民法(家族)


【基本書:親族法・相続法】

〔メジャー〕

  • 前田陽一・本山敦・浦野由紀子『民法Ⅵ 親族・相続(LEGAL QUEST)』有斐閣(☆2024年3月・第7版)……はしがきで『双書民法』を最も意識したと述べられており、体系と条文の要件効果、判例を重視したつくりになっている(もっとも、著者らの個性が反映されている箇所が全くないわけではない)。また、現行の法制度の運用実体、介護保険制度や信託法などの重要な関連法についてもコラム等で漏らさず述べている。重要な論点については丁寧に議論の積み重ねを記述しているためわかりやすい。『双書民法』を意識しただけあり、極めて「標準的」な教科書となっているが、著者の思想や価値観が強く打ち出された本が多い家族法の分野では逆に珍しい。「受験新報」2019年12月号特集「合格者が使った基本書」家族法2位。
    【改訂】第5版では、第4版(2017年3月)以降の新判例、遺留分や配偶者居住権等に関する民法改正、成年年齢関係改正や遺言書保管法等に対応。
    第6版では、所有者不明土地関連の法改正に伴う相続法の改正等に対応した。
    第7版では、懲戒権の規定の削除、嫡出推定規定や嫡出否認制度に関する規律の見直し、女性の再婚禁止期間の廃止など2022年の法改正を反映。巻末では「家族法制の見直しに関する要綱案」についても解説。なお、新判例と親権に関する法改正に関する「第7版補遺」あり。序+全2編、親族法:全5章、相続法:全11章。A5判、530頁。

  • 高橋朋子・床谷文雄・棚村正行『民法7 親族・相続(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(☆2023年10月・第7版)……上記前田ほか『民法Ⅵ』と並ぶ、スタンダードな選択肢の1つとして挙げられる教科書。ケース、Column(新しいテーマ)、Web(横断的解説)、図等を駆使して親族・相続法を立体的に解説する。一般的に「アルマの家族法」としてオススメされるのは”Basic”ではなく”Specialized”(本書)である。家族法の教科書の中では結論が穏当であり、改訂の頻度も高く、最近出現した判例やホットな論点が載ることも多いが、全体の情報量はリークエより少ない。効率よく学習したい者には、リークエよりこちらが良い。第6版において、配偶者居住権の創設、一部分割など遺産分割や遺留分制度の見直しといった平成30年相続法重要改正に対応。第7版で、嫡出推定、懲戒権規定の見直しといった令和4年親子法改正や最新重要判例等に対応した。全2PART、親族法:全6章、相続法:全14章。2色刷。四六判、488頁。

  • 窪田充見『家族法——民法を学ぶ』有斐閣(2019年12月・第4版)……法学教室連載の単行本化。設例を中心にした600ページを超える厚さだが、読んでいてニヤリとしてしまうようなユーモラスな文体と充実したコラムにより、意外とスイスイ読める。「法的ルールとしての家族法」の理解形成を目指すとのこと。内容はリークエやアルマに比べて高度であるが、著者の思考過程や悩みどころがそのまま表現されており、行間を読む必要がないため、理解はしやすい。第4版で、2018年の相続法改正、成年年齢の引下げに伴う改正、2019年の特別養子に関する改正、子の引渡しに関する民事執行法、ハーグ条約実施法の改正、戸籍の法の改正等に対応。なお、筆者は2024年に逝去したため、今後改訂される見込みは薄い。「受験新報」2019年12月号特集「合格者が使った基本書」家族法1位。A5判、668頁。

〔その他〕

  • 我妻榮ほか『民法3 親族法・相続法』勁草書房(☆2024年1月・第5版)……ダットサン民法の「親族法・相続法」編。第4版以降の改訂は野村豊弘が担当。序論(親族法および相続法について)+親族法:全7章、相続法:全10章。横組み。2色刷。四六判、488頁。

  • 二宮周平『家族法(新法学ライブラリ 9)』新世社(☆2024年10月・第6版)……一時代前の定番書。かなりリベラル色の強い価値観。自説の説明に分量を割いている部分もあるため、価値観が合わない人や判例・通説をコンパクトに学びたい人には向かない。なお、演習問題は第4版(2013年11月)から削除され、別著『事例演習 家族法(事例演習法学ライブラリ 4)』(新世社、2013年11月)として出版されている。2色刷。A5判、528頁。

