ガルガルド

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ガルガルド - (2022/06/19 (日) 04:28:16) の編集履歴(バックアップ)


【名前】 ガルガルド
【読み方】 がるがるど
【分類】 魔族
【呼ばれ方】 魔王、お父様(娘のみ)
【備考】 【魔王】【キブスリー(本名)】【家族思い】【くじ運最悪】

(帰っちゃ駄目かな……)※書籍版2巻挿絵より

【詳細】

大樹の村のあるガルガルド魔王国のトップに君臨する文字通りの「魔王」。見てくれはイケメン中年。
書籍版とコミック版で大きく容姿が異なる人物の一人で、書籍版はオールバックに上半身裸でコートを羽織っている。ワルそう。

コミック版ではオールバックではなく、貴族然とした服をしっかり着ている。強面なパパさんといった印象。
なおどちらもミノタウロスに似たデカい双角を有している。

ユーリの父親で、妻はアネ=ロシュール
背中に一枚ある鱗を太陽の剣で突き刺せば倒せるそうだが、火楽が剣を破壊したため、弱点の一つは(当人の知らない間に)潰されることになる。
なお、魔王国の習わしで魔王は代々「王都と定めた地」の名前を名乗ることになっており、実際の本名はキブスリー
なのでひょっとしたら前述の太陽の剣絡みは別人なのかもしれない。

普段魔王として政務を行っているときは「フハハハハ」笑いするなど典型的な魔王キャラを作っているようが、プライベートではかなりフランク。
火楽との初対面時に「ユーリのパパさん」と呼ぶ事になった(93話)がこれは浸透せず、
火楽からは「魔王」、村の子供達からは「魔王のおじさん」と呼ばれている。

家族思いだが、妻とは離れて暮らしている。これは結婚のときの約束だそうで、夫婦仲は良好。
娘であるユーリに対しては親ばかで、娘も父を自慢に思っていたようだが、
ユーリとそれを利用しようとした取り巻き達ラミア族に潰され大樹の村を訪れてからは、娘が精神的に成長したからか
今までにようにべったりという感じにはならなくなったらしく本人は嘆いていた。

魔族の頂点に立つ存在であるのだが、作中での扱いはどちらかというとギャグ担当。
例えば、村が主催する武術大会ではほぼ毎回確実にひどい目にあっており(例えば第二回大会ではドースと模範試合をすることになる。)、当人も変装をするなどして何とか逃れようとするのだが大抵失敗する。冒頭の独白で推して知るべし。
ちなみに対するドース側の独白は「(参加しちゃ駄目かな…)」である。がんばれ魔王。憐れ魔王。
お蔭で「魔王は誰と対戦するか」が、武術大会の見所にされている状態である。

ただし魔王の名誉の為に言えば、彼と模範試合をする相手は基本的に作中でも最強クラスの存在ばかりであり、魔王が弱いという訳ではない。
むしろ魔族どころか亜人種の中でもほぼ最強クラスであり、ドラゴンとも正面からそれなりに戦えるという、それだけ取っても凄まじい戦闘能力の持ち主でもある(ただし本人は「ラスティスムーンはなんとかなっても、門番竜の姉(ハクレン)は嫌な予感しかしない」と評価している)。
実際、魔王を前面に押し出せば戦争中のフルハルト王国を潰せる程度の実力はあるし、
貴族学園内での決闘騒ぎでは、普段魔王の情けない姿ばかり見ていたゴール達がその圧倒的な強さに見惚れ、
ハイエルフでも最強格のリグネも魔王の存在には一目置いている。
国内の貴族からも「歴代最強」と言われるほど。

なお、これに限らずくじ運は最悪で、単に「全く何一つ当たらない」のではなく「当たってはいけない場面で必ず当たりを引いてしまう」
という神懸り的なまでの悪運であり、大樹の村のイベントでは、武術大会に限らず様々な形でその悪運を発揮している。
もっともトラインの名付けにおいては、娘の名付けに参加できなかったせいか、火楽からの相談に乗ってヴァルグライフドースとともに名付けで激論を交わし、
最終的に神前での籤で勝利を収めていたりもする。
良きにしろ悪しきにしろ籤運については自覚があるようで、決闘の一番手を決める籤を引くことになった際は予告通りに引き当てている(これも本来の決闘であるなら、最も地位が高くかつ最も強い人物なので、最後まで戦いに出るべきではなかったところを強引に通している)。

為政者としてはなかなかのやり手であり、家臣からの評判も悪くはない。
フルハルト王国との戦争でもその気になれば攻め潰せるのだが、
潰したところで戦争の間接的な原因となった食料事情の窮乏は解決できないため、敢えて膠着状態に持ち込んで外交的な決着を図り、
火楽がもたらしたダンジョンイモを活用して、魔王国(と、長期的にはその周辺地域)の食糧事情を改善しながら直接の交戦を可能な限り回避するなど、きっちり王様らしいことはしている。
また転移門がらみのように、魔王国に関わることになれば、火楽が相手でも言うべきことは言っている。

火楽との関係は、当初はその強大な戦力と交友関係の豊富さから警戒心を抱いていたが、現在では普通に村に遊びに来る関係になっている。
村人からも「村長の友人」として認識されており、村のイベントでも来賓として参加しているのが当然視されているほど。
武術大会以外のイベントであれば、魔王もノリノリで参加をしている。
火楽の頼みについても、彼が魔王国に害意を持っていないことを理解したためか、基本的にはあっさりと受け入れることが多い。

最近の趣味は、大樹の村にいる子猫と遊ぶことと野球。
子猫をかわいがるために数日おきに村を来訪し、10日に1回はシャシャートの街にある野球チーム「猛虎魔王軍」の監督として活躍している。
(子猫も魔王に懐いており、火楽がいじける場面がある。また、何度も子猫を連れて帰ろうとした。)
また最近の悩みは、妻をどうやってデートに連れ出すか(フルハルト王国との戦争?何それ?)。

ちなみに猛虎魔王軍の監督としてもかなりのやり手であり、他国から亡命してきた王族達を選手として組み込む傍ら、
ゴール達やオージェス達を、適宜入団させるなど選手層の強化を図ったり、火楽との交渉により多額の資金を合法的に獲得するなどしている。
もっとも、資金獲得については現状大樹の村が輸出超過状態であり、魔王国の経済が混乱しかねない状況になっている(本来、魔王国内で還流されるべき富が大樹の村に一極集中している)ため、
その解決の一助とするべく動いたという側面もあり、このあたりの事情でも為政者としての能力を見せているようだ。


武闘会 内容 備考 発言等
第一回 ドースから手合わせに誘われるも断る 魔王「ははははは。ご冗談を」
第二回 絶望の顔でドースと模擬戦 かなり粘った
熱い拍手を送られる
ユーリに見直してもらえた
第三回 ザブトン達を相手に綱引きチーム戦
一度目は勝利、二度目は敗北
第四回 王の部に参加 詳細不明
第五回 ライメイレンと対戦 意地を見せた
第六回 妖精女王の悪戯によって
ドース対ギラルのフリーバトルに巻き込まれる
死にそうになった
第七回 ギラルと対戦 悲鳴が武闘会名物化
第八回 始祖さんに圧倒される 詳細不明
第九回 食べすぎでぽっこりお腹のギラルと対戦
果敢に攻め込むが敗北
村長「その勇姿は忘れない」
第十回 王の部に参加
物言わず集中(クジに)
ピリカに勝利
村長「魔王、めっちゃ生き生きしていた」
魔王「痛い痛い痛いっ、あの剣、めっちゃ痛かった」