榛 有希(はしばみ ゆき)は、殺し屋。コードネームはナッツ、殺し屋界隈で囁かれている二つ名は「
暗殺幼姫」。
2096年5月時点で、19歳。
黒羽文弥の3歳上。
身長はせいぜい150cm前後で
黒羽文弥より背が低い。ストレートロングの黒髪をヘアバンドで押さえている髪型と、胸にも腰回りにもボリューム感が無い体型
忍術使いではない、いわゆる『体術忍者』の家系。
両親はともに忍者。父は一切の異能が使えなかったが、母には身体強化の異能があった。ヤクザの「傭兵」として外国マフィアの撃退を行っていたが任務中に死亡。
榛有希は両親が亡くなるまで自分が忍者の家系であることを知らなかったが、知らず知らずのうちに日常生活の中で忍者として育成されており、その賜物により幾多の危機を乗り切り生き延びることが出来た。
当初は母の友人という両親と同世代の女性と行動を共にし、その女性が亡くなった後は一人で復讐を開始。
そんな中、情報担当兼運転手の
鰐塚と出会い、遂には復讐を成し遂げる。以降
鰐塚とはずっとコンビを組んでいる。
殺人結社「
亜貿社」社長の
両角来馬に、両親の復讐を果たした時に野垂死にそうだった危ういところを助けられ。、現在は「亜貿社」所属しつつ、「亜貿社」を傘下に収めている
黒羽家の嫡男、
黒羽文弥の個人的な部下として働いている(黒羽家ではなく黒羽文弥の命令のみに従う)。
2096年に
桜崎奈穂と
若宮刃鉄が合流して「チーム・ナッツ」を結成。そのリーダーとなった。
身分は
亜貿社で働くヒラの会社員であり、給与が支払われている。呼び出しがあれば出社する。
黒羽文弥の指示で動いた場合は働きに応じて直接報酬が支払われる。銀行のキャッシュカードやクレジットカードを所持している。普段の生活費は、同居する
桜崎奈穂が
四葉家筆頭執事の
葉山忠教から預かっているクレジットカード(法人会員のゴールドカード)で賄われている。
武器の補給は
亜貿社を通じて行われている。
殺し屋という職業柄、昼夜逆転生活であり、午前中から昼下がりにかけて自堕落な描写が多い。家庭内に関しては同居する
桜崎奈穂にやり込められることが多い。
運転免許を持っており、バイクの運転もする。他に「グリーン・アレンジメント」の資格を持っている。
出会ったきっかけが殺し合いだったこともあってか、主である
黒羽文弥は呼び捨てで敬語を使わず、イライラをぶつけるような発言をすることもあるが、
黒羽文弥もその腹心である
黒川白羽も気にしていない。
殺し屋だが、無関係の人や未成年者が犠牲になるのを嫌う潔癖さを持ち合わせており、キスや性行為などを忌避するなど擦れていない言動が見られる。
黒羽文弥からは「髪の毛が乱れている」などとからかわれがち。
亜貿社内では「
黒羽文弥のお気に入りで、男と女の関係なのではないか?」と噂されている。
食べ物の好き嫌いはないが、苦い物は苦手。極度の甘党で、その甘党ぶりに同居している
桜崎奈穂は日々恐れ慄いている。
本作中の
ブランシュ事件、
無頭竜殲滅、
横浜事変、
パラサイト騒動に関しては、榛有希の手には負えないため出動を命じられてはいない。
能力
運動能力と知覚能力を引き上げる「
身体強化」の異能者。つまりは
BS魔法師。
- 超能力者
- 身体強化 - 肉体の強度、筋肉、知覚能力、反応速度を引き上げる。榛有希の身体強化は「魔法としての技術化が困難な異能」である。
- ほぼ完全な毒耐性(身体強化の異能が内蔵に拡張されたことで成り立つ)
- 分身術
- 空蝉(黒川白羽から伝授された奇術。修行の結果、身体強化による分身術を組み合わせた新次元の空蝉を会得した。この一件以降、黒川白羽のみには「さん」をつけるようになった)
- 忍の技
- ナイフを使った格闘術
- 隠形術
- 殺気(無系統魔法で事象干渉力が込められていない想子波。体術に付随する技術)
コードネームについて
『ナッツ』という呼び名は愛称というよりコードネーム。由来は苗字の「榛(はしばみ)」を「ヘーゼル(Hazel)」、「ヘーゼルナッツ(Hazelnut)」から「ナッツ」と連想されたもの。
