組織の標語:対外安寧、星内秩序、内政保障 |
本部所在地 |
イドゥニア星系 第2惑星イドゥニア ラマーシャ公国 大陸通商都市ジェルビア |
作:
AIピクターズ
|
主要言語 |
ロフィルナ諸語 その他、加盟国の言語 |
代表の称号 |
事務総長 |
代表の名前 |
ノイリック・マトレンスト |
設立 |
宇宙新暦1575年 |
貨幣 |
ルム |
イドゥニア星系連合は、宇宙新暦1575年、戦中イドゥニア世界における三大陣営及び大陸各地の秩序を再構築するために成立した。
同4500年における終戦に伴って内政不干渉を主軸とする融和路線へと転じ、常任理事国の特権(拒否権)を廃止。全面戦争抑止のための国際機関として再編された歴史を持つ。
歴史
現在の星系連合は、メインプレイヤーとなる5大勢力の他、永世中立国を含む複数の非同盟諸国から成り立つ。
過去大戦の反省から、
「イドゥニア諸国の問題はイドゥニア星内だけで完結させる」ことを目的として様々な変遷を遂げてきた。一つの惑星内に多くの小国が並立。硬直した共立体制下において未解決の課題に苦しめられてきた経緯があり、主権擁護を巡る限定交戦権の制定へと繋がった。共立公暦655年、
文明共立機構は、ソルキア解釈に基づく新・内政不干渉の原則をもってイドゥニア各国の外交努力(自浄作用)を促し、星系連合が希求する独自の現状変更路線を認める形でイドゥニア星外の軍事干渉を厳しく制限する方針を定めた。これにより、必要最小限の武力行使が認められたわけだが、その実行要件を満たすには生活インフラへの影響を最小限に留めることが絶対で、厳しい制約が課せられた。この一連の法制改革は、武力解決(主権領域の回復)を目論む多くの指導者や未承認勢力を喜ばせ、種々の利権を巡る大国間の駆け引きが激化した。一部の小国群がキャスティングボードを握り、その他、複合的な要因も重なって陣営の枠組みを超えた
共立同盟の拡大に繋がったとされる。同700年時点で、五大勢力の中の三陣営が共闘体制を築いて久しく、他方で一部の限られた地域においては、先の新解釈に基づく限定戦争(紛争)が繰り返される時代を迎えた。上に述べた通り、実力の行使にあたっては共立機構による厳しいハードル(実行要件)をクリアしなければならず、これに抵触した場合は、その違反レベルに応じた制裁が加えられることになる。イドゥニア諸国の中でも隔絶した動員力を誇る星間二国(
セトルラーム共立連邦、
ユミル・イドゥアム連合帝国)は特に厳しい制約を課せられ、限りある惑星内の戦力を最大活用していく路線へと転じた。同715年に安全保障理事会を改革。既存の三ヶ国による牽引制から、一陣営代表地域制へと移行し、フリーネア王国、インスニア公王国、サンパレナ共和国、マイヤント共和国、レシェドルティ地方の五大地域による合議体制が成立した。
共立公暦1200年時点におけるイドゥニア地上世界の地図
独自の交戦規定
無差別爆撃を含む総力戦の禁止をはじめ、対外戦争において人道に反する証拠が出た場合は、平和維持軍、その他の同盟による無条件の制裁が加えられる。星系連合に加盟する全ての勢力は、その領有規模に応じて外宇宙から持ち込める戦力を制限される。イドゥニア星外の戦力が巨大であるほど制限の割合(%)が上昇する仕組みとなった。平時において求められる制限対象は宇宙軍だけではなく、陸海空の全ての戦力に対して個別に適用される。戦時中は如何なる理由があろうと、外宇宙から増援戦力を追加してはならない。平時、イドゥニア星内に配備された追加戦力は当該主権エリア内のリソースだけで維持しなければならず、如何なる外界からの供給も禁止とされる。際限なき戦力投入の防止。全ての星系連合加盟国は
文明共立機構に訴えを起こす権利を持ち、また
平和維持軍による実力行使をもって劣勢を挽回させる権利を持つ(判決次第)。係争事項を取り扱う国際機関の裁定が下された場合、多額の賠償義務を負わなければならないケースも想定された。イドゥニア星内で力による現状変更を試みる場合は、まず共立司法裁に訴えを起こし、同三原則に抵触しない承認を得る必要がある。共立三原則に違反、星系連合憲章に違反、宣戦布告なき攻撃等に該当した場合は、その違反の程度に応じて、
