【基本書:商法総則・商行為法】
〔メジャー①〕
- 近藤光男『商法総則・商行為法(有斐閣法律学叢書)』有斐閣(☆2023年2月・第9版)……鴻門下。定番の一冊。淡々と判例・通説・自説を説明。縦書約300頁と分量は少ないが、新司法試験に商法の択一が存在した時代には、総則・商行為分野の択一対策はこれ一冊で十分と言われていた。全2編、全17章。A5判、302頁。
- 落合誠一・大塚龍児・山下友信『商法Ⅰ 総則・商行為(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣 (2019年3月・第6版)……鴻門下(落合・山下)、竹内門下(大塚)による共著。定評あるSシリーズ。無難な選択肢のひとつ。第6版において、平成29年民法改正及びそれに伴う商法改正と,平成30年の商法改正が織り込まれた。序(商法を学ぶにあたって)+全3編、全18章。四六判、368頁。
- 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』有斐閣(2019年3月・第3版)……竹内門下。コンパクトな記述と丁寧な理由付けが特徴。A5判、200頁。
- 北村雅史編『スタンダード商法I 商法総則・商行為法』法律文化社(2022年4月・第2版)……保険法も含めた商法全分野に渡る共著。読者として法学部生のみならず、経営学部等の他学部生も視野入れているため、記述は基本事項に重点を置いている。図表等を用いて、初学者にもわかりやすく解説している。法学部で指定教科書にされることも多い。平成30年商法改正に対応。A5判、256頁。
〔その他①〕
- 大塚英明・川島いづみ・中東正文・石川真衣『商法総則・商行為法(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(☆2023年11月・第4版)……第4版において、金商法等改正に合わせて投資に関する第17・18章が一新されるなどした。全6編、全18章。四六判、394頁。
- 江頭憲治郎『商取引法(法律学講座双書)』弘文堂(☆2022年8月・第9版)……鴻門下。実務家必携の商取引法全般に関する体系書。商法に明文規定がある旅客運送等のほか、販売代理店やフランチャイズ契約など現代的な商取引についても扱っている。商法に範囲を限定していないため、学生が基本書として使うにはやや使いづらい。もっぱら辞書・参考書としての使用が主となるだろう。なお、はしがきによると、「商行為総則の各規定は、それが実際上もっとも問題となる本書の記述の各部分におりこまれている。それがどこかを探すためには、巻末の条文索引を参照されたい」。A5判、620頁。
- 田邊光政『商法総則・商行為法(新法学ライブラリ 13)』新世社(2016年8月・第4版)……商号(特に名板貸人)、支配人、表見支配人、商号登記など、商法総則と会社法総則とに共通して存在する制度については、会社法総則をも含めて解説。第4版は、平成26(2014)年の商法改正をはじめ第3版(2006年5月)刊行以降の法改正・制度変更に対応し、判例・文献を拡充して内容をアップデート。A5判、368頁。
- 森本滋編『商法総則講義』『商行為法講義』成文堂(2007年7月・第3版、2009年4月・第3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが玉に瑕。A5判、184頁・238頁。
- 北居功・高田晴仁編著『民法とつながる商法総則・商行為法』商事法務(2018年11月・第2版)……民法との交錯を意識して商法総則・商行為法を解説する意欲作。第2版は、民法(債権法)及び商法(運送・海商法)の改正を踏まえてアップデートされた。第0講(商法とは何か)+全21講。A5判、464頁。
- 福原紀彦『企業法総論・総則(企業法要綱 1)』『企業取引法(同 2)』文眞堂(2020年7月・第2版、2015年5月)……『新商法総則・商行為法 講義ノート』文眞堂(2009年3月・第3版)の実質的なリニューアル版。『企業法総論・総則』では主として商法総則を、『企業取引法』では商行為法を取り扱う。B5判、187頁・250頁。なお、同シリーズの『企業組織法(企業法要綱 3)』では会社法を取り扱っている。
- 青竹正一『特別講義 改正商法総則・商行為法』成文堂(2014年4月・第3版補訂版)……A5判、266頁。
- 青竹正一『商法総則・商行為法(法律学講座)』信山社(☆2024年3月・第4版)……重厚な体系書であり、調べ物用に適する。全2編、全22章(商法総則:全9章、商行為法:全13章)。A5変型判、726頁。
- ☆柴田和史『商法総則・商行為法(三省堂テミス)』三省堂(2024年1月)……A5判、320頁。
