「兼」の解字



新選漢和辞典 第7版(小林信明 編、小学館 刊)

読み

ケン
か(ねる)

意味

①<か・ねる(―・ぬ)>あわせる。かけもつ。
②<かねて>あわせて。いっしょに。二つながら。
③倍にする。
④しのぐ。勝る。「由也兼ゆうやひとにかぬ」(由は他人をしのごうとする。)<論語・先進>
⑤<と>……と
国①<かねて>以前から。前もって。
 ②…しかねる。できそうにない。

解字

会意。△と▽とを合わせた字。△は、秝で、二本のいねを並べた形。▽は、手である。
兼は、手で二本の禾いねをつかむことから、二つをかねる意味を表す。
(※△と▽は表示できない文字)

成語

(P139)


説文解字

秝部:兼:并也。从又持秝。兼持二禾,秉持一禾。

(部首:秝 兼は并である。又からなり秝を持ったかたち。兼は二つの禾を持ったかたちで、秉は一つの禾を持ったかたち)


Wiktionary

字源

会意。「禾」を二つ並べて、「又(手)」で持つ様で、あることが続くの意。

派生字

  • :いろいろな思いが続き、実行を渋ること。
  • 廉:家の中で、いろいろまとめて持ち、区別する。
  • 鎌:藁などを手でまとめ刈り取る刃物。
「謙」は、音を借りた形声文字。






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最終更新:2012年06月13日 01:04
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