の形式。学生からの質問を基にしたコラムもある。設問は、家族法を含む全範囲の16問。上掲・有斐閣『はじめて…16問』は全くの入門用演習書だが、こちらは、法科大学院で出題した試験問題(未修1年対象)を基にした一段階上の演習書。論点解説は、知識があることを前提にしている。参考答案は、法的三段論法に忠実で実践的である。論文勉強法を解説するガイダンス的なサンプル(問題)レジュメと解説動画が、日本評論社にある。六法だけで答案を「書く」ということの意味を再認識させる。なお、要件事実には触れていない(はしがき)。A5判。192ページ。
池田清治『基本事例で考える民法演習1・2(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2013年3月、2014年11月)……『事例で学ぶ民法演習』の著者の一人による問題集。同書よりも難易度が高いため、本書に取り組むならば、同書の次ということになろう。自説を強く押し出している箇所もあるので、その点には留意が必要である。解説は規範定立→あてはめ→結論という法的三段論法に忠実であり、民法の事例問題の解き方を学ぶには非常に有益な問題集となっている。A5判、192頁・200頁。