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概要

 当記事では、皇帝直轄領に纏わる様々なエピソードを紹介します。

内政

神にも等しい皇帝陛下に一介の中央貴族が意見を述べた件(裁定処理済み)

イドラム三世陛下に宛てられた種族間の衝突に関する書簡(概略)

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  • まず大前提として、我が帝国にはジャゴラスの暴君による度し難い圧政の歴史が存在し、民主派による大失政の記録も残ります。
 これに対する反省から失点の少ない人材で御身を固めるのは当然のことであり、警備上、やむを得ないものと考えます。
  • ケルフィリア民族、並びにテルスヴィネル民族の二者は長きにわたってイドゥニアの叛徒(ガルロ派)と戦ってきた歴史を持ちます。
  • 皇室に弓引く者らは臣民の無知につけ込んで、上記二者を抑圧者とする風説を流布しました。これら不平分子の反意を更に扇動し、革命へ誘おうと企てる勢力の暗躍が懸念されます。
■■■■■(中略)■■■■■

 この許し難き暴挙に関して、偉大なる皇帝陛下にお目通しをお願いしたき儀がございます。わたくしからご提案できる解決策は以下の通りです。
1.スフィア王宮以外の場所で、二大種族が優越している印象を与えないように配慮した施策を講じる。
2.給与その他の賞与に関して、功績次第により、中枢人員相当額の支給を可能とする予算案を組み、適切に保障することを今一度広く知らしめる。
3.その上で愛国教育を見直し、全ての種族は偉大な皇帝陛下のもとに平等であることを今一度広く知らしめる。
4.皇室の組織運営に関しては陛下ご自身の予算から独自に成り立つもので、公平かつ適切に運用されていることを今一度広く知らしめる。

 以上の施策を講じるなら皇室周辺の人員を交代させる必要がなく、全体の忠誠心をより確かなものへと高めることができるものと期待しています。

■■■■■(以下略)■■■■■

書簡に対するイドラム三世陛下のご裁定

 給与面以外は許可する。これについては個々人の功績に応じた分配措置を取って久しく、広報活動の強化によって解決できる。
貴公の求めに応じて、余からも皇室へ広報活動強化を働きかけるものとする。
しかし、騎士団関連や皇帝専用艦隊、スフィア王宮、その他帝都の整備費用等は余の資産から出されているゆえ、中央貴族たる貴公がその本分を超えて皇室の運営方針に口を挟むべきではない。

公布にあたっての押し問答

 以下の内容は、スフィア王宮の一室において記録された貴族間紛争の一幕である。

侯爵「ここに改めて陛下の勅意が下された!いいかお前達!如何なる出自によろうとも功績次第では等しく登用されることを広く周知するんだ!妙な噂を立てる不埒な輩は処罰されるゆえ、これを今一度確認し、強く知らしめるように!分かったかね!」
伯爵「優秀なケルフィリア人の皇帝に仕えることは認めよう。古き良きフォフトレネヒトの伝統の素晴らしさも。だが、優秀なテルスヴィネル人に守られてこそ理想の国家である、とは何か?なんだ、その意識低そうな文字列は!この私が直々に問い質してやるから、責任者をここに連れてこい」
大公「聞きたいことがおありなら、陛下へ上奏なさっては?取次はするが…」
伯爵「上奏といえば、一介の中央貴族に過ぎない者が邪な私見を述べたと聞く。そいつも連れてこい。事の次第によっては……」
侯爵「静粛に!これ以上、事を荒立てるようなら近衛騎士を呼ぶことになるぞ!」
伯爵「答えないつもりか!だったらさっさと、その公布内容を記した書類を寄越すが良い!かのヴァンス・フリートンをして、うるさすぎると言わしめたこの私が、一言一句、丁寧に、情熱を込めて確かめてやるぞ!」
男爵「あ、この人めんどくさいタイプのイドゥニア貴族だ……」
侯爵「騎士の皆さん、この男です」


外交

聖戦の5分間

 共立公暦998年、宙軍の反乱によって精神の限界に達したトローネが反乱軍から攻撃を受けて煙を出す皇帝専用艦隊の巡洋艦を背後に演説をする。
「なぜ余がこのような目に…そうだ…余は悪くない…余に反旗を示す存在がいけないんだ!!一度全てをリセットしなければ…余は…余は全世界に宣戦を布告する!!覚悟しておれ愚民ども!!」
ハイライトの無い目で王冠もずり落ちたことに気づかない状態になりながら全世界に流した布告だったが、演説を終えて愛しのセルブラーナにヨシヨシされる事5分間、正気を取り戻したトローネは大慌てで取り消しにかかるのだった…。
当然、帝国内に駐留する平和維持軍は即座に動きはじめ、やべーことになるところであったが、セトルラームを中心とする友好各国が必死で引き止め事なきを得るという経緯を辿った。
メレザ・レクネール.文明共立機構最高議長は、平和維持軍内部(特にFT2執行本隊)の説得に追われる様相となり、地獄の5分間を経験したという。(

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最終更新:2024年12月06日 00:04