(ウルトラマンゼロによるナレーション)
謎の戦士、 アブソリュートタルタロスが引き起こした戦乱。 その戦禍は、ウルトラ戦士全体を巻き込み、 拡がり続ける。 ウルトラの王女ユリアンの誘拐。 そして、光の国の明け渡し要求。 俺たちは王女を救出すべく、行動を開始した。
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ユリアンのもとには、謎のウルトラマン、ウルトラマンレグロスが捕らわれている。
その両腕の紋章に、ユリアンが目を見張る。
ユリアン「これは、コスモ幻獣拳を習得した証! あなたは、りゅう座D60の── 必ず助けます」
ユリアンがレグロスに、光線を照射する。
レグロスの脳裏に、様々な映像が去来する。
レグロス「マスター・アルーデ…… スピカ……」
アブソリュート・タルタロスが帰還したザ・キングダム本星の、アブソリュート宮殿。
同胞のディアボロ、ティターンと共に、
ウルトラマントリガーの世界の情報を見ている。
タルタロス「超古代の力、エタニティコアか」
ディアボロ「その内この次元に出向いて、根こそぎ奪ってやる」
ティターン「フン……」
アブソリューティアンの同胞に引き入れられた
バット星人が現れる。
バット「タルタロス様が様々な時空で調達したロボットたちの調整が完了しました」
父「そうか、キングが」
ゾフィー「はい。キングは、すべてを察しておいででした」
レオ「私たち兄弟も、力になるようにと」
母「
アストラは、今どこに?」
レオ「現在アストラは、ザ・キングダムへの潜入ルートを捜すため、惑星エビルに」
レオの弟アストラは、ゼロたちがタルタロスと戦った
惑星エビルで1人で立ちすくみ、思念を集中している。
レオ「タルタロスがナラクを発生させた場所で、残留思念を追っています」
エース「宇宙拳法で鍛え抜かれ、研ぎ澄まされた感覚で、残留思念を追っているということか」
セブン「レオ。少し、手を貸してくれないか」
レオ「はい」
イザナ「メロス、ユリアン王女レスキュー隊の編成は?」
メロス「はい。現在、適任者を選定しています」
イザナ「わかりました。ソラ、異次元観測装置の開発状況は?」
ソラ「急ピッチで進めています。まもなく、テスト段階に移れそうです」
イザナ「期待していますよ、ソラ」
ソラ「はい!」
ジョーニアス「タルタロスには、すべての動きが読まれてしまう。唯一の方法は、本能に従い戦うしかない」
ゼロ「本能に従う?」
ジョーニアス「そのために、彼らも力を貸してくれるそうだ」
セブンとレオが現れる。
ゼロ「お、親父!? 師匠!?」
セブン「ゼロ。お前の野性を、再び呼び起こすのだ」
レオ「お前の目に、獅子の瞳を宿す!」
セブンがウルトラ念力を込めると、ゼロがかつて特訓時代に身に着けていた鎧・テクターギアが、再びゼロの体に装着される。
ゼロ「テクターギアか…… へへっ、面白くなってきやがったぜ!」
グリージョ「よぉし、いきますよ──!」
メビウスはグリージョの攻撃を、難なくかわしてみせる。
メビウス「自分の戦い方を見つけるんだ、グリージョ。真似をしているだけじゃ、強くなれないぞ」
グリージョ「えっ、自分の戦い方? ……はい!」
ナイス「我々もウルトラ戦士として、打倒ザ・キングダムに向けて、特訓だ。来い、ゼアスくん!」
ゼアス「よぉし! いくぞ、ナイス!」
ボーイ「ユリアン王女様の救出のためだよ! 2人ともがんばって! レディ・ファイト!」
ゼアスとナイスが組手を始め、ゼアスのチョップを、ナイスが受け止める。
ナイス「ベリーナイスだ、ゼアスくん! もう一度!」
ゼアス「OK!」
ボーイ「もう1回、 レディ・ファイト!」
続いての組手では、ゼアスのチョップがまともに、ナイスの脳天に決まる。
ナイス「何すんじゃい!」
ゼアス「あ、ちょっと!?」
両者が思わず鉄拳を繰り出し、クロスカウンター気味に互いの顔面に炸裂する。
2人「あ……」「いってぇ……」
ボーイ「もう、何やってんのさぁ」
グリージョ「2人とも、大丈夫ですか? グリージョチアチャージ!」
グリージョが回復光線で、ゼアスとナイスの傷を癒す。
ナイス「なんだ、このキラキラは?」
ゼアス「あ、痛くない…… 治っちゃったよ」
グリージョ「良かったです!」
ボーイ「お姉ちゃん、凄いねぇ! お名前は?」
グリージョ「あ、グリージョです」
ボーイ「可愛い~!」
ナイス「私は、ウルトラマンナイス」
ゼアス「ゼアスです、はじめまして!」
ボーイ「僕は、ウルトラ小学生の、ボーイさ。よろしく!」
グリージョ「ナイスさん、ゼアスさん、ボーイくんですね。よろしくお願いします!」
よろしくお願いします!