  • 犬伏由子・石井美智子・常岡史子・松尾知子『親族・相続法(弘文堂NOMIKAシリーズ 5)』弘文堂(2020年7月・第3版)……女性研究者4人による共著(親族法は犬伏・石井、相続法は常岡・松尾が執筆)。要件効果の説明が割と丁寧。判例の引用も長め。所々に図表が挿入され、理解を助ける。第3版において、相続法改正、再婚禁止期間の規定の改正、特別養子法の改正に対応。A5判、480頁。

  • 常岡史子『家族法(ライブラリ今日の法律学 8)』新世社(2020年2月)……上記「弘文堂NOMIKAシリーズ(親族・相続法)」の共著者の一人による基本書。2色刷。全12章。A5判、560頁。

  • 吉田恒雄・岩志和一郎『親族法・相続法』尚学社(☆2022年7月・第6版)……学部講義の理解をサポートするテキスト。第5版において、2017年債権法改正と2018年相続法改正に完全対応したほか、成年年齢規定・特別養子規定については現行規定と新規定を並列する形で織り込まれている。全30講。A5判、482頁。

  • 青竹美佳・渡邉泰彦・鹿野菜穂子・西希代子・冷水登紀代・宮本誠子『新ハイブリッド民法5 家族法』法律文化社(☆2024年4月・第2版)……A5判、424頁。

(平成30年相続法改正未対応)
  • 内田貴『民法IV 親族・相続』東京大学出版会(2004年3月・補訂版)……かつての定番書。A5判、576頁。

  • 裁判所職員総合研修所監修『親族法相続法講義案』司法協会(2015年9月・7訂補訂版)……書記官用の本であり、家族法実務の実際の運用や手続きを尊重した記述となっている。そのため、記述は判例・先例・通説で貫かれており、作者の思想や価値観が出ていないため使いやすい。ただし、論点等への意識は低いことには注意を要する。巻末には各種届出用紙、戸籍の見本を掲載。全14章。A5判、436頁。

  • 佐藤義彦・伊藤昌司・右近健男『民法Ⅴ 親族・相続(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣(2012年9月・第4版)……第4版は、親権停止制度を創設した民法改正、家事事件手続法の制定等を踏まえた最新版。なお、本書については今後改訂予定はないとのことである。四六判、252頁。

  • 梶村太市・岩志和一郎・大塚正之・榊原富士子・棚村政行『家族法実務講義』有斐閣(2013年4月)……法科大学院の実務家教員と研究者教員による共著。実務と理論の架橋・融合を目指している。初学者から実務家を読者対象としている。章ごとに学習のねらいと実務上の留意点を明記。重要論点についてはCaseを用いて解説。最新のトピックやホットな話題についてColumnを設けている。タイトルどおり判例実務ベースなので安心して使える。全3部、全20章。A5判、618頁。

  • 本山敦『家族法の歩き方(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2013年3月・第2版)……法セミの連載を単行本化。川井は薄すぎるが二宮は厚すぎるという人にお勧め。時事問題や代表的判例から家族法の基礎的な部分を取得することを目的とする。全24講(親族編:全14講、相続編:全10講)。A5判、272頁。

  • 橋本昇二・三谷忠之『実務 家族法講義(実務法律講義)』民事法研究会(2012年7月・第2版)……平成23年改正民法や平成25年施行の家事事件手続法等、最新の法令・最高裁判例に対応。全2部、全27章。A5判、547頁。

(古典)
  • 有地亨『新版 家族法概論』法律文化社(2005年4月・補訂版)……著者は2006年に逝去。家族法の権威による体系書。制度の歴史経過などの説明が厚い。判例の引用が多いが、結論のみを引用するスタイルなので、判例の事案がよくわからない。民法口語化に対応。A5判、500頁。

  • 川井健・九貴忠彦編『親族・相続法(青林教科書シリーズ)』青林書院(1988年2月)……A5判、306頁。

  • 吉田邦彦『家族法(親族法・相続法)講義録』信山社(2007年6月)……平井弟子による家族法講義録。A5変型判、368頁。

  • 深谷松男『現代家族法』青林書院(2001年3月・第4版)……体系書。中川善之助の愛弟子。論点意識あり。物権法で使ってる本との組み合わせによっては、かなり回しやすい。A5判、352頁。

