その他読み物


 分野横断的な参考書、ロー・学部での課題の処理の際に役立つ本、その他(間接的にせよ)司法試験合格に役立つ書籍。

【初学者向け】

 本ページに掲載されている書籍のうち、純然たる初学者向けのものをいくつかピックアップした。まずはここから。

  • 道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に(プレップ・シリーズ)』弘文堂(2017年11月・第2版)

  • 吉田利宏『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』ダイヤモンド社(2016年5月・改訂第3版)

  • 横田明美・小谷昌子・堀田周吾『法学学習Q&A』有斐閣(2019年3月)

  • 法制執務用語研究会『条文の読み方』有斐閣(2021年3月・第2版)

  • 青木人志『判例の読み方——シッシー&ワッシーと学ぶ』有斐閣(2017年4月)

  • 山下純司・島田聡一郎・宍戸常寿『法解釈入門——「法的」に考えるための第一歩』有斐閣(2020年12月・第2版)

  • 井田良・佐渡島紗織・山野目章夫『法を学ぶ人のための文章作法』有斐閣(2019年12月・第2版)

  • 田高寛貴・原田昌和・秋山靖浩『リーガル・リサーチ&リポート——法学部の学び方』有斐閣(2019年12月・第2版)


【法学入門書】

  • 三ケ月章『法学入門(法律学講座双書)』弘文堂(1982年3月)……法学部一年生向けに書かれた法律学の入門書。著者は2010年に逝去。団藤・基礎と違って、こちらは正真正銘の入門書である。ともすれば抽象的になりがちな議論も、著者一流の文章によって読者を飽きさせない。法科大学院制度や裁判員制度といった一連の司法制度改革を“現認”している我々の視点で読んでみると、興味深い記述も多い。著者も初学者の頃は法学が退屈であり砂を噛むような思いだった、などといったことが述べられており、初学者の慰めと励みにもなる一冊である。全10講。A5判、320頁。

  • 星野英一『法学入門』有斐閣(2010年11月)……著者は2012年に逝去。よくある基本六法の初歩的な知識を敷衍したものでなく、法解釈の基本的な視座を学ばせようとする本。詳しくは「書斎の窓」2011年4月号における大村敦志による書評を参照。全8章。A5判、234頁。

  • 伊藤正己・加藤一郎編『現代法学入門(有斐閣双書)』有斐閣(2006年3月・第4版)……法の本質・適用・体系・発展等について平易に叙述した法学入門書。なお、伊藤は2010年に、加藤は2008年に逝去。序章+全4章。四六判、250頁。

  • 道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に(プレップ・シリーズ)』弘文堂(2017年11月・第2版)……東大法科大学院の未修者コースの学生のために書かれた「法学入門」。全7章。四六判、148頁。

  • 道垣内正人『自分で考えるちょっと違った法学入門』有斐閣(2019年3月・第4版)……電子書籍版あり。全10問。四六判、192頁。

  • 佐藤幸治・鈴木茂嗣・田中成明・前田達明『法律学入門』有斐閣(2008年4月・第3版補訂版)……全4章。A5判、220頁。

  • 田中成明『法学入門』有斐閣(☆2023年3月・第3版)……電子書籍版あり。全15章。A5判、270頁。

  • 松本恒雄・三枝令子・橋本正博・青木人志編『日本法への招待』有斐閣(2014年3月・第3版)……ルビ付・法学入門書。A5判、460頁。

  • 青木人志『グラフィック法学入門(グラフィック[法学] 1)』新世社(2012年8月)……全5章。A5判、208頁。

  • 南野森編『ブリッジブック法学入門(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2013年4月・第2版)……全13章。四六判、260頁。

  • 南野森編『法学の世界(新・総合特集シリーズ3 別冊法学セミナー)』日本評論社(2019年3月・新版)……全23章。A5判、304頁。

  • 笹倉秀夫『法学講義』東京大学出版会(2014年1月)……電子書籍版あり。全14講。A5判、352頁。

  • 早川吉尚『法学入門(有斐閣ストゥディア)』有斐閣(2016年3月)……全10章。A5判、192頁。

  • 副田隆重・浜村彰・棚村政行・武田万里子『ライフステージと法(有斐閣アルマInterest)』有斐閣(2020年4月・第8版)……全12Stage。四六判、328頁。

  • 池田真朗・犬伏由子・野川忍・大塚英明・長谷部由起子『法の世界へ(有斐閣アルマInterest)』有斐閣(☆2023年3月・第9版)……ものを買う、部屋を借りる、就職する、結婚する、事故に遭う等、生活の一場面から「法の世界」を展開。最新の判例や立法の動向が織り込まれるとともに、全体が見直された。 全7章。四六判、314頁。

  • 池田真朗編『プレステップ法学(プレステップシリーズ 2)』弘文堂(☆2023年3月・第5版)……第4版において、会社法を新設、憲法(統治・人権)を大幅リニューアル。民法は2020年改正に対応、刑法はストーカー被害を取り上げ、国際法ではSDGsに触れるなど、社会のニーズに合わせて大幅にアップデート。全14章。2色刷。B5判、176頁。

  • 松井茂記・松宮孝明・曽野裕夫『はじめての法律学——HとJの物語(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2020年3月・第6版)……憲法・民法・刑法を中心に法律の世界を解説。第6版において、平成29年の債権法改正や平成30年の成人年齢改正といった重要改正が織り込まれ、法曹をとりまく現状にも言及するなど、近年の動きに対応。全7章。四六判、286頁。

  • 野田進・松井茂記編『新・シネマで法学(有斐閣ブックス)』有斐閣(2014年9月)……映画の中の何気ない法学的要素を解説したテキスト。執筆者(千葉恵美子・君塚正臣・笠木映里・井田良)。全6Act、17FILM。A5判、300頁。

  • 西村健一郎・西井正弘・初宿正典執筆代表『判例法学(有斐閣ブックス)』有斐閣(2012年6月・第5版)……序章(紛争解決と法)+全7章+終章(現代社会の課題と法)。A5判、342頁。

  • 山田晟『法學』東京大学出版会(1992年12月・新版)……東大法学部における法学概論の講義をまとめたもの。やや古典と化しているが、今でも読まれ続けている名著。全15章。A5判、197頁。他に、『わかりやすい法学入門』有信堂高文社(1996年、四六判、230頁)がある。なお、著者は、2003年10月に逝去された。

  • 愛知県弁護士会法科大学院委員会編『入門 法科大学院——実務法曹・学修ガイド』弘文堂(2012年4月)……法科大学院生のための入門書。ロースクールで教鞭をとってきた実務家が実務法曹の視点から、既修者、未修者それぞれへのアドバイス等が記載された学修ガイド。全7章。A5判、480頁。

  • 木村草太『キヨミズ准教授の法学入門(星海社新書)』星海社(2012年11月)……新書判、291頁。

  • 山田卓生『法学入門─社会生活と法(信山社双書)』信山社(2013年3月)……著者は2013年に逝去。全20章。B6判、232頁。

  • 三枝有・鈴木晃著『ローディバイス法学入門』法律文化社(2018年3月・第2版)……憲法・民法・刑法の三法に重点がおかれている入門書。第2版において、初版刊行(2013年4月)以降の法と社会の変動に対応。全4部、全13章。A5判、240頁。

  • 高橋明弘『法学への招待 社会生活と法』法律文化社(2020年2月・第2版)……法解釈や実定法の基礎を概説する。第2版において、大幅に改正された民法や商法など最新の動向に対応。全2部、全16章。A5判、282頁。

  • 大林啓吾・岡田順太・白水 隆編著『大学生のための 法学トレーニング』三省堂(2014年3月)……法学を題材に、大学の授業に必要不可欠な基礎技法を学ぶことを目的とするもの。全3Section、全15章。A5判、88頁(テキスト)+A4判、32頁(トレーニングシート)。

  • 木俣由美『ゼロからはじめる法学入門』法律文化社(2019年3月・第2版)……全15講。A5判、232頁。

  • 吉永一行編『法学部入門——はじめて法律を学ぶ人のための道案内』法律文化社(2020年11月・第3版)……全11章。A5判、194頁。

  • 高橋雅夫編『法学(Next教科書シリーズ)』弘文堂(2020年3月・第3版)……第3版において、債権法、相続法などの重要な法改正に対応。全16章。A5判、306頁。

  • 吉田利宏『法学のお作法』法律文化社(2015年9月)……全15章。A5判、192頁。他に、『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』ダイヤモンド社(2016年5月・改訂第3版、A5判、328頁)、『同 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方 』ダイヤモンド社(2014年9月、A5判、304頁)等がある。

  • 阿部泰隆『ひと味違う法学入門——法的思想への誘い(信山社ブックス 12)』信山社(2016年4月)……法律問題にどうして気がつくか、気がついたらどのように思考したら良いか一緒に考える本。全7章。A5変型判、240頁。

  • 木庭顕『法学再入門 秘密の扉——民事法篇』有斐閣(2016年5月)……法学教室2013年4月号~2015年3月号までの連載を単行本化したもの。全12話。A5判、410頁。

  • 富永晃一・丸橋昌太郎・大江裕幸・島村暁代『ケースで学ぶ実践への法学入門——考え方を身につける』中央経済社(2016年4月)……全12章。A5判、202頁。

  • 信州大学経法学部編『新・大学生が出会う法律問題——アルバイトから犯罪・事故まで役立つ基礎知識』創成社(2019年5月・改訂版)……全15章。四六判、224頁。

  • 中央大学法学部編『高校生からの法学入門』中央大学出版部(2016年8月)……序章+全10章+終章。四六判、218頁。

  • 永井和之・森光編『法学入門』中央経済社(☆2023年3月・第4版)……第3版において、条文の解釈について1章(第5章:実践の学としての法解釈学)が新設された。序章(法学という学問)+全5章。A5判、244頁。

  • 原田大樹『現代実定法入門——人と法と社会をつなぐ』弘文堂(☆2023年3月・第3版)……全15章。A5判、328頁。

  • 五十嵐清『法学入門』日本評論社(2017年10月・第4版 新装版)……北海道大学名誉教授。2015年逝去。『法学入門』悠々社(2015年3月・第4版)の新装版。法の意義・法源・法の解釈・法の歴史など比較法的観点から基本問題を網羅した法学基礎理論の名著。全4章。B6判、292頁。他に、『ヨーロッパ私法への道——現代大陸法への歴史的入門』悠々社(2016年7月、A5判、276頁)等がある。

  • 末弘厳太郎『法学入門』日本評論社(2018年2月・新装版)……川名兼四郎門下。全6話。四六判、200頁。他に、『法学入門(末弘著作集1)』日本評論社(2016年9月・復刻版、四六判、232頁)等がある。

  • 緒方桂子・豊島明子・長谷河亜希子編『日本の法』日本評論社(2020年3月・第2版)……大学1年生、他学部生、専門学校生などが対象の教養科目「法学入門」のテキスト。全16章。A5判、256頁。

  • 柳原正治『法学入門』放送大学教育振興会(2018年3月)……放送大学の教材。A5判、224頁。

  • 横田明美『カフェパウゼで法学を——対話で見つける〈学び方〉』弘文堂(2018年7月)……全5部。四六判、310頁。

  • 大林啓吾・手塚崇聡編『ケースで学ぶ法学ナビ(ファーストステップ教養講座)』みらい(2018年9月)……大学等で一般教養として初めて法を学ぶ学生のためのテキスト。全5編、全15章。B5判、208頁。

