――古瀬 玖美子のレポート――
追加及び更新内容
- 「“花”の特性」を、交流所世界に発生する花にあわせて書き換えました。
- 上に同じく「"花"への攻撃方法」を大幅に書き換えました。
- 研究チームの現在の目標、を書き足しました。
- 粟森さんにざっと見てもらい、ページの順番を入れ替えたりしました。
前書き
このレポートは、"私たちの世界"を侵食する"花"(私たちの世界では"コスモス"と呼んでいますが、分かりやすくするために"花"と呼ぶことに決めました)について、少なくとも私たちが知っている全てのことを書いたものです。
ネーゲトルムに『私より、君の方が座学は優秀だっただろ』と言われて作成を始めたのですが、実を言うと私もあまり覚えているわけではありません。至らない点や質問があれば、すぐに書き加えられるようにしておきます。
ネーゲトルムに『私より、君の方が座学は優秀だっただろ』と言われて作成を始めたのですが、実を言うと私もあまり覚えているわけではありません。至らない点や質問があれば、すぐに書き加えられるようにしておきます。
交流所世界の"花"の特性
私たちの世界の"花"は玉虫色をしていて、色が刻一刻と美しく変化するものですが、
こちらの世界の"花"は色が変わることはなく、七色をしています。また侵食力も低いようです。
研究班によると、"この世界"に渡ってきた"花"は、"私たちの世界"の花から、空間転移を経て変異している可能性があるそうです。
こちらの世界の"花"は色が変わることはなく、七色をしています。また侵食力も低いようです。
研究班によると、"この世界"に渡ってきた"花"は、"私たちの世界"の花から、空間転移を経て変異している可能性があるそうです。
- 花が咲いた蔦を媒介にありとあらゆる物質を苗床とし、瞬時に増殖する。
- 人間をも苗床にします。後には何も残りません。
- コアのようなものが露出することがある。
- コアは弱点のようですが、破壊すると大量の種のようなものを使い、一気に敵を侵食しようとしてきます。
- 特殊な方法により、"花"をエネルギーとして加工することができる。
- 私たちの世界の文明はこのエネルギーを利用することで成り立っています。
- "花"のエネルギーや成分を体内に取り込むことで、超人的な力や知性、超能力を手に入れることができる。
- どのような力が発現するか、またどのくらいの強さを発揮できるのか……などは一切でたらめで、予想は不可能だそうです。
交流所世界での"花"への攻撃方法
- 皆さんの戦闘データを拝見し分析させて頂いた結果として、最も効果的と思われるのは遠距離からの属性攻撃です。
- コアへの攻撃も効果的ですが、こちらは花の種のような弾を飛ばすことがわかっているので、遠距離攻撃が理想的でしょう。
- 物理攻撃も効くようですが、直接攻撃は侵食のリスクを伴います。
"花"と人類の歴史
以下は私が世界移動の際に持って来た書物の一部の引用です。
(※気持ち悪いことは想像してもらいたくないので、大幅に加筆修正を加えました)
"花"を駆除する際には必要な知識はすべて他の項目に書いてあるので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
(※気持ち悪いことは想像してもらいたくないので、大幅に加筆修正を加えました)
"花"を駆除する際には必要な知識はすべて他の項目に書いてあるので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
寄生植物「コスモス」が――便宜上、植物と呼ばれているが――初めて地球で発見されたのは、およそ数百年も前のことだった。当時のエネルギーの大本はデンリョク、デンキと呼ばれる力で、これは生み出すには更に多大なる熱や労力を必要とするものであった。
その植物はとある山奥にて発見され、形が似ていたことと玉虫色の美しい花をつけることから「タマコスモス」と命名された。
