通信関連
オンライン機能を利用するためには、Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要。
ワイルドエリア
他のプレイヤーのキャンプが出現し最大4人で同時プレイが可能。
- しかし、本作のROMが常に通信可能なソフトや媒体を探す設定がなされており、ワイルドエリア処理と相まって動作が重くなることが殆どで、エラー発生も見られる。また、この処理により海外ストリーミング機器を扱う「Roku」社のストリーミング機器が影響を受けたケースもあったが、これはRoku社が自社商品への修正パッチをリリースしたことで解決している。
- マップにおける通信中に動作が重くなることは『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』の「フェスサークル」でも確認されている。次世代ハードたる「Switch」に移行しても問題は何一つ解決していないのである。
通信対戦
「バトルビデオ」の廃止
- 『エメラルド』のCPUバトルフロンティア戦を皮切りに『プラチナ』以降オンライン対戦の試合内容も保存・公開ができた「バトルビデオ」が本作では廃止となっている。
- 本作にバトルビデオに代わる録画機能はなく、Nintendo Switch本体の録画機能には対応しているものの時間は30秒であり、選出時間全体すら賄えないレベルでとてもバトルビデオの代用とまではいかない。
- バトル1~複数試合分を録画したい場合、別売のキャプチャーボードをNintendo Switchに接続して録画を行う必要がある。この方法は据え置き機能による映像出力が可能な「Nintendo Switch」にのみ対応しており、据え置き機能がない「Switch Lite」では不可能となっている。
- バトルビデオは『X・Y』以降、アップデートパッチを適用すると保存されていたビデオデータが破損し視聴不可能となる仕様を抱えていたため、本作で廃止に踏み切ったのだろうか。
- また、バトルビデオデータを外部ツールに出力して解析することで、自分・相手トレーナーのポケモンのステータスや親情報を確認することができていた問題も抱えていた。
「ランクマッチ」の導入
- 本作においては『ウルトラサン・ムーン』までのレーティングバトルは廃止された。
見せ合い・ポケモン選出時
- ランクマッチなどで相手とマッチングすると6匹のうちから3~4匹を選出する画面に切り替わるが、この画面では最初から相手ポケモンが表示されなくなった。
- 相手ポケモンを確認するには「Xボタン」を押して画面を切り替える必要がある。
- 前作『Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』のオンライン対戦においても同様の仕様であったが、こちらはレーティングバトルやランクマッチのようなものは存在していなかった。
- 当然のこと、『ブラック・ホワイト』~『ウルトラサン・ムーン』までのPGL(ポケモン・グローバル・リンク)連動「レーティングバトル」では選出画面で最初から相手のポケモンが確認できていた。
「持ち時間制」バトルの復活
- ランクマッチのシリーズ2では、『X・Y』『オメガルビー・アルファサファイア』で物議を醸した持ち時間制が導入された。
- これにより、相手の持ち時間切れにより勝利を狙うTOD(タイム・オーバー・デス、Time Over Death)戦法が再び蔓延する形となる。
- 「まもる」「みがわり」「じこさいせい」「はねやすめ」などの防御・回復技を多用する遅延行為でターンを引き延ばし、総合時間切れを狙う戦法が増加する結果となった。
また、「たべのこし」や「やどりぎのタネ」など毎ターン発動するアクションなど、エフェクトの発生・処理時間なども時間切れを狙った遅延戦法として用いられる。 - 「持ち時間」が切れたターンでポケモン全滅や降参などで勝敗が決しなかった場合、持ち時間が切れたプレイヤーの負けとなるが、全滅などで勝敗が決した場合は持ち時間切れの判定は行われない。
- 「まもる」「みがわり」「じこさいせい」「はねやすめ」などの防御・回復技を多用する遅延行為でターンを引き延ばし、総合時間切れを狙う戦法が増加する結果となった。
- 本作では1試合の対戦の「総合時間」が最大15分、「持ち時間」が7分、「対戦にだすポケモンを選ぶ時間」が90秒、「1ターンあたりの選択時間」が45秒と設定された。
- 本作における変更点は、「総合時間」の追加と、「持ち時間」及び「1ターンあたりの選択時間」の短縮。持ち時間は10分から7分に、選択時間は60秒から45秒にそれぞれ短縮されている。
- 総合時間が切れた際の勝敗判定は、「残ったポケモンの残りHP合計/選出した3体のHP合計」で行われている模様。
- 「総合時間」と「持ち時間」が同時に切れた場合、総合時間の判定が優先される。
- 総合時間は常時表示されない。残りの対戦時間が3分、60秒となった際に「しあいしゅうりょうまで あと○分(秒)」と表示されるだけである。
- その一方、「持ち時間」「対戦にだすポケモンを選ぶ時間」「1ターンあたりの選択時間」は過去作通りに各場面で表示される。
- これにより、相手の持ち時間切れにより勝利を狙うTOD(タイム・オーバー・デス、Time Over Death)戦法が再び蔓延する形となる。
通信交換
「GTS」の廃止
- 『ダイヤモンド・パール』から導入された条件マッチングによる交換システム「GTS(グローバル・ターミナル)」が廃止された。
- 類似する交換システムが本作には存在しないため、通信交換を必要とする進化条件を持つポケモンをプレイヤー一人で進化させることが困難となった。
- 廃止の理由は、一部では「リストラ対象のポケモンを把握されないため」の措置であるとも噂されている。
通常交換の機能拡張に伴う弊害
- 通常の交換では、インターネットに接続し、相手を自動で探し出して交換することができるようになった。
- パスワードを設定すればそのパスワードを知るプレイヤーのみが交換に応じることができるのだが、最大の問題はパスワードがたったの4ケタであること。ポケモンのプレイユーザー人口を考慮すれば4ケタでは別のプレイヤーとマッチングし意図しない交換が成立してしまうことが十分に考えられ、実際にこの問題による誤った交換成立が幾らか報告され、ポケモンを返却したい・返却してほしい旨のツイートがなされている。
- 2020年6月17日付リリースのアップデートパッチ「Ver1.2.0」にて、設定パスワードは「8ケタ」に変更された。本来であれば本作発売当初にすべきであったことを実現するまでに、実に半年以上も要している。
- パスワードを設定すればそのパスワードを知るプレイヤーのみが交換に応じることができるのだが、最大の問題はパスワードがたったの4ケタであること。ポケモンのプレイユーザー人口を考慮すれば4ケタでは別のプレイヤーとマッチングし意図しない交換が成立してしまうことが十分に考えられ、実際にこの問題による誤った交換成立が幾らか報告され、ポケモンを返却したい・返却してほしい旨のツイートがなされている。
マジカル交換
『X・Y』~『ウルトラサン・ムーン』までのミラクル交換の進化版。孵化余りや改造個体が多く出回るなどの基本的な問題点は過去作と殆ど変わらない。
- ミラクル交換と異なるのは、交換成立まで同画面で待機する必要がなくなったこと。つまり、GTSのように一度交換するポケモンを預けておけば、交換成立の通知が来るまでゲームをプレイすることも可能。
- その一方で、ミラクル交換適用中は他の通信を行うことができない。廃止されたGTSでは、ポケモンを預けている間でも別の通信を行うことができていたので、実質的にはGTSの劣化通信機能であるといえる。過去作ではミラクル交換とGTSが両立できていた点と比較しても、十分な劣化といえよう。