  • 品川皓亮『法学部、ロースクール、司法研修所で学ぶ法律知識——主要10法と法的思考のエッセンス』ダイヤモンド社(2021年12月・第2版)……法律基本7科目以外に、労働法、倒産法、知的財産法等を扱う。全18章。A5判、528頁。

  • 長沼建一郎『大学生のための法学——キャンパスライフで学ぶ法律入門』法律文化社(2018年12月)……法学部以外で初めて法学を学ぶ人を対象にした入門テキスト。全10講。A5判、232頁。

  • 小野秀誠『法律学習入門——プレゼンテーション対応型』信山社出版(2019年1月)……「本書は、初心者を対象として、判例を素材に民法学習の基礎、とくに方法を読み解くものです。」(はしがきより)。全18講。四六変型判、188頁。

  • 横田明美・小谷昌子・堀田周吾『法学学習Q&A』有斐閣(2019年3月)……全3Part(法学学習Q&A・法学学習の「推し本」・法学学習特別ゼミ)。四六判、150頁。

  • 遠藤研一郎 『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる——13歳からの法学入門』大和書房(2019年6月)……A5判、208頁。

  • 山下純司・深町晋也・高橋信行『学生生活の法学入門』弘文堂(2019年12月)……大学生が遭遇しうる様々なトラブルを、民法・刑法・行政法それぞれのアプローチで解説。A5判、232頁。

  • 大橋洋一『法学テキストの読み方』有斐閣(2020年4月)……法律学の学びをガイドしたもの。全4部。30のQ&A。四六判、118頁。

  • 太田勝造編『AI時代の法学入門 学際的アプローチ』弘文堂(2020年7月)……21世紀の法学入門の創造のために、法学、法社会学、AI研究、脳科学の研究者が、議論を重ねて執筆した「新しい法学入門」。執筆者(笠原毅彦・佐藤健・西貝吉晃・新田克己・福澤一吉)。序章(はじめに―学際分野としての法学)+全9章。A5判、292頁。

  • 青木人志『法律の学び方——シッシー&ワッシーと開く法学の扉』有斐閣(2020年11月)……四六判、150頁。

  • 宍戸常寿・石川博康編著『法学入門——いま法を学ぶすべての人へ』有斐閣(2021年4月)……著者陣からのメッセージはこちら。四六判、272頁。

  • 長谷部恭男『法律学の始発駅』有斐閣(2021年7月)……四六判、208頁。

  • 東京大学法学部「現代と法」委員会編『まだ、法学を知らない君へ——未来をひらく13講』有斐閣(2022年7月)……東京大学駒場キャンパスにおいて学部1・2年生向けに開講されているオムニバス講義「現代と法」を書籍化したもの。四六判、248頁。

  • ☆白石忠志『法律文章読本』弘文堂(2024年4月)……四六判、232頁。

  • ☆堀口悟郎・斎藤一久編著『図録 法学入門』弘文堂(2024年1月)……B5判、146頁。

【分野横断的な参考書】

  • 団藤重光『法学の基礎』有斐閣(2007年5月・第2版)……重鎮による基礎法学の概説書。著者は2012年に逝去。タイトルには「基礎」と書いてあるが、内容はかなり高度であり、「入門書ではなくて出門書である」などと言われる。主体性理論をはじめとする著者の独自色がおおいに発揮されており、読み返すたびに新しい感動に出会える。受験勉強の息抜きに。A5判、416頁。

  • 星野英一・田中成明編『法哲学と実定法学の対話(法学教室全書)』有斐閣(1989年11月)……A5判、418頁。

  • 平井宜雄『法政策学』有斐閣

  • 木庭顕『ローマ法案内』勁草書房(2017年10月・新版)……全5章。A5判、232頁。

  • 木庭顕『現代日本法へのカタバシス』羽鳥書店(2011年10月)……ローマ法研究者による現代法(法学・実務・法学教育も含む)に対する洞察の書。伝統的な法学者の文章とはかけ離れており、難解な箇所もある。『法学再入門 秘密の扉——民事法篇』、『ローマ法案内』、本書の順に読み進めるのがよい。A5判、320頁。

  • 佐伯仁志・道垣内弘人『刑法と民法の対話』有斐閣(2001年5月)……A5判、380頁。

  • 大塚直・後藤巻則・山野目章夫編著『要件事実論と民法学との対話』商事法務(2005年9月)……A5判、488頁。

  • 小林秀之・安冨潔『クロスオーバー民事訴訟法・刑事訴訟法』法学書院(2010年1月・第3版)……A5判、336頁。

  • 潮見佳男・片木晴彦編『民・商法の溝をよむ(新・総合特集シリーズ(別冊法学セミナー))』日本評論社(2013年9月)……A5判、240頁。

  • 飯田高『法と社会科学をつなぐ——個人・社会・ルールをつなぐものとは』有斐閣(2016年2月)……法学教室の連載「法の世界へのバイパスルート」を加筆し単行本化したもの。単行本化にあたって、3節分(⑱:公平性と社会的選好・⑳:人間の心の進化・㉓:感情)を追加し、全6章構成、全27節。縦書き。四六判、316頁。

  • シーラ・ジャサノフ著、渡辺千原・吉良貴之監訳『法廷に立つ科学ー「法と科学」入門』勁草書房(2015年7月)……「法と科学技術」をテーマとした研究書。A5判、302頁。

  • 中村治朗『裁判の客観性をめぐって』有斐閣(1970年11月、OD版:2001年10月)……出版当時、裁判所の「青法協対応に際して理論的支えになったといわれている」(泉徳治ほか『一歩前へ出る司法』50頁参照)著作。四六判、278頁。

  • 宍戸常寿・曽我部真裕・山本龍彦編著『憲法学のゆくえ 諸法との対話で切り拓く新たな地平』日本評論社(2016年9月)……A5判、552頁。

  • 宇賀克也・長谷部恭男編『情報法』有斐閣(2012年9月)……情報社会の道しるべ。全14章。A5判、290頁。

  • 松井茂記・鈴木秀美・山口いつ子編『インターネット法』有斐閣(2015年12月)……全13CHAPTER。A5判、388頁。

  • 曽我部真裕・林秀弥・栗田昌裕『情報法概説』弘文堂(2019年5月・第2版)……「情報法」の基本書。全5編、全11章。A5判、480頁。

  • 内田貴・門口正人編集代表『講座 現代の契約法』青林書院(各論1:2019年6月、各論2:2019年4月、各論3:2019年6月)……「契約法における理論と実務の架橋」となる講座。各論1-3において、各論58項目を扱う。A5判、468頁・448頁・432頁。

  • 小山剛・新井誠・横大道聡編 『日常のなかの〈自由と安全〉 生活安全をめぐる法・政策・実務』弘文堂(2020年7月)……〈自由〉と〈安全〉はトレードオフか——身近な問題から考える29篇。全10章。A5判、454頁。

  • 柴田光蔵『タテマエ・ホンネ論で法を読む』現代人文社(2017年7月)……A5判、223頁。

  • 一ノ瀬正樹『死の所有』東京大学出版会 ......死刑問題に関する独自説、および動物の権利など

  • 加藤尚武『脳死・クローン・遺伝子治療 』PHP新書 ......生命倫理の基本

  • 山本敬三『憲法・民法関係論と公序良俗論』信山社

〔司法制度〕

  • 市川正人・酒巻匡・山本和彦『現代の裁判(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2017年3月・第7版〔☆2022年3月下旬予定・第8版〕)……法が実現される場、裁判。その全体像を正確かつコンパクトに描いたテキスト。全5章。四六判、340頁。

  • 木佐茂男・宮澤節生・佐藤鉄男・川嶋四郎・水谷規男・上石圭一『テキストブック現代司法』日本評論社(2015年3月・第6版)……序章+全6章+終章。A5判、360頁。

  • 小島武司編『ブリッジブック裁判法(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2010年5月・第2版)……司法制度改革の全体像を多面的に解説。全19講。四六判、328頁。

  • 宮澤節生・武蔵勝宏・上石圭一・菅野昌史・大塚浩・平山真理『ブリッジブック法システム入門——法社会学的アプローチ(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2018年6月・第4版)……法の現実の世界での役割・影響を学ぶ入門書。全5PART、全17UNIT。四六変型判、392頁。

  • 酒巻匡・山本和彦『裁判の法と手続』放送大学教育振興会(2008年3月・改訂版)……A5判、252頁。

  • 川島清嘉・川島志保『市民生活と裁判』放送大学教育振興会(2020年6月・改訂版)……放送大学の教材。A5判、276頁。

  • 町村泰貴『現代訴訟法-液状化する司法-』放送大学教育振興会(2017年3月)……放送大学の教材。A5判、288頁。

  • 最高裁判所事務総局編『裁判所データブック』法曹会(2019年9月・2019)……A4判、129頁。(参考)

  • 日本裁判官ネットワーク 『裁判官が答える 裁判のギモン(岩波ブックレット)』岩波書店(2019年4月)……現役裁判官とOBにより、裁判の基本的しくみ、裁判用語の謎、漠然とした疑問、当事者になった場合の考え方、裁判官の日常などをQ&A形式でまとめられたもの。全28のQ&A。A5判、88頁。

【六法内の個別分野】


〔憲法〕

  • 毛利透『表現の自由』岩波書店
  • 毛利透『統治構造の憲法論』岩波書店


〔民法〕

  • 加藤雅信『「所有権」の誕生』三省堂
  • 大村敦志『「民法0・1・2・3条」〈私〉が生きるルール』みすず書房
  • 道垣内弘人『所有権について考える』信山社

〔刑法〕

  • 大野真義『罪刑法定主義』世界思想社
  • 高橋則夫『刑の重さは何で決まるのか』ちくまプリマー新書
  • 芝原邦爾『刑法の社会的機能』有斐閣 ……山口青本と山口刑法総論の両方で言及されている。
  • 平場安治『刑罰の思想』新有堂 ......更生事業などの資料が掲載されている。

【法哲学・法思想】

〔法哲学〕

  • 瀧川裕英・宇佐美誠・大屋雄裕『法哲学』有斐閣(2014年12月)……東大・名大系教授による法哲学の最新のスタンダードな教科書。本文は二部構成となっており、第一部では正義論が、第二部では法概念論がそれぞれ論じられている(各6章+Epilogue、全13章)。本書の特徴は、各章の冒頭にCaseが提示されており、また適宜図表を用いて説明しているため、従来の類書と比べて読みやすく理解しやすいことである。本文は383頁とやや少なく、1頁あたりの文字数もそれほど多くないことから、概説書や入門書としての使用も可能であると思われる。A5判、416頁。

  • 井上達夫編者『現代法哲学講義』信山社(2018年4月・第2版)……「なぜ法哲学を学ばなくてはならないのか」ではなく「なぜ法哲学を学ばないのか」が問われるべきである(初版(2009年4月)はしがき)。具体的ケースを題材にしているので、法哲学の本としては珍しく読みやすいと思われる。14テーマを設定。A5変型判、408頁。

  • 田中成明『現代法理学』有斐閣(2011年11月)……A5判、606頁。

  • 亀本洋『法哲学(法学叢書)』成文堂(2011年6月)……A5判、642頁。(評価待ち。)