指定評価に基づく厳しい制裁を受けることになるだろう。市民生活の根源となる居住区域に被害をもたらすのは推奨されない行為となるため、生産や補給の在り方に関しても詳細な規定が設けられた。以上の内容に同意できない場合は星系連合からの離脱も(理論上は)可能とし、平和維持軍による一定の独立保障が約束される。(
文明共立機構/指定評価をはじめ、同司法裁の判決、その他・国際世論のジャッジによって攻撃対象となった国の運命が決まるらしい。)
ただし、イドゥニア星内全体の総意として未加盟国に対する制裁を認めることから、批准の回避は極めて困難とされた。この交戦規定の問題は、理由の如何を問わず「主権擁護の原則」に抵触するリスクを孕んでいることにある。しかし、その解釈は近代的な星間秩序の回復を優先する過程で合意された経緯があり、共立機構の成立に至った時点から、全ての国際問題が解決されたわけではないことを理解しなければならない。イドゥニア世界の事例に限っては、過去数十世代をまたいで断続的に続いた
宇宙大戦を終結させるための打開策として、現在国境線を固めた歴史がある。これに反発する多くの亡国出身者がテロを起こすなど、戦後数世紀の長きにわたる抵抗運動が繰り返された。共立機構による強圧的な戦争抑止の手法は、見方を変えれば時の勝者による一方的な現状維持を黙認するのと同義であり、永遠に触れられそうにもない領土問題を解決するためには一定の妥協を要したのである。問題は国境紛争だけではなく、分断されて久しい民族問題や難民問題など多岐にわたった。当交戦規定の適用によって最も不利を被るのは自力で抵抗する術を持たない小国家群である。彼らの主権を保障するために
文明共立機構は開戦に至るまでの条件を事細かく定めているわけだが、想定外の事態というのは常に起こり得ることであり、完璧ではないことにも留意しておく必要がある。現行の世界秩序を変えたいと望む全ての勢力は、グレーゾーンの悪用を避けるための外交努力を継続しなければならない。さもなくば「規定の更新」による自国への制裁が想定されるからだ。
陣営
通称、イドゥアム帝国は、連合帝国に属する星域の8割以上を占める。当惑星における支配領域もそうした天領の一部であり、先の大戦終結から星内東方における大部分の領域を保った。悪名高き
暴君の出身地として、ジャゴラス地方のほか、周辺地域における監視を強めてきた歴史がある。過去、大規模な侵略を繰り返した経緯から常に警戒される立場にあるが、ここ数世紀の外交努力が奏功し、ある程度の国際的地位を保った。当時代においては一貫してセトルラーム寄りの立場を表明している。同時に大南洋諸国との関係も維持し、
ロフィルナ王国の動向を睨んだ。王政連合との関係は概ね悪く、互いの主権領域を巡って小競り合いを続けている現状がある。、
大陸東西を隔てるラマルス山脈の西側へと広がった。同君連合。
アリウス女大公を元首として複数の主権国からなる。外交の在り方を巡る加盟国同士の内紛が続いており、調整役のラマーシャ公国が仲裁に入るという風物詩を描いた。対外的には連合帝国との関係が最も緊密で、巨大な貿易ネットワークを築いている。共通理念として内政不干渉の原則を掲げつつ、他陣営との間に一定の協力関係を構築した。ロフィルナ圏の特徴として、治安の悪さに定評があることを除けば概ね健全な勢力と評された。問題だらけの
ロフィルナ王国現政権は共同体の中でも孤立している現状があり、事実上、セトルラームによる牽引体制となって久しい。
大南洋地域の過半を占める。社会主義共同体。戦後黎明期に独立した新興諸国をサンパレナが取り込み、成立した。
共立時代を迎えて以降は長らく最小限の軍備に留まっていたが、
ロフィルナ王国との関係悪化に伴って再び増強路線へと転じた。
過去の外国勢力の干渉を教訓に陣営内の歩調を合わせているのが現状で、更なる防衛予算の拡充に踏み切った。
平和維持活動を通じた積極的な国際協調路線を取り始めて久しく、イデオロギーが異なる南海連合との連携も強めた。
南半球の西側地域において結束する。資本主義の名のもとに成立した自由貿易連合。
平和を迎えて久しい今日では防衛の殆どを主たる大国(セトルラーム)に委ねており、健全な商業活動に注力する。
成長戦略の奏功から福利厚生が充実するため、世界各地から大量の移民が流入した。
幸福度指数において常に上位を競うほどの好環境を保ち、良好かつ安定的な国際関係を築いている。
北半球において栄える王制国家の連合体。古封建制を発展させた独自の連合制を採用する。