タマコスモスのエネルギー資源としての一面は、まもなく明らかになった。タマコスモスは驚異的な繁殖力を持ち、そしてわずかな光で光合成により多大なエネルギーを生み出すということ。さっそくエネルギー化が計画され、わかりやすい「コスモス」と名前が変わり、まもなく実用化というところにまで至った。実験も滞りなく終了し、真の無限エネルギー産業が確立されようとした時であった。全コスモスは、突如としてガラス壁をその根で食い破り、研究員たちに襲いかかってきた。
直後、コスモスの本性が明らかになった。コスモスは、あらゆる物質を養分として増殖する寄生植物だった。地面、植物、動物、岩石、あらゆる場所を苗床とする。そしてそこには、炭素系生物である人類も含まれていた。その活動原理は全くの不明である。
コスモスが発する香りを嗅いだ人間は、その花の美しさに虜にされ、その鮮やかな花畑に埋もれたまま動けなくなる。その後に待っているのは、じわじわとコスモスの根に浸食され枯れ果てる運命が待っている。後にはただ、人型をしているというだけの鮮やかな緑のツタと美しい花のカタマリが残されているだけだった。
人類は先ず、火を用いてコスモスに対抗しようとした。火は人類の発明の一つである。コスモスはあっという間に焼き尽くされるはずであったが、その逆だった。コスモスは火を飲み込まんばかりに瞬間的に成長し、火の明かりと発生する二酸化炭素を糧として光合成を繰り返すようになった。そのほかにも、ありとあらゆる植物に対して有効な手だて、また人類にも被害を及ぼしかねない手段を用いた。だが、その甲斐はなく、戦局は絶望かと思われた。
その中で突如出現したのが、発火能力を持つ超能力者らである。彼らはそれ以前の発火超能力者(パイロキネシス)とは一線を画していた。彼らの炎は、コスモスを完全に焼却、活動を停止させることが可能だったのだ。彼等は希望の太陽、ということでプロミネンスという名前が与えられた。他にも、コスモスに対抗できる超能力が続々生まれた。実地実験を繰り返した結果、そうして生まれた超能力者はコスモスの侵食を受けたことのある二等親以内の血縁者がいることがわかった。
人類は、コスモスを取り込むことでコスモスに対抗する超能力を得られるのではないかと考えた。コスモスの成分を、人類の体力及び知力の面に活かす実験を行おうということで特別チームが発足した。(中略)実験により飛躍的進化を遂げた人類、及び生まれた超能力者――プロミネンスが主だが――は、(中略)徴兵され前線にて活躍した。また、採取したコスモスのエネルギーを利用することで、技術も飛躍的進化を遂げた。
ところが、超能力者の暴走、コスモスを利用した兵器の事故が多発したことで、人類はコスモスに頼らない対コスモス兵器及び技術の開発を余儀なくされた。
だがしかし、どれも失敗に終わり、人類は他空間及び他次元に跳躍して、対コスモス兵器及び技術の開発のヒントを持ち帰ってくるというプロジェクトを打ち立てた。コスモスを利用した空間転移装置を使い、数々の研究チームが飛び立っていった。……
その植物はとある山奥にて発見され、形が似ていたことと玉虫色の美しい花をつけることから「タマコスモス」と命名された。
タマコスモスのエネルギー資源としての一面は、まもなく明らかになった。タマコスモスは驚異的な繁殖力を持ち、そしてわずかな光で光合成により多大なエネルギーを生み出すということ。さっそくエネルギー化が計画され、わかりやすい「コスモス」と名前が変わり、まもなく実用化というところにまで至った。実験も滞りなく終了し、真の無限エネルギー産業が確立されようとした時であった。全コスモスは、突如としてガラス壁をその根で食い破り、研究員たちに襲いかかってきた。
直後、コスモスの本性が明らかになった。コスモスは、あらゆる物質を養分として増殖する寄生植物だった。地面、植物、動物、岩石、あらゆる場所を苗床とする。そしてそこには、炭素系生物である人類も含まれていた。その活動原理は全くの不明である。
