チョン・ジェソン - NIKKEぺでぃあ | ニケペディア

チョン・ジェソン　정재성

概要

勝利の女神NIKKEのシナリオ長。
悲劇的なシナリオ展開に時には「考えたやつは人の心がない」と言われることもあるが、その多くがチョン・ジェソン氏によるもの。
NIKKEのシナリオは約10人位のチームで進められているがメインストーリーの多くはジェソン氏が担当している。
日本のサブカルチャー、特にロボットアニメやゲームが好きで、度々NIKKEの作中にも小ネタとして登場させている。
またNIKKEの世界観の雰囲気に中学生の時に読んだ「最終兵器彼女」が影響していると語っている。
SHIFT UPにはNIKKEプロジェクトの途中からユ・ヒョンソク氏と共に入社。

来歴

学生時代にファイナルファンタジーⅥやスーパーロボット大戦Fをプレイしたことがゲームへの興味を持つきっかけとなる。
その頃から創作活動に励み、ノートにオリジナルのシナリオを書いたりネットが普及すると小説投稿サイトに掲載していた。
ネクソン入社後はMMORPG「ソウルワーカー」の制作に携わり、この頃にユ・ヒョンソクと共に仕事をするようになった。
続く作品「HIT」「OVER HIT」でもヒョンソクと共に携わり、現在のディレクターとシナリオライターの関係が出来上がったという。
ユ・ヒョンソクがNIKKEのディレクターを打診された時に「ジェソンのチーム合流」を条件にしたことから、ヒョンソクより一ヶ月遅れでNIKKEプロジェクトに合流する。

シナリオ構築

ジェソンが合流した時点で、シナリオのプロトタイプはすでに完成していた。
しかし、キム・ヒョンテから「私がシナリオに関わるのはCHAPTER 1まで」「それ以降は白紙に戻しても構わない」という指示を受け、改めてシナリオ制作に取り掛かることとなる。
もっとも、「ラプチャー」「アーク」「ポストアポカリプス」といった物語の骨組みはすでに出来上がっており、ジェソン自身もその世界観に魅力を感じたことから、さらに深掘りしていく方針を固めた。
中でも、チュートリアルにおけるマリアンの死という衝撃的な展開には、キム・ヒョンテも「ここまでする必要があるのか？」と驚いたという。
そして2022年、NIKKEのサービスが開始されると、口コミを通じてシナリオの評価が広まり始めた。
当初からシナリオには力を入れていたが、「想定の2倍の反響があった」と述べている。

シナリオ制作の現場

現在、ジェソンをトップとする約10人のチームによって、シナリオが制作されている。各メンバーがメインシナリオやイベントシナリオを担当しながら、互いにサポートし合う形をとっている。
周年イベントなどの重要なシナリオはその責任の重さからか若手メンバーがなかなか立候補せず、現在はジェソン氏が手掛けている。
しかし、今後は他のメンバーにも任せていきたいと語っている。
ユ・ヒョンソク氏は、当初の想定を上回るほどシナリオの評価と期待が高まったことを受け、シナリオ制作に十分な開発リソースを投入したいと考えている。
しかし他のゲームクリエイターと話す機会があり、その会話の中でシナリオライターの不足が業界全体の共通の課題であるという話になった。
年末年始のSP放送では視聴者に向かってシナリオライターを募集している。

ジェソン氏はシナリオスタッフに韓流ドラマを見るように薦めている。
これは韓流ドラマの物語の構成や感情表現に学ぶべきものがあるため。
また自身はシナリオの参考としてヴァニラウェア制作の「十三機兵防衛圏」を上げている。
群像劇として複雑に絡み合った視点や衝突、シナリオ構造に多くの影響を受けたと語っている。

オマージュ

『NIKKE』には、日本のサブカルチャーからの小ネタやオマージュが随所に散りばめられている。
特にジェソン氏が『スーパーロボット大戦』やロボットアニメの大ファンであることから、『アルトアイゼン』や『ヴァイスリッター』の要素が取り入れられている。
また、ジェソン氏を含め、スタッフ内には『天元突破グレンラガン』のファンが多く、1周年イベント「RED ASH」ではグレンラガンのネタがいくつか登場するだけでなく、レッドフードのセリフや性格にも影響を与えている。