バトル関連 良点
仕様変更
過去作における技や特性、バトルシステムが一部変更・調整されている。
ポケモン
歴代で初めて''「種族値の下方修正(*1)」''が行われた。
上位ポケモンの種族値が下がることは、他の多くの中堅ポケモンの活躍の場を増やすことに繋がり、ひいては使用されるポケモンの多様性を高め、戦略の多岐化に繋がるだろう。
「使用されるポケモンの多様化」「戦略の多岐化」こそ、「対戦の面白さ」に繋がる最も重要なものであるため、それに繋がる調整は高く評価できる。
しかし1匹だけなのが残念なところであり、また、『X・Y』や『サン・ムーン』で行われていた一部の中堅以下のマイナーポケモンの種族値の上方修正が行われなかったのも残念な所である。
上位ポケモンの種族値が下がることは、他の多くの中堅ポケモンの活躍の場を増やすことに繋がり、ひいては使用されるポケモンの多様性を高め、戦略の多岐化に繋がるだろう。
「使用されるポケモンの多様化」「戦略の多岐化」こそ、「対戦の面白さ」に繋がる最も重要なものであるため、それに繋がる調整は高く評価できる。
しかし1匹だけなのが残念なところであり、また、『X・Y』や『サン・ムーン』で行われていた一部の中堅以下のマイナーポケモンの種族値の上方修正が行われなかったのも残念な所である。
- 「ギルガルド」
- ブレードフォルム時の「こうげき」「とくこう」種族値、シールドフォルム時の「ぼうぎょ」「とくぼう」種族値が、それぞれ10ずつダウン。
- 後述の「キングシールド」弱体化と相まって、初登場『X・Y』当時から環境に居座り続けたギルガルド自体に下方修正がなされている。
技
- 「キングシールド」
- 発動中に触れた相手の「こうげき」下降が従来は2段階だったが、本作では1段階となった。
- 『X・Y』~『ウルトラサン・ムーン』までのシングルバトルでこの技が猛威を振るっていたため、調整は妥当といえる。
- 「こうそくスピン」
- 技の威力が従来では20だったが、本作では50へ上昇。さらに自身の「すばやさ」が必ず1段階上がる追加効果も加わった。「たいあたり」の完全上位互換となり、ダメージもある程度見込めるようになった。
- 「マルチアタック」
- 技の威力が従来では90だったが、本作では120となった。
- 過去にもゲノセクト専用の「テクノバスター」が威力85から120へ上昇した例がある。
- 「鎧の孤島」教え技関連
- 威力が10下がった「とんぼがえり」のみず版「クイックターン」、「ダブルチョップ」のひこう版「ダブルウイング」等を「中堅」「マイナー」「不遇」と呼ばれるポケモンの多くに習得させ、威力110のゴーストタイプの物理技「ポルターガイスト」を剣盾当初からのトップメタゴーストであるミミッキュやドラパルトに習得させない等。
- 教え技の調整で「強すぎるポケモンの強化を避け、「中堅」「マイナー」「不遇」と呼ばれるポケモンを救済する」という調整は「使われるポケモンの多様化」に繋がるため、高く評価できる。
特性
- 「いかく」関連
- 「せいしんりょく」「マイペース」「きもったま」を持つポケモンは、相手の「いかく」の効果を受けなくなった。
- 「びびり」のポケモンが相手の「いかく」の効果を受けた際、自身のすばやさが1段階上昇するようになった。
- 「いかく」は繰り出すだけでアドバンテージが取れ、ボーマンダやランドロス等環境で採用する理由にも含まれやすく、特にダブルでは相手全体に効く等強力な特性だったため、妥当な調整といえる。
- 「ばけのかわ」
- 「ばけのかわ」が剥がれた際、自身の最大HPの1/8だけミミッキュがダメージを受ける。これにより、「きあいのタスキ」を持たせ体力満タン状態からの2回行動が保証されなくなった。
- 一応弱体化ではあるが、この特性はまだまだ強すぎるため、さらなる弱体化が必要である。依然として環境トップであることが、それを物語る。
- 「ばけのかわ」が剥がれた際、自身の最大HPの1/8だけミミッキュがダメージを受ける。これにより、「きあいのタスキ」を持たせ体力満タン状態からの2回行動が保証されなくなった。
- 「ムラっけ」
- ターン終了時に変化する自身の能力の対象から「かいひりつ」と「めいちゅうりつ」が除外された。
- 『ブラック・ホワイト』~『ウルトラサン・ムーン』までは隠れ特性「ムラっけ」オニゴーリが、自身の覚える一撃必殺「ぜったいれいど」と相まって凶悪な性能を誇っていた。
- 全7種類のステータスのうち1種類ずつランダムに2段階上昇、1段階ダウンという性能故に、「かいひりつ」が一度でも上昇すると手が付けられない所謂「運ゲー」となっていたため、妥当な調整といえる。
システム関連
- 「味」の好みに影響する木の実
- 「フィラのみ」「ウイのみ」「マゴのみ」「バンジのみ」「イアのみ」の5種類が対象。
- 回復量が前作の1/2から、今作では1/3となった。
- 『ルビー・サファイア』初登場時の回復量は1/8で、『サン・ムーン』以降は1/2に強化されていた。しかし、特性「くいしんぼう」「しゅうかく」などの特性により「カビゴン」「オーロット」などに強力な回復・生存能力を与えることになったため、下方修正がかけられたものと思われる。
