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亮×千草

880 :名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 04:56:52 ID:wYPNLz/9

「ハセヲさん、お肉はどっちがいいですか? こっちが国産、こっちが外国産なんですけど……」
「んなもん、どっちでも大差ねぇだろ」
「そんなことありませんよ!
私としては断然、国産牛がオススメです。値段はともかく、味は外国産とは比較にならない位に――――――――」

ハセヲだ。
いや、今日はログインしてねぇから三崎亮か?
ま、んなコトはどーでもイイ。

「ハセヲさん、和牛でいいですよね? 買ってもいいですよね?」
「好きにしろ……」

世の中には物好きな奴がいる。
わざわざ千葉から往復二千円近く使って週に1~2回、東京の俺んちまで食事を作りに来るお節介とか。
食事ってのは大勢で食うのが楽しいって奴もいるだろうけど、俺は1人の方が気楽でいいね。
……それなのにコイツは。

「ここのお店のポイントカードとかメンバーカード持ってます?
 今日はポイント3倍の日だそうですよ、お得でしたね」
「(主婦かお前は……)」

リアルでもコイツのペースは変わらない。
或いは、リアルでもロールの延長として振舞っているのか。
別にコイツの笑顔が作り笑いだとか、そう言うんじゃねぇけど……
アトリのリアル、日下千草に対しての俺の率直な印象がソレだった。

「ハセヲさん?」
「……何でもねぇ」

とりあえず、さっさと店出るか……。




*********************




「東京って物価が高いって言いますけど、あそこのお店は結構安かったですね」
「てか、千葉だってそんな変わんねぇだろうが」
「ハセヲさんはいつもあそで買い物してるんですか?」
「(スルーかい……)」

千草は細い腕2本で夕食の材料が詰まったスーパーの袋を持っていた。
一応は「持ってやろうか?」と声をかけてみたものの「コレくらい平気です!」と断られた。
これじゃ俺が女に荷物持ち押し付けてるみたいでカッコ悪ぃだろうが……。

「ね、ハセヲさん」
「……リアルでハセヲゆーな」
「えっ」

そりゃオフ会とかならそーいうのもアリだろうよ。
でもリアルでさすがにゲームの名前で呼ぶのは勘弁してほしい。
ただでさえ“死の恐怖のハセヲ”っつたらそれなりに有名になっちまってるし、
何処で《The World》のユーザーが聞いてるか分かったもんじゃねぇからな……。



881 :名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 04:58:31 ID:wYPNLz/9

「じゃあ……えっと……何て呼べばいいんですか……?」
「俺には三崎亮っつう親から貰った名前があんだよ、一応な」
「じゃあ、三崎クン?」
「どこぞのサッカー少年の親友みたいだからパス」
「じゃあ、亮サン?」
「どこぞの派出所のお巡りみたいだからそれもヤダ」

コイツ、狙って言ってるんじゃないだろうな……ジャンプ黄金期世代か……?

「むー……なら、亮クンで良いですか?」
「……それが妥当か」
「はいっ。じゃあ亮クンで決まりですね!」

亮クンねぇ……。
小さい頃にゃそう呼ばれてたけど……何か懐かしい響きだ。
最近じゃもう誰も俺をそんな風にゃ呼ばなくなっちまったな……。

「亮クンは牛丼に七味とか入ってても平気ですか?」
「また牛丼か……。牛肉と玉ねぎの組み合わせだったら他にも作れるモンあるだろ?
 カレーとかシチューとか肉じゃがとかよ……」
「牛肉と玉ねぎの味を最大限に引き出す至高の料理こそ牛丼なんです!
 まさに肉と野菜のコラボレーション、完全調和(パーフェクトハーモニー)!」
「どこの矢車だ。てかお前野菜嫌いだったろーが」

だから千葉からいつも飯作りに来る割に……コイツのレパートリーって少ないんだよな……。




*********************




「あ、ちゃんと台所キレイにしてますね。偉いです」
「親は滅多に使わねぇし、俺も朝と晩しか使わないからな」
「でもこの前は私がお掃除してあげたじゃないですか」
「ぐっ、あ、あの時はたまたまだ……片付ける暇なかったんだよ」

家主を差し置いて、千草が台所を支配する。まぁ念のために昨日の晩、キレイにしといたんだが。
汚しておいた方がコイツ的には仕事が増えて嬉しいんだろうが、それは俺のプライドが許さねぇ。
「ハセヲさんって台所のお掃除できないくらいゲームに没頭してるんですか?」と素で言われかねねぇからな。

「ご飯は炊いてあるんですよね?」
「ああ」
「じゃ、あとは私が全部やりますから。亮クンは新聞でも読んでてください」
「うちは新聞とってねーっての」
「と、とにかく……亮クンはあっちで待っててくださいっ」
「へーいへいへい」