メビウス「グリージョの治癒能力…… もしかしたら、戦局を左右する鍵になるかもしれない」
レイバトス「ウジュイカ・レエガミヨ──」
レイバトスの術により、幻影宇宙女王ギナ・スペクターが蘇生される。
ギナ「私は、いったい……?」
タルタロス「久方ぶりの現世の空気はどうだ? ギナ・スペクター」
ギナ「貴様は……!? 我ら兄弟が健在であれば、アンドロ警備隊に敗れることなどなかったのだ! モルド兄様とジュダを、どこへやった!?」
タルタロスがたやすく、ギナの動きを封じて見せる。
タルタロス「我々のために尽くせ。そうすれば、再びお前の兄弟に会わせてやる」
ギナ「なんだと……!?」
タルタロス「デビルスプリンターという、悪魔の結晶体がある。それを集めて来るのだ」
ギナ「デビルスプリンター……!」
フーマ「ウルトラリーグの仲間集めっつっても、誰を誘うんだ?」
タイガ「まずは、ニュージェネレーションの先輩方だ。必ず、皆さんの力が必要になる」
タイタス「わかった。彼らはデビルスプリンターを追って、各地に散開しているはず。3人で手分けだ」
ギンガ「デビルスプリンターで狂暴化している。油断するなよ、ショウ!」
ビクトリー「お前こそな、ヒカル!」「ビクトリウムスラッシュ!!」
ビクトリーが吹っ飛ばされ、ギンガがそれを受け止める。
ギンガ「大丈夫か!?」
ビクトリー「手ごわいな」
タイガ「スワローバレット!!」
タイガが飛来し、ベムスターに一撃を見舞う。
ギンガ「タイガ!?」
タイガ「加勢します!」
ギンガ「俺たちも行こう!」
タイガが加わり、ギンガたちが反撃に転じる。
タイガ「アブソリューティアンが、光の国を!」
ビクトリー「あぁ、ゼロから聞いた! 再び、俺たちニュージェネレーションの力を集結させる時だ!」
ギンガ「その前に、こいつからデビルスプリンターを回収するぞ!」
ジード「タイタス、久しぶりの再会が、こんな状況だなんて!」
タイタス「デビルスプリンターを追っているのだ。仕方ない! しかし、なかなか厳しい状況だな」
ジード「父さ…… ベリアルが昔使っていた要塞が、次元漂流で流れ着いたみたいなんです」
タイタス「デビルスプリンターの反応が強いのも、頷けるというわけか」
エックス「あぁ。早く回収して、ギンガたちと合流しよう」
ジード「こうなったら…… レッキングバースト!!」
ジードが必殺光線で、ダークロプスたちの大群を、一気に薙ぎ払う。
背後から、ダークロプスの2体がジードを締め上げる。
そこへ
ウルトラマンゼットが駆けつけ、窮地を救う。
ゼット「ジード先輩、助太刀いたします!」
ジード「ゼット! ハルキさんも一緒なの?」
ゼット「いや、ハルキは今、とある惑星の復興支援で奮闘中でおりまして」
ジード「ハルキさんらしい」
エックス「再会の挨拶は後だ」
ジードたち「す…… すみません」
ゼット「ジード先輩、これを!」
ゼットの放ったウルトラメダルを、ジードが受け止める。
ジード「ありがとう、ゼット」「ライブ! ユナイト! アップ! 集うぜ、キラ星! ジ──ド!!」
音声『Ultraman Geed, Galaxy Rising』
ジードがギャラクシーライジングに変身して、反撃に転じる。
ジード「プラズマ光輪!!」