  • 副田隆重・棚村政行・松倉耕作『新・民法学5 家族法』成文堂(2004年4月)……A5判、356頁。

  • 泉久雄『家族法読本』有斐閣(2005年3月)……序章(家族法を学ぶ前に)+全15章。A5判、274頁。

  • 伊藤進編著『ホーンブック 民法5 親族・相続法』北樹出版(2005年10月・改訂版)……民法の口語化に伴う改正に対応。A5判、294頁。


【基本書:親族法】

(平成30年相続法改正未対応)
  • 大村敦志『家族法(有斐閣法律学叢書)』有斐閣(2010年3月・第3版)……著者は家族法の第一人者。タイトルは家族法であるが、著者の説では相続法は財産法であり、家族法とは親族法とその周辺のみを指すため、本書の範囲も親族のみである。内容は有力説が多いが,極め細やかな解釈であり評価が高い。親族法の体系書としては本書以外の選択肢は考えられないだろう。序章(家族・家族法とは何か)+全4章。A5判、472頁。

  • 大村敦志『民法読解 親族編』有斐閣(2015年12月) ……A5判、590頁。

  • 大村敦志『新基本民法7 家族編——女性と子どもの法』有斐閣(2014年12月)……基本民法シリーズのリニューアル第1弾。2色刷。A5判、226頁。

(古典)
  • 我妻栄『親族法(有斐閣法律学全集)』有斐閣(1961年4月、OD版:2001年4月)……名著。重厚だが古い。 A5判、428頁。

  • 泉久雄『親族法(有斐閣法学叢書)』有斐閣(1997年5月)……全6章。A5判、370頁。著者は2017年に逝去。


【基本書:相続法】

  • 潮見佳男『詳解 相続法』弘文堂(☆2022年7月・第2版)……『相続法』弘文堂(2014年3月・第5版)の実質的改訂版。同書の内容を見直すとともに、読者対象も既修者(実務家を含む)を中心とするものに改められた(はしがき)。642の細かく場合分けされた事例によるケーススタディが特徴。なお、著者は、法制審議会民法(相続関係)部会委員。全15章。A5判、756頁(本文729頁)。

(平成30年相続法改正未対応)
  • 床谷文雄・犬伏由子編『現代相続法』有斐閣(2010年11月)……実務に即したオーソドックスな相続法の教科書。相続関係紛争処理関係手続について章立てしているのが目新しい。家事事件手続法には未対応。全10章。A5判、342頁。

(古典)
  • 高木多喜男『口述相続法』成文堂(1988年11月)……A5判、596頁。

  • 中川善之助・泉久雄『相続法(有斐閣法律学全集)』有斐閣(2000年10月・第4版)……我妻民法講義などと同時代の文献。伝統的通説。A5判、728頁。

  • 伊藤昌司『相続法』有斐閣(2002年11月)……相続させる旨の遺言(改正相続法における特定財産承継遺言)につき遺贈と解するなど少数説を採る。A5判、432頁。


【その他参考書】

  • 加藤新太郎・松本明敏編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[家事・人事編]』第一法規(2016年12月)……判例を素材として論点ごとの課題を整理し、裁判実務の現状を明示するとともに、実務において主張に織り込むべき内容に指針を与え、解説。網羅的な学説の紹介、自説の展開を避け、学術的記述を抑え、裁判官の視点から実務に即して解説。A5判、452頁。

  • デイリー法学選書編修委員会編『相続法大改正! 新しい相続・遺産分割のしくみ』三省堂(2019年1月)……平成30(2018)年の相続法大改正を反映した新しい相続・遺産分割マニュアル。A5判、208頁。

  • 二宮周平編集代表、棚村政行・犬伏由子・床谷文雄編集担当『現代家族法講座 第1巻・第2巻・第4巻』日本評論社(2020年5月-)……現状の課題を整理し、今後の方向性を提起する講座。A5版、第1巻(個人、国家と家族):480頁・第2巻(婚姻と離婚):382頁・第4巻(後見・扶養):356頁。

〔法改正関係〕

  • 飛澤知行編著『一問一答 平成23年民法等改正——児童虐待防止に向けた 親権制度の見直し』商事法務(2011年11月)……深刻な社会問題として認識されている児童虐待。これに対する児童虐待防止法の制定など各種法的手当てがなされる中、民法の親権制度の見直しがなされた。関連して、児童福祉法、家事審判法、戸籍法等が改正された。本書は、民法における親権停止制度などの内容を他の関連法令改正の概要とともに、81のQ&A形式で解説したもの。全5章。A5判、121頁。