何つーか……いや、やっぱいい。
家人がこういう扱い受けるってのが何か納得いかねぇ気もするけど仕方ねぇ。
晩飯までテレビでも見て暇潰すか……夕方6時ってロクな番組やってないけどな。
ニュースとか見ねぇし。テレ東は戦争始まっても相変わらずアニメ流してるし。



882 :名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 05:00:16 ID:wYPNLz/9

「(……無駄にデケェよなぁ、うちのテレビ)」

確か、親父が何年か前に買い換えた大型のプラズマ液晶テレビだ。
アナログ放送が終わってデジタル放送になってから、3台目くらいのテレビになるのか?
俺も朝飯の時と夕飯の時くらいしか見ない。
両親も家に帰って来ないから、このテレビで何を見るってワケでもなし。
なら、このテレビは何のために俺の家にある? 誰からも必要とされてねぇじゃん……。

「フ~ンフフン~フ~ン♪」

調子が良いのか、千草が鼻歌交じりで料理をしていた。
自前のエプロンを付けて料理している姿はさすがに様になっていると思う。
「料理ができる家庭的な女子高生」とか言ってたくらいだしな……。
でも、もうちょい千草は栄養をとった方がいいかもしれない。
手足や腰とかは細いっちゃ細いけど、健康的と言うよりは栄養不足に感じられる。
特に腰は、俺の両腕にすっぽり収まるくらいに細……って何言ってんだ俺は。

「アト……千草、手伝おうか?」
「へーきですよ。もうちょっと待っててくださいね」
「……」

何か、同棲してるみたいだな。
千草が飯作りに来るのは大抵土日、日帰りだから同棲ってのはおかしいけど。
アイツも両親が共働きで夜遅いらしいし、帰ってこない日もあるっぽい。
……やっぱ、どっか似てんだな俺とアイツ。
俺は気が付いたらカギっ子になってた。多分、アイツもそうだろう。
誰もいない我が家に帰った時の安堵感と同時に訪れる、どうしようもない虚無感……アンタ達は経験したコトあるかい?




*********************



「いただきまーす」
「……」
「亮クン、いただきますは?」
「い、いただきます……」

俺は小学生か……。

「料理っていうのは、作った人に感謝して食べなきゃいけないんですよ。
 勿論、牛を育てた人や野菜を作った農家の人達にも感謝を云々……」
「わーったから、食わせてくれ」

これさえなきゃ良いんだけどな、コイツとの食事は……。
まぁ、よく出来てる方なんじゃないのか?
牛丼には豆腐やシラタキ入ってるし、味噌汁にはシジミ……って、前作ったのとほぼ変わんねぇじゃん!
……美味いけどな。

「どうせなら、ご飯も私が炊けば良かったですね。
 やっぱり昨日炊いたお米だと、牛丼のつゆがうまく染み込んでないかも……」
「そんなことねぇと思うけど……」
「あの、亮クン。おいしいですか?」
「……あぁ。美味いよ」



883 :名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 05:02:00 ID:wYPNLz/9

俺は食事中に誰かと話すことに慣れていない。
学校でも友達と購買のパンを買って一緒に食うけど、自分から会話を提供することはあまりない。
だからいつも聞き手に回る。だって、自分のこと話たって面白くも何ともないだろう?
適当に聞き流してってワケじゃねぇけど、何つーか……俺は自己表現が下手なんだよ。

「どんどん食べてくださいね。育ち盛りなんですから」
「ならお前ももっと食え」
「あはは……た、食べてますよ?」
「そうか? 普段あんま食べてねぇから……」
「? ……あっ! ど、どこ見てるんですかぁっ!」
「見たって別に減るもんじゃないだろ」
「減ります、減るんですっ!」

千草……やっぱ、ちっさいな……胸。
アトリの時はそれなりだとは思ってたんだが……現実って厳しいよなぁ。
もうちょい脂肪付けた方がいいかも、だな。牛乳を飲め、牛乳を。

「まったく! ご飯を食べてる最中に人をジロジロ見るのはマナー違反ですよ!」
「俺はお前との約束、守っただけ」
「約束って……」
「俺は、お前を見てる」

“誰も私を見てくれない!”とか“もっと私を見てほしいんです”とか散々言ってただろうが。
だから、俺はお前を見てる。お前との約束だから。俺の中で、絶対に破りたくない約束だから。
それを実行したまでだ、文句あっか。

「……ずるいです」
「見てほしい、って言ったのは誰だった? あ?」
「う~! た、確かに私ですけど、で、でも、そういうのって、時と場合を選んでですね……」
「ならいいじゃん」
「ダメですっ! それでもダメなんです! エッチなのはいけないと思いますっ!」
「!?」

い、今、まほろまてぃっくのまほろさんの声がしたような……げ、幻聴か……!?

