椿寿夫・松本恒雄監修『コンシェルジュ民法1 民法入門・総則』『コンシェルジュ民法2 物権・担保物権法』『同3 債権法 I 契約・債権総論』『同4 債権法 II 契約各論・不法行為等』北大路書房(☆2026年8月、2023年3月、2024年12月、2024年4月)……初学者・未修者向けの民法テキストシリーズ(全5巻予定)。コンシェルジュ<総合案内係>というタイトルどおり民法の全体像を把握するのに適した内容のテキスト。ということで幹となる知識を修得させることを目的としており、細かい枝葉の情報は網羅的ではない。平成29年債権法改正・令和3年物権法改正に対応。A5判、256頁・248頁・272頁・304頁。
☆池田清治『新・基本事例で考える民法演習(すっきり民法玉手箱)』『新・基本事例で考える民法演習2(くっきり民法玉手箱)』日本評論社(☆2025年2月、☆2026年7月)……下掲『基本事例で考える民法演習1・2(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2013年3月、2014年11月)の新法対応の続編となる。著書は、北大ローの教員。問題→参考答案→解説は、同一の形式。学生からの質問を基にしたコラムもある。設問は、家族法を含む全範囲の16問。上掲・有斐閣『はじめて…16問』は全くの入門用演習書だが、こちらは、法科大学院で出題した未修1年対象の試験問題を基にした一段階上の演習書である。論点の解説は、知識があることを前提にしている。参考答案は、法的三段論法に忠実であり実践的である。論文勉強法を解説するガイダンス的な「サンプル(問題)」レジュメと解説動画が、日本評論社にある。六法のみで答案を「書く」ということの意味を再認識させる。なお、要件事実には触れていない(はしがき)。A5判、192頁、200頁。
池田清治『基本事例で考える民法演習1・2(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2013年3月、2014年11月)……『事例で学ぶ民法演習』の著者の一人による問題集。同書よりも難易度が高いため、本書に取り組むならば、同書の次ということになろう。自説を強く押し出している箇所もあるので、その点には留意が必要である。解説は規範定立→あてはめ→結論という法的三段論法に忠実であり、民法の事例問題の解き方を学ぶには非常に有益な問題集となっている。A5判、192頁・200頁。