『nuts』の「狂的な」という意味も込められている。
任務完了の決め台詞は「Nuts to You!」。
本来は「馬鹿を言え!」「ふざけるな!」と言った意味だが、「くたばっちまえ!」というニュアンスもある。
年表
- 2077年 - 生誕。
- 小学生時 - 両親が死亡。母の友人という女性に助けられる。
- 2090年 - 鰐塚とコンビを組み始める。当初は復讐の協力者。
- 2091年 - 殺し屋を始める。
- 2094年4月7日〜16日 - 司波達也暗殺計画に失敗。黒羽文弥の個人的な部下となる。
- 2094年4月24日 - 黒羽文弥に呼び出され、「ヤミ」の姿ではない文弥と対面。一矢を報いる。
- 2095年末 - 亜貿社の社宅であるワンルームのアパートから3DKのマンションに引っ越す。
- 2096年5月2日〜6日 - 横浜港本牧埠頭でフィリピンマフィアと出多興業による魔法因子を持つ少女達の人身売買取引を阻止。
- 2096年5月11日 - 亜貿社の仕事で東京都内の歓楽街にある会員制クラブに潜入。エネルギー行政に携わる高級官僚と電力会社社員3名を殺害。
- 2096年5月13日〜23日 - 黒羽文弥の指示により、中堅電力会社数社と今よりも人間的な暮らしと社会を実現する会による司波達也暗殺計画を阻止。桜崎奈穂との同居が始まる。
- 2096年5月26日 - 黒羽文弥に呼び出されて先日の司波達也暗殺計画の処遇を伝えられる。同時に、刺殺した山野ハナの身の上と仲間杏奈の存在を知る。
- 2096年10月5日 - 亜貿社の仕事で東京都多摩北部K市にあるナイトクラブに潜入したが、若宮刃鉄にターゲットの国防陸軍米津大尉の殺害を横取りされる。
- 2096年10月6日〜28日 - 黒羽文弥の指示により、国防軍陸軍の多中少佐を中心とする一部将校による司波達也暗殺計画を阻止。
- 2096年11月10日 - 黒羽文弥に黒羽家が拠点としている東京都内のホテルに呼び出される。榛有希、鰐塚、桜崎奈穂、若宮刃鉄の4名によるチーム(通称:チーム・ナッツ)の結成及び奇術「空蝉」の習得を指示される。
- 2096年11月11日 - 「空蝉」の習得のため、愛知県豊橋市へ向かう。豊橋駅で黒羽亜夜子の出迎えを受ける。
- 2096年12月15日 - 修行を終えてチーム・ナッツが集合。黒羽文弥に初仕事を指示される。
- 2096年12月17日 - チーム・ナッツの初仕事。鹿島港でフィリピンマフィアと「内藤一味」による魔法因子を持つ少女達の人身売買取引を阻止。
- 2096年12月から2099年3月までの間 - 「チーム・ナッツ」の打ち合わせを行う拠点を兼ねた3LDKのマンションに引っ越す。
- 2097年 - グリーン・アレンジメント資格を取得。
- 2099年3月18日 - 大きな案件を片付ける。
- 2099年3月21日〜4月11日 - マフィア・ブラトヴァによる司波達也暗殺作戦を阻止。
- 2099年5月4日〜5月27日 - マフィア・ブラトヴァによる七草香澄誘拐作戦を阻止。
- 2099年5月31日 - 亜貿社に出社。両角来馬から新入社員の小山内千代子の教育係を任命される。
登場巻数
司波達也暗殺計画(
魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画 1、
魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画 2、
魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画 3)、
魔法科高校の劣等生 夜の帳に闇は閃く
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人物 会社員 女性
最終更新:2024年11月13日 10:59