遊星ジュランに、究極生命体アブソリューティアンの兵たちが攻め入る。
ウルトラマンコスモスが迎え撃つ。
コスモス「やめるんだ! お前たちの狙いは、何だ!?」
アブソリューティアン「貴様は伝説の力を呼び起こす鍵となる存在。我々アブソリューティアンにとって、超危険分子と判断された」
コスモス「狙いは、僕!? 伝説の力……
レジェンドや
サーガのことか!? やるしかないのか!」
コスモスがルナモードからコロナモードへ、さらにエクリプスモードに変身して、戦い続ける。
アブソリューティアンたちが、友好怪獣リドリアスを捕らえる。
コスモス「あっ、リドリアス!」
リドリアスが鳴き声をあげて、コスモスに攻撃を促す。
コスモス「わかった!」
コスモスが必殺のコズミューム光線を放つ。
光線がリドリアスの体をすり抜けて、アブソリューティアンたちに炸裂する。
コスモス「リドリアス!」
コスモスはすかさずバリアを張り、爆炎からリドリアスを守る。
アブソリューティアンたちが炎に包まれ、全滅する。
コスモス「リドリアス、大丈夫か? 良かった…… アブソリューティアン……」
(ウルトラマンゼロによるナレーション)
俺たちウルトラマンは、 宇宙の平和のために戦い続けている。
ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ、 ジード、ロッソ、ブル、そしてグリージョ。 ニュージェネレーションヒーローズも、 宇宙のはびこる邪悪な者たちと戦い続けてきた。
そして今、俺たちウルトラマンの故郷、 光の国を巻き込んだ壮大な戦いが 始まろうとしていた。
究極生命体アブソリューティアンの戦士、 アブソリュートタルタロス。 奴は次元と時空を飛び越えて暗躍し、 俺たちウルトラマンの歴史に介入してきた。 闇に堕ちる前のベリアル、 そしてトレギアを誘い込み、 歴史の分岐点を作り、 奴らの並行同位体を作り上げた。 さらには、王女ユリアンをさらい、 光の国の明け渡しを解放の条件とし、 ザ・キングダムへと姿を消した。
奴の正体は一体……
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エイティ「私の責任です……」
ゾフィー「自分を責めるな、エイティ。今は、この先のことを考えるべきだ」
ウルトラの母「光の国の明け渡し要求、どうなさるおつもりですか?」
ウルトラの父「無論、聞き入れるわけにはいかない」
タロウ「一刻も早く、ユリアン王女を救出しなければ!」
ヒカリ「タルタロスは、特殊な空間を発生させ、移動している。これを解析しないことには、王女の救出は不可能だ」
メビウス「でも科学技術局は、ゲネガーグの襲撃により、機能できる状態ではないのでは?」
ゾフィー「あぁ。そこでだ。メロス」
メロス「はい。ギャラクシーレスキューフォースが、解析任務にあたります」
ウルトラの父「よし、では今後の方針は3つだ。まず、対抗戦力であるウルトラリーグの招集、これはタイガたちトライスクワッドに命ずる」
タイガ「もちろんです!」
ウルトラの父「そして、ユリアン王女レスキュー隊は、ギャラクシーレスキューフォースのメロスを中心に編成」
エイティ「メロス、あなたに託します」
メロス「この命に代えても、必ず!」
ウルトラの父「我々宇宙警備隊は、アブソリューティアンの動向を探る。リブットは警備隊の一員として、行動を共にしてくれ」
リブット「了解です!」
ゾフィー「ジョーニアス。U40最強の戦士であるあなたを、宇宙警備隊の戦術指南役としてお迎えしたい」
ジョーニアス「私で良ければ、ぜひ」
ウルトラの父「すまない。メビウス、戦力強化のために、ジョーニアスと共に後進たちの指導にあたってくれ」
メビウス「わかりました!」
グリージョ「あの、私…… もっと強くなりたいです! ゼロさんやお兄ちゃんたちみたいに。私も、鍛えてください!」