  • 青井秀夫『法理学概説』有斐閣(2007年3月)……A5判、642頁。

  • 碧海純一『新版 法哲学概論(法律学講座双書)』弘文堂(2000年12月・全訂第二版補正版)……オンデマンド版(2014年12月)として入手可能。A5判、404頁。

  • 加藤新平『法哲学概論(法律学全集)』有斐閣(1976年2月)……オンデマンド版として入手可能。A5判、583頁。

  • 小林直樹『法理学 上巻』岩波書店(1960年2月)……著者は尾高朝雄門下。文体は柔らかく読みやすいが、同門の碧海によりほぼ同時期に刊行された上記『法哲学概論(初版)』と比べると、学界への影響は大きくなかったようだ。なお、本書の刊行直後に著者が憲法学に転向したため、下巻は未刊行である。A5判、284頁。

  • 平野仁彦・亀本洋・服部高宏『法哲学(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(2002年4月)……四六判、334頁。

  • 井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2』毎日新聞出版(2015年6月、2016年3月)……四六判、200頁・168頁。

  • 井上達夫『自由の秩序 リベラリズムの法哲学講義(岩波現代文庫)』岩波書店(2017年3月)……A6判、208頁。

  • 森村進『法哲学講義(筑摩選書)』筑摩書房(2015年2月)……四六判、336頁。

  • 笹倉秀夫『法哲学講義』東京大学出版会(2002年9月)……A5判、496頁。

  • H.L.A.ハート著、長谷部恭男訳『法の概念(ちくま学芸文庫)』筑摩書房(2014年12月・第3版)……法哲学の古典的名著の最新版を邦訳したもの。文庫判、560頁。

  • 瀧川裕英編『問いかける法哲学』法律文化社(2016年9月)……A5判、288頁。

  • 安藤馨・大屋雄裕『法哲学と法哲学の対話』有斐閣(2017年4月)……四六判、366頁。

  • 長尾龍一『法哲学入門(講談社学術文庫)』講談社(2006年12月)……1982年に日本評論社から刊行された同名の書を文庫化したもの。A6判、288頁。

  • 長谷川晃・角田猛之編者『ブリッジブック法哲学(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2014年3月・第2版)……この第2版では、2014年に至る過去10年間での生命倫理領域の大きな進展をフォロー。さらに、グローバル・ジャスティス論といった法哲学の最新の議論動向を織り込む。四六判、312頁。

  • 那須耕介・平井亮輔編『レクチャー法哲学』法律文化社(2020年10月)……A5判、300頁。

  • ☆アンドレイ・マーモー著、森村進監訳・伊藤克彦訳者代表『現代法哲学入門』勁草書房(2023年7月)……四六判、256頁。

〔法思想史〕

  • 長谷部恭男『法とは何か 法思想史入門(河出ブックス)』河出書房新社(2015年8月・増補新版)……B6判、256頁。

  • 田中成明・竹下賢・深田三徳・亀本洋・平野仁彦『法思想史(Sシリーズ)』有斐閣(1997年5月・第2版)……四六判、306頁。

  • 笹倉秀夫『法思想史講義上 古典古代から宗教改革期まで』、『同・下 絶対王政期から現代まで』東京大学出版会(2007年10月、2007年11月)……A5判、336頁・400頁。

  • 三島淑臣『法思想史(現代法律学講座)』青林書院(1993年2月・新版)……A5判、384頁。

  • 長尾龍一『日本憲法思想史(講談社学術文庫)』講談社(1996年11月)……A6判、286頁。

  • 大野達司・森元拓・吉永圭『近代法思想史入門——日本と西洋の交わりから読む』法律文化社(2016年5月)……A5判、304頁。

  • 中山竜一・浅野有紀・松島裕一・近藤圭介『法思想史(有斐閣アルマAdvanced)』 有斐閣(2019年12月)……四六判、346頁。

  • 西村清貴『法思想史入門』成文堂(2020年9月)……A5判、196頁。

〔法哲学・法思想〕

  • 深田三徳・濱真一郎編著『よくわかる法哲学・法思想(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)』ミネルヴァ書房(2015年6月・第2版)……B5判、224頁。

  • 竹下賢・角田猛之・市原靖久・桜井徹編著 『はじめて学ぶ法哲学・法思想——古典で読み解く21のトピック』ミネルヴァ書房(2010月4月)……A5判、320頁。

〔個別法思想〕

  • ハンス・ケルゼン著、長尾龍一訳『純粋法学』岩波書店(2014年3月・第2版)……著者のアメリカ移住後の1960年に刊行された第二版の邦訳。改訂に当たり、文量が初版から倍近く増加している。法実証主義の発展的立場から、法解釈の世界から非法学的な解釈手法を排斥。A5判、402頁。なお、初版(原・1934年)の訳は横田喜三郎によるもので、名訳と評される。こちらも岩波書店(1935年4月)からの刊行である。四六版、240頁(刊行当時)。

〔法解釈学・法論理学〕

  • 山下純司・島田聡一郎・宍戸常寿『法解釈入門——「法的」に考えるための第一歩』有斐閣(2020年12月・第2版)……全3部、全12章。A5判、244頁。

  • 笹倉秀夫『法解釈講義』東京大学出版会(2009年11月)……全6章。A5判、344頁。

  • 平井宜雄『法律学基礎論覚書』『続・法律学基礎論覚書』有斐閣(1989年10月,1991年3月、OD版:2001年3月)……利益考量論を批判する法解釈論についての著書であるが、内容は法学教育論、「良い」法律論まで及ぶ。上記2冊の論文は『法律学基礎論の研究(平井宜雄著作集1)』有斐閣(2010年12月)に収録されている。B5判、71頁・68頁。

  • 広中俊雄『民法解釈方法に関する十二講』有斐閣(1997年4月)……民法学の大家による民法解釈方法論。絶版。なお本書の内容は『方法に関する諸問題 (広中俊雄著作集10)』信山社(2021年12月、A5判、696頁)にも収録されている。A5判、190頁。

  • ヘルムート・コーイング著、松尾弘訳『法解釈学入門』慶應義塾大学出版会(2016年9月)……Helmut Coing, "Juristische Methodenlehre"の全訳。 四六判、134頁。

  • 小室百合『法律の条文解釈入門 ―六法を引こう!―』信山社(2018年2月・新版)……四六変型判、268頁。

  • アレクサンダー・アイヒェレ、ヤーコブ・マイヤー、ヨアヒム・レンツィコフスキー、セバスティアン・ジンメルト著、小島秀夫訳『法学における論理学の使用法』法律文化社(2021年12月)……法学の立場から「論理学とは何か」を、記号や式を極力用いず、「アヒル」を素材に解説した著作。原著: Alexander Aichele/Jakob Meier/Joachim Renzikowski/Sebastian Simmert, Einführung in die Logik und ihren Gebrauch: ein kleines Kompendium (nicht nur) für Juristen (2015) A5判、126頁。

  • ☆アントニン・スカリア著、高畑英一郎訳『法解釈の問題』勁草書房(2023年1月)……元米国連邦最高裁判事アントニン・スカリアによる法解釈における原意主義を主張する論文と、これに対する歴史学者、憲法学者、比較法学者、法哲学者によるコメント(反論)、スカリアによる応答(再反論)等からなる。Antonin Scalia, "A Matter of Interpretation: Federal Courts and the Law"(2018)の全訳。A5判、192頁。

【法と心理学】

  • 菊野春雄『嘘をつく記憶——目撃・自白・証言のメカニズム(講談社選書メチエ)』講談社(2000年1月)……四六判、256頁。

  • 浜田寿美男『自白の心理学』岩波新書(2001年3月)、『<うそ>を見抜く心理学』NHKブックス(2002年3月)、『取調室の心理学』平凡社新書(2004年5月)、『虚偽自白を読み解く』岩波新書(2018年8月)……冤罪事件に積極的に関わっている心理学者による著作。供述調書の変遷等から供述の信用性を判断する供述分析を提唱。『自白の研究——取調べる者と取調べられる者の心的構図』北大路書房(2005年7月・新版、A5判、766頁)は大著。

  • 高木光太郎『証言の心理学─記憶を信じる、記憶を疑う』中公新書(2006年5月)……自白の信用性判断につき浜田の供述分析と異なるアプローチを提唱。新書判、202頁。

  • エリザベス・F・ロフタス著、西本武彦訳『目撃者の証言』誠信書房(1987年9月)……目撃者証言の信憑性の乏しさについての心理学者による古典的文献。キャサリン・ケッチャムとの共著『目撃証言』岩波書店(2000年3月、四六判、384頁)は一般向けなので読みやすい。A5判、282頁。

  • ギスリー・グッドジョンソン著、庭山英雄・渡部保夫・浜田寿美男・村岡啓一・高野隆訳『取調べ・自白・証言の心理学』酒井書店(1994年9月)……A5判、482頁。

  • 渡部保夫監修『目撃証言の研究——法と心理学の架け橋をもとめて』北大路書房(2001年3月)……A5判、590頁。

  • 厳島行雄・仲真紀子・原聡『目撃証言の心理学』北大路書房(2003年8月)……A5判、180頁。

  • 法と心理学会・目撃ガイドライン作成委員会編『目撃供述・識別手続に関するガイドライン』現代人文社(2005年10月)……A5判、280頁。

  • ブライアン・L・カトラー著、浅井千絵・菅原郁夫訳『目撃証人への反対尋問─証言心理学からのアプローチ』北大路書房(2007年8月)……A5判、143頁。

  • サトウタツヤ・若林宏輔・指宿信・松本克美・廣井亮一『法と心理学への招待』有斐閣(2020年1月)……心理学者と法学者が解説する法心理学の入門書。序章(法学と心理学──法学のスタンスと心理学のスタンス)+全4部、全12章。四六判、274頁。

  • ☆マイケル・J・サックス、バーバラ・A・スペルマン著、高野隆・藤田政博・大橋君平・和田恵訳『証拠法の心理学的基礎』日本評論社(2022年2月)……最先端の心理学の知見を用いて、米国証拠法・連邦証拠規則の基礎にある、証拠ルール作成者が暗黙の前提として用いた心理学の有効性を検証する意欲的な著作。付録として心理学用語解説、法律用語解説のほか、抜粋ながら連邦証拠規則の邦訳が付されており資料的価値も高い。Michael J. Saks and Barbara A. Spellman, THE PSYCHOLOGICAL FOUNDATIONS OF EVIDENCE LAW (New York University Press, 2016) の全訳。A5判、360頁。


【法と経済学など】

  • ハウェル・ジャクソンほか著、神田秀樹・草野耕一訳『数理法務概論』有斐閣(2014年3月)……"Analytical Methods for Lawyers 2nd edition"(ハーバード法科大学院の教科書)の全訳。決定分析、ゲーム理論、会計、ファイナンス理論、ミクロ経済学、法の経済分析、統計学などの数理的学問全般にわたる概説書。まずはここから。A5判、548頁。

  • 草野耕一『数理法務のすすめ』有斐閣(2016年9月)……初刷は誤植・訂正が多いので2刷以降を購入すべし。A5判、346頁。

  • 常木淳『法律家をめざす人のための経済学(岩波テキストブックスS)』岩波書店(2015年1月)……ミクロ経済学と法の経済分析(法と経済学)の入門書。京大ローと阪大ローにおける著者の「法と経済学」関連の講義ノートを書籍化したもの。A5判、262頁。

