知的財産法


【基本書】

〔特許法:メジャー〕

  • 島並良・上野達弘・横山久芳『特許法入門』有斐閣(2021年12月・第2版)人気を博している『著作権法入門』の姉妹編。全8章。A5判、470頁。

  • 中山信弘『特許法(法律学講座双書)』弘文堂(☆2023年11月・第5版)……最も権威のある体系書。法律学講座双書シリーズ『工業所有権法(上)』を改題したもの。辞書としての使用が主になるであろう。第4版において、第3版刊行(2016年3月)以降、2019年までの特許法改正、その間の判例・学説をフォローし、世界の変化を念頭釈を進め、記述をさらにブラッシュ・アップ。全2章、全14節。A5判、688頁。

  • 高林龍『標準特許法』23年12月・第8版)……著者は元裁判官(最高裁調査官経験者)。おおむね3年ごとに改訂されている。書名に「標準」とあるが、標準的な見解の説明よりも著者の見解についての説明に力点が置かれているため、初学者向きではない。序章+全8章。A5判、400頁。

  • ☆田村善之・清水紀子『特許法講義』弘文堂(2024年4月)……A5判、496頁。

〔特許法:その他〕

  • 茶園成樹編『特許法』有斐閣(2017年12月・第2版)……各項目の要点をまとめたPOINT欄、具体例を示すCASE欄、法律用語の解説欄などがある。付録の「重要条文・判例一覧」は重要度別に分類され、知識の整理に最適。訂正情報。全14章。A5判、406頁。

  • 竹田稔・松任谷優子『知的財産権訴訟要論 特許編』発明推進協会(2017年12月・第7版)……第6版(2012年4月)において、書籍のタイトルを『知的財産権侵害要論』から『知的財産権訴訟要論(特許・意匠・商標権)』と改題。第7版(2017年12月)において、執筆者に松任谷優子が加わり、「知的財産権訴訟要論 特許編」となった。また、近年の判例・学説が追加されるだけでなく、特許法等の平成26年及び平成27年改正への対応等、大幅な改訂・増補が施された。A5判、692頁。

  • 江口裕之『解説 特許法(現代産業選書/知的財産実務シリーズ)』経済産業調査会(☆2023年6月・改訂7版)……弁理士による著作。全17章。A5判、810頁。

(古典:特許法)
  • 吉藤幸朔著・熊谷健一補訂『特許法概説』有斐閣(1998年11月・第13版)……A5判、824頁。

  • 竹田和彦『特許の知識——理論と実際』ダイヤモンド社(2006年3月・第8版)……実務解説書。著者は2006年に逝去。全16章。A5判、580頁。

  • 渋谷達紀『特許法』発明推進協会(2013年2月)……著者は2014年に逝去。A5判、530頁。


〔著作権法:メジャー〕

  • 島並良・上野達弘・横山久芳『著作権法入門』有斐閣(2021年3月・第3版〔☆2024年11月予定・第4版〕)……圧倒的シェアを誇る定評のある基本書。入門とあるが、基本書としての使用にも十分耐え得る。判例・通説をきっちり書ききっていて、それでいて読者を飽きさせない読みやすく分かりやすい記述が魅力的である。重要なテーマについては突っ込んで解説されている。重要判例は事実・判旨が長く引用されており、簡単かつ適切なコメントも付されている。現時点において最も信頼のおける基本書である。全8章。A5判、382頁。

  • 中山信弘『著作権法』有斐閣(☆2023年10月・第4版)……著作権法改正にも関わった大家による体系書。辞書向き。第2版において、平成26(2014)年の法改正に対応。第3版において、平成30(2018)年改正を織り込み、大幅改訂。序章(著作権法の意義)+全8章。A5判、924頁。
    なお、『マルチメディアと著作権(岩波新書)』岩波書店(1996年1月、新書判、206頁)は今となっては古いが名著。

  • 高林龍『標準著作権法』有斐閣(2022年12月・第5版)……第4版において、平成30(2018)年改正等に対応し、旧版(2016年12月・第3版)刊行以降の注目される判例も多数取り入れられた。序章(著作権法概観)+全9章。 A5判、366頁。(評価待ち。)

〔著作権法:その他〕

  • 茶園成樹編『著作権法』有斐閣(2021年12月・第3版)……第3版において、令和2年・令和3年改正等に対応。全9章。A5判、322頁。(評価待ち。)

  • 松村信夫・三山峻司『著作権法要説 実務と理論』世界思想社(2013年2月・第2版)……著者は二人とも弁護士・弁理士・ロー教員の三足のわらじを履く実務家。ケーススタディを適宜用いており、重要な判例については詳細に検討されている。参照判例が充実。実務家らしく、実務的に問題となる点についても「実務処理の基点(グラウンドレベル)」(帯より)を理解するのに必要な限りで触れられている。第2版において、平成24年改正に対応。全8章。A5判、468頁。

