NavalActionはゲームですが、現実の海戦に忠実となるデザインになっており、実際に艦隊戦がどのように行われたのか学ぶ必要がありました。
日本は帆船の時代に鎖国状態であった為、戦列艦という概念すらありませんでした。
その為か、日本においてこの時代は極めてマイナーで人気がなく、日本語の帆船同士の戦いに関する資料は多くありません。
ここでは、何の専門家ですら無い素人がゲームやwiki等を読み耽って得た経験と勘に基づき独自に研究した机上の空論を書きます。
※このページは、実際の戦闘、専門家や戦場経験者による証言を一切参考にしておりません。
目次
戦列とは
1.戦闘を行う部隊や艦隊の隊列。
とあるように戦列とは戦場に整列した兵や船の集団ことを差します。
戦列艦の名の通り、帆船時代での艦隊戦では船は戦列を組んで戦う戦術が最も用いられました。
理由は割愛しますが、それが最も最良で効率的な手段だったからです。
縦に並んだ帆船の行列は、一見すると単に縦に並んだだけにも見え、実際にその通りではあるのですが、この縦一列の隊列には"戦列"を構成するという明確な意図を持っているのです。
戦列という概念を正しく理解する為には、まずは陸軍に置き換えてみると分かりやすくなります。
この図では双方が4つの部隊を横に配置し戦列を組んで向き合うことで、"戦線"を構築しています。
4つの部隊はそれぞれ独立しているようにも見えますが、ほぼ一纏めであって実際の戦力図としては下記のようにも表すことができます。
このように一列の線で表現することも可能です。
戦闘が始まり兵が行動することで、線は曲折したり前後移動することになりますが、戦列に穴が生じない限り一列の線であることに変わりはありません。
これが艦隊戦と何の関係があるのかというと、船の縦列も実際にはこのように一纏めの戦力であり、決してそれぞれの船が独立しているわけではないということです。
船同士の戦列はこのような形となります。
これは陸軍と同様に、お互いの隊列が組み向き合うことでそこに"戦線"を構築してると言えます。
異なることは船の場合、戦線が常に横に動いていることだけです。
船の単縦陣は、一列に整列した多数の船という認識でいると煩雑に感じてしまいますが、1つの線という認識でいれば簡潔です。
そして、陸軍では戦線の維持は重要であることは誰でも理解できますが、艦隊戦においても同様なのです。
その点を考慮し、艦隊戦における重要な要素は以下の通りであると考えることができます。
- それぞれの艦は独立していない!全艦で一つの大きな船であるという認識で良い
- 戦列の維持は重要で、列が乱れることは戦線崩壊と同義
提督も各船長も、このような共通認識を持つことで隊列の維持と意思疎通が容易になるはずです。
局地的数的優位
戦いは数だよ兄貴!
数的優位を確保することは戦闘が有利になることは誰もが知っていますが、数的優位には様々な意味合いがあり、単純に数を揃えれば良いというわけではありません。
彼我の戦力が同じであったとしても、局地的な数的優位を作ることは可能です。
これは、戦力が拮抗している戦列同士の戦いであっても同じです。
これは陸軍における最も単純な局地的数的優位の例です。
最終更新:2021年01月16日 18:53