モンスターハンター2 ハイランクシャドウギア
概要
シャドウギアのうち
モンスターハンターハイランクハントのグレートモンスターより採取される素材を材料とするものをハイランクシャドウギアと称する。作成には少なからぬ労力を要するが、それを装着することによるキャラクター性能の底上げは大きい。
シャドウギアの種類と代表的なそれ
ハイランクシャドウギアの概要
ハイランクシャドウギアは種類が多く、全容の把握がやや難しい。そこで、ここではそのうち汎用性や効果に優れるシャドウギアを取り上げ、
モンスターハンター初修段階で作成候補とすべきシャドウギアについてまとめる。
シャドウギアはそれ単体効果に加えて、セット効果が付与される。そのため、シリーズをコンプリートする形で運用されることが一般的である。一般に作成運用されるシャドウギアセットについて、装着部位を上表にまとめた。左より、鎧、武器、盾、靴、イヤリング(アクセサリライト)、ペンダント(レフト)、である。
互いに部位を重複するシャドウギアセットは両立しないことから、そのセットアップはおおよそ次の組み合わせが一般的である。
一般:クラスセット、リロードセット+フォースセット
モンスターハンター:ペネトレーション+モディファー、クラスセット
作成の優先順位
ゲームの進度に応じての、シャドウギアの作成計画を提案すれば以下である。
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モンスターハンター初修者
さしあたりクラスセットを作成したい。これは、鎧、武器、盾、靴、ペンダント、イヤリングのフルセットで、セット効果としてステータスボーナスと、”ノーマルモンスターの防御力を半分無視する”という大きな恩恵を与える。活用クラスこそ限定されるが、汎用性に優れたシャドウギアである。
グレートモンスターの討伐数にして、ガランスとニーアを10~12、ガロナスとナイソーリを5~7、が作成には必要である。
モンスターハンターの基本を覚える頃には必要数が揃うあたり、絶妙な塩梅である。
(ルーンナイトセットのシャドウウェポン(右)がその代表例であるが、過剰精錬により有用な性能を発揮する部位もある。)
:
モンスターハンター中級者
次に目標とすべきは、リロードセットである。これは鎧、盾、靴3部位のセットで、スキルディレイを短縮する効果を有する。その恩恵は大きく、運用上のコアパーツとしてこれを必須とするビルドも少なくない。
リロードセットの恩恵を最大限に引き出すには、それを精錬する必要がある。シャドウギアの精錬には独自システム(後述)があり、その精錬に必要となるアイテムの作成にグレートモンスターの討伐を必須とする点が特徴である。すなわち、その作成と、その精錬のために、より多くのグレートモンスターを打倒する必要が生じる。やや杜撰な試算によれば、クラスセットの作成には5.1時間、リロードセットの作成と精錬には11.4時間、を要する(
モンスターハンターへの参加時間として)。
:
モンスターハンター上級者
ペネトレーション/テンペストセットはグレートモンスターの防御力一部無視(
モンスターハンター外のボスモンスターに効果がないことには要注意)、モディファーは特定(サイズ、種族、属性)モンスターへのダメージ倍率を与えるシャドウギアである。これらのボーナス値は
モンスターハンターでは倍加し、ダメージロールの秒間ダメージを大きく引き上げる。これらはグレートモンスターとの戦闘時間を短縮し、討伐成功率や素材回収効率の向上に繋がる。
(モンスターハンターによるモンスターハンターのためのモンスターハンターが始まる。)
作成と精錬
作成に必要な素材
:モンスター素材
ノーマルモンスター素材(スモールボーン、ボーンフラグメント)、プライマルモンスター素材(プライマル~)、およびそれ以外のグレートモンスター素材がある。いずれも討伐後にインタラクトすることで取得され、アカウント固定アイテムである。
ノーマルおよびプライマルモンスター素材はエクスペディションモードで採集可能だが、時間効率はあまり良くない。グレートモンスターハントついでに収集しておくと良いだろう(プライマルモンスターはマップに+で表示)。
:アジュールシースター