  • 作花文雄『詳解著作権法』ぎょうせい(2022年12月・第6版)、『著作権法——制度と政策』発明推進協会(2008年4月・第3版)、『著作権法講座』著作権情報センター(2008年6月・第2版)……文科官僚の公式基本書。A5判、968頁・672頁・544頁。

  • 半田正夫『著作権法概説』法学書院(2015年11月・第16版)……第16版において、平成26(2014)年改正法に対応。全13章。A5判、372頁。

  • 斉藤博『著作権法』有斐閣(2007年4月・第3版)……著作権法の権威による体系書。全10章。A5判、416頁。

  • 田村善之『著作権法概説』有斐閣(2001年11月・第2版)……序章(著作権制度の意義)+全5章。A5判、624頁。

  • 三山裕三『著作権法詳説——判例で読む14章』勁草書房(2016年12月・第10版)……第10版において、全面的な改訂が施された。全14章。A5判、680頁。

  • 岡村久道『著作権法』民事法研究会(2021年1月・第5版)……弁護士による著作。図解つきでわかりやすい。第7章、第8章を著作権法の契約実務、訴訟実務(要するに要件事実)に充てているのが本書の特徴。サブテキストとして、本書の専用問題集が公開されている。なお、初版(2010年11月、A5判、447頁)は商事法務から出版されていた。全8章。A5判、554頁。

(古典:著作権法)
  • 渋谷達紀『著作権法』中央経済社(2013年2月)……著者は2014年に逝去。A5判、668頁。

  • 渋谷達紀『著作権法の概要(現代産業選書/知的財産実務シリーズ)』経済産業調査会(2013年9月)……A5判、400頁。


〔知的財産法/特許法・著作権法〕

  • 小泉直樹『特許法・著作権法』有斐閣(2022年3月・第3版〔☆2024年5月改訂予定・第4版〕)……知的財産法学習の中心となる、特許法・著作権法の2編で構成。特許法は、全9章、著作権法は、全12章。第2版において、旧版(2012年10月・初版)刊行以降の法改正等に対応。序論(知的財産法の概要)+全2編、全21章。A5判、256頁。

  • 小泉直樹『知的財産法』弘文堂(2022年3月・第2版)……全11章。A5判、482頁。

  • 愛知靖之・前田健・金子敏哉・青木大也『知的財産法(LEGAL QUEST)』有斐閣(☆2023年3月・第2版)……リーガルクエストシリーズの知的財産法。特許・著作権・意匠・商標・不正競争防止法を扱う。第2版において、旧版(2018年4月・初版)刊行以降の法改正と重要な裁判例が盛り込まれたほか、新たに種苗法と地理的表示法の概説が追加された。また、「姉妹本」(本書第2版はしがき)と位置づけられている同著者による『知財判例コレクション』の刊行に伴い、本書に登場する裁判例の参照先が判例百選から同書に変更された。全8編。A5判、556頁。

  • 角田政芳・辰巳直彦『知的財産法』(有斐閣アルマSpecialized)有斐閣(2020年4月・第9版)……第9版において、専門家による特許侵害調査(査証)制度を設け、損害賠償額算定方法を見直した特許法改正、限定提供データの不正取得等を不正競争行為として追加するなどした不正競争防止法改正などのほか、最新の知財判例が盛り込まれた。全5Part、全22章。四六判、576頁。

  • 相澤英孝・西村あさひ法律事務所編著『知的財産法概説』弘文堂(2013年7月・第5版)……第5版は、平成23年に改正された特許法、24年に改正された著作権法等の解説はもとより、法改正の動向や重要な新判例等も網羅。相澤は2019年に逝去。全6章。A5判、488頁。

  • 末吉亙編著『実務 知的財産法講義(実務法律講義)』民事法研究会(2012年4月・新版)……新板は300頁ほど薄くなった。平成23年改正特許法、最高裁・知財高裁大合議判決などの重要最新判例に対応。全4章。A5判、391頁。

  • 田村善之『知的財産法』有斐閣(2010年5月・第5版)……知的財産法全体にわたる著者独自の視点を貫くため、独自の構成で(不正競争防止法から始まる)各法分野を概説。序章(知的財産法総論)+全3編、全20章。A5判、600頁。他に『ライブ講義 知的財産法』弘文堂(2012年6月、A5判、608頁)がある。

