噛蠅

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kirishima

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噛蠅(かんばえ)

が、眼の大きな蠅は、今や完全に休まったその羽根に力を籠めて、ただひとり、悠々と青空の中を飛んでいった。
──横光利一『蠅』

基本情報

仮想全高 0.1~0.3m
仮想質量 10g前後
存在規模 一号級
穢装等級 等級Ⅰ

ステータス

存在強度 F / 加護を込めたもので叩くと死ぬ。
疑似知覚 B / ハエ程度。反応速度は速い。
穢装出力 F~ / 本体は穢れを放たないが、別の界異の穢れを体につけていることがある。
空間機動力 B+ / ハエクラスの高速機動。小柄なため小回りも利く。
知能 平均的な小型動物程度。

概要

穢れの気配があるところに出現する、蠅とアブの中間のような姿をした、ネズミサイズの小型界異。速いスピードで飛行し人間や界異の肉をかじり取る。
直接命に係わることは少ないが
①急所をかじられて出血多量を招く。
②他の有害な界異の穢れを纏っていることがある。
③他者の血液や穢れのついた口で、別の被害者をかじり汚染することがある。
という三点から、小さい体に対して危険度は高い。

ただし、後述するある理由から嫌われがちな噛蠅を愛好し役立てる人々もいる。

推奨対処法

見つけたら加護を込めて叩いて殺そう。

発生場所

穢れに集まってくる性質があり、大型の穢れの周りによくいる。
また、穢れや界異・生物の遺体に卵を産み付け、そこから「穢児」という幼体が生まれる。

幼体「穢児(えじ)」


※図:穢児のスケッチ。体長5~10cmほど。
存在強度 F / 加護を込めたもので叩くと死ぬ。
疑似知覚 D / 五感はある。嗅覚は鋭いが他は鈍い。
穢装出力 F / 無害。
空間機動力 F / もちもち這って動く。
知能 平均的な小型動物程度。
噛蠅を愛好する人のいる理由が、この幼体「穢児(えじ)」である。
白いロールパンに小さな黒目と口がついたような姿をした幼虫型界異であり、基本的に無害。
この界異は自身の成長のため、無尽蔵に穢れを食べて消化する特性を持っており、穢れの処理に使えるのではないかとよく議論を呼ぶ。また、穢児の段階から馴らしていれば成体になっても縁起として起用も可能だ。
上記の性質から「ずっと穢児の姿のままでいてほしいのに……」と成長を悲しむ祓魔師も多い。
一方で噛蠅もかわいいと主張するコアなファンもいる。

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随時追加予定...

権利情報

権利者 霧島明
コンタクト先 Twitter:https://twitter.com/museum1127
他作品での使用範囲 自由にご使用ください。縁起としての使用も可。
登場作品 『最悪の祓魔師 Ⅱ[前編](https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21846975)』
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