八神庵
SNK(現SNKプレイモア)の対戦型2D格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)』の登場人物。
シリーズ第二作のKOF95’より登場し、統一主人公である草薙京の因縁のライバル役を務めた。
古武術と闘争本能を統合した凶悪な戦闘スタイルや、呪われた青紫色の炎を纏い、
敵を爪で切り裂き炎で焼き尽くすという印象的な必殺技で、シリーズを代表する人気キャラクターへと成長した、
2D対戦型格闘ゲーム界を代表するダークヒーローである。
その容姿は前に突き出した紅色の頭髪にロッカースタイル、背中にはシンボルである月輪の紋章と、
日輪をイメージした草薙京のアンチテーゼとしてのデザインが一貫されている。
口を開けば「死ね」「殺す」といった言葉が飛び出すその言動も憎しみに憑りつかれた狂気の男というスタンスが明白で、
印象的な勝利時の哄笑も相俟って、当時の若年層ゲーマーから絶大な支持を勝ち取るに至っている。
なお、作中の草薙家と八神家には深い因縁があるが、庵の憎しみの対象はあくまで京個人であり、
「ただ気に食わない」という理由だけで彼に対して強烈な憎しみを向けている。
この姿勢は徹底しており、庵は京を殺すこと以外には一切の興味を示さないため、
当の京から「俺を殺した後はどうするつもりなんだ」と問われるシーンさえもある。
ちなみに、庵は「血の暴走」と呼ばれる錯乱状態に陥ることがあり、
その場合はニュートラルポーズが当時第一次ブームの最中であった「新世紀エヴァンゲリオン」の、
主人公機であるエヴァンゲリオン初号機(暴走状態)を思わせる前傾姿勢となり、
勝利時などに「キョオォォォ!」と天に向かってライバルの名を叫ぶ。
上記の通り、月のイメージや天に向かってライバルの名を叫ぶ姿、
エヴァンゲリオン初号機の暴走状態を思わせる動きで疾走し爪で敵を切り裂く恐惶時の戦闘スタイル、
憎む相手を殺す以外のことに一切の興味を示さない言動など、
B3に登場した石田三成のパクリ元なのは誰の目にも明らかなのだが、
幾ら全盛期を過ぎたとはいえ、現役作品のパクリをこうも白昼堂々と行うとは、
公式側の、嘗てのカプコンとSNKのパクリ合いの時代の悪癖は全く消滅していないらしい。
なお、当のB三成は人気投票で最上位に食い込んだそうだが、さもありなんである。
余談だが、KOFにおける京と庵は「三種の神器」と呼ばれる家系の生まれであり、
その家系は草薙の剣を司る草薙家(シンボルは日輪)・八尺瓊の勾玉を司る八神家(シンボルは月輪)・
八咫の鏡を司る神楽家(鏡そのものがシンボル)で構成される。
そして、B3のOPのラストシーンで家康と三成が戦っている赤い水が張られた場所は、
その直前の家康が崖の上から戦闘場所へ飛び降りるシーンを見ると、
「縁に花びらのような装飾がされた丸い鏡」を思わせる形であることが分かる。
つまり、「太陽」「月」「鏡」というKOFにおける「三種の神器」のシンボルが、本シーンで見事に揃っているのである。
やぐら
B大谷の乗っているもの。どうみても輿(こし)なのだが、小林曰く「やぐら」らしい。
ちなみに戦国時代のやぐら(櫓)とは、
このような物見や防衛用に建設された高い塔のことを指す。
病身の大谷を乗せるのはどう考えても鬼畜の所業である。
山崎俊秀
戦国時代の武将。史書における名は山崎新平。
姉川の戦い(1570年)で仙石秀久に討ち取られたという記録が残っている、浅井家家臣の一人。
戦国BASARA3ではお市配下の一モブ武将として登場したが、
通称の「新平」ではなく「俊秀」を称している点が問題となる。
何故ならば、俊秀という諱は記録には存在せず、週刊ヤングマガジン連載中の宮下英樹氏の漫画である、
『センゴク』作中における創作上の名前だからである。
