土林誠

元カプコン所属のイラストレーター、キャラクターデザイナー。
Bのメインキャラデザインは全て彼が担当している。
彼自身は特に問題を起こしてはいないが、キャラゲーの様相を呈しているBにおいて、彼の功罪は大きいといえる。
B3でもキャラデザインを担当したが、何故か彼自身によるB3のイラストは資料集発売まで、全く発表されなかった。
なお、一部雑誌で公開されたB3の原画の荒れ方が酷く、B以前からの古参ファンから心配すらされている。

ヅラ市

B3雑賀孫市に対するアンチによる蔑称。由来はヅラ+孫市。
3Dキャラの髪の造形が悪く、あたかも鬘を被ったかのような姿のため、この様な蔑称となった。
またB3OP映像で仰向けから飛び上がる際、服装は乱れるのに髪が一切乱れていないためかなり不自然である。
とはいえ、髪の乱れに関してはB3孫市だけに言えたことではないことを付け加えておく。

鶴姫

戦国時代の姫君。一般的には「大三島の鶴姫」と呼ばれる。戦国BASARA3でPCとして登場。
史実では愛媛県大山祇神社の出身で、当時大大名であった大内氏と戦った鶴姫伝説で有名な姫君。
大内氏の戦いの中で討死した兄に代わって出陣、武将を討ち取るなどの勲功を挙げた。
合戦には勝利したものの、恋人を亡くした鶴姫は、戦が終わってから入水自殺を遂げたと伝えられる。
鶴姫が着用したとされる胴丸は日本で唯一現存している女性用の胴丸であり、大山祇神社に保存されている。

戦国BASARA3では河野氏に所属する弓を扱う世間知らずの少女として登場。
巫女服はセーラー服風にアレンジされている。
危機から自分を救ってくれた風魔小太郎を「黒い羽のお方」として慕うというキャラクターになっており、
合戦で失った恋人の後を追って入水する伝説上の鶴姫の面影はどこにも見られない。
「関ヶ原に関係がないから」という理由で豊臣秀吉などの武将がリストラされたにも関わらず、
彼ら以上に関ヶ原に関係がなく、1543年に死去している彼女が参戦するという情報に、
ファンもアンチも困惑させられた(さらに言うと河野氏もすでに滅亡している)。
髪型などは『采配のゆくえ』のお勝の方*1に酷似している
ちなみに、『采配のゆくえ 公式設定資料集』において、登場人物の一人「お勝の方(英勝院)」の紹介頁の中に、
史実で甲冑を着て戦場に立った女性の例としてこの鶴姫の記述がある。
「名前だけを持ってきた」と言って差し支えない鶴姫のキャラクター造形や、
他の新キャラにも上記の設定資料集との類似が指摘される要素が多く、
実際のゲーム内での描写も、「名前と性別」以外の史実要素が見られないため*2
上記資料集がB3の教科書となっている事は、アンチの間では確定情報と見られている。

付記
Bのパクリ元『戦国無双2』(2006年2月24日発売)では、鶴姫は護衛武将(支援NPC)として登場しており、
弓兵系の護衛武将の最上位キャラクターとして設定されていた。
また、鶴姫の弓を用いたアクションは、各無双シリーズのキャラクターのモーションと酷似しており
(稲姫〈戦国無双シリーズ〉+孫尚香〈真・三國無双5〉+妲己〈無双OROCHIシリーズ〉)、今後の検証が待たれる。
モーションのほかにも、年上の女性武将を慕う性格*3、衣装の配色*4
設定上は純真な乙女である*5など、無双シリーズの稲姫を模倣したと思われる要素は枚挙に暇がない。

付記2
B4にも続投が決定したが、作中で「卑弥呼」からの霊感を受ける場面があるという。
彼女の所縁の地である伊予国は邪馬台国の二大比定地である、畿内・北九州の双方の中間地域に過ぎず、
大山祇神社も特に邪馬台国との関係が強いところとは言えない。
あえて関連を挙げるとすれば、大山祇神社の古い書物(三島宮御鎮座本縁)に、
「霊亀二年に本社の御神殿と大巳貴神社と事代主神社と大市姫神社と荒神の社の合計五つを建てた」
という記述がある程度で*6、ましてや鶴姫個人との繋がりとなると皆無である。

その意味では、またもや伝統通りな拡大解釈と言えるのかもしれないが、
上記のパクリ疑惑の対象先に無双妲己が挙げられていることに注目してほしい。
実は、『無双OROCHI』シリーズでは、妲己は一貫して作中で卑弥呼との関係を描かれているのである。
基本的に話題不足*7とはいえ、このタイミングでこの名前を持ってくるとは、
B公式がパクリ元を明らかにしたがっていると誤解されても仕方がない拙策とさえ言えるのである。
一体、公式は何を考えているのだろうか。
最終更新:2013年10月28日 00:12

*1 髪の長さや跳ね具合までも酷似している。

*2 B3は地方領主も含めて、新キャラのほとんどがこのような「オリジナル99.9%」といった傾向が強い。

*3 『戦国無双シリーズ』全般を通じて、稲姫は立花誾千代のことを「立花様」と慕う描写が一貫して行われている。

*4 稲姫の過去の衣装に、巫女装束を思わせる白い着物に赤い袴の組み合わせが存在する。

*5 『戦国無双3』において、敵であり友人でもある甲斐姫から「乙女武者」と呼ばれるほか、稲姫を象徴する漢字の1つが「純」である。

*6 大市姫とは倭迹迹日百襲媛命(神大市姫命)を示しており、倭迹迹日百襲媛命と卑弥呼を同一人物とする説が有力視されている。

*7 彼女は若くして入水自殺を遂げたのだから、逸話不足になること自体は自然なことではあるのだが。