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バゴラス共和国

バゴラス共和国

作:@Freeton2
国の標語:山々の守護、自由の灯火
基本情報
主な言語 ロフィルナ語
ツォルマ語
首都 リュミラス
最大の都市 ナヴォルカ
政府 行政院
国家元首の称号 大統領
国家元首の名前 ヴォルミス・ダレク
行政長官の称号 首相
行政長官の名前 ザルデオン・フレミア
建国 宇宙新暦1300年4月22日
主な宗教 エルドラーム星教ルドラス派
通貨 バゴラス・ルム
総人口 638万人


概要

 バゴラス共和国は、惑星イドゥニアに所在する共和制国家である。
国土は海に開けた低地と内陸の山地から成り、住民の生業も地形の別に沿って分かれた。星系の規模で組まれた複数の枠組みに加盟しており、対外の立場は加盟先の方針に沿って定められている。

歴史

 遠古代の星光山脈の一帯にはクライニア文明が興り、令咏術を軸とする体系と観測に基づく技術とが並んで育った。クライニュム石から取り出した力は都市の運営に充てられており、居住の区画は山腹の緩い斜面に沿って広がっていった。突然の天変地異に見舞われた文明は短い期間のうちに地表から姿を消し、後世に伝わったものは山中に散る石造の遺構だけである。近古代に入ると各地に部族の集団と小規模な王国が並び立ち、勢力の境は世代ごとに引き直されていった。遺構から掘り出した器具の解読が進むにつれ、術の運用は独自の道筋をたどって発達し、扱いに長けた者が各地の宮廷に招かれた。金属の精錬を扱う者の拠点はエルドリオスの礁湖の周辺へ移され、工房の並びは近古代を通じて厚みを増していった。

 中近代の初期に星間文明統一機構の統治が及ぶと、産業の設備は総督府の計画に沿って据えられ、自治の範囲は狭められた。送電の網が統治期のうちに麓の集落まで延び、港湾の整備も同じ計画の内側で並行して進んだ。新秩序世界大戦が起こると、共和国は連合国の側に立って参戦する道を選び、山麓の工場を軍需の生産へ切り替えた。ユミル・イドゥアム連合帝国の部隊との衝突が繰り返された星光山脈の周辺では、戦線が引き直されるたびに山間の集落が失われている。多数の死者を出した末に勝利の側に加わった共和国では、戦後の復興が工業の再建から着手され、損なわれた設備は年ごとに組み直された。複数の陣営に加わる道を選んだ結果、共和国は星系の議事の場に席を得ている。

国民

 人口の分布は麓の平地と沿岸の市街に偏っており、谷筋に点在する山間の集落では住民の数が世代を追って減り続けている。複数の民族が並んで暮らす土地柄から、地域ごとの訛りは現在まで色濃く保たれ、婚礼の段取りには一族ごとの違いが今なお残っている。ロフィルナ語は行政の文書と学校の授業に用いられ、ツォルマ語を家庭の言葉とする世帯は沿岸の一帯に固まっている。商取引の書面は二つの言葉を並べて記す様式が定着し、翻訳は官庁の内部で処理された。山地の集落では季節ごとの実りを見計らって採取の日程が組まれ、海辺の集落は潮位の表を頼りに舟を出す日を選んだ。市街の側では術を織り込んだ機械の導入が進み、住居の水回りから交通の便までが一つの系統でまかなわれている。高層の建物が並ぶ区画では地下に配管の層が重ねられ、点検の記録は区ごとの台帳に綴じて保管された。エルドラーム星教ルドラス派の教えは暮らしの節目を律しており、歴代の列聖人に祈りを捧げる作法が家ごとに受け継がれる。聖地とされる場所は各地の丘の上に据えられ、参詣の列は暦の定めた日に合わせて麓の街道まで伸びた。教育の課程は都市の側で厚く組まれ、異能の分野には研究の予算が他の分野に先んじて配分された。カリュシア高等研究院は星系の外からも学徒を集めており、修了した者の多くが官庁の技術職に迎えられる。

文化

 月影の儀式の日取りは、暦局の示す並びの一覧から、複数の衛星が同時に満ちる夜を選んで定められる。祝いの場では音曲に合わせた舞が演じられ、通りには面を着けた行列が朝まで組まれる。祭の名に掲げられた牙王星と責任星は古典古代の二つの世界に由来しており、現行の暦が用いる衛星の名称とは別の系譜に属する。星脈動祭の会期は、星脈の確定に伴って地面に光の筋が浮かぶ夜を軸として、前年の潮位の記録から組まれた。日中の会場では星脈集束装置の実物が据付の形ごとに公開され、観測の成果を持ち寄る発表の席はカリュシア高等研究院が受け持つ。日没を過ぎた市街では灯火が落とされ、来場した者は配られた濾光の器具を通して筋の輪郭を追っていく。文学の主流を占める英雄譚のうち、エルドリースの冒険は魔界を舞台に据えた代表作にあたり、クライニュムの秘密は古い遺構の探索を筋立ての軸に置く。演奏の場に持ち込まれるアルフェロニアの音は低く、シルディアナの弦は儀式の伴奏に用いられてきた。いずれの楽器も属性の力を増幅する働きを備えており、祭礼の進行に合わせて奏者が音を重ねていく。建築の分野では宮殿の様式が古い城塞の構えを引き継いでおり、首府に建つゼルファリオン城は彫刻を施した塔を四方に抱えた。