つまり、BASARAスタッフが『センゴク』を読み、山崎新平の名を俊秀と思い込んだ挙句、
碌に調べもせずにゲームにも登場させてしまったということが明らかな上、
エンディングロールに宮下英樹氏および講談社のクレジットが無いことから、無断使用であることもわかる。
「山崎俊秀」という名に著作権が認められた場合、戦国BASARA3は著作権を侵害していることになるため、
宮下英樹氏と講談社の動向が注目される。
追記
『戦国BASARA2 英雄外伝』発表時に新武将の予想投票があったが、その選択肢の中に「仙石秀久」があった。
しかし、その人物も宮下英樹氏の漫画『センゴク』で知った可能性が高い。
山中鹿之介
戦国時代の武将。戦国BASARA4より新登場が決まった。
史実では出雲国出身の人物であり、名は幸盛。通称は鹿之介(鹿介)。
若くして勇名高く、「山陰の麒麟児」の異名を持つ勇士であるが、
それ以上に、(時として妄執とさえ思える)忠義の高さで後世に知られる人物である。
尼子家臣の子として生まれた彼は、同地の大名である尼子家に仕えたが、
当時の尼子家は元就率いる新興勢力の毛利家に圧迫され、嘗ての栄華を既に失っていた。
遂には本拠である月山冨田城も陥落し、尼子家は滅亡の憂き目にあってしまうが、
これより鹿介の尼子家再興のための生涯をかけた死闘が始まることとなる。
この時、三日月に「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と願を掛けた一幕は余りにも有名である。
ある時には残党を率い、更には織田家とも同盟をして尼子再興のための挙兵を繰り返すが、
時勢は彼に味方せず、毛利への降伏後に暗殺された。
後世、彼の忠勇は高く評価され、先の「七難八苦を与えたまえ」の名言とともに、
戦前の教科書にも採用され、彼の名は多くの国民に知られることとなったのである。
B4での彼の姿は、何故か少年の姿をしており、「おやっさん」と慕う目付け役(ペットではなく)の鹿を連れている。
その鹿の具足(ということは体の一部)を借りた半人前の武将兼「迷探偵」と言う、意味不明にも程がある姿である。
その鹿の角も有名な「鹿角脇立兜」とは程遠い、「せんとくん」のような小ぶりな姿であり、
既にアンチの側からは「(に)せんとくん」「(馬)鹿之介」とこき下ろされている。
また、その容姿自体にさえ多大な問題が残っている。
その吊り上がり気味の目とくせのある毛髪が、『真・三國無双』シリーズの鍾会のそれと酷似しているのである。
無双鍾会は、演義や正史とは異なり、容姿以上にその個性的な言動から女性層に奇妙な人気を博した武将であるが、
「女性に媚びない」公式が女性人気を狙ってパクリをしたのだと推測されている。
いずれにせよ、その忠勇で後世慕われた鹿介像を粉砕する畜生然たる「創作」と言えよう。
付記
無双シリーズでは、山中鹿介は『100万人~』の方でオリジナル武将として登場しているほか、
『戦国無双3 Empires』では、毛利家シナリオの重要敵NPCとして印象に残る活躍をしており、
各所で話題になることも多かった。
この件から、先にネタを盗んでしまおうとして要望を「盗み見た」可能性も指摘されている。
山本真
戦国BASARAシリーズのディレクター。
代表作に『P.N.03』『スターオーシャン セカンドストーリー』など。
小林の影に隠れがちだが、
インタビューを見るに、同様に失言癖や基本的な常識の欠如が見られる。
最近は、何故か小林を差し置いて表に出る回数が増えてきた。
ゆるキャラ
主として地方自治体や各種企業が考案した、「ゆるいデザインのキャラクター」のこと。
それら組織のマスコット的地位にあるものとして扱われるのが通例である。
前身というべきキャラクターは幾つか指摘できるが、一つのジャンルとして確立するに至ったのは、
彦根城のイメージキャラクターである「ひこにゃん」の存在が大きい。