- 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・第2版)……竹内門下。著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルのとおり、商行為法が載っていない。A5判、332頁。
- 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法(ライブラリ 法学基本講義 9)』新世社(2003年5月・第2版)……京大系。A5判、192頁。
- 蓮井良憲・森淳二朗編『商法総則・商行為法』法律文化社(2006年3月・第4版)……A5判、372頁。
- 蓮井良憲編『商法総則・商行為法要説』法律文化社(2003年4月・第3版)……四六判、330頁。
- 梅田武敏『商法総則・商行為法』信山社(2006年12月)……A5変型判、336頁。
- 藤田勝利・工藤聡一編『現代商取引法(Next教科書シリーズ)』弘文堂(2011年6月)……全2編、全7章。A5判、360頁。
(古典)
- 鴻常夫『商法総則(法律学講座双書)』弘文堂(1999年4月・新訂5版、オンデマンド版:2014年12月)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章(商法学序論―意義、特色と傾向、法体系における商法の地位、歴史と諸外国の商法)と第2章(商法の法源―法源の種類、商事法の適用順位・効力範囲)、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。オンデマンド版(新訂第5版1刷:1999年4月30日)。全8章。A5判、304頁。
- 鈴木竹雄『商行為法・保険法・海商法(法律学講座双書)』弘文堂(1993年3月・全訂2版)……A5判、192頁。
- 上柳克郎・北沢正啓・鴻常夫編『商法総則・商行為法(有斐閣双書)』有斐閣(1998年3月・新版)……四六判、342頁。
- 大隅健一郎・今井宏編『商法概説1——序論・総則・会社法(有斐閣双書)』有斐閣(2001年7月・第7版)……四六判、300頁。
- 戸田修三・中村真澄編『商法総則・商行為法(青林教科書シリーズ)』青林書院(1984年3月)……A5判、306頁。
- 酒巻俊雄ほか『テキストブック商法総則・商行為法(有斐閣ブックス)』有斐閣(1993年12月)……体系的概説書。A5判、266頁。
- 三枝一雄・坂口光男・南保勝美編『論点整理 商法総則・商行為法』法律文化社(2005年3月)……A5判、270頁。
【基本書:手形・小切手法】
〔メジャー②〕
- 早川徹『基本講義 手形・小切手法(ライブラリ法学基本講義11)』新世社(2018年12月・第2版)……交付契約説+権利外観理論。定番の一冊。薄い本だが、2色刷で文章も分かりやすく、結論も無難なもの。引用される判例には百選の判例番号が付され、参照に便利。第2版において、2017年の民法改正、2018年の商法改正に対応して内容が改訂され、さらに手形に代わる仕組みとなる電子記録債権法などについても補論で解説が加えられた。なお、著者の改訂方針(はしがき参照)から、初版の記述を削った部分がある。全4編、全19章+補論(手形に代わる信用手段)。2色刷。A5判、248頁。
- 弥永真生『リーガルマインド手形法・小切手法』有斐閣(2018年11月・第3版)……竹内門下。丁寧な理由付けが特徴。説明が詳しく、論点の解説では契約説、創造説など各説それぞれからの帰結を記述している。A5判、318頁。
- 大塚龍児・林竧・福瀧博之『商法Ⅲ 手形・小切手(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣 (2018年12月・第5版)……定評あるSシリーズ。早川よりもう少し詳しい基本書が使いたい者に向く。第5版において、平成29年の民法改正および平成30年の商法改正が織り込まれた。全4編、全20章。四六判、432頁。
〔その他②〕
- 川村正幸『手形・小切手法(新法学ライブラリ15)』新世社(2018年9月・第4版)……著者は金融取引法の権威。金融取引法の一貫として手形法・小切手法を解説している。現代の手形法・小切手法の代表的な体系書のひとつで、通説に近い見解を採り(交付契約説+権利外観理論など)、理論と実務の融合を目指している。図表を多く用いて、読み手に配慮した記述となっているが、文章自体の読みにくさを指摘する声もある。第4版において、2017年の民法改正とそれに伴った整備法による商事法関連の規定改正に対応。A5判、360頁。本書を初学者向けに簡潔にしたものとして、下掲『コア・テキスト手形・小切手法(ライブラリ 商法コア・テキスト 2)』がある。