  • 笹井朋昭・木村太郎編著『一問一答 成年年齢引下げ』商事法務(2019年1月)……民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について、立案担当者が解説したもの。全7章、全43Q&A。A5判、224頁。

  • 堂薗幹一郎・野口宣大編著『一問一答 新しい相続法——平成30年民法等(相続法)改正、遺言書保管法の解説』商事法務(2020年10月・第2版)……民法等(相続法)改正と遺言書保管法の趣旨・内容につき、立案担当者が解説したもの。第2版において、全面施行された遺言書保管法を踏まえ、新制度のあり方を立案担当者が解説。全9章、全145Q&A。A5判、408頁。

  • 松尾弘『家族法改正を読む——親族・相続法改正のポイントとトレンド』慶應義塾大学出版会(2019年9月)……令和元(2019)年までのここ数年の親族法と相続法、双方の改正点をコンパクトに解説したもの。A5判、160頁。

  • 山口敦士・倉重龍輔編著『一問一答 令和元年民法等改正——特別養子制度の見直し』商事法務(2020年3月)……一問一答の形式で、立案担当者が改正の趣旨・内容を解説したもの。A5判、196頁。

  • ☆佐藤隆幸編著『一問一答 令和4年民法等改正――親子法制の見直し』商事法務(2024年2月)……A5判、200頁。

  • ☆大村敦志・窪田充見編『解説 民法(家族法)改正のポイントⅠ――2018~2022年民法改正編』有斐閣(2024年10月)……四六判、222頁。

【入門書・概説書】

  • 本山敦・青竹美佳・羽生香織・水野貴浩『家族法(日評ベーシック・シリーズ)』日本評論社(☆2023年9月・第4版)……第4版において、2021年相続法改正・2022年親族法改正に対応。家族法総論+全17章。A5判、276頁。

  • 山本敬三監修、金子敬明・幡野弘樹・羽生香織『民法7 家族(有斐閣ストゥディア)』有斐閣(☆2023年12月)……全21章。A5判、344頁。

  • 松川正毅『民法 親族・相続(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2022年4月・第7版)……論点意識せず。自説少。判例引用不正確。第6版において、平成30年の相続法や、令和元年の親子法(特別養子)の改正に対応するとともに、全体が見直された。全6章(親族法:全3章、相続法:全3章)。四六判、422頁。

  • 田山輝明『事例で学ぶ家族法』法学書院(2019年2月・第5版)……身近で起こる具体的事例を取り入れ優しく説いた家族法の入門テキスト。第5版において、平成29年債権法改正・平成30年相続法改正に対応。全15章。A5判、304頁。

  • 床谷文雄・神谷遊・稲垣朋子・小川惠・幡野弘樹『新プリメール民法5 家族法(αブックス)』法律文化社(☆2023年4月・第3版)……第3版において2022年12月の民法改正まで対応。第2版において、民法(相続関係)改正・成年年齢の引下げ(2018年)、特別養子制度の改正(2019年)などを踏まえ改訂。序章(家族法を学ぶための基礎知識)+全12章。A5判、272頁。

  • 田井義信監修、小川富之編『ユーリカ民法5 親族・相続』法律文化社(2019年5月)……最近の判例や成人年齢、相続法改正にも対応。序論(家族法総論)+全16章。A5判、290頁。

  • 中川淳・小川富之編『家族法』法律文化社(2019年3月・第2版)……第2版において、初版(2013年4月)刊行以降の判例・法改正に対応されたほか、本文、図表、事例、設題等の内容も刷新された。全15章。A5判、302頁。

  • ☆本澤巳代子・大杉麻美編『みんなの家族法入門』信山社(2021年3月)……A5変型判、344頁。

(平成30年相続法改正未対応)
  • 後藤巻則・滝沢昌彦・片山直也編『【プロセス講義】 民法Ⅳ 家族(プロセスシリーズ)』信山社(2016年6月)……全14章。A5変型判、320頁。

  • 斎藤哲『家族と法』信山社(2017年3月)……全11章。A5変型判、210頁。

  • 利谷信義『家族の法』有斐閣(2010年2月・第3版)……著者は2019年8月に逝去。近時の法改正等に対応していないので注意が必要。家族をめぐる法の全体像を学ぶために。全12章。四六判、326頁。

