北条氏政
戦国時代の武将・大名。
「相模の獅子」こと北条氏康の嫡子であり、北条家第四代当主。
亡父の後を継いで関東に勢力を拡大するが、名胡桃城を巡る問題で豊臣政権との関係が悪化。
小田原征伐を招き、北条家滅亡の銃爪を引いてしまった。
自身はこの戦の責任を取って切腹し、当時の当主であった子の氏直も出家することとなった。
この敗戦責任を追及される見方から、“凡庸との評価が高い”人物である。
彼を語る際に屡々言及されるのが、「汁かけ飯」の逸話である。
ご飯にかける汁の量を目分量で測り損ねて二度がけしたことに対して、
父の氏康が「汁の量も分からない人間が人の心を分かる筈もない」として嘆いたという話である。
だが、この逸話は実は後世の創作との見方が強い。
また、北条家の最大領土はこの氏政の時代であるというのも事実であり、
現在では凡庸との評価は過去の謬説になりつつある。
戦国時代の人物の中でも、再評価が最も進んだ人物の一人であると言えるであろう。
Bでは初代の時点で登場しているが、その内容は上記の凡庸説を無思慮に踏襲しただけの内容である。
さらに、信玄や謙信らの下の世代なのに老人の姿、一度も勝ったことがないと叫ぶ無能、
それほど伝統がある家でもないのに先祖や威光に煩いなど、小人その物の姿になっている。
また、先祖を召喚する際にその先祖が四人出現するという、数の不一致すら指摘されている。
史実に従わない自由を謳う割には、旧来の説を踏襲しただけという、
B光秀と同一の構図がここにもあるのである。
なお、人気が低迷したためか3以降は登場せず、Bの勢力図は事実上関東に空白地帯がある。
ポケモン+ノブナガの野望
製作・コーエーテクモゲームス、販売・ポケモンによるSRPG。略称に「ポケナガ」などがある。
任天堂の世界的な作品である『ポケットモンスター』シリーズと、意外性溢れる『信長の野望』シリーズとのコラボとして、
発表直後から話題を呼んだ。
ただし、基本的な登場人物(ブショー=トレーナー)は無双シリーズのキャラクター造形に準拠しており、
無双シリーズの広義の派生作としての側面を持つ。
なお、企画自体は発売より随分前の時期であり、両社の間の関係性は強い物と見られている。
ところで、天下のポケモンとのコラボにして、無双シリーズの広義の派生作という性質からして、
B厨達がこの件で黙っているはずもなかった。
ある者は「Bとコラボしろ」「ポケナガは自分たちの同人のパクリ」といった、およそ正気を疑う発言が繰り返されたのである。
なお、本作はコーエーテクモゲームス製作の作品としては珍しいことに、
コラボ先のポケモンに合わせたデザインとなっており、所謂「アニメ絵」が基本である。
これが、アニメ絵に馴染んだB厨・腐に余計な誤解を招いたという、
どこに目をつけているのか疑わしくなる事態も発生している。
保志総一朗
アーツビジョンに所属する男性声優。
数多くの作品で重要な役割を務め、女性人気の高い人物。
高音の演技力が高く、男性声優としては珍しく少年役を担うことも多い。
戦国BASARAでは真田幸村役を担当するが、この幸村役故に馬鹿の一つ覚えとしか言いようがない、
繰り返される絶叫する場面に苦しめられることとなってしまった。
結果、氏本来の声は潰れてしまい、かつての役を行うことが困難になってしまったとの評価が目立つ。
声が変わるほどの熱演は、声優にとっては名誉の負傷とも言えるのかもしれないが、
保志氏とBとの関係は、およそその作品の評価内容に釣り合わない負担の結果と言えるため、
B以前からの古参ファンのBに対する怒りの声も散見される。
ボディペインティング
人間の身体に絵具や顔料を塗ることで絵を描く、創作表現の一種。
基本的には芸術活動の一環であるのだが、全裸の身体を用いるという前提条件から、
ある種のポルノ性を帯びざるを得ないという側面もあるようである。
事あるごとに、BのCGやキャラデザインには批判が噴出しているが、
頻出する批判の一つとして、「具足や衣装の厚みが存在しない」という問題点が度々挙げられている。