  • スティーブン・シャベル著、田中亘・飯田高訳『法と経済学』日本経済新聞出版社(2010年1月)……A5判、880頁。

  • 藤田友敬「基礎講座・Law & Economics会社法(1)-(12)」法教259-270号(未完)……第1回に示された大目次5の途中で中断?株式会社の基礎事項(有限責任、取締役の責任、債権者保護等)の伝統的説明の問題点や、最近の教科書でのニュアンスの違いなどが見えてくる。

  • 三輪芳朗・神田秀樹・柳川範之編『会社法の経済学』東京大学出版会(1998年11月)……法と経済学の書籍の中でも法解釈学寄りの本。A5判、544頁。

  • 田中亘「敵対的買収に対する防衛策についての覚書(一)(二・完)」民商法雑誌131巻4=5-6号……高水準の議論でありかつわかりやすい。ニッポン放送事件以降の敵対的買収を考える上で必読。『企業買収防衛戦略Ⅱ』(商事法務)にも集録。

  • 柳川隆・高橋裕・大内伸哉編『エコノリーガル・スタディーズのすすめ——社会を見通す法学と経済学の複眼思考』有斐閣(2014年3月)……序章(法学と経済学の複眼思考)+全8章+付録(経済学の基礎知識)。A5判、326頁。

  • マイクル・O・フィンケルスタイン著、太田勝造監訳『法統計学入門——法律家のための確率統計の初歩』木鐸社(2014年8月)……"Basic Concepts of Probability and Statistics in the Law"の全訳。(米国の)具体的判例を素材に統計学について解説。やや難解。A5判、300頁。

  • 統計数理研究所編、石黒真木夫、岡本基、椿広計、宮本道子、弥永真生、柳本武美著『法廷のための統計リテラシー―合理的討論の基盤として―【ISMシリーズ:進化する統計数理3】』近代科学社(2014年8月)……B5変型判、216頁。

  • 太田勝造『裁判における証明論の基礎——事実認定と証明責任のベイズ論的再構成』弘文堂(1982年11月、OD版:2004年11月)……A5判、306頁。


【法社会学】

  • 村山眞維・濱野亮『法社会学(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(2019年3月・第3版)……序論(法社会学とはどのような科目か)+全6章。四六判、246頁。

  • 太田勝造・ダニエル・H・フット・濱野亮・村山眞維編『法社会学の新世代』有斐閣(2009年4月)……全13章。A5判、384頁。

  • 宮澤節生・武蔵勝宏・上石圭一・菅野昌史・大塚浩・平山真理『ブリッジブック法システム入門——法社会学的アプローチ(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2018年6月・第4版)……四六判、392頁。

  • ☆和田仁孝・西田英一・仁木恒夫『新ブリッジブック法社会学——臨床的アプローチ(新ブリッジブックシリーズ)』信山社(2022年3月)……四六判、288頁。

  • ☆和田仁孝『法社会学(新法学ライブラリー27)』新世社(2022年7月)……A5判、360頁。

  • ☆佐藤岩夫・阿部昌樹編著『スタンダード法社会学』北大路書房(2022年4月)……A5判、320頁。


【法制史】

〔日本法制史〕

  • 浅古弘・伊藤孝夫・植田信廣・神保文夫編『日本法制史』青林書院(2010年8月)……A5判、484頁。

  • 川口由彦『日本近代法制史(新法学ライブラリ 29)』新世社(2014年12月・第2版)……A5判、576頁。

  • 新井勉・蕪山嚴・小柳春一郎『ブリッジブック近代日本司法制度史(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2011年5月)……明治以来の司法制度の変遷を辿る。全4編、全14章。四六判、328頁。

  • 出口雄一・神野潔・十川陽一・山本英貴編著『概説 日本法制史』弘文堂(2018年3月)……全4編、全13章。A5判、528頁。

  • 高谷知佳・小石川裕介編著『日本法史から何がみえるか——法と秩序の歴史を学ぶ』有斐閣(2018年3月)……A5判、342頁。

〔西洋法制史〕

  • 勝田有恒・森征一・山内進編著『概説 西洋法制史』ミネルヴァ書房(2004年10月)……A5判、384頁。

〔中国法制史〕

  • 寺田浩明『中国法制史』東京大学出版会(2018年1月)……A5判、376頁


【英米法】

  • 樋口範雄『はじめてのアメリカ法』有斐閣(2013年11月・補訂版)……四六判、304頁。

  • 樋口範雄『アメリカ憲法(アメリカ法ベーシックス10)』弘文堂(☆2021年5月・第2版)……A5判、664頁。

  • 田中英夫『英米法総論上』『同・下』東京大学出版会(1980年3月、1980年12月)……A5判、384頁・386頁。

  • 田中英夫編集代表『BASIC英米法辞典』東京大学出版会(1993年9月)……菊判、328頁。

  • 田中英夫編集代表『英米法辞典』東京大学出版会(1991年5月)……菊判、1050頁。

  • 小山貞夫編著『英米法律語辞典』研究社(2011年6月)……A5判、1440頁。

  • 樋口範雄・柿嶋美子・浅香吉幹・岩田太編『アメリカ法判例百選』有斐閣(2012年12月)……B5判、272頁。

  • 松井茂記『アメリカ憲法入門(外国法入門双書)』有斐閣(☆2023年3月・第9版)……四六判、486頁。

  • 山本龍彦・大林啓吾編著『違憲審査基準 アメリカ憲法判例の現在』弘文堂(2018年4月)……A5判、336頁。

  • 戒能通弘・竹村和也『イギリス法入門-歴史・社会・法思想から見る-』法律文化社(2018年6月)……A5判、194頁。

  • 岩田太・会沢恒・高橋脩一・板持研吾『基礎から学べるアメリカ法』弘文堂(2020年4月)……A5判、300頁。

  • 丸山英二『入門アメリカ法』弘文堂(2020年3月・第4版)……A5判、232頁。

  • 丸田隆『現代アメリカ法入門——アメリカ法の考え方』日本評論社(2016年5月)……A5判、280頁。


【リーガルリサーチ・ライティング・研究手引書・法務関連書】

〔リサーチ〕

  • 中野次雄編『判例とその読み方』有斐閣(2009年3月・3訂版)……内容はタイトル(判例とその読み方)どおり。著者は皆、最高裁調査官経験の元裁判官。判例とはどういうものか、その働き・拘束力など判例の全体像と判例の探し方を詳しく解説した、元最高裁判所調査官による実践的解説書。判例学習の前に必ず読んでおきたい1冊。 「より正確にいえば、裁判官は「最高裁判所のするであろう判断」に拘束されるのであって、判例はこれを予測するための―重要な―資料として意味をもつのであり、判例が直接裁判官を拘束するのではないことが明らかになる。」。(22-23頁)。なお、編者は、1999年に逝去された。四六判、454頁。

  • 弥永真生『法律学習マニュアル——How to study the Law』有斐閣(2016年4月・第4版)……教科書の読み方やインターネットを使った資料収集の方法などを明快に記述した法律学習のための入門書。法律を学ぶうえで必要な基礎的技法をより具体的・実践的に解説。全8章。A5判、288頁。

  • 池田真朗編著、小林明彦・宍戸常寿・辰井聡子・藤井康子・山田文著 『判例学習のAtoZ』有斐閣(2010年10月)……判例の読み方から始め、その機能の学び方、実際の紛争解決のために判例を使いこなす方法まで、具体的な事案に沿って解説したテキスト。判例のリサーチ方法も詳細に解説。序説+全6章。A5判、232頁。

  • 井口茂著、吉田利宏補訂『判例を学ぶ~判例学習入門~』法学書院(2010年3月・新版)……ロングセラー『判例を学ぶ』のリニューアル版。全3章。四六判、224頁。

  • 青木人志『判例の読み方——シッシー&ワッシーと学ぶ』有斐閣(2017年4月)……判例学習の入口までの道案内。四六判、142頁。

  • 指宿信・齊藤正彰監修、いしかわまりこ・藤井康子・村井のり子『リーガル・リサーチ』日本評論社(2016年3月・第5版)……法令・判例・文献検索方法につき解説した著書。ロースクールで買わされることが多い。第3版(2008年3月)になって表紙がややスタイリッシュになったが、自発的に読むことは殆どないだろう。第4版(2012年4月)において、有料・無料のリーガル・データベース、電子媒体などの最新のデジタル情報を徹底フォロー。デジタル情報の多様化に伴うリサーチ方法を加え、マニュアル本の内容を充実。A5判、468頁。

  • 田高寛貴・原田昌和・秋山靖浩『リーガル・リサーチ&リポート——法学部の学び方』有斐閣(2019年12月・第2版)……レポートの書き方やテーマの探し方、ゼミでの報告やディスカッションのポイント、法情報の調べ方や分析・引用の方法など、法律学習を進めるための基礎的な知識を具体例を交えながら解説。全9章。A5判、246頁。

  • 花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル——ステップ式リサーチ戦略のすすめ(有斐閣アルマAdvanced)』有斐閣(2014年10月・新版)……ステップ式リサーチに、パソコンでの資料整理方法など情報化時代の作業・留意事項を盛り込んだ。最近問題となることの多い、“コピペ”や引用の仕方の注意などについても言及。四六判、240頁。

  • 福本知行『法令・判例学習のツボとコツ』法律文化社(2016年1月)……法学を学ぶ上で不可欠な法令・判例の読み方や調べ方を解説している。B5判、192頁。

  • ☆髙宮雄介・小林和真呂・鈴木剛志・伊藤伸明編集代表『企業法務のリーガル・リサーチ』有斐閣(2025年3月予定)……A5判、408頁。


〔ライティング〕

  • 田中豊『法律文書作成の基本』日本評論社(2019年8月・第2版)……法律文書作成マニュアル。訴状、答弁書、準備書面、契約書といった法律文書の「書き方」を学ぶための、日本で初の本格的な「リーガル・ライティング」のテキスト。 実践的で法的な解説が多め。第2版は、債権法改正を反映して改訂。全6章。A5判、504頁。

  • 木山泰嗣『新・センスのよい法律文章の書き方』中央経済社(2018年4月)……初版『センスのよい法律文章の書き方』(2012年2月)に、新たに「説得力のある論文を執筆する技術」の章を加えた改訂新版。序章+全7章。2色刷。A5判、240頁。

  • 木山泰嗣『法学ライティング』弘文堂(2015年3月)……法律文章の書き方を実戦で学べるテキスト。全12章。A5判、280頁。

  • 井田良・佐渡島紗織・山野目章夫『法を学ぶ人のための文章作法』有斐閣(2019年12月・第2版)……2色刷。A5判、224頁。

  • 広中俊雄・五十嵐清編『法律論文の考え方・書き方(有斐閣選書)』有斐閣(1983年4月)……絶版。四六判、258頁。

  • 関夕三郎・相原新太郎『司法試験答案作成入門 初学者のための論文答案の書き方』法学書院(2011年4月)……A5判、208頁。

  • 河野哲也『レポート・論文の書き方入門』慶応義塾大学出版会(2018年7月・第4版)……本書は、大学通信教育のレポート添削指導の経験をもとに書かれたもの。全5章。A5判、128頁。

  • 石黒圭『論文・レポートの基本』日本実業出版社(2012年2月)……論文作法書。A5判、224頁。

  • 井下千以子『思考を鍛えるレポート・論文作成法』慶応義塾大学出版会(2019年2月・第3版)……初学者向けレポート・論文作成ガイド。全6章。A5判、176頁。

  • 井下千以子『思考を鍛える大学の学び入門——論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで』慶応義塾大学出版会(2017年4月)……A5判、144頁。