  • 紋谷暢男『知的財産権法概論』有斐閣(2012年4月・第3版)……全7章。四六判、482頁。

  • 紋谷暢男・紋谷崇俊『知的財産権法概論』発明推進協会(2017年4月)……上掲『知的財産権法概論』の実質的改訂版。A5判、500頁。

  • 土肥一史『知的財産法入門』中央経済社(2019年2月・第16版)……第15版(2015年9月)において、2015年7月成立の改正特許法・不正競争防止法までをフォロー。新商標制度の導入や職務発明制度の見直し、営業秘密保護の強化など重要改正の解説も充実。第16版において、TPPの発効により適用が開始された諸制度から、平成30年の著作権法をはじめとする改正事項までの最新情報をフォロー。序論(知的財産法の概要)+全7章。A5判、424頁。

(古典:知的財産法/特許法・著作権法)
  • 渋谷達紀『知的財産法講義1-3』有斐閣(1 特許法・実用新案法・種苗法:2006年6月・第2版、2 著作権法・意匠法:2007年6月・第2版、3 不正競争防止法・商標法ほか:2008年12月・第2版)……単独著者によるものとしては本邦唯一の、知的財産法全体をカバーする体系書。著者は2014年に逝去。A5判、530頁、686頁、652頁。


【入門書・概説書】

〔入門書:知的財産法/特許法・著作権法〕

  • 小泉直樹『プレップ知的財産法(弘文堂プレップ法学/プレップ・シリーズ)』弘文堂(2019年10月)……正誤表。全2部、全11章。四六判、138頁。

  • 小泉直樹『知的財産法入門(岩波新書)』岩波書店(2010年9月)……一般向けの入門書。新書判、220頁。

  • 茶園成樹編『知的財産法入門』有斐閣(2020年12月・第3版)……特許法・著作権法を中心に、意匠・商標・不競法も扱う。全15Unit。A5判、316頁。

  • 寒河江孝允『知的財産権の知識(日経文庫)』日本経済新聞出版社(2007年11月・第2版)……新書判、232頁。

  • グループ・スタディ・ネットワーク「知的財産法基礎セミナー」東洋法規出版(2007年10月)……特許、実用新案、商標、意匠、不正競争防止、著作権法、及び、条約について、大枠で解説している入門書。

  • 盛岡一夫『知的財産法概説』法学書院(2009年8月・第5版)……概説書。第5版において、平成20年の特許法改正、21年の不正競争防止法および著作権法改正に対応。全10章。A5判、264頁。

  • 末吉亙『末吉流知財法務入門——知財楽しむ者』商事法務(2009年7月)……A5判、338頁。

  • 牧野和夫『知的財産法講義』税務経理協会(2015年9月・3訂版)……特許法・実用新案法・意匠法・商標法・著作権法・不正競争防止法・種苗法・回路配置法等、知的財産法分野を網羅しつつコンパクトにまとめたテキスト。四六判、388頁。

  • 平嶋竜太・宮脇正晴・蘆立順美『入門知的財産法』有斐閣(☆2023年2月・第3版)……特許法、著作権法、商標法及び不正競争防止法を扱う。第2版では意匠法も一つの項目(終章:知的財産法の交錯領域)にまとめて解説。初版(2016年11月)刊行後の近年の法改正、重要判例を織り込んだ改訂版。全5章+終章(知的財産法の交錯領域)。A5判、364頁。

  • 稲穂健市『楽しく学べる「知財」入門(講談社現代新書)』講談社(2017年2月)……新書判、296頁。

  • 廣瀬隆行『企業人・大学人のための知的財産権入門 特許法を中心に』東京化学同人(2018年4月・第3版)……弁理士による著作。「本書の当初の目的は、実際に知的財産関連の実務に触れる際に必要となる情報を、法律書としてではなく、実務者の視点でわかりやすく解説した書を提供したい、というものでした。」(はしがきより)。著作権法等については、第7章で触れられているが、分量は少なめとなっている。全7章。2色刷。A5判、240頁。

  • 経済産業省・特許庁・(独)工業所有権情報・研修館『産業財産権標準テキスト 総合編』発明推進協会(2019年2月・第5版)……「特許法」「実用新案法」「意匠法」「商標法」「著作権法」「種苗法」「不正競争防止法」等の概要を、全ページ多色刷りで、マンガ・豊富なイラスト・図表を用いて、解説している入門書。B5判、200頁。

  • 中川勝吾『知的財産入門』発明推進協会(☆2023年8月・第4版)……知的財産権を保護する法律のうち、著作権法、特許法、意匠法、商標法等について、図版とともに解説する。知的財産管理技能検定の試験問題と解答も掲載。切り取れるワークシート付き。A5判、176頁。

  • 大石玄・佐藤豊『18歳からはじめる知的財産法』法律文化社(2021年7月)……B5判、110頁。

〔入門書:特許法〕

  • 駒田泰土・潮海久雄・山根崇邦『知的財産法I 特許法(有斐閣ストゥディア)』有斐閣(2014年12月)……全8章。A5判、236頁。

  • 青山紘一『特許法』法学書院(2010年4月・第12版)……実務と手続法が渾然一体となっている特許法を、体系的・網羅的に、かつ極力簡潔・平易を心がけ解説した概説書とのこと。全10章。A5判、372頁。