統治機構は加盟国毎に異なるものの、概ね政権担当能力に秀でた世襲貴族が平民の意見を汲み取る流れが定着した。
各国国王の実権は失われて久しく、連合レベルにおいても立憲君主制による保革共立党の優勢が続いている。
外地としてイドゥニア星系内の惑星を一つ領有しており、事実上の星間国家として巨大な軍事戦力を擁した。
数ある星内諸国の中でも大胆な行動に出やすく、連合帝国に匹敵する危険勢力の一つとして認知された。
星系連合旗
一つの恒星系に4つの惑星、リングコロニー、暗い記憶、調和の白、広がる文明、羽ばたく生命など多くの意味を内包する。
理念
星系連合はイドゥニアに属する全ての国家に対し、以下の三原則を保障した。
「対外安寧」「星内秩序」「内政保障」
この原則は共立三原則と通じる共通理念であることから、
平和維持軍との連携も担う。
活動内容
経済協力と平和維持活動
主に大ブロックと称される5つの経済圏は 時に交易の阻害要因となりかねず、各種障壁の緩和に努めてきた。
その成果の一つが国際貨幣となるイドゥニア・ルムの制定とされる。一部を除いて多くの批准国の取引を促進し、全体の経済成長にも繋がった。
イドゥニア諸国の全てが国際貨幣を用いているわけではない。通貨発行権との兼ね合いもあり、個別ルムの利用に留めたケースも存在する。
戦略兵器削減の取り組み
セクター・イドゥニア大戦を経験したイドゥニア諸国にとって、戦略兵器の削減は永遠の課題と言える。一方、
ロフィルナ王国に代表される一部の国家は未だに大量の熱核兵器を保有しており、今日に至るまでの間に大きく数を減らしたが、今後も段階的な削減を行うことで合意した。王政連合を率いるインスニア公王国は、イドゥニア星系において
イドゥアム帝国に次ぐ規模の宇宙軍を持ち、第二の惑星も領有する。そのため、ロフィルナほどの削減には応じていないものの、威力そのものを調整することによってバランスを取る戦略にシフトした。そうしたロフィルナ、インスニア間の駆け引きは時に地域ポピュリズムを煽ることも度々あったが、平和裏の削減が続いているようである。
大量破壊兵器の削減に関するイドゥニア諸国の合意は、共立公暦650年、共立機構主導の
ラムティス条約に組み込む形で段階的に履行された。係る決議に基づいて削減された兵器は全て
共立機構国際平和維持軍に移管することが明記されている。
言語
主な言語は、
ロフィルナ語であるが、その他の諸語も普及しており、公用言語としての指定は行っていない。
機構
安全保障理事会
経済制裁を始め、武力制裁や平和維持活動の派遣には当理事会の決議を必要とする。拒否権等の制度は過去大戦の反省から撤廃されて久しいが、星内秩序を維持するための代替策として、イドゥニア星内における
文明共立機構(
国際平和維持軍)の活動を許可した。実際の審議にあたっては、一定の供出実績が認められる常任地域の妥結に委ねており、
セ連邦フリーネア特別行政区(通称、フリーネア王国)、
サンパレナ共和国、インスニア公王国、
マイヤント共和国、レシェドルティ地方がその役割を担う。逸脱行為に対する抑止力として星系連合平和維持部隊の編成権限を持ち、必要に応じて投入できる体制となった。巨大な軍事戦力を背景とする加盟の強要は主権擁護の原則に反する恐れがあり、連合として、より良いシステムの構築に努めている。
連合総会
星系連合総会では、主に一般事項に係る予算や
国際法に関する事項を取り扱う。
全ての加盟国は一票投じる権利を持つが、利害関係上、陣営盟主に忖度する場合が殆どである。
事務総局
事務総局は星系連合の広報及び運営を司る。必要に応じて共立機構の各統括部と連携している。
連合司法裁判所
連合司法裁判所は、イドゥニア星系における国際司法機関であり、当事国の訴えに応じて裁定を担う。
二審制を採用しているが、判決を不服とする場合、共立機構の国際司法裁判所に持ち込まれる場合がある。
また、判決には強制力があり、従わない場合は経済制裁や武力制裁の対象となる。
問題点
問題の自力解決を掲げておきながら、全面戦争の回避を平和維持軍に委ねることの整合性が問題視される。
一方でイドゥニア星内固有の問題が山積して久しく、これの解決に注力するべきだと反論する向きもあった。
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最終更新:2025年07月05日 13:12