  • E.ヴォロック著、指宿信・岩川直子訳『リーガル・ライティング 法律論文の書き方』日本評論社(2009年3月)……法律論文、レポートの書き方マニュアル。Eugene Volokh "Academic Legal Writing: Law Review Articles, Student Notes, Seminar Papers, and Getting on Law Review"(第2版)の翻訳。A5判、276頁。

  • スティーブン・D・スターク著、小倉京子訳『リーガルライディング-訴訟に勝つ実践的文章術』日本評論社(2010年6月)……法律文書、とくに訴訟における書面の書き方マニュアル。ヴォロックの上掲書よりより実践的。Steven D. Stark "Writing to Win: The Legal Writer"の抄訳(なお、原著は2012年に改訂されている)。A5判、280頁。

  • ☆白石忠志『法律文章読本』弘文堂(2024年4月)……四六判、232頁。

〔研究手引書〕

  • 広中俊雄・五十嵐清編『法律論文の考え方・書き方(有斐閣選書)』有斐閣(1983年4月)……法律論文を書く際に重要な点、具体的な小論文の書き方、執筆者が学生時代初めて論文を書いた際の思い出、という構成。既に鬼籍に入った人が多いが、執筆者は全員その分野の権威である。三ヶ月章執筆部分は必見。四六判、258頁。

  • 大村敦志・道垣内弘人・森田宏樹・山本敬三『民法研究ハンドブック』有斐閣(2000年4月)……東西横綱民法教授による民法研究方法の公式マニュアル。本書のようなマニュアルを出版することについて物議をかもした。A5判、362頁。

  • 近江幸治『学術論文の作法——〔付〕小論文・答案の書き方』成文堂(2021年1月・第3版)……四六判、284頁。

〔法制執務〕

  • 法制執務用語研究会『条文の読み方』有斐閣(☆2021年3月・第2版)……法学教室連載を書籍化。2部構成のうち、第1部(基礎知識編─条文を読む前に)では、法律(条文)の種類、法律の構造、法律の制定過程、法律の調べ方を、第2部(法制執務用語編─条文の読み方)では、条文中の基本用語の基礎を学ぶことができる。四六判、162頁。

  • 林修三『法令用語の常識』『法令作成の常識』『法令解釈の常識』日本評論社(1975年5月、1975年11月、1987年10月)……元内閣法制局長官による3部作。立法担当官必読の基本文献。B6判、216頁・220頁・250頁。

  • 吉田利宏『新 法令用語の常識』日本評論社(2014年10月)……上記林『法令用語の常識』の承継を目指す著書。「基本的な用語」、「区別が難しい用語」、「エキスパート分野の用語」の全3章。四六判、216頁。

  • 吉田利宏『新法令解釈・作成の常識』日本評論社(2017年4月)……上記林『法令解釈の常識』、『法令作成の常識』へのリスペクトのもと、現在の法令等の情報に基づき同書の承継を目指す著書。四六判、268頁。

  • 吉田利宏・いしかわまりこ『法令読解心得帖  法律・政省令の基礎知識とあるき方・しらべ方(法セミ LAW CLASS シリーズ)』日本評論社(2009年10月)……法律の条文はどのようなルールでつくられているのか。学習者が知っておきたい作法、法律・政省令の構造等について記載。 A5判、240頁。

  • ぎょうせい公用文研究会編『最新 公用文用字用語例集 改定常用漢字対応』ぎょうせい(2010年7月)……あ行〜わ行:約1万個の用語を収録。A5判、頁。

  • 川﨑政司編『注釈公用文用字用語辞典』新日本法規出版(2018年4月・第8版)……公用文で通常使われる1万語を超える用字用語を50音順に配列、注釈付。平成26年に公表された文化庁『「異字同訓」の漢字の使い分け例』に対応。第8版において、民法改正等による用語のアップデートや、新用語として主要な法律名が追加された。A5判、710頁。

  • 法制執務研究会編『新訂 ワークブック法制執務』ぎょうせい(2018年1月・第2版)……「法の番人」である内閣法制局のOBが、問答形式で最新の立法技術を詳解したもの。第2版において、「調整規定」や、「前文の改正」、「読替規定」など、最新の立法技術を反映。また、規定例(引用法令)の内容現在を平成29年4月1日とし、解説、問答が全面的に更新された。A5判、960頁。

  • 中島誠『立法学——序論・立法過程論』法律文化社(2014年1月・第3版)……立法過程の全体像を掌握できる体系書。2009年の政権交代や自民党復権などの大きな政治変動を踏まえ、50頁増の大幅補訂を施す。日本政治を考えるための視座を提示するとともに、立法過程の全貌に迫る。A5判、384頁。

  • 大森政輔・鎌田薫編『立法学講義』商事法務(2011年3月・補遺)……わが国の立法動向を学問的な分析の対象とし、立法に資する様々な知識、情報、技術の体系化を図った最初の立法学教科書。立法の実務家と憲法・行政法・民法・商法等の多方面の研究者との長年にわたる共同研究の成果。常用漢字表の改訂に伴う法令用語について補説。全6章。A5判、494頁。

  • 山本庸幸『実務立法技術』『実務立法演習』商事法務(2006年3月、2007年2月)……元内閣法制局長官。A5判、424頁・467頁。

  • 石毛正純『法制執務詳解』ぎょうせい(2020年3月・新版Ⅲ)……法制執務担当者のバイブルとして定着した自治立法実務の参考書。全5章。A5判、684頁。

  • ぎょうせい法制執務研究会『図説 法制執務入門』ぎょうせい(2013年2月・全訂)……「新版 図説法制執務入門」の横書き改訂版。全3編、全15章。A5判、頁。

  • 髙瀬文人編『ひと目でわかる 六法入門』三省堂(2018年4月・第2版)……初版(2013年11月)は、「三省堂編修所編」として出版されていたもの。法学入門としても。四六判、112頁。

〔ローヤリング・面接技法・交渉学・交渉術〕

  • 名古屋ロイヤリング研究会編『実務ロイヤリング講義——弁護士の法律相談・調査・交渉・ADR活用等の基礎的技能(実務法律講義)』民事法研究会(2009年1月・第2版)……A5判、409頁。

  • 田村智幸、札幌弁護士会法科大学院支援委員会編著『実践ローヤリング=クリニック——臨床系教育への指針』法律文化社(2006年10月)……序(授業前の準備など)+全8講。A5判、206頁。

  • 小島武司監修『実践民事弁護の基礎——訴え提起までにすべきこと』LexisNexis〔レクシスネクシスジャパン〕(2008年2月)……序章+全7章。253頁。

  • 菅原郁夫・岡田悦典編、日弁連法律相談センター面接技術研究会『法律相談のための面接技法——相談者とのよりよいコミュニケーションのために』商事法務(2004年1月)……A5判、357頁。

  • 中村芳彦・和田仁孝『リーガル・カウンセリングの技法(リーガル・スキル・ブックス2巻)』法律文化社(2006年3月)……全8章。A5判、198頁。

  • 菅原郁夫・下山晴彦編『実践法律相談─面接技法のエッセンス』東京大学出版会(2007年7月)……全4部、全18章。A5判、264頁。

  • 中村芳彦、和田仁孝、石田京子、岡田裕子、早坂由起子『リーガル・カウンセリングの理論と臨床技法』北大路書房(2022年8月)……A5判、200頁。

  • テビット・バインダー、ポール・バーグマン、ポール・トレンブレー、イーアン・ウェインステイン著、菅原郁夫、荒川歩監訳『カウンセラーとしての弁護士——依頼者中心の面接技法』法律文化社(2023年1月)……A5判、450頁。

  • 日本弁護士連合会法科大学院センターローヤリング研究会編『法的交渉の技法と実践─問題解決の考え方と事件へのアプローチ(法律実務基礎講座)』民事法研究会(2016年8月)……本書の特徴は第2編(事件類型にみる法的交渉の実践)において、事件類型(交通事故、刑事、不動産明渡し、遺産分割交渉、労働事件、M&A)ごとの交渉の実践例が掲載されているところ。全2編、全11章。A5判、258頁。

  • 榎本修『ローヤリングの考え方——法律相談・受任から交渉・ADRまで』名古屋大学出版会(2022年7月)……A5判、340頁。

  • 木葉文子・大門あゆみ・中原阿里・波戸岡光太『弁護士業務の視点が変わる!実践ケースでわかる依頼者との対話42例-コーチングの基本と対応スキル』日本加除出版(2024年11月)……A5判、248頁。

  • 加藤新太郎編、羽田野宣彦・伊藤博『リーガル・コミュニケーション(民事プラクティスシリーズ1)』弘文堂(2002年9月)……A5判、232頁。

  • 京野哲也編著、中川佳男・岡直幸・沖田翼著『こんなときどうする 法律家の依頼者対応』学陽書房(2023年9月)……A5判、200頁。

  • 加藤新太郎編、柏木昇・豊田愛祥・堀龍児・佐藤彰一『リーガル・ネゴシエーション(民事プラクティスシリーズ2)』弘文堂(2004年7月)……A5判、260頁。

  • 太田勝造・野村美明編『交渉ケースブック』商事法務(2005年4月)……法科大学院テキスト。契約交渉、紛争解決交渉など法交渉の学習・実践のための教材。研究者、弁護士、裁判官、外交官、企業実務家など経験豊富な専門家が、交渉の重要な概念を易しく説明するとともに、必読の参考文献を示す。A5判、316頁。

  • 小林秀之編『交渉の作法-法交渉学入門』弘文堂(2012年2月)……執筆者(安達明久・下村正樹・山本慶子・比護正史・河村基予・森山良子)。四六判、392頁。

  • 髙中正彦・川口智也・西田弥代『弁護士の交渉学-事例にみる実践的交渉スキル』ぎょうせい(2023年10月)……A5判、256頁。

  • R・フィッシャー、W・ユーリー著、金山宣夫・浅井和子訳『ハーバード流交渉術』三笠書房(1990年1月)……「交渉術本」の元祖。

  • W・ユーリー著、斎藤精一郎訳『ハーバード流NOと言わせない交渉術』三笠書房(1995年6月)……

  • W・ユーリー著、峯村利哉訳『最強ハーバード流交渉術』徳間書店(2008年3月)……

  • 田村次朗『ハーバード×慶應流 交渉学入門』中央公論新社(2014年1月)……著者は経済法の学者でもある。256頁。

〔和解技術・調停技法〕

  • 草野芳郎『新和解技術論 和解は未来を創る』信山社(2020年10月)……和解技術論(第2版)を改訂(第Ⅰ部「裁判官としての和解技術論」)し、裁判官退官後の考えをまとめた第Ⅱ部「裁判官退官後の和解技術論の発展」を加えたもの。四六変型判、212頁。

  • 草野芳郎『和解技術論 和解の基本原理』信山社(2003年6月・第2版)……元裁判官が和解(期日)の運営から説得技術、和解案まで解説した著書。四六変型判、198頁。

  • レビン小林久子『調停者ハンドブック——調停の理念と技法』信山社(1998年4月)、クリストファー・W・ムーア著、レビン小林久子編訳『調停のプロセス——紛争解決に向けた実践的戦略』日本加除出版(2008年3月)……四六判、208頁・A5判、520頁。