〔入門書:著作権法〕

  • 駒田泰土・潮海久雄・山根崇邦『知的財産法II 著作権法(有斐閣ストゥディア)』有斐閣(2016年4月)……全8章。A5判、252頁。

  • 作花文雄『著作権法』放送大学教育振興会(2019年3月・改訂版)……放送大学の教材。改訂版において、2018年著作権法改正、TPP協定にも対応。全15章。A5判、324頁。

  • 半田正夫『著作権法案内(勁草法学案内シリーズ)』勁草書房(2014年7月)……Q&A形式で具体的ケースを素材に碩学が初学者の立場にたって老練な筆遣いでいろはをわかりやすく解説する。全11章。四六判、320頁。

  • 斉藤博『著作権法概論』勁草書房(2014年12月)……一粒社版『概説著作権法〔第3版〕』を大幅改訂した概説書。全12章。A5判、288頁。

  • 文化庁編著『著作権法入門』著作権情報センター(☆2022年11月・2022-2023)……文化庁による解説に加え、理解を深める「参考」資料や「トピック」情報、主要な著作権関係法令を収録。A5判、461頁。

  • 文化庁における「著作権に関する教材,資料等」……Web教材、検索データベース、著作権テキストなどがある。文化庁HP

  • 池村聡『はじめての著作権法(日経文庫)』日本経済新聞出版社(2018年1月)……正誤表あり。新書判、248頁。

  • デイリー法学選書編修委員会編『ネット時代の基礎知識! 著作権法のしくみ』三省堂(2019年6月)……盗用・無断使用・違法アップロードによる侵害行為から教育現場での著作権利用までを扱う。TPP11協定に基づく法改正に対応。A5判、192頁。


【その他参考書】

  • 前田健・金子敏哉・青木大也編『図録 知的財産法』弘文堂(2021年2月)……B5判、122頁。

  • 知的財産裁判実務研究会編『知的財産訴訟の実務』法曹会(2014年5月・改訂版)……東京・大阪の地裁知財部、知財高裁の裁判官らが執筆した連載(「知的財産訴訟の実務」法曹時報58巻11号-61巻4号)を加筆・補正したもの。訴訟類型ごとに請求原因・抗弁を解説している。全10章。A5判、384頁。

  • 飯村敏明・設樂隆一編著『知的財産関係訴訟(リーガル・プログレッシブ)』青林書院(2008年5月)……特許訴訟の要件事実につき詳しく解説。A5判、576頁。

  • 牧野利秋編『最新知的財産訴訟実務』青林書院(2020年6月)……知財高裁設立15周年記念出版。全3章。A5判、328頁。

  • 牧野利秋・飯村敏明編『知的財産関係訴訟法(新・裁判実務大系4)』青林書院(2001年12月)……知的財産に関する紛争・訴訟の諸論点を理論と実務の両面から解説する。A5判、516頁。

  • 大渕哲也・茶園茂樹・上野達弘・横山久芳「展開講座・知的財産法の重要論点」(法学教室連載・319号-360号〔2007年4月号-2010年9月号〕)……特許法と著作権法の重要論点を解説。特許法編と著作権法編がバラバラに進行するので連載は少し追いかけづらい。2010年9月号を最後に連載中断。全34回(特許法編:20回、著作権法編:14回)。

  • 田村善之・時井真・酒迎明洋『プラクティス知的財産法Ⅰ〈特許法〉(プラクティスシリーズ)』、田村善之・高瀬亜富・平澤卓人『プラクティス知的財産法Ⅱ〈著作権法〉(同)』信山社(Ⅰ:2020年4月、Ⅱ:2020年7月)……旧著『ロジスティクス知的財産法I〈特許法〉』(2012年3月)、『ロジスティクス知的財産法 II(著作権法)』(2014年4月)の実質的な改訂版。旧著が受験対策に特化したものであったのに対して、本書では主たる想定読者層として実務家が据えられている。それに伴い実務を意識した記述が大幅に増え、また、旧著にあった「論証ブロック」は姿を消した。もっとも、受験対策本としての性質も失われていない。A5変型判、322頁・368頁。

  • 辰巳直彦『体系化する知的財産法 (上)・(下)』青林書院(2013年11月)……A5判、352頁・366頁。

  • 牧野利秋・飯村敏明・髙部眞規子・小松陽一郎・伊原友己編集委員『知的財産訴訟実務大系 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』青林書院(2014年6月)……現・元知財部裁判官並びに日弁連知財センター委員長経験者等第一線の専門家が完全執筆。知的財産実務上の最先端問題(論点)を計80問,全3巻構成で徹底解説する。A5判、574頁・596頁・562頁。