「と、とにかくですね。ご飯は美味しく食べなきゃダメです。食べることに集中してください」
「はーいはいはい」
「はいは1回ですよ、亮クン」
「……はーい」

イクラちゃんか俺は……。



*********************



「俺、ホントにここの家人か……?」

千草は食事の後片付け、俺は風呂沸かし。……何か違くね?
いつもシャワーで済ませてんだけどな……アイツうち来る度にいつも風呂入りたがるし。
「ハセヲさんの家のお風呂って広いんですねー」とか言って……勘弁してくれ。



884 :名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 05:03:48 ID:wYPNLz/9

「千草、風呂沸いた……って、オイ! どした!?」
「あはは……包丁を拭いてたら、滑らせて切っちゃいました……」

ビビった。
台所に戻ったら千草の奴、手から血ィ流してやがる。
普段から俺は救急箱なんて使わねぇし、第一そんなもんがこの家にあるかどうかも怪しい。
ともかく、このまま放っておくワケにもいかねぇ。

「だ、大丈夫です……これくらい、絆創膏でも貼れば……」
「馬鹿、何言ってやがる!」

切ったのは……左手の甲あたりか。
そこから血が流れて、左手首に巻いた包帯に赤い染みを作っているのが分かる。
じわじわと浸透して、血に染まる包帯。コレは……いつも包帯巻いてるよな、コイツ。

「外すぞ」
「えっ……!?」
「こんなに血が染み付いてちゃ、使いモンにならねぇだろうが」
「ダ、ダメッ! これだけはダメッ!」
「……怖いのか?」
「……」
「俺にリスカ痕を見られるのが、そんなに嫌か?」

知ってる。日下千草の左手首には、無数のリスカ痕がある。
コイツは現実を生きるのが嫌になって自分で世界からの離脱を図る、何度も。
にも関わらず、何度試して死ねずに傷痕だけが残った。
答えは明白。心の底から死にたいと思っていなかったから、死ねなかったんだ。
本当はそんな度胸もないクセに、強がって、意地張って。

「外した方がいい」
「でも……」
「俺は……お前を否定しねぇ」
「でも、でも……恥ずかしいです……亮クンに、ハセヲさんに見られたら……恥ずかしくて、死んじゃいます!」
「死なせねぇよ」

千草の声は震えていた。
いつもの経験上、こういう時の俺は声を荒げない様に諭す様にしてる。
コイツは気づいていなかったかもしれないが、俺は知っている。
千草は、いつも左腕を気にしていた。
スーパーで食材を選ぶ時、レジで金を渡す時、料理をする時、食事をする時、俺と話す時、全部だ。
コイツからして見れば左手首の傷は消したくても消せない汚物みてぇなもんかもしれない。
でもな……俺にとっちゃ、それでもやっぱ、お前の一部なんだよ、その腕は。

「千草」
「……汚いんです」
「構わねぇ」
「……見るたびに厭になるの」
「それでも」

床に落ちた千草の血がポタリと音を立てる。俺は腕を掴んだまま直視を続けた。
こんな血に染まった包帯なんか巻く必要はない。早く包丁で切った傷を治療してやりたい。
薬がなければ買いに行けばいいし、包帯が欲しけりゃそれも買ってやる。だから――――――――――――。

「こんなコトくらいで、お前が泣く必要はねぇんだ」



15 :名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 03:38:53 ID:Lw/+GnZ+

「ホントに大丈夫なのかよ」
「ちょっと掠っただけだし……絆創膏で十分です」
「ならいいけど……」

ソファーに座り、ようやく千草が落ち着いた。
念のために傷薬をドラッグストアで買って来ようか、と提案したものの
千草はこういう時のために救急セットを荷物に入れておいたらしく、結局……絆創膏1枚で済んだ。

「この傷、まだ痛いのか」
「痛くはないです……でも見てて気持ちのいいものでも、ありません……」

千草の左手をとってリスカ痕を視る。
包帯が外された真っ白な左腕に、明らかにコントラストの違った異なる数本の傷痕があるのが分かる。
本当なら俺に一番見せたくないだろうに、少し戸惑いながらも千草は何の抵抗もなく見せてくれた。
この傷1つを刻む度コイツは何を思ったのだろう。傷が完全に消えることはあるのか?
ならコイツは後何年、この傷と向き合って生きていくことになるんだろうか。

「……ありがとな」
「……え?」
「見せたくなかったんだろ」
「……」

今まで、別に見せてくれと頼んだワケじゃない。
でも気になってはいたんだ、千草の左手首の包帯は……コイツは笑いながらリスカ痕がある、と平然としていたけど。

「やっぱり……こんな傷のある女の子、嫌ですよね……」
「……」
「私怖いんです。今が幸せ過ぎて怖い!
 亮クンと一緒に居られて、すごく嬉しくて、でもいつも『嫌われたらどうしよう』とか考えてる!」
「……」
「不安で押し潰されそうになる……亮クンが優しくしてくれる度に、怖くなるんです!」