メビウス「もちろんだ!」
グリージョ「よろしくお願いします!」
ウルトラの父「ゾフィー、タロウよ。キング星に行き、
ウルトラマンキングに助力を仰ぐのだ」
タロウ「キング星に!? でも、どうやって?」
ウルトラの父「キングからの申し出があった。キング星につながるゲートを、開いていただけるとのことだ」
ゾフィー「わかりました」
アブソリュートタルタロスは、ベリアルとトレギアを引き連れ、本拠地であるザ・キングダム本星のアブソリュート宮殿に帰還する。
巨大な塔から、眩い黄金色の光線が、星全体に降り注いでいる。
ベリアル「派手なところだぜ。目がチカチカする」
トレギア「この惑星にも、光の国のプラズマスパークに似たエネルギーが……」
トレギアが、光線の波長を分析する。
トレギア「この波長は、ディファレーター光線!? いや、違う」
タルタロス「その通り。我々アブソリューティアンは、お前らウルトラマンがディファレーター光線で進化し、エネルギーを得たように、このカスケード光線により、究極生命体に進化した」
トレギア「しかし、このレベルの高さは…… コントロールできていないのか?」
タルタロス「そう。カスケード光線の増幅は、エルドラタワーをもってしても抑えられない。この惑星の寿命も、残り僅か」
トレギア「だから光の国を、新たな母星としたいのか」
ベリアル「勝手な奴らだ。ま、光の国がどうなろうと、俺には関係ねぇがな」
新たな2人のアブソリューティアン、ディアボロとティターンが現れる。
ディアボロ「おいおい! ここは神聖な場所だ。お前らが入れるような場所じゃねぇ」
ベリアル「あぁ? なんだと!?」
ティターンがベリアルとトレギアに、剣を突き付ける。
ティターン「この場所を汚すことは許さん」
トレギア「随分な歓迎だね」
タルタロス「やめろ! 無駄な争いをしている暇はない。お前たちに、さらなるアブソリュート粒子を注入する」
タルタロスの指示のもと、アブソリューティアンの兵たちにより、ベリアルとトレギアにアブソリュート粒子が注入される。
ベリアル「おぉ、こりゃあいい…… 力がみなぎるぜ!」
トレギア「カスケード光線にアブソリュート粒子…… これがアブソリューティアンの力の源!」
タルタロスにさらわれたユリアンのもとには、謎のウルトラマンが捕らわれている。
その両腕の紋章に、ユリアンが目を見張る。
ユリアン「これは、コスモ幻獣拳を習得した証! あなたは、りゅう座D60の──」
光の国の訓練施設、ウルトラコロセウム。
多くのウルトラ戦士たちが訓練に励んでいる。
グリージョも、メビウス直々に指導を受けている。
ジョーニアス「アブソリューティアンは強力だ。力のみでは勝てない。一体、どう戦えば……」
ジョーニアスの隣に、ゼロが並ぶ。
ジョーニアス「ゼロ、デビルスプリンターを追った
ゼットの様子は?」
ゼロ「あぁ。あいつなら、いいパートナーを見つけて、向こうの地球でうまくやってる。それにデビルスプリンターの方は、ギンガたちに託してある」
ジョーニアス「そうか」
ゼロ「ジョーニアス。俺は、ウルティメイトシャイニングの力を使っても、タルタロスには敵わなかった。今のところ、奴と互角に渡り合えたのは、あんただけだ。このままじゃ終われねぇ…… 奴は必ず、俺がぶっ倒す! 頼む、俺を鍛えてくれ!」
ジョーニアス「……うむ」
ウルトラマンキングの住むキング星の洞窟、キングケイブ。
ゾフィーとタロウが到着する。
レオとアストラの兄弟が、キングに仕えている。
ゾフィー「ゾフィー、並びにタロウ、到着いたしました」
キング「我らウルトラマンと、アブソリューティアン。このままでは、大きな戦いに発展してしまうだろう」
タロウ「やはり!?」
キング「レオ、アストラよ。お前たちも協力するのだ。頼んだぞ、ウルトラの戦士たちよ」
最終更新:2022年07月01日 21:30