フィールド関連 問題点
グラフィック/3Dモデル関連 問題点も併せて参照されたい。
ガラル地方全般
- 地方マップを見ればほぼ北へ移動する一本道ルートで、後半になればなるほどボリュームが減っていく。これは前作『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』でポニ島以降のボリュームが減っていたことと類似している。
- シリーズ恒例の街と街をつなぐ「道路」は過去最低数の10本のみで、即ち1~10番道路までしか存在しない。
街など
- 侵入できない建物が多く、一本道のものが増えた。
- 巨大な建造物も見掛け倒し。
ダンジョン
『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』で抱えた問題点を悪い意味で引き継いでいる。
- 特に、『ウルトラサン・ムーン』終盤の「ウルトラメガロポリス」が終盤の大舞台であったにもかかわらず、建物に入ることもできず一本道ダンジョンでしかなかった点を、「エンジンシティはずれ」や「まどろみの森」などほぼそのまま引き継いでいるものが多い。
- ホウエンやシンオウの「チャンピオンロード」に類似するような特別に複雑で長い「最後の試練」を思わせるダンジョンどころか、ジョウトの「スリバチ山」のような迷路ダンジョンのようなものもない。前作ですら、「ポニの大峡谷」というダンジョンと呼べるダンジョンが1つだけあったのだが。
ワイルドエリア
- 通信機能に関連する問題点については通信関連 問題点も参照。
マップ上でのポケモン要素がほぼ廃止
過去作において、進行上に「細い木」「重い岩」「滝」「ごつごつした岩肌」などの自然オブジェが配置されており、これらをポケモンやジムバッジを駆使した「ひでん技」で突破していたが、本作ではほぼ廃止となっている。
- 唯一ポケモンの力を使役しているのは「そらをとぶ」の役割を果たす、アーマーガアを利用した「そらとぶタクシー」。ただ、こちらは自分のポケモンではなく、『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』のどこの誰の個体かも分からないライドギアと同じ。
- 「なみのり」は、水上移動可能なロトム自転車での移動となっている。その上、主人公の衣装毎に自転車動作モーションを作成するのが面倒であったためなのか、自転車に乗る際の主人公は『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』のライドギアと同じく、特別なスーツになっている。
- 「ポケットモンスター」シリーズは、主人公とそのポケモンが地方という大自然を共にくぐり抜け共に成長する物語である。しかし、シナリオでポケモンよりも人間のドラマが協調されてしまっていることに加え、マップ上の移動ですらポケモンとの協力要素がほとんど失われてしまった。
- その一方で、やはりダンジョン毎に要求される「ひでん技」を持つポケモンをパーティーに組み込むということは手間がかかる。であれば、ライドギアでポケモンを呼び出すというシステムを活かし、自分のボックス内に保管されているひでん技習得ポケモンをライドギアに相当するアイテムでマップ上に呼び出し、ひでん技を使用させるシステムを導入しておけば、ある程度の問題は解消できるのではないだろうか。
- ひでん技を要する自然妨害オブジェがほとんどなくなったことで、主人公の行く手を人間が遮るという手段も露骨になってきている。『サン・ムーン』『ウルトラサン・ムーン』の試練中に、試練サポーターがバリケードを設けてまで行く手を遮るという点から何も改善されていないのである。