コイツは……腹の底から他人を信じるコトができねぇんだ。
もしかしたら裏切られるかも、とか嫌われるかも、って強迫観念がいつも付きまとって。
だから誰かに優しくすることで、そういうの全部を紛らわそうとしてた。
でもやっぱりそんな器用なコトができるワケもなく、憑神の暴走まで招いちまった。
千草は……誰かが愛して、繋ぎとめてやらないとダメなのかもしれない。
でないとまたすぐに自分の世界に閉じこもっちまいそうで。

「優しさ」
「えっ……」
「イ(にんべん)に憂うって書くだろ?
 辛かったり悲しい思いをしてる奴の傍に居てやるのが、優しさって言うんじゃねぇのか」
「……私には、ハセヲさんの傍に居る資格……ありません」 
「資格とかそんなの関係ねぇだろうが!
 俺がどんなに酷ぇコト言っても、お前はそれでも傍に居てくれたじゃねぇか!
 俺は……それが本当は嬉しかった! 嬉しかったんだ!」

いつも、いつも、能天気な声で「ハセヲさん!」って。
お前の声が聞こえると「あぁ、またコイツか」って思ったりもしたけど。
だけど、いつの間にかお前の声を聞かない日がないのが当たり前になってて。
アトリと……千草と一緒に居る時間がいつの間にか好きになってた。
それに伴って、アトリも……好きになって行く自分に気づいた。……気づくの、遅かったけどな。



16 :名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 03:40:03 ID:Lw/+GnZ+

「お前の心が視えた時、誰かがコイツを守ってやらなくちゃダメだって気づいた!」
「……!」
「千草の傍に居てやりたい」
「でっ、でもっ、私、私は……!」
「ゲームじゃなくて、直接会ってお前に触れてみたかった。
 お前が家に通いたい、って言ってくれた時だって……ホントは俺……」

嫌な気分じゃなかった。コイツとの距離がグッと縮まった気がして嬉しくて。
内心、俺に気があるんじゃないかとかも考えたりした。でも俺もコイツと同じで、それを聞くのが怖かった。
聞いてしまったら今まで築いたものが壊れてしまうのが嫌で、知らないうちに臆病になって……。
けどな、もう逃げねぇよ。

「千草」
「はっ、はい……!」
「俺は、お前の傍に居たい。本心からだ」
「えっ……えっ?」
「好きになってくれ、とまでは言わねぇよ。
 ただ傍に居れるだけでいい……嫌になったら、それはそれで構わない。
 お前の迷惑にならない範囲でよければ……ずっと居てやりたい。それじゃ、ダメか……?」

今までアトリは俺の傍に居てくれた。
なら今度は……俺が傍に居てやる番だ。

「……嫌か?」
「いいえ……いいえ! わっ、私、誰かにそんなコト言われたの、は、初めてで……!」

そりゃそうだ、俺だって初めてだっての。
クソ、自分でもかなり恥ずいな、今のは。

「ほ、本当に……私で、いいんですか……?」
「お前じゃなきゃ嫌だ。千草じゃなきゃ……ダメなんだ」
「えっと、それじゃあ……傍に、居てください……い、いえっ! ……居て、くれますか?」
「あぁ。ずっと、千草の傍にいる」
「あ……」

アリーナで初めてのバトルに勝った時、お前は俺に抱きついて来たよな。
今度は逆。俺がお前を抱くよ。お前がどっかに行っちまわないように。
もう傷つかなくていいように。

「千草……」
「あっ……!」

千草の左腕を口元まで持って来て、俺はリスカ痕を舐めた。
コイツに汚い所なんてない、それを証明したかったから。
だから血の匂いとか包帯の匂いとか全く気にはならなくて、ただ千草の味しか舌には残らない。

「んっ……はっ……やぁ……っ!」

俺に手首を舐められたり吸われたりする度に千草が身悶える。
身をよじって身体を密着させて来るのは故意なのか本意なのかは分からない。
まだキスもしていないと言うのに何やってんだ俺、とも思うがもう止められる自信はなかった。



17 :名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 03:41:37 ID:Lw/+GnZ+

「触っていいか?」
「は、はい」

リスカ痕を舐め終わった後、今まで触れるのを躊躇っていた千草の身体に触れてみる。
後ろから抱きしめてたから千草がどんな表情をするのか、
それが見れないのが少し残念と言えば残念だが、横顔を見る限り真っ赤になってるのは間違いねぇ。
これからどんな反応をするのか、色んな意味で楽しみだった。