  • 髙部眞規子編著『知的財産権訴訟Ⅰ・Ⅱ(最新裁判実務大系)』青林書院(2018年12月)……裁判官が執筆。「本書は、知的財産権訴訟において、しばしば問題となる論点のうち、特に重要な事項を精選して、実務的な解決策を模索することを目的とするものである。」(はしがきより)。精選された重要論点全50問を収録。A5判、592頁・472頁。

  • 矢野千秋『よくわかる!知的財産法実務入門』民事法研究会(2012年7月・第2版)……全8章。A5判、319頁。

  • 金井高志『民法でみる知的財産法』日本評論社(2012年9月・第2版)……平成20・23年特許法等の改正に対応。A5判、324頁。

  • 伊藤滋夫編『知的財産法の要件事実(法科大学院要件事実教育研究所報第14号)』日本評論社(2016年3月)……知財を専門としてきた元裁判官、第一人者の研究者らが民法と知財法の関係など、知財法の要件事実を多方面から検討する。A5判、272頁。

  • 高林龍・三村量一・上野達弘・〔竹中俊子〕編『年報知的財産法』日本評論社(2011年11月・2011~2019年12月・2019-2020)……過去1年間の判例、学説、政策・産業界、外国の動向を、いち早く捉えて解説する年報。重要トピックは特集ほかで解説。B5判、248頁。

  • 高林龍・三村量一・竹中俊子編集代表『知的財産法の理論的探究(現代知的財産法講座)』、『知的財産法学の歴史的鳥瞰(同)』、『知的財産法の実務的発展(同)』、『知的財産法の国際的交錯(同)』日本評論社(2012年5月-2012年12月)……A5判、480頁・400頁・448頁・592頁。

  • ビジネス法体系研究会編、田中浩之著『ビジネス法体系 知的財産法』第一法規(2018年2月)……『ビジネス法体系シリーズ』の1冊。本書「知的財産法」編では、特許、意匠、商標、著作権などに係わる法令についてまとめている。全7編。A5判、432頁。

  • 田村善之『知財の理論』有斐閣(2019年12月)……全4章。A5判、510頁。

  • 一般社団法人発明推進協会『令和元年改正 知的財産権法文集』発明推進協会(2019年12月・令和2年1月1日施行版)……特許法、実用新案法、不正競争防止法、特許協力条約など、知的財産権に係る法律(附則は省略)および条約を収録。令和2年1月1日に施行されている改正条文を本文中に組み入れる。B6判、1,267頁。

  • 一般社団法人発明推進協会『令和元年改正 知的財産権法文集』発明推進協会(2020年6月・令和2年4月1日施行版)……本書は特許法をはじめとする知的財産権に関する法律全般に「特許法等の一部を改正する法律(令和元年法律第3号)」や「民法等の一部を改正する法律(平成29年法律第44号等)」などを反映したものです。令和2年4月1日に未施行の条文は施行されているものと区別するため点線で囲み、その情報を掲載。訂正情報あり。B6判、1,248頁。

〔特許法:参〕

  • 髙部眞規子『実務詳説 特許関係訴訟』きんざい(2022年1月・第4版)……元知財高裁所長が特許権侵害訴訟・審決取消訴訟の実務・理論について解説した体系書。特許関係訴訟の要件事実を詳しく解説しているので実務家のみならずロー生、司法修習生にも役立つと思われる。A5判、540頁。

  • 髙部眞規子編『特許訴訟の実務(裁判実務シリーズ2)』商事法務(2017年1月・第2版)……現役裁判官が実務上の重要な論点を解説する「裁判実務シリーズ」の第2巻。A5判、646頁。

  • 東京弁護士会弁護士研修センター運営委員会編『特許権侵害訴訟の実務(弁護士専門研修講座)』ぎょうせい(2009年3月)……A5判、424頁。

  • 特許庁総務部総務課制度審議室編『平成30年特許法等の一部改正産業財産権法の解説』発明推進協会(2019年7月)……平成30年5月30日に公布された「不正競争防止法等の一部を改正する法律」に係る改正法案の作成者が、改正の必要性、改正内容、関連条文の3つの視点で記述したもの。A5判、124頁。

  • 特許庁総務部総務課制度審議室編『令和元年特許法等の一部改正産業財産権法の解説』発明推進協会(2020年4月)……本書は、令和元年5月17日に公布された「特許法等の一部を改正する法律」に係る改正法案の作成者が、改正の必要性、改正内容、関連条文の3つの視点で記述したもの。A5判、188頁。