  • キャサリ-ン・M・スキャンロン著 東京地方裁判所ADR実務研究会訳『Mediator's Deskbook——調停者への道』三協法規出版(2003年7月)……本書は、ADR(裁判外紛争解決)の先進国である米国CPR紛争解決研究所の「Mediator's Deskbook」を調停者の手引書として日本語に翻訳したものである。A5判、196頁。

  • 飯田邦男『こころを読む実践家事調停学——当事者の納得にむけての戦略的調停』民事法研究会(2008年2月・改訂増補版)……A5判、366頁。

  • 石川明『訴訟上の和解』信山社(2012年6月)……和解の根本を求めて民訴の基礎理論に迫る。四六判、184頁。

  • 田中豊『和解交渉と条項作成の実務 問題の考え方と実務対応の心構え・技術・留意点』学陽書房(2014年12月)……押さえるべきポイントを60のQ&Aで解説。全7章。A5判、272頁。

  • 和田仁孝監修、安藤信明・田中圭子『調停にかかわる人にも役立つメディエーション入門』弘文堂(2015年6月)……A5判、192頁。

  • 廣田尚久『若手法律家のための和解のコツ』学陽書房(2017年2月)……序章(紛争解決「和解」のすすめ)+全5章。A5判、204頁。

  • 滝澤孝臣・大坪和敏編著『紛争解決のための合意・和解条項作成の弁護士実務 裁判官の視点を加えて』青林書院(2017年7月)……A5判、370頁。

〔法廷技術〕

  • スティーヴン・ルベット著、菅原郁夫・小田敬美・岡田悦典訳『現代アメリカ法廷技術』慈学社(2009年4月)……米国の法廷技術指南書の邦訳。陪審裁判を念頭においた法廷技術であるため、尋問技法のみならずプレゼンテーション技法まで解説が及んでいるのが特徴。日本の裁判員裁判においても参考になるだろう。B5判、524頁。

  • 八幡紕芦史、辻孝司、遠山大輔『入門法廷戦略-戦略的法廷プレゼンテーションの理論と技術』現代人文社(2009年12月)……裁判員裁判におけるプレゼン技法を題材とした(つまり、法律論ではない)、おそらく本邦初の本。著者は弁護士とプレゼンの専門家。A5判、216頁。

  • 高野隆監修、法廷技術研究会制作『DVDで学ぶ裁判員裁判のための法廷技術(基礎編)第1-3巻』現代人文社(2011年2月(廉価版:2016年7月)、2013年1月、2014年2月)……法廷技術をテーマとしたDVD教材。第3巻:異議。

  • D・C・シーマーほか著、今在景子ほか訳『弁護士のための法廷テクノロジー入門』慈学社(2011年4月)……法廷におけるプレゼンテーション技術を題材とした著書。内容はプレゼン用機器の使用法からプレゼン立証に対する異議(アメリカ法)まで及んでいる。わが国ではほぼ未開の分野だけに興味深い。A5判、224頁。

  • C.B.アンダーソン著、石崎千景・荒川歩・菅原郁夫訳『裁判員への説得技法-法廷で人の心を動かす心理学』北大路書房(2014年4月)……A5判、248頁。

  • ブライアン・K・ジョンソン、マーシャ・ハンター著、大森景一、川崎拓也、東向有紀、白井淳平訳『法廷弁護における説得技術 法廷できわだつ弁護士になるために』日本評論社(2023年6月)……A5判、260頁。

〔取調べ技法〕

  • フレッド・E・インボー、ジョン・E・リード、ジョセフ・P・バックリー著、小中信幸・渡部保夫訳『自白─真実への尋問テクニック』ぎょうせい(1990年1月)……被疑者取調べ担当官のための取調べ尋問技法マニュアル。検察官志望者必読。原著:Criminal Interrogation and Confessions(5th edition ただし訳書は3版の翻訳)。本書の取調べ技法の問題点については、後掲『取調べ・自白・証言の心理学』も参照すべし。A5判、390頁。

  • R・ミルン、R・ブル著、原聰編訳『取調べの心理学─事実聴取のための捜査面接法』北大路書房(2003年8月)……A5判、288頁。

  • 山田昌広『録音録画時代の取調べの技術』東京法令出版(2021年9月)……著者は東京地検検事。捜査研究誌連載を単行本化したもの。A5判、288頁。

〔尋問技術〕

  • 加藤新太郎編著『民事尋問技術』ぎょうせい(2016年12月・第4版)……民事尋問技術の定番テキスト。A5判、328頁。

  • 山室惠編著『刑事尋問技術』ぎょうせい(2006年12月・改訂版)……編著者である山室が元裁判官で自ら尋問をした経験がないこともあり、悪い尋問の例はあるものの、具体的な尋問技法については述べられておらず、弁護士からは必ずしも評判が良くない。A5判、320頁。

  • キース・エヴァンス著、高野隆訳『弁護のゴールデンルール』現代人文社(2000年3月)……英米の弁護士資格を有する著者による尋問技法マニュアル。A5判、152頁。原著:Keith Evans, "The Golden Rules of Advocacy" なお、同書には実質的な改訂版("Common Sense Rules of Advocacy for Lawyers")が出ており、「書面における弁護技法」や「ハイテク時代における弁護技術」などの章が追補され、合計100個のルールが掲載されているので、購入するなら後者がおすすめである。

  • フランシス・L・ウェルマン著、林勝郎訳『反対尋問の技術上下』青甲社(1973年2月、1973年6月)、梅田昌志郎訳『反対尋問』旺文社文庫(1979年10月、本書は電子書籍化されている。)……反対尋問実例集。古典。※両方とも原著:Francis L. Wellman "The Art of Cross Examination" (第4版)は同じ。

  • フランシス・ウェルマン著、梅田昌志郎翻訳『反対尋問(ちくま学芸文庫)』筑摩書房(2019年3月)……上記旺文社文庫版を復刊したもの。平野龍一博士による解説(旺文社文庫版の解説)及び高野隆弁護士による解説(ちくま学芸文庫版の解説)を付す。文庫判、736頁。

  • ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ編著『実践!刑事証人尋問技術——事例から学ぶ尋問のダイヤモンドルール(GENJIN刑事弁護シリーズ11)』現代人文社(2009年4月)……季刊刑事弁護への連載の単行本化。実際の刑事裁判を題材に仮想尋問失敗例と実例を対比しており実践的で参考になる。A5判、256頁。

  • ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ編著『実践!刑事証人尋問技術 part2 事例から学ぶ尋問のダイヤモンドルール(GENJIN刑事弁護シリーズ20)』現代人文社(2017年9月)……季刊刑事弁護連載+書き下ろし。A5判、344頁。

  • 大阪刑事実務研究会「証人尋問,被告人質問に関する諸問題」(判例タイムズ1318-1322号、全7回)……関西の刑事裁判官による共同研究。公判前整理手続・裁判員裁判を念頭においた証人尋問・被告人質問についての論点総まとめ。

  • 大阪弁護士会刑事弁護委員会公判弁護実務部会『実践!刑事弁護異議マニュアル』現代人文社(2011年11月)……刑事公判における異議について網羅的に解説したマニュアル本。巻末付録の「尋問における異議申立一覧カード」は役に立つ。B5判、92頁。

  • 大塚武一『30問30答 証人尋問ノート』東京図書出版(2017年7月・3版)……ベテラン弁護士による新人弁護士向けの証人尋問指南書。とはいえ小手先のテクニック集ではなく、尋問を成功させるには丁寧な下準備が必要であるとされている。3版では第4部 証人尋問の事前チェック編、第5部 裁判官の尋問編を追加。B6判、198頁。

  • 京野哲也編著『民事反対尋問のスキル いつ、何を、どう聞くか?』ぎょうせい(2023年5月・第2版)……民事反対尋問に特化した著書。具体的なケースを用いて、【ありがちな例】(失敗例)と【工夫例】(成功例)を併記しているのでとてもわかりやすい。A5判、280頁。

  • 中村真『若手法律家のための民事尋問戦略』学陽書房(2019年10月)……全8章。A5判、256頁。

  • 渡邊春己『反対尋問と事実認定1-尋問の記録と解説』『同2-歴史をめぐる事件の記録と解説』花伝社(2021年12月、2022年2月)……A5判、566頁、336頁。

  • 藤代浩則、野村創、野中英匡、城石惣、田附周平『失敗事例でわかる!民事尋問のゴールデンルール30』学陽書房(2023年5月)……A5判、200頁。

  • 牧田謙太郎・柴﨑 哲夫『弁護士はこう訊く 裁判官はこう聴く 民事尋問教室』学陽書房(2023年8月予定)……A5判、200頁。

〔弁護士のメンタルヘルス〕

  • ☆小林哲平『理学的アプローチでうまくいく!依頼者対応7つの極意~弁護士業務でストレスを溜めこまないために~』第一法規(2025年4月予定)……A5判、288頁。

  • ☆三浦光太郎編著『今からでもすぐできる!弁護士メンタルヘルスケアの心得~メンタルお悩み事例から学ぶ セルフケア実践法~』第一法規(2025年3月)……A5判、346頁。

  • 岡田裕子編著『難しい依頼者と出会った法律家へ-パーソナリティ障害の理解と支援』日本加除出版(2018年2月)……A5判、252頁。

【医事法】

  • 手嶋豊『医事法入門(有斐閣アルマAdvanced)』有斐閣(2022年12月・第6版)……医事法入門書。法学部生にも医学部生にも役立つ。医療事故のみではなく医療倫理にも関連した内容。全12章。四六判、416頁。

  • 米村滋人『医事法講義』日本評論社(☆2023年9月・第2版)……医事法テキスト。著者は医師資格を有する東大法学部教授。全5章。A5判、400頁。

  • 植木哲『医療の法律学』有斐閣(2007年10月・第3版)……全13章。A5判、400頁。

  • 吉田謙一『事例に学ぶ法医学・医事法(有斐閣ブックス)』有斐閣(2010年9月・第3版)……全23章。A5判、428頁。

  • 樋口範雄『医療と法を考える——救急車と正義(法学教室ライブラリィ)』有斐閣(2007年10月)……「法学教室」連載を単行本化したもの。単行本化にあたり、補章「医療の課題と3人の法律家」を追録。序章(「Why=なぜ」で始まる医事法入門)+全11章+補章。A5判、242頁。

  • 樋口範雄『続・医療と法を考える——終末期医療ガイドライン(法学教室ライブラリィ)』有斐閣(2008年11月)……「法学教室」連載を単行本化したもの。単行本化にあたり、第11章「さまざまな課題」と第12章「医療と法──法のあり方再考」を追加。全12章。 A5判、268頁。

  • 甲斐克則・手嶋豊編『医事法判例百選』有斐閣(2014年3月・第2版)……B5判、232頁。

  • 甲斐克則編『ブリッジブック医事法(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2018年4月・第2版)……法律・看護医療系学生への入門書。四六判、312頁。

  • 甲斐克則編集代表、手嶋豊・中村好一・山口斉昭・佐藤雄一郎・磯部哲編集委員『医事法辞典』信山社(2018年11月)……総項目数820からなる我が国初の『医事法辞典』。中型辞典。四六変型判、592頁。