「やっぱ細いな」
「りょ、亮クン……くすぐったいです……」

背中から腰あたりを撫でてみた。
間近で見るとやっぱり千草の身体は細く、ウエストは予想通り俺が腕を回して抱いても余裕がある。
腰のあたりの横腹を手でプニプニと掴むと、千草が少し困った様な笑い声を出すのが面白い。

「そ、そこは……くすぐった……ひゃんっ!」

自分以外の人間が触ると、どうしてもくすぐったい場所ってあるんだな、やっぱ。
とまぁ腰はこれくらいでいいだろ、次は……胸か。

「あ、あの、ハセ……亮クン」
「どした?」
「その……私、小さいから……」
「揉めば大きくなるんじゃね?」
「も、揉むって……きゃっ!?」

千草が言い終わる前に素早く服の上から両胸を掴む。
俺の手にすっぽり収まる、いわゆる手の平サイズというか月並みの大きさだ。
こりゃ下着のサイズもAAとかその辺だろうな……。

「ん、けど結構コレはコレで……」
「あぅ……んっ……!」
「痛いのか?」
「だ、だって、亮クンの手、すごい、いやらしくて……!」
「なら止める?」
「あ、そうじゃなくて……つ、続けても、いいです……」

いやらしい手とは失敬な奴め。
それでもここまで甘えた声を出す千草の姿は貴重かもしれない。
揉む速さや指の圧力の強弱を変えたりすると、よりその反応が顕著になってくる。
しかし困ったことに、千草が切なげな声を絞り出す毎に俺自身も硬度を増してくるっつーか何つーか……。

「……! 亮クン、わ、私のお尻に、何か……」
「わーってる、それ以上言うな」

胸への愛撫を続ける間、どんどん硬度を増していく。
つまりは俺にも千草に「いやらしいことをしている」という自覚があるってこった。
少し余裕が出てくると、今度は片一方の腕を太ももに伸ばしてみる。
千草はいつもミニスカートを好んで穿くので、好都合だった。

「すべすべしてんだな」
「はっ……うぅ……!」

太ももの肉を掴んで揉むと、案の定千草が甘い声を漏らす。
上半身と違って、下半身も感じやすいらしい。そのままずっと太ももの感触を味わうのも良かった。
でもそれだけじゃ俺も千草もつまんないだろ?
そっと腿から指先を徐々にスカートの内側へと動かして触れてみると、指の先端で湿り気を感じる。
思わず手を引いてみると、指先からつぅっと糸が引くのが見えた……えーっと、これは……。



18 :名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 03:43:03 ID:Lw/+GnZ+

「千草……濡れてる」
「……!」
「すげ……糸引いてるし。触られただけでこんなになるのか?」
「恥ずかしいです……」

下着を外すと、それがよく分かる。
千草の気持ちも考えて直接局部は見ないようにしてみたけど、
いざ直接指で触ってみると熱い淫水が指先にトロトロ流れて汁まみれになるくらいに。
スカートは穿いたままだが、もうそれも飛散した愛液に彩られていた。

「い、いつもこんなに出る、のか? 多くね?」
「違いますっ! 亮クンが触ったから……た、多分……」

これで益々千草は正面を向いてくれなくなった。
俺が引き抜いた指に付いてた自分の愛液を見て、それなりにショックだったらしい。
千草的には、自分がやらしいとかそー言う自覚はねぇんだろうな……初めてっぽいし。

「なぁ千草。週何回くらい自分でヤってたんだ?」
「ヤ、ヤってませんっ! そ、その……たまに、程度……です」
「……」
「そんなコトよりっ! 亮クンはいつからこんなエッチなコトを覚えたんですかっ!
 女の子の身体に興味があるのは仕方ないですけど、こ、こんなコトやってたら……ば、馬鹿になっちゃいますよ!」
「なりゃいいじゃん。一緒に馬鹿に」

実際、千草の身体を触ることで俺もかなり昂ぶってる。
コイツの中で思いっきり出したいとか普通に考えちまう辺り、まさしく馬鹿だ。
10代でセックスを覚えると馬鹿になるって誰かが言ってたよな、そーいや。

「俺が傍に居ると、たまにこういうコトしたくなるから注意しとけ」
「う~……ハセヲさんって、エッチだったんですね……私も、ちょっと……ですけど……」
「他の女にゃ興味ねぇよ」
「あ……」

濡れて無い方の手で頭を撫でてやった。千草は何故か頭を撫でて褒めてやると機嫌が良くなる。
誰かに認められたい、褒められたいって意識の現われなんだろうけどな。

「俺は、お前のもんだ」
「……はい」

機嫌が治ったらしい。
拗ねて横顔ばかり見せていたのに、やっと千草が正面を向いて身体を預けてくれた。
前髪が揺れて、千草の顔が近づいてくる。目をぱちくりさせながら、やがて瞳を閉じるこの一連の動作。
……今考えると、キスより先に色んなコトしちまったという罪悪感がないワケでもない。