- 田邊宏康『手形小切手法講義』成文堂(2019年12月・第3版)……交付契約説+権利外観理論。内容がよくまとまっていて、かつ、ケース・図を多用しているため読みやすい。学部生向けのため薄いが、試験対策としては必要十分な量だと思われる。A5判、278頁。
- 小塚荘一郎・森田果『支払決済法』商事法務(2018年3月・第3版)……手形・小切手のみならず、電子マネー等についても解説している。論点対照表を付けるなど、学生に配慮したつくりとなっている。A5判、284頁。
- 森本滋編『手形法小切手法講義』成文堂(2010年4月・第2版)……未完に終わった森本の法教連載(「手形法小切手法の理論と実務」)をベースにして、京大系の学者・実務家による共著で書籍化したもの。交付契約説+権利外観理論ベースで判例実務を念頭においた無難な見解でまとめている。銀行員が手形取引実務を解説した「銀行取引と手形」なる章、約束手形の作成から消滅までの流れを解説した「約束手形の一生」なる章が含まれているのが本書の特徴。共著者の一人である早川の執筆部分は、上掲『基本講義 手形・小切手法』の記述とかなり被っている。A5判、274頁。
- 上柳克郎・鴻常夫・北沢正啓編『手形法・小切手法 商法講義(有斐閣双書)』有斐閣(1998年4月・新版)……手形法版ダットサンとも言われる。『会社法(LEGAL QUEST)』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど、本自体の出来はとても良い。古いが、手形法分野は、理論の進展や新判例が少ないので、現在でも基本書として使えないこともない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのに便利。ただし、判例索引はないので注意。なお、著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めない。四六判、348頁。
- 前田庸『手形法・小切手法(法律学体系)』有斐閣(1999年2月)……鈴木竹雄門下。有価証券法学の到達点を示す最高水準の体系書。著者は2013年11月に逝去。A5判、814頁。
- 丸山秀平『手形小切手法概論』中央経済社(2001年3月・第2版)……権利外観理論。実務での重要性から、約束手形を中心に解説。A5判、272頁。
- 裁判所書記官研修所編『手形法小切手法講義案』司法協会(2001年6月・6訂版)……判例ベース(発行説)。ただし、出題範囲を超える記述もあるので注意。平成18年12月付けで販売停止中(平成26年11月現在)。
- 関俊彦『金融手形小切手法』商事法務(2003年11月・新版)……竹内門下。実務を強く意識した独自説。旧来の「転々流通する手形」像に疑問を提起している。A5判、410頁。
- 田邊光政『最新手形法小切手法』中央経済社(2007年5月・5訂版)……A5判、410頁。
- 丹羽重博 『手形・小切手法概論』法学書院(2007年3月・第3版)……全5編、全31章。A5判、368頁。
- 福瀧博之『手形法概要』法律文化社(2007年4月・第2版)……A5判、522頁。
(古典)
- 前田庸『手形法・小切手法入門(法学教室全書)』有斐閣(1983年3月、OD版:2015年8月)……創造説。「入門」と銘打たれているが、会社法と同様に、入門書ではない。文章は分かりやすい。A5判、470頁。
- 鈴木竹雄・前田庸『手形法・小切手法(有斐閣法律学全集)』有斐閣(1992年3月・新版)……A5判、452頁。
- 大隅健一郎『手形法小切手法講義(有斐閣ブックス)』有斐閣(1989年3月・新版、OD版:2001年11月)……A5判、234頁。
- 土橋正ほか『手形・小切手法30講(論点法律学)』青林書院(1991年2月)……執筆者(土橋正・今野裕之・吉田直・布井 千博・中曽根玲子)。A5判、308頁。
- 三枝一雄・坂口光男・南保勝美編『論点整理 手形・小切手法』法律文化社(2003年7月)……A5判、308頁。
- 坂井芳雄『手形法小切手法の理解』法曹会(1996年3月)……創造説。著者は調査官経験もある元裁判官(元名古屋高裁長官)で、手形法実務の第一人者。森田果いわく「唯一無二の名著」。概説書ながら実務でも使えるように訴訟上の立証責任まで意識して解説。白地補充権概念不要論を採る点に特徴。無因論を維持しつつも有因論に同情的見解を示す。記述もわかり易く名著だが版元品切(2018年5月現在【参照】)。同著者による『約束手形金請求訴訟における要件事実とその立証』法曹会(1996年11月・3訂版)も参照のこと。A5判、378頁。
- 木内宜彦『手形法小切手法』勁草書房(復刊版は新青出版)(1982年4月・第2版、復刊:1998年4月)……契約説。かつての創造説全盛時代における契約説の旗手。著者夭折の為、古い。また、出版社廃業のため、入手したいなら急いだ方がいいかもしれない。
