オクシレイン大衆自由国 > 国際関係

本項ではオクシレイン大衆自由国における国際関係について解説する。


概要

各国に対する態度

同盟国

キルマリーナ共立国

 黒丘同盟における協力関係において強い信頼関係を抱いており、国民感情としても「まさに同盟国」と考える向きが多い。しかしながら、帝国に対する過度の警戒心に対しては度々トーンダウンを訴えている現状である。国民のキルマリーナ愛は非常に強く、キルマリーナ料理や文化を専攻した政府幹部も多い。

メイディルラング界域星間民主統合体

 黒丘同盟の加盟国として信頼を抱いている一方で、その身振りの気軽さには協力の価値を強く感じている。故に違法な海賊行為の一部は見逃しているという政治的な力も働いている。国民感情からすると「あまり信用できない国」と思われているが、国家としては「海賊」というあり方が同盟の強みになっていると考えている。

ソルキア諸星域首長国連合

 黒丘同盟の加盟国として信頼を抱いている。民主主義を波及させる動きには非協力的であることは、あまり気にしておらず、むしろソルキアのバランス感覚を大いに評価している。一方で、同盟国であるはずのメイディルラングや緊密に関係を模索している帝国との関係が悪いことから、同盟上の外交摩擦の要因にもなっている。しかし、それを補って余りある「調整人」としての存在感を政府は喜ばしく思っている。
 国民からは「アルザ*1」とも呼ばれて親しまれており、そのバランス感覚には国民にまで信頼が行き渡っているとされる。

友好国

セトルラーム共立連邦

 「調整人」としての存在感を示す同盟外の国家であり、貿易比率一位を誇る経済的な繋がりを持つ国家である。多数の銀河社会的な課題を持っているオクシレインにとって良い隣人であり、多岐に渡る国際秩序への取り組みと介入を通してオクシレインと共に銀河社会の安定と繁栄に寄与することが出来る国家だと考えている。一方で国民からはラヴァンジェとのつながりを指摘されることも多く、「八方美人国家」としてあまり良い印象を受けているわけではない。しかし、政府からしてみれば参考とすべき国家であることは明白であり、外交省の幹部にはセトルラーム史を専攻していた者も多く活躍している。
 センジュ大統領は大統領仲間であるフリートン大統領が暗殺される可能性を心配しているらしい。

緊密関係国

ユミル・イドゥアム連合帝国

 本来、ラヴァンジェが属する安保同盟の盟主であり、憎むべき敵の中枢であったが、時の大統領であるセンジュの働きによって成立した国際条約によってお互いの緊張のトーンダウンに成功、帝国皇帝が来訪するまで関係は回復したと考えている。多くの国民はセンジュ大統領とトローネ皇帝の間の個人的な友好関係に過ぎないと断じながらも、オクシレイン大統領と連合帝国皇帝という地位の間には記念的な絆が引き継がれていくだろうと考えており、オクシレイン国内ではユミル・イドゥアム料理や文化がキルマリーナのそれに次ぐ注目を浴び続けている。
 一方で国内の強行派(特に宙軍など)は「センジュが死ねば、この関係はふいになるものだ」と考えており、連合帝国に対して厳しい視線を向けているが、それも少数派であることには変わりない。

ユピトル学園主権連合体

 メイディルラングなどにおいて、オクシレインに対する不満を煽り立て、同盟関係を破壊した上で新しい国際秩序を形成しようとしたことにオクシレインは激怒しており、ユピトルに対する態度は硬直している。ラヴァンジェやロフィルナとの関係とは異なり、敵対国家としての枠組みには入っていないが歴史の経緯によっては容易に敵対国となりうるだろう。

仮想敵国

ラヴァンジェ諸侯連合体

 共立機構加盟時より、現象魔法に対する危機感を顕にしており、そのうえその体制の歪さに非難を続けてきた。
 転移者戦争以来、オクシレインはラヴァンジェを許されざる敵として見做しており、国民感情も劣悪である。オクシレイン軍は、有事戦闘計画をラヴァンジェの情報を参考に組み立てており、戦火が開かれても応戦する姿勢を見せている。

ロフィルナ王国

 転移者戦争の際に、オクシレインが転移者たちを「護るべき民」だとして介入を行おうとしたのを妨害し、あまつさえその「護るべき民」を虐殺したという過去の歴史はオクシレイン人たちの心の底に刻み付けられているといっても過言ではない。故に許されざる存在であると考えている。ラヴァンジェとの関係強化を測っている点もオクシレインからしてみれば最悪のムーブメントと捉えられよう。
 国民は他のロフィルナ連邦共同体加盟国に対して同様の反感を抱いていると考えているものの、イドゥニア諸国の努力によって改善の方向性は見入られており、オクシレイン政府による融和政策も相まって国民との間での交流も雪解けを迎えているとされる。

文明共立機構との確執

 共立公暦0年、それまでの各国の議論に従って文明共立機構に加盟した。共立機構に対してはオクシレイン全体として「文明統一機構(星間機構)」に類する国際機構として警戒心を尖らせていたものの、国際社会の和平協調意識に影響されると共に外交利益の故に加盟を決断することとなった。

共立三原則に対する批判

 共立三原則に対して、オクシレインは協力的ながらも批判的な立場を誇示してきた。特に「内政不干渉の原則」に関しては「自律」の原則を国是とする以上、強い反感を抱いている。しかし、これは文明共立機構に対して全面的な叛意を抱いているわけではない。政府は共立三原則に対しては加盟各国に協力しつつ、原則の具体的理論の改革を進めようと画策している。

タグ:

外交
最終更新:2025年03月30日 18:12

*1 発酵乳の一種で、胃腸の調子を良くしてくれるとされている。