エックス「よし、ならこっちも!」
エックスも、ゴモラアーマーを装着する。
エックス「ゴモラ振動波!!」
ゼット「真っ赤に燃える勇気の力!」
音声『Ultraman Z, Beta Smash』
ゼットがベータスマッシュに変身する。
タイタス「おぉ、マッスルマッスル! なかなかいい筋肉だ」
ゼット「ありがとうございます!」
タイタス「よし! いくぞ、ゼットくん!」
タイタス「アストロビーム!!」
ゼット「ベータレーザー!!」
エックス、ジード、タイタスが、ダークロプスやレギオノイドたちを、次々に撃破してゆく、
水の惑星リクエターでは、フーマが単身、オイル怪獣ペスターと戦っている。
フーマ「ったく、デビルスプリンターを追ってて、先輩たちに会えると思ったのに…… 極星光波手裏剣!」
ペスターが両断されて大爆発し、デビルスプリンターが飛び出す。
フーマ「取りあえず、回収しておくか」
声「それは渡してもらおう!」
ギナが突如として現れ、デビルスプリンターを奪おうとする。
フーマ「なんだ、姉ちゃん、藪から棒に!」
ギナの強烈な蹴りが、フーマに炸裂する。
フーマ「強いぞ、こいつ……」
ギナ「おとなしく、それを渡せ!」
フーマ「あんたたち!?」
オーブ「立て、フーマ。まだまだこれからだぞ」
ロッソ「俺たちもゼロから連絡を受けたんだ。一緒にアブソリュ…… なんだっけ?」
ブル「もう! アブソリューティアンって奴らを、一緒にぶっ倒そうぜ!」
ギナ「人数が増えたところで、同じこと!」
オーブ「光と闇の力、お借りします! 闇を抱いて光となる!」
オーブがサンダーブレスターに変身する。
オーブ「ゼットシウム光線!!」
オーブの光線を、ギナが大ジャンプでかわす。
ブル「纏うは土、琥珀の大地!」
音声『ウルトラマンブルグランド!』
ブル「アースブリンガー!」
ブルがブルグランドに変身して大地の技を放つが、ギナはその攻撃もかわす。
ロッソ「纏うは風、紫電の疾風!」
ギナ「何!?」
音声『ウルトラマンロッソウインド』
ロッソがロッソウインドに変身し、フーマと共に高速攻撃を見舞う。
ギナ「調子に乗るなよ!」
ギナが四方に火の玉を放ち、一同がそれを浴びて倒れ伏す。
フーマの手からこぼれたデビルスプリンターを、ギナが拾い上げる。
フーマ「ま、待て……」
ギナ「これは頂いていく」
ギナがデビルスプリンターを奪い、飛び去る。
フーマ「逃げられたか……」
オーブ「奴はデビルスプリンターを、どうするつもりだ?」
ギンガたちとベムスターとの戦い。
音声『放て、聖なる力!』
ビクトリー「今だ!」
音声『輝きの力を手に!』
ギンガ「ストリウム光線!!」
タイガ「オーラムストリウム!!」
2人の必殺光線で、ベムスターが大爆発する。
爆炎の中から飛び出したデビルスプリンターを、ギンガが手にする。
ギンガ「よっしゃ! 早いとこ、みんなと合流しようぜ」
ビクトリー「そうだな」
タイガ「ザ・キングダム…… 今までの敵より、強大です。俺たちに、勝てるでしょうか」
ギンガ「真っすぐ前に進む力こそが希望」
タイガ「えっ? それって……」
ギンガ「昔、タロウに言われた言葉だ」
タイガ「父さんが!? そうですね…… 今は前に進みましょう!」
最終更新:2022年07月01日 21:30