  • 姫嶋瑞穂『医事法学入門』成文堂(2019年1月)……全3章、全16節。A5判、280頁。

  • エリック・ヒルゲンドルフ著、髙橋直哉訳『医事刑法入門——学習と実務(日本比較法研究所研究叢書82)』中央大学出版部(2019年2月)……Eric Hilgendorf, Einführung in das Medizinstrafrechtの全訳。A5判、231頁。

  • 髙橋譲編著『医療訴訟の実務(裁判実務シリーズ5)』商事法務(2019年6月・第2版)……現役裁判官が実務上の重要な論点を解説する「裁判実務シリーズ」の第5弾。第2版において、初版(2013年7月)刊行以降の裁判例がアップデートされたほか、各ガイドライン等の改定にも対応。全30講。A5判、704頁。

  • 前田和彦『医事法講義』信山社(2020年3月・新編第4版)……全13章。A5変型判、416頁。

  • ☆河上正二『消費者法特別講義 医事法』信山社(2022年8月)…脆弱な消費者としての患者の視点から問題を考える医事法という意欲的な試み。A5変型判、240頁。

【社会保障法】

  • 岩村正彦『社会保障法I』弘文堂(2001年6月)……A5判、216頁。

  • 西村健一郎『社会保障法』有斐閣(2003年12月)……全2編、全14章。A5判、574頁。

  • 西村健一郎『社会保障法入門』有斐閣(2017年3月・第3版)……第3版において、旧版(2014年2月・第2版)刊行以降、頻繁に行われた法令改正、新判例に対応し、全面的に改訂された。全14章。四六判、372頁。

  • 菊池馨実『社会保障法』有斐閣(☆2022年6月・第3版)……全2編、全10章。A5判、690頁。

  • 加藤智章・菊池馨実・倉田聡・前田雅子『社会保障法(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(☆2023年4月・第8版)……全8章。四六判、492頁。

  • 椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障——福祉を学ぶ人へ(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2020年3月・第17版)……第17版において、年金生活者支援給付金、健康保険の被扶養者の要件が加筆されたほか、データが全面的に更新された。 序章(社会保障の見取り図)+全8章。四六判、334頁。

  • 岩村正彦・菊池馨実・嵩さやか・笠木映里編著『目で見る社会保障法教材(「目で見る」シリーズ)』有斐閣(2013年12月・第5版)……B5判、186頁。

  • 岩村正彦編『社会保障判例百選』有斐閣(2016年5月・第5版)……合計117件。B5判、244頁。

  • 西村健一郎・岩村正彦・菊池馨実『社会保障法——Cases and Materials』有斐閣(2005年9月)……全8編。B5変型判、590頁。

  • 本澤巳代子・新田秀樹編著『トピック社会保障法』不磨書房/信山社出版(2020年3月・2020第14版)……全11章+補論。A5変型判、324頁。

  • 久塚純一・山田省三編『社会保障法解体新書』法律文化社(2015年5月・第4版)……縦書き。A5判、254頁。

  • 河野正輝・江口隆裕編『レクチャー社会保障法(αブックス)』法律文化社(2020年5月・第3版)……全3編、全13章。A5判、326頁。

  • 菊池馨実編『ブリッジブック社会保障法』信山社出版(☆2021年9月・第3版)……執筆者(菊池馨実・稲森公嘉・高畠淳子・中益陽子)。全13章。2色刷。四六判、396頁。

  • 西村健一郎・水島郁子・稲森公嘉編『よくわかる社会保障法』有斐閣(2019年3月・第2版)……執筆者(倉田賀世・津田小百合・福島豪)。全9章。A5判、340頁。

  • 久塚純一『「考え方」で考える社会保障法』、『「ありよう」で捉える社会保障法——社会保障の法現象』、『「ことば」と社会保障法——規範的独自性を探る』、『社会保障法へのアプローチ——方法としての「ソモソモ」と「深掘り」』成文堂(2015年9月、2016年10月、2018年9月、2020年6月)……四六判、254頁・262頁・256頁・268頁。

  • 伊奈川秀和『〈概観〉社会保障法総論・社会保険法』信山社出版(2020年7月・第2版)……社会保障法のうちの総論と、社会保険法の概説書。『〈概観〉社会福祉法』の姉妹書。2020年の雇用保険法・国民年金法等の改正に対応。全2部、全10章。A5変型判、290頁。

  • 笠木映里・嵩さやか・中野妙子・渡邊絹子『社会保障法』有斐閣(2018年12月)……全2編、全10章。A5判、604頁。

  • 黒田有志弥・柴田洋二郎・島村暁代・橋爪幸代・永野仁美『社会保障法(有斐閣ストゥディア)』有斐閣(2019年7月)……全8章。A5判、222頁。

  • ☆島村暁代『プレップ社会保障法(プレップ・シリーズ)』弘文堂(2021年8月)……四六判、362頁。


【司法エッセイ・回顧録】

  • ロイド・P・ストライカー著、古賀正義訳『弁護の技術』青甲社(1974年9月・改訂版)……弁護技術についての古典かつ名著。「制定法や判例集しか読まないような弁護士には、『学識ある』(learned)という、弁護士に慣例上よくつけられる名誉ある形容詞をつけてもらう資格はない」(4頁)「しかしながら、もし彼がすでに世間から裁きを受けてしまっているというだけの理由で、彼の弁護人になることを断るとすれば、君は腰抜けであって、男子ではない。」「しかし、もし世評の良くない事件であるというだけの理由でその事件の弁護を拒絶するようでは、弁護士たるの名に価しない。けだし、法律家にあっては、世間から良く思われないということはしばしば名誉の事柄であるから。」(9頁)。全14章。A5判、292頁。

  • E.A.パーリー著、櫻田勝義訳、日弁連法務研究財団編『弁護の技術と倫理-弁護の道の七燈(JLF選書)』日本評論社(2015年6月)……誠実、勇気、勤勉、機知、雄弁、判断、友情という七項目を弁護士の目標として説くモチベーション書籍。四六判、160頁。

  • 三宅正太郎『裁判の書』慧文社(2006年10月復刊)……大正・昭和(戦前)期の裁判官によるエッセイ集。裁判官の気概から処世術まで、任官志望者必読。A5判、248頁。

  • 三宅正太郎著、日弁連法務研究財団編『裁判の書(JLF選書)』日本評論社(2019年5月)……上記『裁判の書』を現代表記に改めて復刊した著書。四六判、360頁。

  • 伊藤榮樹『だまされる検事』『まただまされる検事』立花書房(1982年10月、1987年6月)……元検事総長によるエッセイ集。

  • 末弘厳太郎(川島武宜編)『嘘の効用 上・下』冨山房百科文庫(1988年6月、1994年6月)……新書版、392頁・459頁。

  • ダグラス・K・フリーマン『リーガル・エリートたちの挑戦 コロンビアロースクールに学んで』商事法務(2003年3月)……日本育ちのバイリンガル弁護士がトップクラスのロースクールでの体験談を綴ったもの。これを読むと日本のロースクール生のほとんどが単純に勉強時間が足りないと感じるほど。四六判、261頁。

  • 共同通信社社会部『東京地検特捜部』講談社+α文庫(1998年4月)……検察志望者必読のモチベーションうp書。

  • アラン・ダーショウィッツ著、小倉京子訳『ハーバード・ロースクール アラン・ダーショウィッツ教授のロイヤーメンタリング』日本評論社(2008年1月)……ハーバードLS教授によるロー生向けのエッセイ本。

  • 安田好弘『死刑弁護人——生きるという権利』講談社+α文庫(2008年4月)……光市事件の弁護人による手記。刑事弁護志望者なら必読。

  • 佐藤幸治『憲法とその“物語”性』有斐閣(2003年6月)……学問的意味の「人権」と日常的に市民が使う「人権」という言葉の差異を憲法学者からの視点で語っている。憲法の勉強に疲れた時に読んでみるのが良い。四六判、198頁。

  • 木谷明、山田隆司、嘉多山宗編『「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方』岩波書店(2013年11月)……著名な刑事裁判官のオーラルヒストリー。四六判、365頁。なお本書は同名タイトルで文庫化されている(2020年3月、岩波現代文庫)。

  • 渋川満『裁判官の理想像』日本評論社(2016年2月)……元裁判官が尊敬する先輩裁判官の人物像を描く。任官希望者必読。四六判、272頁。

  • 石松竹雄・著、安原浩・インタビュアー『気骨——ある刑事裁判官の足跡(ERCJ選書)』日本評論社(2016年9月)……元刑事裁判官の自伝。四六判、264頁。

  • 木谷明編集代表『憲法的刑事弁護——弁護士高野隆の実践』日本評論社(2017年7月)……評価待ち。A5判、392頁。

  • アビー・スミス、モンロー・フリードマン編著、村岡啓一監訳『なんで、「あんな奴ら」の弁護ができるのか?』現代人文社(2017年8月)……"How Can You Represent Those People?"の全訳。アメリカ・カナダの刑事弁護人16人が表題の問いに答えるという趣のエッセイ集。刑事弁護志望者必携のモチベーションうp書籍。A5判、304頁。

  • 原田國男『裁判の非情と人情』岩波新書(2017年2月)……裁判官時代に数々の逆転無罪判決を言い渡してきたことで知られる元刑事裁判官によるエッセイ。軽快な筆致で書かれており読みやすい。全5章。新書判、196頁。

  • ☆加藤新太郎『四日目の裁判官——司法の小窓から見た事件と世間』岩波書店(2024年4月)……元著名裁判官によるエッセイ集。全5章。四六判、228頁。

〔元最高裁判事による回顧録・個別意見集〕

  • 団藤重光『実践の法理と法理の実践』創文社(1986年5月)……A5判、595頁。

  • 谷口正孝『裁判について考える』勁草書房(1989年12月)……A5判、339頁。

  • 伊藤正己『裁判官と学者の間』有斐閣(1993年2月、OD版:2001年12月)……随想録&自身が判事として関わった事件の意見集。四六判、400頁。

  • 大野正男『弁護士から裁判官へ——最高裁判事の生活と意見』岩波書店(2000年7月)……リベラル弁護士(元最高裁判事)の少数意見集。四六判、288頁。『社会のなかの裁判』有斐閣(1998年9月)も参照のこと。

  • 園部逸夫『最高裁判所十年——私の見たこと考えたこと』有斐閣(2001年11月)……四六判、392頁。御厨貴編『園部逸夫オーラルヒストリー——タテ社会をヨコに生きて』法律文化社(2013年7月)も参照のこと。

  • 元原利文『弁護と裁判——法律の現場を歩く』私家版(2003年8月)……四六判、293頁。 

  • 福田博『世襲政治家がなぜ生まれるのか?——元最高裁判事は考える』日経BP社(2009年3月)……四六判、287頁。福田博著、山田隆司・嘉多山宗編 『福田博オーラルヒストリー「一票の格差」違憲判断の真意——外交官としての世界観と最高裁判事の10年』ミネルヴァ書房(2016年2月)も参照のこと。

  • 滝井繁男『最高裁判所は変わったか——裁判官の自己検証』岩波書店(2009年7月)……弁護士出身の元最高裁判事の回顧録。第2部では行政訴訟・民事訴訟・刑事訴訟の各最高裁判例の動向を検証しており、非常に参考になる。四六判、357頁。

  • 才口千晴『弁護士任官判事のつぶやき』商事法務・私家版(2009年9月)……「在官中や退官直後に物した随筆や講演録を取りまとめ」たもの。『新弁護士読本──弁護士十年一人前論』(商事法務、2023年9月、四六判、144頁)も参照されたい。四六判、116頁。