- 天候「ひざしがつよい」
- 所謂「晴れ」天候のときに、従来の「晴れ中にこおり状態にならない」に加え、「晴れ中にこおり状態のポケモンを出すと即座に溶ける」効果が追加された。
- 各種「フィールド」
- 場の状態が「エレキフィールド」「グラスフィールド」「サイコフィールド」のとき、対応するタイプの技威力が前作までの1.5倍から、今作では1.3倍となった。
- 前作『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』ではこれらの場を発生させる特性を持つ「カプ・コケコ」や「カプ・テテフ」等がシングル・ダブル問わず環境に居座り続けた他、「ダイマックスわざ」により以前より簡単にこれらの状態にできるようになり、また技威力以外の効果についても強力だっため、下方修正がかけられたものと思われる。
- 場の状態が「エレキフィールド」「グラスフィールド」「サイコフィールド」のとき、対応するタイプの技威力が前作までの1.5倍から、今作では1.3倍となった。
- 「すばやさ」変化の影響は即時発動
- 「でんじは」「こごえるかぜ」「おいかぜ」などでターン中に「すばやさ」が変化した場合、次のターンからではなくそのターンから変化が反映・処理されるようになった。
- メガシンカの廃止
- 『X・Y』~『Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』までの、持ち物が「メガストーン」固定になり、1バトルに1回だけ永続変身が可能、加えて種族値や特性が変化するメガシンカは廃止。
- メガシンカの中にも「メガボーマンダ」や「メガガルーラ」、「メガゲンガー」「メガバシャーモ」などの強力な性能を持つものがあった一方で、「メガピジョット」「メガタブンネ」などメガシンカを得ても従来の環境に追いつけなかったものなど格差が激しかった。
- 『X・Y』においては「メガガルーラ」が特に凶悪で、『オメガルビー・アルファサファイア』では「メガボーマンダ」が猛威を奮い、環境を制圧していたといっても過言ではない。続く『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』では性能が一部調整されたものの依然として強力なものは環境に居座り続けた。
- Z技の廃止
- 持ち物をタイプに応じた「Zクリスタル」に固定することで、1バトルに1回だけ威力と性能を変化させて攻撃できた「Z技」も廃止。
- 全てのポケモンが使用可能だったが、所謂「マイナー」ポケモンはステータス補強用道具を持たせてようやく安定するものであったため、持ち物固定というデメリットは非常に大きく、結果的には従来環境の強力なポケモンがより強力な火力を得ただけであった。
- 加えて、Z技発動時に出る技名ロゴが「イナズマイレブン」シリーズのパクリ・劣化と言われ、技エフェクトの演出も長い、ノーマルタイプのZ技は棒立ちのまま突進していくなどシステム全体で見ればいい評価とは言えなかった。
ダイマックス
ターン制限が設けられた強化システム
- 「メガシンカ」のように一度変身すれば永続するものではなく、3ターンで元の姿に戻るシステムとなっている。
- これにより「そらをとぶ」「ダイビング」などの溜め技に利用価値ができたり、それを巡った新たな駆け引き・戦略性が生まれた。
- ただし、Z技と同じく誰が使っても同じ性能である(弱いポケモンほど強いといったことはない)
- 何よりも「すべてのポケモンが使用可能」というのが大きい。メガシンカに比べると不公平さが無くなった点は大きく評価できる。
- ただし、「キョダイマックス」の方は問題。一部のポケモンしかキョダイマックスできない。当初はキョダイマックスポケモンは対戦で使用不能だったが、後に解禁されてしまった。メガシンカに比べると強化具合は少ないものの、こちらに関しては依然として不公平さが残っている。
- メガシンカと違いキョダイマックスしたからといって通常のダイマックスと能力は変わらず、専用Z技とは違いキョダイマックス技だからといって威力が上がったりしない点もあるので不公平感を少なくしようという努力はされているようだ。
- キョダイマックス技が使えるということはダイマックス技が使えないということであり、ダイマックス技の追加効果がほしい場合にはあえてキョダイマックス個体が使われない場合もある。
エントリー関連
過去作ポケモンのランクマッチ等参加可能化
- 6月17日付リリースのアップデートパッチ「Ver1.2.0」により、『Pokémon HOME』を通じて過去作から本作へ転送したポケモンにバトルレギュレーションマークが付与され、ランクマッチやインターネット大会に出場できるようになる。
- バトルタワーにて上述措置をとることが可能だが、そのためにはそのポケモンが覚えている技すべてを忘れる必要がある。
特に、特別な技を覚えた配信限定ポケモン等については、その技を再び覚えることはできず、二度と使用できなくなるため要注意。
- バトルタワーにて上述措置をとることが可能だが、そのためにはそのポケモンが覚えている技すべてを忘れる必要がある。