「……んっ」
「ん……ぅ……んっ……!」

意外にも千草の方が積極的だった。唇を重ねるだけじゃ飽き足らず、貪欲に吸ったり舌を絡めてきたり。
決して上手いとは言えないと思うが、今までの俺達の関係じゃ有り得ない程に情熱的なキスだったと思う。

「……はふぅ」
「……本当に初めてか?」
「は、初めてですよぅ! 私の初めては……全部、亮クンにあげるって……決めてましたし……」



54 :名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 03:57:07 ID:quOvdZCA

「あ、あのぅ……」
「あん?」
「えと、亮クンは……私に挿れたい、んですよね……?」
「まぁ……そりゃ、な……」

ここまで来たらもう最後までヤるのが定石だろ。
自分で言うのも何だが、千草の身体を触ってる最中からどんどん硬くなってきてて困ってた。
最悪の場合、カウパー漏れてるかもな……。

「千草は嫌か?」
「い、嫌じゃないです! 嫌じゃないんですけど……その……」
「ハッキリ言ってもらわねぇと、俺困るんだけど」
「あの、ですね……膣出しじゃなくて……できれば外に……」

膣出しはNGか。
そりゃそうだ、俺はコンドームなんて洒落たモン持ってねーし。
近所の100均ショップに行けば売ってるっちゃ売ってるんだが、千草が嫌なら強行はしねぇ。
てか最初から生で行くつもりだったし。

「わーった。じゃ、今日は外な」
「……亮クンの赤ちゃんが欲しくない、とか、そういう意味じゃ……ないですからね?」
「それもわーってる」
「……もしも、ですよ? 
 もしそれでも出来ちゃったら……私、学校辞めて働きます! 
 そして絶対産むんです、中絶なんてしませんからっ!
 あ、亮クンに責任とってください、とか、そう言うのは無いですから安心してくださいね」

オイオイ。
まだ挿れてもねーのに話がやけ壮大になってんな……。
つか、そこまで言われちゃ俺にだってプライドがあるんだが。
……久々にテンション高い千草を見れただけでも儲けもんか。

「じゃあさ」
「は、はい」
「外に出す時、千草にかけていい?」
「えっ!? そ、それは……亮クンが、したいなら……私は構わないと言いますか……」

ん、じゃ今日はその段取りで行こうか。
最終的に千草の服を汚すことになるのは間違いないだろうけど。
……精液の匂いってやっぱ服に染み付くんだろうか?
ブチ撒けちまったら早めに洗濯した方がいいとか? あれ、放っておくと匂いキツイしな……。

「千草、ちょい腰浮かせ」
「こう、ですか……?」
「俺のがぴったりハマりゃいんだけど……」

いわゆる座位の体勢ってやつだ。
千草はそんなに体重ないだろうから、俺が多めに動いた方がいいかもしれない。
ズボンを下ろして例のブツを取り出してみると、案の定血管が浮き出るくらいに硬くなってて
千草に見られて恥ずいやら情けないやら、何とも微妙な気分になったけどな……。

「亮クン……あの、コレ……」
「何も言うな、頼む」



55 :名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 03:58:31 ID:quOvdZCA

「こ、こんなのを、私の中に挿れちゃうつもりなんですか……?」
「こんなの言うな、へこむから」

ガキの頃に父親と一緒に風呂に入った経験のある女ってのは結構いるだろ?
その時、その女達は父親の股にぶら下がったモノを見て幼心にどー思ったんだろうな。
千草の目つきを見る限り、ありゃ天然記念物か珍獣でも見るかのような感じだったぞ……。

「やっぱり、痛いんでしょうか……?」
「濡れてない状態で挿れると痛い、ってのは聞くけどな。液が潤滑の役割してるらしいし」
「……えと、それなら大丈夫です……多分」

お前の脚から垂れてる雫を見りゃ嫌でも分かるよ、そりゃ。
さっき前戯で散々いじっておいたのも無駄じゃなかったっぽい。
千草は結構感じやすいみたいだけど、実際に挿れちまったらどういう反応をするのか。
それが内心、ちょい期待してたりする。

「腰、落とせ……挿れるから」
「じゃあ……」

千草は初めてっぽいし、上手くできりゃいいんだが……。。

「あっ……ぅ……ぅぅ!」
「ち、千草、あんま力いれんなって」
「は、はいっ……」

ギュッと千草に肩を掴まれる。
千草は何かもう、見てられないくらいに痛そうな顔して歯ァ食いしばってるような顔してた。
俺のがミリ単位で進む度に目尻に涙が溜まっていくのがスローで見えるくらいに。
でも俺は千草の膣内の何かをブチブチと貫通していくのがメチャクチャに気持ちよくて、
何か言葉をかけてやる余裕なんて無かった。やばい、これすごいイイ。