現在では、熊本県のゆるキャラである「くまモン」が同地の地域振興に大きく貢献したことが知られる。
これを承けてか、Bにおいてもゆるキャラが制作される運びとなったのだが、
それは単なる二頭身のSDキャラに過ぎなかった。
また、その構造故に自立しての行動に支障を来しているという、欠陥品でもあった。
幼名
主に中世から近世にかけて存在した人名の分類の一つで、元服(当時の成人の儀)以前に用いる名前。
現代とは異なり、かつては青年時代と少年時代とでは別の名を用いていたということであり、
類似の風習は世界各地に散見される。
B幸村伝では、真田幸村と伊達政宗の少年時代の姿がPCとして登場し、
それぞれが史実における幼名である弁丸・梵天丸の名で登場することになっている。
これ自体は特に問題はない事のように思えるであろうが、最早幾度繰り返されたかわからないが、
最近の作品である『戦国無双4』の内容を考えるとその評価は一変する。
同作では真田兄弟の存在が物語の時間軸における展開全体を主導する形になっていたため、
作品各所で演出的に、真田兄弟の幼少時の姿が描かれていたからである。
この時、二人が稽古用の木刀と槍で修行に励む姿も印象的である。
この無双真田兄弟の姿と、Bの餓鬼二人の姿が酷似していることは容易に指摘可能である。
加えて、このような木刀を携えて合戦に乱入する少年政宗の姿は、初代戦国無双のそれと何ら変わらない。
B幸村伝が大河に便乗した盗作であることを示す一つの現象であろう。
鎧伝サムライトルーパー
1980年代後半に製作・放送された、サンライズ社製作のアニメシリーズ。
当時は『聖闘士聖矢』を嚆矢とする所謂「鎧もの」ブームの時代であり、本作はその一つである。
本来は少年向けの作品であったが、美少年を主体とした主人公チームの姿と声優陣はむしろ女性層の支持を得、
本放送が収益的には不振に終わったものの、OVA等に活動の幅を広げ、一つの時代を築いたと言える。
この主人公チームの中心人物である真田遼は、モチーフとした真田幸村の通りの真紅の鎧であり、
担当声優が草尾毅であることから、時としてB厨から無双のパクリ元と言われることがある。
同時に、この鎧の紋章が「武田菱」に見えることから、信玄と幸村の設定の元ネタであるとの曲解を生み出してもいる。
自分達がパクリゲーの信奉者だからと言って、他も同一であるとは無論限らない。
無双シリーズにも本作にも、冤罪を課すわけにはいかないのである。
余談
本作を語るうえで、あまりにも有名な事件がある。
本作の本放送中に、誤って同一の話を二週連続で放送してしまうという放送事故が生じた。
これ自体は単なる事故なのであるが、この件に関して、本来の士調査層である筈の子供達、
ひいてはご両親ではなく、何故か女性層からの抗議が放送局に殺到したのである。
この偶発的な事件から、本来はアングラ層以外の何物でもなかった「腐女子」の存在が、
マスメディアにも大きく取り上げられ、社会的にも知られるようになったというのは、
その功罪は兎も角として、戦後サブカル史の有名な一頁であることは間違いない。
この展開を受け、本作の主人公チームの声優陣がアイドルグループ的な活動を始め、当時の女性層の歓声を浴びた。
現在では男性声優グループがアイドル的な活動をするというのは決して珍しいことではないが、
本作はその先駆者とも言うべき地位にあるわけである。
現在、草尾氏はアイドル声優的なキャリアからは一線を退いているが、
氏の存在は現在のサブカル業界における女性ファンの存在を語る上では欠かせないと言える。
そして、氏を追いかけた女性ファンの次世代組=B腐は、氏に対する不当な悪罵を止めず、
彼の後輩に危険なまでの負担を強いてすらいる。
氏の心中、察するに余りある。
最終更新:2016年06月12日 13:11