政治

 政治体制には権力を五つの院に分けて配する五院制が採られており、各院の権限は成文の規定で切り分けられた。行政院を率いる大統領は国民の投票によって選ばれ、6年の任期のうちに政策の方向を定め、続けて職に就ける回数は1回までに区切られる。日々の政策を統括する首相は議会の多数派から任命されるため、任期4年を務め終えた後も続けて職に就く道が開かれている。立案から実行までの工程は首相の下に集約されており、対外の懸案についての方針も行政院の内部で決められた。上下の二院で構成される立法院のうち、上院に集まる各地域の代表は、地元の事情を汲み取って法案の形に起こす作業を受け持つ。下院の議席を占めるのは国民の代表であり、審議の焦点は特定の地域を離れて社会の全般に及ぶ事項に置かれた。可決に至った条文は、公布の手続きを経たのちに法として施行される。

 争訟の裁定を引き受ける司法院では、頂点に据えられた最高裁判所が終審の判断を下し、下級の裁判所の判決を覆す権限が認められた。裁判の手続きは外部の干渉から遮断されており、判事の人事は院内の規程だけで決まる。民衆院が見張るのは国家予算の執行と人事の運用であり、憲法の改正案については投票の実施までを一手に受け持つ。法案を起こす権限の代わりに監視と議決の場が与えられ、立法院と組んで改正の可否を決める手順が規程に明記された。選挙の実施を監督する情報院は、開票の過程を広く公開して手続きの公正を担保する立場にある。国内外の情勢を分析する部署は情報院の内部に置かれ、まとめられた報告が行政院の判断の材料に回された。

経済

 自然の資源が経済の基盤に据えられており、掘り出した素材を加工する技術が製品の形を決めている。クライニュム石の採掘は国庫の歳入の中心を占め、坑道の網は星光山脈の地下に沿って幾層にも掘り進められた。取り出した石の大半は各地の発電の設備に充てられ、残りは細工を施した工芸の素材として市場に出回っている。製造の現場では古くからの手法に新しい工程が接がれ、完成した品の多くは自国の消費に向けて出荷された。山地の斜面に開かれた耕地では、雪解けの水を引ける区画ほど収量が伸びており、土壌の肥沃さを活かした作付けが年を通じて続けられている。エルドリオスの礁湖の周りで実を付けるバゴラスブドウは、生食に供されるほか、収穫の一部を樽に仕込んで発酵の品に仕立てられる。沖合の漁は珍しい種の捕獲を主軸に据え、水揚げの記録は港湾の側が種ごとに整理して台帳に保管する。

 輸出の中心を占めるのは鉱石であり、工業の製品は同じ航路に載せられて星系の各地へ運び出されている。農産の品と海産の品は傷みの早さに応じて仕分けられ、冷却の設備を備えた船に順を追って積み替えられる。FSTOの枠内での取引は貿易額の過半に達しており、決済の手続きも機構の定めた様式に沿って処理される。首都の市街には地域の銀行の本店が集まり、企業の資金調達は融資の審査を含めて同一の区画のうちで完結した。独自に発行する通貨は価値の振れが小さく、機構の外の相手との決済にあたって広く用いられている。採掘と漁の双方には操業の期間が定められ、資源の目減りを抑える枠が官庁の側から毎年の告示で示された。

外交

 東側で境を接するラノーザ王国とは包括的パートナーシップ条約を結んでおり、領土の保全を互いに約する条項が取り決めの中核に据えられた。ジョントレネス共和国との技術の協力は研究者の往来を軸に運ばれており、共同の施設が国境の両側に置かれたほか、成果の帰属を定めた取り決めが同時に交わされた。イドゥニア星系連合の加盟国として、共和国は星域の秩序に関わる議事へ代表を送り出し、決議の草案づくりに加わってきた。採決の場では中小の勢力の立場を代弁する側に回り、常任の地域が示す方針にも修正を求め続けている。ファレニア社会主義条約機構の構成国としての立場は、陣営の内側で歩調を合わせる方向に置かれた。防衛の予算を積み増す決定に同調し、共同の演習には毎年の枠で部隊を派遣してきた。文化の交流を掲げた事業は機構の外の相手にも開かれており、招聘の枠は年ごとに広げられている。CCAの共同研究には異能の分野から人員が出され、成果の一部は星系の規格の改定に反映された。災害の起きた地域には物資を積んだ輸送隊が送られ、医療の要員は後続の便で現地の拠点に入っていく。平和維持の活動への参加は要請に応じて続けられ、派遣の実績は機構の評価の対象となっている。

軍事

 軍の編成は、国土の防衛と星系規模の平和維持活動の双方を前提として組み立てられた。総兵力120,000人は五つの部門に振り分けられ、最大の規模を占める陸軍が60,000人の人員を抱えている。主力戦車600両と装甲兵員輸送車800両が前線の骨格を成しており、火力の中核には自走砲400門が山地向けの配置で据えられた。海軍の人員は25,000人であり、駆逐艦8隻を旗艦に据えた編隊のもとで潜水艦6隻が外洋の哨戒に就いている。揚陸艦4隻は上陸の任に充てられ、沿岸の巡回には巡視艇10隻が入れ替わりで回されている。空軍に配された20,000人は主力戦闘機100機の運用を主たる任務としており、爆撃機40機が打撃の役を負い、輸送機50機は補給の便を受け持った。山地の作戦には大型武装ヘリ60機が投入され、峠の狭い経路にも兵員を降ろせる態勢が保たれている。魔法軍を構成する10,000人の内訳は、令咏術士7,000人、現象魔術士3,000人となっている。装備にはエドラフの杖が支給され、クライニュムの盾は前列に立つ要員に優先して配られてきた。特殊作戦軍の5,000人は精鋭で固められ、クラックの発生に備えた待機の当番が絶えず組まれている。

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国家
最終更新:2026年09月04日 08:21