- 倉沢康一郎『手形判例の基礎——リーディング・ケースによる手形法入門』日本評論社(1990年3月)……契約説+権利外観理論。著者は2009年に逝去。元司法試験委員。木内とともに契約説の支持を拡大することに貢献。最重要判例を使った解説、演習本。A5判、232頁。
【基本書:商法総則・商行為法、手形・小切手法】
- 丸山秀平『基礎コース商法I総則・商行為法/手形・小切手法(基礎コース[法学]6)』新世社(2018年11月・第4版)……商法総則・商行為法、手形・小切手法を1冊で。手形学説では逐一創造説に分量を割いているため、契約説での論証が相対的に薄い。第4版において、2017年の民法改正及び2018年の商法改正に対応し、法改正で改められた用語や規制に沿って記述が改められた。また、普及がすすむ電子記録債権についての解説も拡充された。A5判、312頁。
- 小川宏幸『コンパクト商法総則・商行為法/手形・小切手法(コンパクト 法学ライブラリ 8)』新世社(2011年11月)……丸山と同様、商法総則・商行為法、手形・小切手法を一冊にまとめたもの。基本的に初学者向けの入門書のため、丸山よりもさらに薄い。某予備校のテキストに指定されて人気に。四六判、232頁。
- ☆松嶋隆弘・大久保拓也編『商事法教材ー商法総則・商行為・支払決済法』中央経済社(2021年2月)……A5判、320頁。
【入門書・概説書】
〔入門書・概説書:商法総則・商行為法〕
- 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商行為法』法律文化社(2019年4月・第4版)……第4版において、2014年会社法改正、2017年民法(債権法)改正、2018年商法(運送営業、倉庫営業等)改正が反映されるとともに、第3版(2010年3月)以降の重要判例が追加された。全3編、全23章(総論:全6章、商法総則:全7章、商行為:全10章)。A5判、212頁。
- 末永敏和『商法総則・商行為法——基礎と展開』中央経済社(2020年8月・第3版)……A5判、184頁。
- 川村正幸・品谷篤哉・酒井太郎『コア・テキスト 商法総則・商行為法(ライブラリ 商法コア・テキスト 1)』新世社(2019年7月)……2017年民法改正と2018年商法改正に対応。全2編、全19章。A5判、232頁。
- 山下眞弘『やさしい商法総則・商行為法』法学書院(2015年2月・第3版補訂版)……第3版補訂版において、平成26年の法改正に対応。全2部、全14章。A5判、168頁。
- 岡田豊基『現代商法総則・商行為法』中央経済社(2018年10月)……平成30(2018)年商法改正等に対応。A5判、232頁。
- 中島史雄ほか『導入対話による商法講義(総則・商行為法)(導入対話シリーズ)』不磨書房(2006年6月・第3版)……A5変型判、296頁。
- 淺木愼一『商法総則・商行為法入門』中央経済社 (2005年5月・第2版)……A5判、224頁。
- 蓮井良憲・西山芳喜編『入門講義商法総則・商行為法』法律文化社(2006年9月)……A5判、260頁。
- 楠元純一郎『サマリー商法総則・商行為法』中央経済社 (2017年5月)……「サマリー会社法」の姉妹書。商法典第一編の商法総則、第二編の商行為法の要点をまとめた初学者向けのテキスト。全2部、全24章。A5判、172頁。
- 松岡啓祐『商法総則・商行為法のポイント解説』財経詳報社(2018年9月)……重要なポイントを設例を立てて解説。会社法の総則や各種の規定も含めて解説。全2編、全15章。A5判、112頁。
- 三原園子『楽しく学べる商法(総則・商行為)』現代図書 (2020年5月)……2020年4月に施行された改正商法および2019年4月施行改正商法が織り込まれ、項目毎に図表を用いて簡潔に説明。全22章。新書変型判、286頁。
〔入門書・概説書:手形法・小切手法〕
- 丸山秀平『事例で学ぶ手形法・小切手法』法学書院 (2020年4月・第5版)……判例をもとにしたケースメソッドで手形・小切手法を解説。全16章。A5判、161頁。
- 川村正幸『コア・テキスト手形・小切手法(ライブラリ 商法コア・テキスト 2)』新世社(2018年11月)……上掲『手形・小切手法(新法学ライブラリ15)』と同じ説で書かれている。重要論点以外は法律の内容と判例の解説に止めており、出来るだけページ数を減らすようにしている。2017年民法改正に対応。全9章。2色刷。A5判、192頁。
- 川村正幸『基礎理論 手形小切手法』法研出版(2007年12月・第2版)……通説的な立場から、コンパクトに手形・小切手法を解説する。B6判、233頁。