「亮クン、はっ……はーっ……んぅ……!」
「く……」
「気持ちいい、ですかっ? 私は、ぁぅ……まだ、ちょっと……んっ……痛い、です……」
「う、うん。すげぇ気持ちいい……」

……「あぁ」と応えるつもりが「う、うん」だってよ。何だそりゃ。
我ながら間抜けな応対しちまったと少し後悔。いやだって、俺も初めてだし。
千草の膣がこんなに気持ちいいとか知らなかったんだよ……。

「亮クンの……ハセヲさんの……熱い……」
「は、恥ずいからそういうのは言うなって」
「びくんっ、って動く度に……身体がビリビリって……あぅ……私、どうにかなっちゃい、そうです……」

だいぶ慣れてきたらしく、千草は繋がったまま喋れるくらいになっていた。
……コイツ、やっぱ日頃から自分でヤってる気があるな。
いつか問いただしてやろう。

「千草、大丈夫か」
「はっ……い……。落ち着いて……来たと、思います」
「……しばらく、このままでいていいか?」
「どうぞ……私も、亮クンと……もうちょっとこのままで、いたいです……」



56 :名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 03:59:53 ID:quOvdZCA

「……」
「……」
「……あっ」
「ど、どした?」

繋がったまま目を閉じて抱き合うこと数十秒。
千草が唐突に口を開いた。

「今、お腹の中で……亮クンのが……その、大きくなったような……」
「……」
「……エッチなコトを考えてたんじゃないですか?」
「エッチの最中にエッチなこと考えて何が悪い」
「まぁ、それくらいはいいですけど……。
 私としてる時に他の女の人のコトを考えるのだけは、ダメですからね?」
「あ、当たり前だろうが!」

俺ってそんなに信用ないか?
俺は自分の意思でお前の傍に居たいって志願したんだぞ。
他の女のコトなんて考えるかよ、しかも最中に。

「……どんなコト、考えてたんです?」
「その……次にヤるなら、どんな体勢がいいか、とか……いつ出そうか……とか?」
「……エッチ」

軽蔑するような目で見るなよな……それくらいいだろ、ケチ千草。
そろそろ活動再開してもいい頃合だな。

「きゃっ!? りょ、亮クン……? はぅっ!」
「突かれるの、そんなに気持ちいいのか?」
「はっ、ぅっ……ぁ……ぁっ!」

千草は軽いし、腰回りも細いせいかダイレクトに俺の振動が伝わるらしい。
今、腹の辺りを触れば皮膚の上から俺のが何処にあるのか分かるかも、ってくらいに。
腰に回していた手を下に移動させ、千草の尻を掴むと更に声が激しさを増して行く。

「ダ、メッ! お尻、触っちゃ、ダメですっ……!」
「今更、だな」

空いてるもう片方の手で千草の背中を押さえ、その胸に顔を埋めてみたりもした。
……まぁ、千草はあんま胸おっきくないから埋める、ってのは表現的におかしいんだが。
服のボタンは外してないから胸はまだ拝んでないが、ぷにぷにの肌の心地が服の布地越しに伝わってきてすげぇイイ。

「もうっ、ハセヲさんったら……子供じゃ、ないん、ですから……!」
「心は少年だっての」

俺にも憎まれ口で反抗するくらいの余裕が出来てきた。
もう千草の膣内を何十往復くらいしたっけか? 結構限界に近い気がするしな……。
千草の方も絶頂が近いのか息苦しそうだった。
何より俺達の繋がる部分から聞こえる、何とも言いがたい音のせいでメチャ興奮する。
こう、ネチャネチャと言うか、クチュクチュと言うか……ともかくそういう系統の音だった。

「ち、千草……そろ、そろ……いいか……?」
「な、中はダメですよ? 外、外に……お願いします……」



57 :名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 04:01:38 ID:quOvdZCA

結合部分から垂れ落ちた愛液やらが床中に飛び散ってた。
後の掃除が面倒くせーとか、そんなの考えるのも億劫なくらいに夢中になってヤってる俺達。
盛りがついたんじゃないか、って程に。

「はっ……くぁ……千草ッ!」
「イ、イキそうなんです、ね……?」

傍から見りゃケダモノ同然だった気がしないでもない。
狂ったみてぇに千草の腰を突き上げて、自身を叩きつけて、何か意味分かんねぇコト言ってた。
それくらい、千草とヤるのが気持ちよかったんだ。

「出す、からなっ!」
「は、はいっ!」

千草の膣内に射精するコンマ何秒かの差で、俺は自身を引き抜く。
……抜いた後のコトまでは考えてなかったけど。

「くっ……あっ……!」
「きゃっ!?」

……やっちまった。
ティッシュとかそんなのがあっても多分無駄だったんだろうけどな。
勢いよく引き抜いたせいで……暴発?みたいな? 
すごい勢いで射精してく、それも千草の服やら顔めがけて。
普段なら7~8発くらい出りゃ十分なのに、今日はどう見ても15回以上は脈打ってるぞ……我ながらすげぇ。

