濃姫

戦国時代の姫君。戦国BASARAには初代から登場して、3でリストラされた。
史実では「蝮」と評された美濃の戦国大名である斎藤道三の娘であり、織田信長の正室。
また、明智光秀とは、母方の縁者に当たるとされる。
本来の名は帰蝶であり、通称・敬称の濃姫とは字の通り「美出身の君」の意である。

戦国時代の中心人物である織田信長の正室という立場から、知名度は極めて高いのだが、
意外なことに、彼女に関する事績や資料は極めて限られており、没年も定かではない*1
そのため、戦国時代を舞台とした作品でも、実は最も創作色が強い人物の一人になっている。

そのような彼女がBに登場した理由は、偏にパクリ元の戦国無双でも登場したからとしか答えられまい。
事実、初代戦国無双はそのキャラクターの描写や人選に相当な批判が寄せられた作品であり、
ゲーム上必要な女性枠とはいえ、彼女が登場したことを疑問視する向きも多かった。
そのため、批判対象となった不自然な人選対象が同一であること自体、恣意的と見做さねばならないのである。
ゲーム的には、彼女のジャンプ攻撃が共に踵落としであるという点が真っ先に挙げられるであろうが、
上記の通り、そもそも彼女が登場したこと自体、スタッフの歴史に関する見識が欠如しているという事実を、
この上もなく雄弁に物語っていると言えるのである。

能登麻美子

大沢事務所に所属する女性声優。
特徴的な澄んだ美声で知られ、ファンのみならず声優界でも評価が高い。

戦国BASARAではお市役を務めるが、この人選及びお市の贔屓は小林が女史のファンである為と言われ、
ある意味小林によるBASARA私物化を象徴する人物となってしまっている。
尤も、彼女自身に特にBASARAに出たい様なニュアンスの発言は無く、正真正銘の単なる独りよがりである*2
その意味では、声優業界におけるBおよび小林の最大の被害者の一人である。
また、「公私混同でお近づきになろう」という意図丸出しの小林は、
女史の他のファンのみならずBに出演する声優の間でもネタにされるなど、この行為は蛇蝎の如く嫌われている。

のぼうの城

和田竜氏による歴史小説・映画。
豊臣秀吉の小田原征伐における一局地戦である「忍城攻め」を題材とし、
合戦当時の忍城の領主・成田長親とヒロインの甲斐姫の両者を中心として描かれた群像劇。
豊臣方は史実通りに石田・大谷の両雄を主体に、五奉行の長束正家を加えた陣容となっている。
題名の「のぼう」とは、主人公の成田長親の愛称である「(でく)のぼう(様)」のことであり、
本作の主人公である長親は文字通りに凡庸な反面、民衆を愛し愛される大器の人物として描かれている。

本作自体は名実ともに歴史小説であり、サブカル的な要素は極めて薄い作品である*3
しかし、折しも本作に先行して販売された『戦国無双3』のヒロイン格も同じく甲斐姫であり、
作中でもこの忍城攻めが同様に舞台として採りあげられた。
この縁からか、映画会社とコーエーテクモゲームス間でコラボ企画が開始され、
幾つかのゲーム内でもそれに関する追加要素が発表された*4

しかし、このような形で無双シリーズが大きく採りあげられることに関してB厨が黙っているはずもなく、
本作に関する殆ど営業妨害とすら思える暴言が各所で頻発した。
不幸なことに、本作の公開直前に発生した東日本大震災とそれに伴う津波の発生という事態から、
忍城の水攻めとその打開が大きな物語の流れとなる本作は公開が延期され、一部内容も修正された。
この件に関するB厨側の妄言も同様に目立っている。

付記
悪の権化たる小林ものぼうの城を観に行ったことをツイートしたが、その感想もいつも通りお粗末極まりないものだった。
最終更新:2013年02月11日 09:10

*1 本能寺の変で信長に殉ずる説や創作も多いが、それでも大局に影響を与えないほど、彼女の存在は小さい。

*2 なお、女史自身は繊細な方であるとの評判が多く、これが彼女の精神的負担になっている虞がある。

*3 強いて言うならば、樋口真嗣監督がサブカル畑出身であることが挙げられるくらいである。

*4 一例として、『信長の野望 天道PK(CS版)』では、同名のシナリオがあるほか、作中で活躍した忍城方の三将である正木・柴崎・酒巻らが武将として追加登場している。