- 淺木愼一『手形法・小切手法入門』中央経済社 (2013年1月・第2版)……A5判、224頁。
- 河本一郎・田邊光政『約束手形法入門(有斐閣双書)』有斐閣 (2006年12月・第5版補訂版)……四六判、288頁。
- 木村秀一『判例手形・小切手法』中央経済社 (2007年4月)……A5判、204頁。
- 末永敏和『手形法・小切手法——基礎と展開』中央経済社(2007年7月・第2版)……A5判、192頁。
- 山下眞弘『やさしい手形小切手法』税務経理協会(2008年3月・改訂版)……四六判、184頁。
- 宮島司『やさしい手形法・小切手法』法学書院(2003年3月・第2版)……A5判、208頁。
- 河内隆史編著『手形法・小切手法(現代商法講義3)』北樹出版(2006年5月)……A5判、228頁。
【注釈書・コンメンタール】
〔注釈書・コンメンタール:商法総則・商行為法〕
- 服部榮三編『商法総則・商行為法(基本法コンメンタール(別冊法学セミナー))』日本評論社(1997年2月・第4版)……「総則」(1条から51条まで)及び「商行為」(501条から683条まで)についての注釈書。B5判、308頁。
- 遠藤喜佳・松田和久『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (☆2024年1月・三訂版)…商法総則・商行為法の簡素な注釈書。文献の引用はなく、判例の引用も最小限のものにとどめられている。本格的な注釈書は上掲『基本法コンメンタール』が最後になっている。A5判、240頁。
〔注釈書・コンメンタール:手形法・小切手法〕
- 大隅健一郎・河本一郎『注釈手形法・小切手法(有斐閣コンメンタール)』有斐閣(1977年10月)……A5判、604頁。
【判例集・ケースブック】
〔商法総則・商行為法、手形・小切手法〕
- 鳥山恭一・高田晴仁編著『新・判例ハンドブック 商法総則・商行為法・手形法』日本評論社(2015年8月)……商法・手形法の重要判例200件を1冊に収載。四六判、240頁。
〔商法総則・商行為法〕
- 神作裕之・藤田友敬編『商法判例百選』有斐閣(2019年6月)……書名を『商法(総則・商行為)判例百選』から変更し、新たに海商分野の判例が加えられ、商法典すべてをカバーした判例百選。民法(債権法)改正に伴う平成29(2017)年商法改正、運送・海商法制を120年ぶりに見直した平成30(2018)年改正が織り込まれた。全109項目の重要判例を収録(新規収録38件)。B5判、226頁。
- 江頭憲治郎・山下友信編『商法(総則・商行為)判例百選』有斐閣(2008年12月・第5版)……110項目の重要判例を収録(新規収録16件)。平成17年改正に対応。B5判、228頁。
〔手形・小切手法〕
- 神田秀樹・神作裕之編『手形小切手判例百選』有斐閣(2014年11月・第7版)……100項目の重要判例を収録。B5判、208頁。
【演習書】
〔商法総則・商行為法〕
- 稲田俊信・中村良編『演習ノート 商法総則・商行為法・保険法・海商法』法学書院(2016年4月・第4版)……初級者向けの演習書。商法総則等の基本・重要テーマ96項目を厳選し、原則、見開き2頁構成で問題・論点・答案構成・答案例を収録。A5判、212頁。
〔手形法・小切手法〕
- 田邊光政『旧司法試験 論文本試験過去問 手形法小切手法(LIVEシリーズ)』辰已法律研究所(2004年11月・新版)……平成16年度までの旧司法試験の過去問につき田邊教授が解説講義をした講義録が元となっている。新版では平成16年度までの問題解説が追加されており、手形法・小切手法の演習書としては極めて評判が高かった。特に手形法についての理論的進展、重要判例はないので、現在でも第一級の本である。絶版になっていたが、オンデマンド版で復活している。とはいえ、手形の衰退に伴い、新司法試験でも手形法は軽視されているため、ここまでやる必要があるかは疑問がある。
- 丸山秀平『演習講義 手形・小切手法』法学書院(2001年2月・第2版)……旧司チックな有価証券法の事例問題集。全37問で難易度も旧司レベル~やや簡単め。交付契約説ベースの解説。ちなみに、最後の商行為法のある分野が絡む問題は論点を知っていること自体マニアック。
- 堀口亘編『演習ノート 手形法・小切手法』法学書院(2003年5月・改訂第2版)……手形法・小切手法の基本的かつ重要テーマ110題をとりあげ、論点、答案構成、模範解答例を示した演習書。A5判、244頁。
- 倉沢康一郎・奥島孝康『基礎演習商法(基礎演習シリーズ)』有斐閣(1992年4月)……「法学教室」の演習欄に連載したものに書き下ろしを加えてまとめたもの。会社法、手形・小切手法の基本的論点56項目をピックアップ。四六判、324頁。
最終更新:2024年04月30日 14:41