ラヴァンジェ諸侯連合体宙軍(
候式ヴァンジェ語:vlum ljond veen endvet kvanraw lavanzhe、市民ヴァンジェ語:vûp luõng vuēn hèng dúk kuón hàp làp vuāng zhuèk/軍空身収集共侯期雲萩)とは、ラヴァンジェの空域及び宇宙領域における軍事力である。現地では単に
宙軍(vlum ljond /軍空/vûp luõng)とも呼ばれる。
概要
ラヴァンジェ宙軍は諸侯連合体政府直轄の軍事組織であり、ヴラッドや騎士団のように平時は諸侯領君主の指揮を受け、連合体が戦時に法的手続きを通して徴発しなければならない軍事実体とは異なる。これはラヴァンジェにおいては奇妙な形態の武装組織に分類されている。何故なら、ラヴァンジェにおける防衛権は各々諸侯の君主にあるため
連合体自体が軍事指揮権を行使するのはその必要がある特別な場合に法的手続きを通してやっと行えるものだったからである。
歴史
前史
宙軍はラヴァンジェが他の複数星系国家に接触した際に成立した。ラヴァンジェの諸侯たちは他国の歴史的経緯を自らの誉れのために研究しているうちに
セクター・イドゥニア大戦を知ることになる。セトルラームやユミル・イドゥアムの大規模な宇宙軍による衝突は、ラヴァンジェが果たして対応しきれるものなのかという疑念を抱かせた。
もちろん、
現象魔法に不可能はない。しかしながら、現象魔法を利用して他国の軍艦を退けた結果、大量の軍人に発狂者を発生させることになるのは目に見えて明らかであった。このため、
ラヴァンジェ諸侯連合体は消極的な理由によって宙軍を設立するに至ったのである。
他国との関係
帝国
諸侯連合体は
オクシレイン大衆自由国という介入主義的な隣国から身を守ることを第一の目標とした。つまり、この時点での仮想敵をオクシレインに定めたのである。
この目標は
ユミル・イドゥアム連合帝国に好意的に捉えられた。結果的に軍事援助の話が進むことになり、ラヴァンジェは498年に以下の艦船を買い付けた。
以下はその艦船の内訳である。武装は取り付けられていなかったため、後に改装され艦級が付された。
- カーチャ・ノルデンシェド級宙域重戦艦(8km級) 2隻 → ルカ級戦艦へ改装
- テォヴェル級宙域装甲巡洋艦(980m級) 20隻 → フェノ級重装巡洋艦へ改装
- ティニヴァール級宙域防護巡洋艦(800m級) 15隻 → カルディ級軽装巡洋艦へ改装
- ラクシュイエ級宙域駆逐艦(400m級) 80隻 → 10年型警備護衛艦へ改装
- ユヴィディヴァス級宙域高速輸送艦(1km級) 15隻 → 09年型汎用輸送艦へ改装
巡洋艦以上の艦級には命名規則が付けられ、ナショナリズムを高揚させる目的で伝統的な名称が付された。
950年から安全保障盟約型駆逐艦(帝国製)を配備。
セトルラームからの軍事援助
700年代に
多次元量子魚雷、
事象光子魚雷、
マルチロック量子誘導ミサイル、
量子流体装甲、
事象感知レーダー、
多次元スキャナーの導入が始まる。
クランディーフ級装甲防護宇宙艇の一部を改装し、アゲルセイ級軽装護衛艦として採用。
908年に第3世代ルドラス級巡航駆逐艦、第3世代トルケラ級電子駆逐艦をそれぞれ25隻建造依頼。950年から安全保障盟約型戦闘機母艦を配備。
セトルラームから輸入された宇宙戦闘艦は帝国との技術調整と運用の都合上から混成部隊ではなく、分離して使われている。セトルラーム艦は現代ラヴァンジェ宙軍の駆逐艦隊の主力を担っている。
艦船一覧
◆5世紀
- ルカ級戦艦……艦名はルスタリア戦記に記された栄光ある君主とそれに使える騎士団長の名から
- フェノ級重装巡洋艦……艦名は歴史上の高貴な人物の名から
- LBHCA-01 アイゼンリート
- LBHCA-02 ジェイクマール
- LBHCA-03 ルシル
- LBHCA-04 リップシュヴァイク
- LBHCA-05 ヴァート
- カルディ級軽装巡洋艦……艦名は古代の獣人たちの信じた多神教の神の名から
- LAHCA-01 カルディ
- LAHCA-02 フィラン
- LAHCA-03 シュヴァイ
- LAHCA-04 フェミル
- 10年型警備護衛艦
- 09年型汎用輸送艦
- 輸送計画A級
◆6世紀
◆7世紀
◆8世紀
◆10世紀
- 第3世代ルドラス級巡航駆逐艦……艦名は歴史上に残る強大な魔法名から
- 第3世代トルケラ級電子駆逐艦……艦名は◆◆◆◆から
- 安全保障盟約型戦闘機母艦
- アシャンゼ・レイベルザ級強襲戦闘艦
関連リンク
最終更新:2025年07月27日 11:26