〔著作権法:参〕

  • 髙部眞規子『実務詳説 著作権訴訟』きんざい(2019年12月・第2版)……知財高裁の裁判官による体系書。侵害の類型(要件事実論)と侵害の成否(実体解釈論)を分けて解説しているのが特徴。最新判例や実務経験をふまえた解釈論は参考になる。実務家のみならずロー生、司法修習生にも役立つと思われる。第2版では、相次ぐ法改正、最新の重要判例等を踏まえて大幅加筆された。全7章。A5判、476頁。

  • 髙部眞規子編『著作権・商標・不競法関係訴訟の実務(裁判実務シリーズ8)』商事法務(2018年4月・第2版)……知的財産訴訟のうち、著作権をめぐる訴訟(第1章)、商標権侵害訴訟(第2章)、商標をめぐる審決等取消訴訟(第3章)、不正競争関係訴訟(第4章)に分け、さらにその中の主要な論点23講について、裁判官が解説したもの。A5判、592頁。

  • 牧野利秋・飯村敏明編『著作権関係訴訟法(新・裁判実務大系22)』青林書院(2004年11月)……著作権訴訟に関する諸論点36項目を精選し、その理論と実務上のポイントを判例とともに解説したもの。A5判、580頁。

  • 寺本振透編集代表、西村あさひ法律事務所編著『解説 改正著作権法』弘文堂(2010年5月)……平成21年の著作権法の重要改正を解説したもの。事項索引・法令等索引・判例索引あり。A5判、418頁。

  • 著作権法令研究会編著『実務者のための著作権ハンドブック』著作権情報センター(2014年1月・第9版)……A5判、556頁。

  • 著作権法令研究会編『著作権関係法令・条約集』著作権情報センター(2019年11月・令和元年版)……「著作権関係法令集」を改題。令和元年版は、平成30(2018)年の著作権法改正とこれに伴う著作権法施行令、著作権法施行規則の改正に対応。B6判、736頁。


【注釈書・コンメンタール】

〔知的財産法:注〕

  • 特許庁編『工業所有権法(産業財産権法)逐条解説』発明推進協会(2022年9月・第22版)……特許法、実用新案法、意匠法、商標法、工業所有権に関する手続等の特例に関する法律、特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律について、条文ごとに解説するとともに特許庁の公式見解を示したもの。2400頁。

〔特許法:注〕

  • 中山信弘・小泉直樹編著『新・注解特許法 上巻・中巻・下巻』、『同[別冊]平成23年改正特許法解説』青林書院(2017年9月・第2版、2012年7月)……実務必携の特許法コンメンタール。図書館での参照用。初版(2011年4月)の2部構成(上・下)から、第2版(2017年9月)において、3部構成(上・中・下)となった。なお、『[別冊]平成23年改正特許法解説』については、『新・注解特許法』の初版(2011年4月)に対しての別冊である。A5判、1,152頁・1,312頁・1,120頁・340頁。

〔著作権法:注〕

  • 加戸守行『著作権法逐条講義』著作権情報センター(2021年12月・7訂新版)……著者は2020年に逝去。元文科官僚の公式コンメンタール。分厚くて高い。上製箱入。A5判、1200頁。

  • 半田正夫・松田政行編『著作権法コンメンタール1-3』勁草書房(2015年12月・第2版)……弁護士、研究者、その他実務家による著作権法と著作権等管理事業法の注釈書。大著なので図書館でのレファレンス用。第2版は、平成21年、24年、26年法改正に対応した7年ぶりの改訂版。A5判、1088頁・1108頁・1072頁。

  • 池村聡『平成21年改正解説(著作権法コンメンタール別冊)』勁草書房(2010年5月)……2010年1月から施行の「平成の大改正」法について、条文の趣旨や射程範囲等を網羅した著作権課調査官による逐条解説書。A5判、308頁。

  • 池村聡・壹貫田剛史『平成24年改正解説(著作権法コンメンタール別冊)』勁草書房(2013年3月)……平成24年改正法につき、その意義、独自の問題設定、多くの具体例等を盛り込み、実務にも役立つ立法担当者による信頼の逐条解説書。A5判、248頁。

  • 松田政行編『平成30年・令和2年改正解説(著作権法コンメンタール別冊)』勁草書房(2022年1月)……平成30年・令和2年改正法についての立法担当者による逐条解説書。A5判、448頁。

  • 小倉秀夫・金井重彦編著『著作権法コンメンタール Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』第一法規(2020年10月・改訂版)……レクシスネクシス・ジャパンから発行されていた同名書籍を、第一法規が引き継ぎ改訂。旧版は大部の一冊本であったが、改訂にあたり3分冊とされた。A5判、656頁・776頁・772頁。

  • 石川健太郎『立法と判例による著作権法条文の解説』発明推進協会(2014年11月)……弁理士による解説書。平成26年に一部改正された著作権法に対応。A5判、632頁。