  • 奥田昌道『紛争解決と規範構造——最高裁判所で学んだこと,感じたこと』有斐閣(2009年12月)……四六判、252頁。

  • 深澤武久『法廷に臨む——最高裁判事として』信山社(2011年3月)……四六判、195頁。

  • 藤田宙靖『最高裁回想録——学者判事の七年半』有斐閣(2012年4月)、『裁判と法律学——「最高裁回想録」補遺』有斐閣(2016年7月)……四六判、438頁。354頁。

  • 泉徳治『私の最高裁判所論——憲法の求める司法の役割』日本評論社(2013年6月)……キャリア裁判官出身ながらもアメリカ型違憲審査基準にこだわりを持ち多数の個別意見を書いた元最高裁判事による回顧録・個別意見集。四六判、342頁。泉徳治ほか著『一歩前へ出る司法——泉徳治元最高裁判事に聞く』日本評論社(2017年1月)四六判、360頁は、憲法学者3人を聞き手として憲法訴訟の実務を中心に構成されたオーラル・ヒストリー。

  • 田原睦夫編著『裁判・立法・実務』有斐閣(2014年3月)、『個別意見が語るもの——ベテラン元裁判官によるコメント』商事法務(2014年6月)……A5判、472頁。460頁。

  • 須藤正彦『弁護士から最高裁判所判事へ——折り折りの思索』商事法務(2014年4月)……A5判、442頁。

  • 千葉勝美『違憲審査——その焦点の定め方』有斐閣(2017年5月)……最高裁においていわゆる多数意見を構成し、憲法判例の形成に関与した元最高裁判事による「司法判断を巡る随想」(はしがき)。最高裁判事の「少数意見集」は数あれど、いわゆる多数派・主流派判事による回顧録はそれほど多くない。そのため、「司法部の立ち位置」を知るためにも重要な著作である。なお、著者はアメリカ型違憲審査基準の導入には消極的。四六判、214頁。『憲法判例と裁判官の視線-その先に見ていた世界』有斐閣(2019年10月、四六判、276頁)、『判事がメガネをはずすとき-最高裁判事が見続けてきた世界』日本評論社(2020年8月、四六判、212頁)、『同性婚と司法』岩波書店(2024年2月、新書判、164頁)も参照されたい。

  • 山浦善樹著、山田隆司、嘉多山宗聞き手・編『お気の毒な弁護士——最高裁判所でも貫いたマチ弁のスキルとマインド』弘文堂(2020年12月)……弁護士1人事務所という典型的マチ弁出身の最高裁裁判官によるオーラル・ヒストリー形式の回顧録。読み物としても非常におもしろい。四六判、464頁。

  • ☆山本庸幸『元内閣法制局長官・元最高裁判所判事回想録』弘文堂(2024年2月)……四六判、424頁。

【法律用語辞典など】

  • 法令用語研究会編『有斐閣法律用語辞典』有斐閣(2020年12月・第5版)……日ごろ新聞やテレビでも使われている一般的な用語から、学習上・実務上必要となる専門的な用語まで、約13,800の法律用語を収録。四六判、1224頁。

  • 高橋和之・伊藤眞・小早川光郎・能見善久・山口厚編集代表『法律学小辞典』有斐閣(☆2025年1月・第6版)……現在市販されている法律学の専門辞典のなかで最良の選択肢。サイズの割に値段が高いが、各項目の解説は的確であるし、内閣法制局スタッフの執筆による『基本法令用語』が巻末に収録されていて、下記『法令用語辞典』の簡易版としても役に立つことを考えると、むしろコストパフォーマンスはよい。法律学をしっかり勉強したい人は、ぜひ購入して座右に備えるべきである。すべての法分野から約10,000項目を精選。解説の根拠となる法令・判例・学説を豊富に引用。学習に、実務に、資格試験に、基本の学習から総合的理解まで、広く利用できる。四六判、1508頁。

  • 角田禮次郎ほか共編『法令用語辞典』学陽書房(2016年3月・第10次改訂版)……歴代内閣法制局長官の編になる唯一の法律辞典。平和安全法制関連、行政不服審査法関連、マイナンバー法関連など、全面的に見直した7年ぶりの大幅改訂版。収録語数2595語、新語数53語。A5判、832頁。

  • 青柳幸一ほか『図解による法律用語辞典』自由国民社(2013年12月・補訂4版追補)……A5判、1272頁。

  • 中川淳・大野真義編『法律用語を学ぶ人のために』世界思想社(2007年5月・新版)……約2000項目を収録した法律用語辞典。四六判、476頁。

  • 佐藤幸治・藤田宙靖・長尾龍一・淡路剛久・奥島孝康・村井敏邦・寺田逸郎編修代表『コンサイス 法律学用語辞典』三省堂(2003年12月)……四六判、1728頁。

  • 三省堂編修所編『デイリー法学用語辞典』三省堂(2020月3月・第2版)……「基本的人権」といった基本概念から、「忘れられる権利」のような最近話題の用語まで、幅広い分野の用語を収録。類似概念や対になる概念を比較しつつ解説する。軽いので持ち運びに便利なことと値段が比較的安価であるので、非常にありがたい。ただし、解説に法令の条文の指摘が全くなされていないこと、巻末等に事項索引がないため、非常に使いにくい(調べたい用語が載っているか否かをパラパラ探しながら使う必要がある。また、時間をかけて探してみても、載っていないことがある。)。この点、出版社には、せめて事項索引の追加をPDF版(HP上にて公表)でもいいので、早急にお願いしたい。第2版において、「立憲主義」といった基本用語から「つながらない権利」といった最新の法律用語まで網羅。四六変型判、640頁。

  • 『似たもの法律用語のちがい』法曹会(2000年4月・3訂補訂第2版)……よく似た言葉でありながら違った意味に使われる法律用語(例えば、「又は」と「若しくは」、「及び」と「並びに」など)について、その相互の異同や使い方について解説した本。新書判。


【六法全書など】

〔判例なし(試験に特化したもの)〕

  • 『司法試験用六法』第一法規(2021年4月・令和3年版)……司法試験出題対象法令を完全収録した六法。注釈や判例を付さない試験仕様となっている。129法令を収録。A5判、2700頁。

  • 『司法試験予備試験用六法』第一法規(2018年6月・平成30年版)……司法試験予備試験出題対象法令を完全収録した六法。注釈や判例を付さない試験仕様となっている。A5判、1372頁。

  • 第一法規編集部編『法科大学院試験六法』第一法規(☆2021年7月・2022年度入試対応版)……法科大学院入学試験用に特化した六法(参照条文や判例等を一切加えず、条文のみで構成)。法科大学院入試における主要参照法令である19法令(日本国憲法、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、行政代執行法、国家賠償法、行政機関の保有する情報の公開に関する法律、民法、借地借家法、商法、会社法、手形法、小切手法、民事訴訟法、民事訴訟規則、民事執行法、刑法、刑事訴訟法、刑事訴訟規則)を登載。A5判、640頁。

〔判例なし(上記以外)〕

  • 佐伯仁志・大村敦志編集代表『六法全書』有斐閣(☆2021年3月・令和3年版)……収録法令850件(参照条文付き法令48件)、内容現在:令和3年1月1日。2分冊。菊判、6744頁。

  • 佐伯仁志・大村敦志編集代表『ポケット六法』有斐閣(2021年9月・令和4年版☆2023年9月・令和6年度版)……収録法令数200件。B6判、2100頁。

  • 大石眞編集代表『デイリー六法』三省堂(2021年10月・2022 令和4年版)……収録法令件数245件。B6判、2016頁。

  • 三省堂編修所編『三省堂基本六法』三省堂(2021年10月・2022 令和4年版)……収録法令件数22件(1. 日本国憲法*、2. 民法*、3. 利息制限法、4. 借地借家法、5. 刑法*、6. 会社法*、7. 商法〔抄〕*、8. 民事訴訟法*、9. 民事訴訟規則、10. 民事執行法、11. 民事保全法、12. 刑事訴訟法*、13. 刑事訴訟規則、14. 行政手続法、15. 国家賠償法、16. 行政不服審査法、17. 行政事件訴訟法、18. 行政代執行法、19. 警察官職務執行法、20. 行政機関の保有する情報の公開に関する法律、21. 労働契約法、22. 労働基準法)〔*付きは「条文見出し索引」あり〕。2色刷。A5判、816頁。

  • 池田真朗・宮島司・安冨潔・三上威彦・三木浩一・小山剛・北澤安紀編集代表『法学六法』信山社(2021年9月・'22)……95法令を収録。2色刷。事項索引付き。四六判、650頁。

〔判例あり〕

  • 長谷部恭男・佐伯仁志・酒巻匡編集代表『有斐閣判例六法』有斐閣(☆2021年10月・令和4年版)……収録法令142件(参照条文付き10件、参考法令等50件)。判例付き法令33件+行政法総論。収録判例数約12,500件。最新判例百選対応:会社法判例百選〔第4版〕、倒産判例百選〔第6版〕、刑法判例百選1・2〔第8版〕。2色刷り。B6判、2396頁。

  • 長谷部恭男、佐伯仁志、酒巻匡、大村敦志編集代表『有斐閣判例六法Professional』有斐閣(☆2021年11月・令和4年版)……収録法令395件(参照条文付き44件)。判例付き法令43件+行政法総論・租税法総論。収録判例数約13,700件。A5判、4160頁。

  • 判例六法編修委員会編(代表上原敏夫)『模範六法』三省堂(☆2021年10月・2020 令和4年版)……収録法令410件・判例1万4695件を登載。A5判、3632頁。

〔最高裁 時の判例〕

  • ジュリスト編集室編『最高裁 時の判例(ジュリスト増刊)』有斐閣(2003年12月・Ⅰ(平成元年~平成14年)-2019年1月・Ⅸ〔平成27年~平成29年〕)……最高裁調査官による最高裁判例解説。最新版は、月刊ジュリスト「最高裁時の判例」「最高裁大法廷時の判例」欄及び「特集 最高裁大法廷判決」に収録した解説のうち、平成27年~平成29年にかけて言い渡された判例を対象とした130件を1冊に再収録したもの。B5判、頁。

〔重要判例解説〕

  • 『重要判例解説(ジュリスト臨時増刊)』有斐閣(2007年4月・平成18年版-2021年4月・令和2年度版)……各法分野ごとの判例百選を補完するものとして、毎年度の重要判例を総覧・解説するもの。判例の最近1年の動向を紹介する「判例の動き」と要点を絞った「個別解説」とで誌面が構成されている。B5判、頁。

〔判例セレクト〕

  • 法学教室編集室編『判例セレクト2001~2008』、『判例セレクト2009~2013[Ⅰ]・[Ⅱ] 』有斐閣(2010年12月、2015年2月)……『判例セレクト2001~2008』は、『法学教室』3月号別冊付録であった「判例セレクト」の2001~2008の8年分を1冊に合本したもの。各年の憲法・民法・刑法の重要判例を精選して1頁で解説。B5判、326頁・216頁・256頁。


【その他】

  • 大島眞一編著『司法試験トップ合格者らが伝えておきたい勉強法と体験記』新日本法規出版(2018年7月)……平成28年司法試験1位及び7位合格者が、勉強法や高得点に結びつく答案の記載方法等を紹介したもの。A5判、234頁。


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最終更新:2025年04月16日 11:22
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