サベージコーストで習得できる、釣りスキルを使用することで入手できる。釣りスキルが初期レベルでも入手は可能であるが、釣りにともなうミニゲームの操作がやや分かりにくく、入手に苦労するひとも散見される。
インゴットや鉱石など、その他の素材は露店で購入するのが早いだろう。サベージコーストで習得できる採掘や採集スキルを使用することで自力入手可能だが、初期レベルでは入手できる素材種類に制限がある。
精錬に必要な素材
アーマースフィアは、プライマルまたはグレートモンスター素材をポイントに交換、このポイントを消費しアーマースフィアを購入する、という手順で行われる。
シャドウギアの精錬では、失敗により装備アイテムが消滅することはない。ただし、精錬値が低下する、あるいは”カース”状態(精錬不可)となりその解除にインゴットとゴールドコインを要する、といった失敗ペナルティが発生する。精錬するとき、(段階もよるが)エルニウムのノーマルとエンリッチ、アーマースフィアのノーマルとプラス、の選択が可能である。一般の精錬に類似し、低コストオプションでは精錬それ自体低コストであるが失敗のペナルティが大きく、高コストオプションではその逆、となる。
効率的な精錬手段の選択
シャドウギア制作途上にあるプレイヤーのグレートモンスター討伐効率(8討伐/hr.)、ゼニー金策効率(25m/hr.)を仮定し、段階ごとのエルニウムとアーマースフィアの種類選択ごとのコストを試算した結果が下表である。
これより精錬段階ごとに効率的な方法を選べば以下となる。
+4>+5>+6:通常エルニウム+ノーマルスフィア
+6>+7>+8>+9:濃縮エルニウム+ノーマルスフィア
+9>+10:濃縮エルニウム+スフィアプラス
アーマースフィアプラスに替えてノーマルスフィアでの精練には、失敗による精錬価のダウンやカース状態の付与というペナルティの危険がともなう。しかし、プラスのコストはノーマルの5倍であり、作成所要時間からゼニー換算するとコストは12.9mゼニーとなる。ここでの結果は、精錬失敗による損失額(精錬値の復旧やカース状態解除コスト)の期待値が、コンスタントに生じるプラススフィアのコストが大きく下回ることを示している。
上述の方法によるとき、(+0から+Xまで通しでの)精錬に要する素材量を試算した結果が上表である。これによれば+7、+8、+9の作成にはノーマルスフィアが11.1、14.4、18.4個必要であり、その作成所要時間(
モンスターハンターの討伐参加時間)は1.1、1.5、1.9時間に過ぎない。ここで選択する+7以降をノーマルスフィアで行うという方法(”Element法”)が、アーマースフィアポイントの消費効率で優れる(そして節約された
モンスターハンター所要時間を金策に充て、精錬失敗にともなうゼニーコストを回収する)ことをこれは如実に示している。
なお、最適方法の決定には、グレートモンスターの討伐効率と、ゼニー金策効率の比率が寄与する。
グレートモンスターの討伐効率が低い、すなわちアーマースフィア作成コストが相対的に大きいとき、一般に、より早い段階で濃縮エルニウムを消費し、さらに、スフィアプラスを使用しない(ポイント消費の低減の代償として精錬失敗にともなうゼニーコストを支払う)ことが有利となる。
下表には、グレートモンスター討伐効率(6討伐/hr.)、ゼニー金策効率(25m/hr.)を仮定した場合の試算値を示した。
条件の変更により、最適な方法が一部変化した(赤丸印)。結果を読み上げれば以下となる。
+4>+5:通常エルニウム+ノーマルスフィア
+5>+6>+7>+8>+9>+10:濃縮エルニウム+ノーマルスフィア
試算によれば、グレートモンスター討伐効率(8討伐/hr.)、ゼニー金策効率(30m/hr.)とした場合も、これと同じ工程を推奨する結果となった(やはりスフィアコストが相対的に大きい)。これに従うとき作成に必要な素材数は次表となる。
シャドウギアの作成を急ぐとき、最適解は上記の方法である。しかし、グレートモンスター素材はやがては余る(それが意外にも早く訪れることは上の試算からも明らかだ)ことを考慮すると、それを惜しみゼニーでシャドウギアの精錬を推し進めることは惜しいようにも感じる。結局のところの分かれ道は、シャドウギアを揃えてなお
モンスターハンターをプレイするか、あるいはそれを去るか、そこにあるようだ。
備考
スキルフィーチャーセット
最終更新:2021年01月11日 20:22