  • 常岡史子編著『はじめての家族法』成文堂(2013年4月・第2版)……執筆者(鈴木伸智・田巻帝子・岩澤哲・羽生香織・千葉華月・中村恵・大杉麻美・久々湊晴夫)。全16章。B5判、228頁。

  • 奥山恭子『家族の法 親族・相続法』信山社(2014年9月・第2版)……A5変型判、360頁。

  • 本澤巳代子・大杉麻美・高橋大輔・付月『よくわかる家族法(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)』ミネルヴァ書房(2014年10月)……全11章。B5判、236頁。


【判例集・ケースブック】

  • 平田厚『プラクティカル家族法 判例・理論・実務』日本加除出版(2014年11月)……実務上の判断根拠として250の厳選判例を収録。A5判、296頁。

  • 加藤新太郎・前田陽一・本山敦編集『実務精選120 離婚・親子・相続事件判例解説』第一法規(2019年5月)……実務家のための離婚・親子・相続事件判例解説書。リーディングケースとなる重要判例120件を収載。B5判、320頁。

(注)親族・相続法に関する上記以外の判例集については、民法(全般)の頁を参照。


【相続法改正関連書】

  • 商事法務編『別冊NBL No.157 民法(相続関係)等の改正に関する中間試案』商事法務(2016年8月)……法制審議会民法(相続関係)部会が示す、法改正に向けた「中間試案」の全文と解説を収録。B5判、120頁。

  • 商事法務編『別冊NBL No.163 中間試案後に追加された民法(相続関係)等の改正に関する試案(追加試案)』商事法務(2017年8月)……平成28年7月から9月に行われたパブリックコメント手続に寄せられた意見やその後の最高裁大法廷決定などを踏まえて、法制審議会民法(相続関係)部会において取りまとめられた新たな方策(追加試案)と解説を収録。B5判、112頁。

〔改正法成立(平成30(2018)年7月13日)以降〕

  • 日本弁護士連合会編集『Q&A 改正相続法のポイント -改正経緯をふまえた実務の視点-』新日本法規出版(2018年12月)……実務家に向けて、相続法改正の重要論点をQ&A形式で解説したもの。全17章、全75Q&A。A5判、302頁。

  • 東京弁護士会編『ケースでわかる改正相続法』弘文堂(2019年3月)……執筆陣は、相続法改正の法制審議会にも参加し、成立の過程を見続けてきた東京弁護士会法制委員会民事部会のメンバーが中心。序章+全7章。A5判、360頁。

  • 堂薗幹一郎・神吉康二編者『概説 改正相続法 平成30年民法等改正、遺言書保管法制定』きんざい(2019年4月)……立案担当者による改正相続法と遺言書保管法の解説書。「金融法務事情」の連載に大幅加筆したもの。第1部「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律の概要」と第2部「法務局における遺言書の保管等に関する法律の概要」という2部構成となっている。A5判、256頁。

  • 中込一洋『実務解説 改正相続法』弘文堂(2019年5月)……相続法改正に係る逐条解説書。A5判、368頁。

  • 潮見佳男編者『民法(相続関係)改正法の概要』きんざい(2019年6月)……『民法(債権関係)改正法の概要』の相続版。法制審議会の審議と資料をベースにした簡明な内容。また、関連する家事事件手続法と新法の遺言書保管法も解説。A5判、216頁。

  • 潮見佳男・窪田充見・中込一洋・増田勝久・水野紀子・山田攝子編著『Before/After 相続法改正』弘文堂(2019年6月)……『Before/After 民法改正』に続く、「Before/After」シリーズの第2弾。改正の前後で、相続法の解釈・運用に、どのような違いが生じるのかを、121のシンプルな設例(Case)をもとに、「旧法での処理はどうだったか」(Before)「新法での処理はどうなるか」(After)に分け、民法学者および実務家が解説したもの。全6章。A5判、266頁。

  • 大村敦志・窪田充見編『解説 民法(相続法)改正のポイント 』有斐閣(2019年8月)……改正前制度の概要から改正に至るこれまでの動きを解説したもの。四六判、258頁。

  • ☆堂薗幹一郎・脇村真治・神吉康二・宇野直紀『逐条解説 改正相続法』商事法務(2024年12月)……立案担当者によるH30・R3相続法改正箇所の逐条解説書。A5判、328頁。

→ このページのトップ:民法(家族)に戻る。
→ リンク:民法(全般)民法(総則)民法(物権)民法(債権総論)民法(債権各論)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年04月27日 22:53
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。