  • 小泉直樹・茶園成樹・蘆立順美・井関涼子・上野達弘・愛知靖之・奥邨弘司・小島立・宮脇正晴・横山久芳『条解著作権法』弘文堂(☆2023年6月)……A5判、1100頁。

【判例集・ケースブック】

〔判例集〕

  • 小泉直樹・田村善之編『特許判例百選』有斐閣(2019年8月・第5版)……特許分野の最重要判例104件を収録。B5判、220頁。

  • 小泉直樹・田村善之・駒田泰土・上野達弘編『著作権判例百選』有斐閣(2019年3月・第6版)……第5版(2016年12月)は、著作権分野の最重要判例117件を収録。第6版は、第5版(2016年12月)刊行以降の重要判例が掲載されるとともに、掲載判例・配列等が見直された。B5判、232頁。

  • 愛知靖之・前田健・金子敏哉・青木大也『知財判例コレクション』有斐閣(2021年6月)……通称「判コレ」。同著者による『知的財産法(LEGAL QUEST)』の「姉妹本」(同書第2版はしがき)という位置づけであり、同書の体系に沿って編集されているため、特許法(70件)と著作権法(62件)だけでなく、意匠法(8件)、商標法(30件)、不正競争防止法(30件)に関する判例も収録されている(これら以外の若干の判例も含め、収録判例は全部で207件)。判旨の紹介が比較的長めで担当裁判官名まで掲載し、1件ずつ著者によるコメント(短いもので数行、長いものは1頁程度)が付されている。2021年3月の判例(音楽教室事件の原審)まで収録。電子書籍版あり。A5判、542頁。

  • 塩月秀平編著『特許・著作権判例インデックス』商事法務(2010年12月)……現職知財高裁部総括判事、知財専門判事らによる、知財版「最高裁調査官解説」。最新かつ解説の分量も適量で、百選へのクロスリファレンスまであり、ロー生から実務までカバー。特許・著作権分野での重要判例をセレクト。81件の知財判例を概観する。全14章。A5判、328頁。

  • 大渕哲也・茶園成樹・平嶋竜太・蘆立順美・横山久芳『知的財産法判例集』有斐閣(2015年4月・第2版)……知的財産法の全分野をフォローした判例集。約200件以上の判決要旨を収録。平成23年・26年の特許法改正に対応。全7章。A5判、564頁。

  • 正林真之監修『知的財産法判例教室』法学書院(2020年3月・第10版)……弁理士試験の短答試験、論文試験対策としての、最高裁、知財高裁等の知財に関する重要判例を短時間でマスターするための判例集。第9版(2018年5月)は、最新・重要判例149件を厳選。第10版(2020年3月)は、最新判例・過去の重要判例を新たに加え、法改正、参考文献の改訂に沿って書きかえられた。A5判、336頁。

  • 金井重彦ほか編著『知的財産法重要判例』学陽書房(2005年7月)……特許・実用新案、著作権、不正競争、商標、意匠の重要判例を107件収録。A5判、548頁。

  • 小泉直樹・末吉亙編『実務に効く 知的財産判例精選(ジュリスト増刊)』有斐閣(2014年4月)……膨大な数にのぼる知的財産関連訴訟群から,特許法・著作権法を中心に最重要判例を厳選し,知財争訟のエキスパートである弁護士26名が「実務に効く」ポイントを解説。B5判、248頁。

  • 知財高裁判例研究会『知財高裁判例集』青林書院(2012年11月・平成23年版、2013年10月・平成24年版、2014年8月・平成25年版)……本書の執筆者は、知的財産高等裁判所に在籍しあるいは在籍した裁判官である。平成25年版は、平成25年中の知財高裁判決の内、146件を典型的な類型ごとに分類し、そのポイントを簡潔に紹介。A5判、482頁・504頁・400頁。

  • 小野昌延先生喜寿記念刊行事務局編『知的財産法最高裁判例評釈大系[I] ・[II] ・[III] 〔全3巻〕』、『続・知的財産法最高裁判例評釈大系』青林書院(I・II・III:2009年10月、続:2019年8月)……「I」は、 特許・実用新案法を、「II」は、意匠法・商標法・不正競争防止法を、「III」は、著作権法・総合判例索引を扱う。また、「続」は、平成17(2005)年以降の知的財産法関連の最高裁及び知財高裁大合議の「判例評釈」全35編を収録。A4判、874頁・822頁・522頁、A5判、576頁。

  • 大渕哲也編『知的財産法判例六法』有斐閣(2013年3月)……特許法、実用新案法、意匠法、商標法、不正競争防止法、著作権法の知的財産法基本6法令について、各条文に沿って判例・参照条文を収録。縦組。A5変型判、462頁。