そこから生じる違和感に対する説明の一つとして、上記の単語が用いられた。
ポリバケツ
B伊達政宗に対するアンチによる蔑称。
ポリバケツのような、目に痛い原色の青色の衣装を纏っているためこう呼ばれる。
もちろん、ポリバケツに失礼な表現と言える。
なお、Bのキャラクター達は原則的に原色のイメージカラーを各々が個別に持っている。
個性の表現としては定石と言える手法だが、反面、原色を多用するがゆえ、幼稚に感じられる弊害も大きい。
本願寺顕如
戦国時代の僧侶。諱は光佐。戦国BASARA2ではNPCとして登場。
史実では、戦国時代の浄土真宗の教主であり、本願寺十一世。
畿内を中心に勢力を確保していたが、そのために上洛後の織田信長と対立し、織田家包囲網の一翼を担う。
後世「石山合戦」と総称される苛烈な戦争を繰り広げ、信長の天下布武を十年は遅らせたという。
後、織豊政権とは和解し、石山本願寺を退去。
顕如の没後、後継者争いのために本願寺・真宗は東西に分裂し、この対立は現代でもなお残っている。
戦国BASARA2では、重度の拝金主義者でお経も満足に唱えられない僧侶として描写されている他、
アニメ一期では登場して間もなく殺されてしまうという悲惨な扱いを受けている。
「理想など腹の足しにもならない」「人を救うのは理想などではなく食糧と少しの金」などの台詞からは、
顕如が「破戒僧だが人間としては真っ当」であることを示すことで批判を避けようとする意図が窺えるが、
そもそも実在の僧侶をモチーフにしたキャラクターを破戒僧にしている時点で大問題であり、
擁護の方向性が的外れだと言わざるを得ない。
顕如自身は事実上の大名と言っていい宗教勢力の指導者であるが、このような堕落した人物では無論ないし、
この様な扱いをされてよいような人物でもない。
Bのバカゲーというより、愚劣ゲー振りを象徴する人物だと評せよう。
なお、真宗の側がこの件でカプコンに抗議を行ったとの話は伝えられていない。
それは、真宗の側のBに対する評価の低さの表れとも解釈出来よう。
付記
パクリ元たる『戦国無双シリーズ』では、顕如は初代に特殊NPCとして登場するに留まり、
それ以降は完全に作中から姿を消し、OROCHIシリーズどころかEmpiresにすらその姿を見せていない。
そしてその初代では意図的に敵を誘導でもしない限り戦闘することすらなかった。
同社の『信長の野望シリーズ』では、一向一揆を指導する強豪として存在感を示す本願寺であるが、
姉妹作に近い地位にある本作で事実上の未登場状態にあるのは、同社の配慮を度々指摘されている。
本多忠勝
安土桃山時代の武将。初代戦国BASARAより登場した。
戦国BASARA内では「五十七度戦に出て、傷一つ負わなかった」という逸話のためか、
ロボット型武将として登場しており、戦国BASARAファンの間ではガンダムとかけてホンダムという愛称で呼ばれる。
戦国BASARAというゲームの大胆なアレンジを象徴する武将だが、
この逸話は、「本人が動き易さを重視した軽装備を好んだため」と続いているものであり、
本作に多いデフォルメだとしても的外れな感が否めない史実アレンジの一つでもある。
同時に「史実の本多忠勝公を冒涜しているのではないか」という声も根強い。
付記
この異様ともいえる解釈は、やはり教科書=戦国無双シリーズの本多忠勝像が原点になっているためとみられる。
本項にもあるように、史実の本多忠勝は軽装を旨とした武将であるが、
ゲームの表現における忠勝像を決定的にした、初代猛将伝ではとてつもない重装備の武将として描かれていた。
このデザインは批判を受けたらしく、シリーズが進むごとに軽装化が進んでおり、
B忠勝とは随分差が出てきたが、言わばパクった側が取り残された形になっているわけである。
なお、B忠勝の二つ名である「戦国最強」も、相当無双色の強い単語であり、
無双以前に「最強」の文脈で本多忠勝が語られることは珍しかったことも付け加えておくべきであろう。
最終更新:2016年08月31日 10:44