『外に出す時、千草にかけていい?』
『えっ!? そ、それは……亮クンが、したいなら……私は構わないと言いますか……』

やばい、アレ冗談のつもりだったんだけどな……。

「ち、千草、大丈夫か? ご、ごめんな、俺、そんなつもりじゃ……」
「……」
「千草?」
「あの、私、すごい気持ちよかったんです……気持ちよかったけど……頭の整理が追いつかないみたいで……」

……ごもっともだ。
千草は髪の毛から太ももまで全身、俺のブチ撒けた精液まみれになってる。
最初のセックスがこれじゃ、そりゃ放心もするぜ……。

「ん……あむ」
「千草! んなもん舐めんなって!」
「でも……ハセヲさんが……亮クンが、私のために出してくれたものですし……」
「だからって、んなもん舐めなくてもいーんだよ!」

……こりゃ一旦、風呂に入らせた方がいいな。
精液まみれの千草もソソるっちゃソソるんだが、衛生上よろしくない。
服も脱がして洗濯させよう、今のうちなら精液の匂いもとれるだろ。

「千草、風呂入るぞ」
「お風呂、ですか? あ、そう言えば亮クンが沸かしてくれてたんですよね……」
「包丁で切ったとこはビニール袋をゴムで巻いて、濡れねぇようにしとけ。染みると痛いぞ」
「え……あの、どうして亮クンもお風呂場に向かってるんですか……?」
「? 決まってんだろ、一緒に入んだよ」
「えっ? えええぇぇぇ―――――――――――――――っ!?」



58 :名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 04:03:22 ID:quOvdZCA

んで後日。

「俺達のアイドルだったアイドルだったアトリちゃん……」
「とうとうハセヲのものになるか^^」
「うらやましいぞぉ、ハセヲ~!」
「のび太の結婚前夜の読みすぎだ、お前ら」

上から順にクーン、シラバス、ガスパーな。
今から何が始まるって? ま、見てりゃ分かるさ。

『花嫁のご入場でーす』

進行役のNPCのアナウンスが響くと、お付き2人を伴ってアトリが入場してくる。
みんな拍手やら歓声やらで盛り上がってるみてぇだが、あのお付き……パイと揺光じゃねぇか。
アトリの奴、あいつらをあんな役にしちまって大丈夫なのか? 確か普通にゲストで呼んだはずなんだけどな……。

「ハセヲさーん!」
「叫ばなくても聞こえてるっての」

てか、アトリ……千草、俺の横で一緒にプレイしてるし。
他の連中にゃ言ってねーけど。

「私、一度やってみたかったんです、結婚式イベント!」
「俺はまさか花婿役で参加するなんて夢にも思わなかったけどな」
「ね、私のドレスどうですか? レア装備らしいんですけど……」
「レアかどうかは知らねーけど……何だ、アレだ、キレイつーか可愛いつーか……」
「はい♪ ハセヲさんのタキシードもカッコイイですよ」
「どーも」

隣りに千草がいるのに、アトリに話しかけてるってのも妙な気分だ。
その千草は俺に褒められたのに機嫌を良くしたのか、肩に身体を預けてくる。
千草の代わりに、画面の中のアトリが舌を出して笑っていた……コイツめ、確信犯かよ。

「(あの……この後のコトなんですけど……お夕飯食べ終わったら……その、しませんか……?)」
「(アトリはホント、エッチ好きになったなw)」
「(ハッ、ハセヲさんがいけないんです! ハセヲさんが私をエッチな子にしたんです、そーに決まってます!)」

後はまぁ、それなりに面白い挙式だったと思う。
神父役のNPCが『永遠の愛を誓いますか?』って聞いてきたんでアトリと一緒に「誓います」ってテキトーに。
俺らが誓いのキスをした時にはパイと揺光とエンデュランスの視線が痛かった気もするけど。
月の樹の連中も招待してたせいか、何かもうお祭騒ぎみたくなってたな、最後の辺りは……。
特にアトリがブーケを投げた時の争奪戦はすごかった。
いくらレアアイテムだからってパイと揺光がマジになって争ってたのがすげぇ笑えたな。
何でアイツらあんなにムキになってたんだろ……分かんねぇ。婚期逃さないためか?

「ハセヲさん」
「どした、アトリ」
「私、いつか……本物のウェディングドレスを着て、ハセヲさんの……亮クンの隣りに、立ちたいです……」
「立ちゃいいじゃん。ずっと傍に居る……約束したろ?」
「……はいっ!」


今はまだ、旅の途中。                                   【 True End 】
最終更新:2007年11月25日 09:51