〔特許法:判〕

  • 増井和夫・田村善之『特許判例ガイド』有斐閣(2012年3月・第4版)……平成17年に知財高裁が創設され一層の展開をみせる特許実務に対応し、収録判例を大幅に入れ替え。重要な新判例の判決要旨を多数引用し詳解する。平成23(2011)年法改正にも対応。A5判、596頁。

  • 創英IPラボ編著、設樂隆一監修『テーマ別 重要特許判例解説』日本評論社(2019年9月・第3版)……序章(現今の特許訴訟の概要と趨勢)+全10章。A5判、376頁。

〔著作権法:判〕

  • 本橋光一郎・本橋美智子編著『要約著作権判例212』学陽書房(2005年6月)……A5判、304頁。

  • 知的所有権問題研究会編(代表:松村信夫・三山峻司)『最新 著作権関係判例と実務』民事法研究会(2019年12月・第2版)……実務上重要な裁判例61件を分析。平成30(2018)年改正法に対応。A5判、528頁。

  • 田中豊編『判例でみる 音楽著作権訴訟の論点80講』日本評論社(2019年10月)……旧著『判例でみる 音楽著作権訴訟の論点60講』(2010年3月)のリニューアル版。序章(音楽著作権訴訟と著作権法)+全7章。A5判、704頁。

  • 升田純『写真の撮影・利用をめぐる紛争と法理─肖像権、著作権、著作者人格権、パブリシティ、プライバシー、名誉毀損等の判例─』民事法研究会(2020年3月)……「著作権・著作者人格権をめぐる裁判例(第4章)」については、46件収載。序章(総論)+全6章。A5判、604頁。

〔ケースブック〕

  • 小泉直樹・高林龍・井上由里子・佐藤恵太・駒田泰土・島並良・上野達弘編著『ケースブック知的財産法』弘文堂(2012年4月・第3版)……第3版の訂正表あり。全24講。A5判、552頁。


【演習書】

  • 小泉直樹・駒田泰土編著『知的財産法演習ノート——知的財産法を楽しむ23問』弘文堂 (2022年3月・第5版)……若手有力学者による演習本。設問に対するかなり詳細な解説が付いている(設問によっては対話形式の解説もある。そのうち第1問と第23問の対話は関西弁でされており、人によっては読みづらいかもしれない)。第3版(2013年3月)の改訂により重要論点についてはほぼ完全に網羅されるようになった。執筆者の多くは司法試験委員、弁理士試験委員であり、その参考答案も付いているので実際に教材として使うか否かという以前に、一読する価値がある。執筆者(井関涼子・上野達弘・奥邨弘司・鈴木將文・宮脇正晴)。事項・判例索引あり。A5判、424頁。

  • 三山峻司・松村信夫編『ロースクール演習 知的財産法』法学書院(2009年3月)……特許法15問と著作権法15問から構成される演習書。それぞれの設問は、「問題」「設問のねらい・論点」「解答例」「詳細な解説」「答案作成上のポイント」からなる。解答例付き。A5判、336頁。

  • 三山峻司編著『事例から考える特許法』法学書院(2013年12月)……基本論点を事例問題を通して具体的に考えながら学べる演習書。A5判、288頁。

  • 田村善之編『論点解析 知的財産法』商事法務(2011年3月・第2版)……新司法試験対策として、本試験レベルのオリジナル問題を収録。解説はもとより、論点の抽出や解答例の項も設けてある。ただし、解答例はかなりあっさりしている。執筆者によって内容にばらつきがあり、解説・答案の内容が少数説によるものもある。第2版について、特許法18問、著作権法16問の事例問題・解説・模範解答等を収録。事例問題で問われる重要論点を踏まえ、答案作成のポイントを丁寧に解説する。2009年、2010年の新司法試験の過去問等を追加。A5判、442頁。(第2版については評価待ち。)

  • 大瀬戸豪志・岩坪哲『重点演習 知的財産法』青林書院(2008年5月)……知的財産法の重要問題30を収録。事項索引あり。A5判、346頁。

  • 盛岡一夫・土肥一史編『演習ノート 知的財産法』法学書院(2010年5月・第3版)……特許法、実用新案法、意匠法、商標法、不正競争防止法、著作権法、種苗法、条約等の知的財産法全般の基本・重要項目100題につき、論点と答案構成、模範解答例を収録した演習書。A5判、256頁。

  • 寺本振透『ケースメソッド 知的財産法』商事法務(2005年3月)……仮想の問題を集めたもの。内容は、特許法を素材にしたものが50問、著作権法を素材にしたものが50問となっている。A5判、203頁。

〔著作権法:演〕

  • 松田政行『著作権法プラクティス 演習10講30問』勁草書房(2009年9月)……具体的な事案に即して問題発見力・問題解決能力を涵養し、司法試験合格レベルまでの実力の養成を目的とする著作権法の事例問題集。A5判、404頁。


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最終更新:2025年03月14日 23:41
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