コスモスが発する香りを嗅いだ人間は、その花の美しさに虜にされ、その鮮やかな花畑に埋もれたまま動けなくなる。その後に待っているのは、じわじわとコスモスの根に浸食され枯れ果てる運命が待っている。後にはただ、人型をしているというだけの鮮やかな緑のツタと美しい花のカタマリが残されているだけだった。
人類は先ず、火を用いてコスモスに対抗しようとした。火は人類の発明の一つである。コスモスはあっという間に焼き尽くされるはずであったが、その逆だった。コスモスは火を飲み込まんばかりに瞬間的に成長し、火の明かりと発生する二酸化炭素を糧として光合成を繰り返すようになった。そのほかにも、ありとあらゆる植物に対して有効な手だて、また人類にも被害を及ぼしかねない手段を用いた。だが、その甲斐はなく、戦局は絶望かと思われた。
その中で突如出現したのが、発火能力を持つ超能力者らである。彼らはそれ以前の発火超能力者(パイロキネシス)とは一線を画していた。彼らの炎は、コスモスを完全に焼却、活動を停止させることが可能だったのだ。彼等は希望の太陽、ということでプロミネンスという名前が与えられた。他にも、コスモスに対抗できる超能力が続々生まれた。実地実験を繰り返した結果、そうして生まれた超能力者はコスモスの侵食を受けたことのある二等親以内の血縁者がいることがわかった。
人類は、コスモスを取り込むことでコスモスに対抗する超能力を得られるのではないかと考えた。コスモスの成分を、人類の体力及び知力の面に活かす実験を行おうということで特別チームが発足した。(中略)実験により飛躍的進化を遂げた人類、及び生まれた超能力者――プロミネンスが主だが――は、(中略)徴兵され前線にて活躍した。また、採取したコスモスのエネルギーを利用することで、技術も飛躍的進化を遂げた。
ところが、超能力者の暴走、コスモスを利用した兵器の事故が多発したことで、人類はコスモスに頼らない対コスモス兵器及び技術の開発を余儀なくされた。
だがしかし、どれも失敗に終わり、人類は他空間及び他次元に跳躍して、対コスモス兵器及び技術の開発のヒントを持ち帰ってくるというプロジェクトを打ち立てた。コスモスを利用した空間転移装置を使い、数々の研究チームが飛び立っていった。……
引用は終わりです。
私たちも研究チームとしてこの世界に渡ってきた一員です。
私たちも研究チームとしてこの世界に渡ってきた一員です。
私たちの能力について
私たちの能力は、空から兵器を落とすのにはとても相性がよく、そのためしょっちゅうコンビで出動させられました。
(元から学校で仲がよかった、というのもありますが)
また、粟森さんは私たちの教育係でもあったので、よく同時に出動してもらいました。迷惑ばかりかけてましたが……
(元から学校で仲がよかった、というのもありますが)
また、粟森さんは私たちの教育係でもあったので、よく同時に出動してもらいました。迷惑ばかりかけてましたが……
ネーゲトルムについて
ネーゲトルムは、"花"の成分を取り込むことによって、以下の能力を得ています。
(※名前がわかる超能力もある、と本人は主張していますが、そんなの"私たちの世界"で発現したことないので記載しないでおきます)
(※名前がわかる超能力もある、と本人は主張していますが、そんなの"私たちの世界"で発現したことないので記載しないでおきます)
- テレパス能力
- 相手が強い感情を発すると、たまに相手の思考を読み取ることができるそうです。
- 主に黒羽さん相手に使って、意思の疎通をスムーズにしています。
- 空気を操る能力
- 真空刃を撃ったり、空を飛ぶことができます。
- 主に攻撃に使います。
- ヒーリング
- 自分の体力を相手に分け与えます。
- 主に治療に使います。
- "花"を索敵する能力
- 花のある場所を直感的に把握できます。
私、古瀬玖美子について
また、私は"花"の成分を取り込むことによって、以下の能力を得ています。
- 視力強化
- 視力がいいです。
- ロックオン
- 高いところから、目的の位置に正確に物を落とすことができます。
- 普通に物を投げる場合、15m範囲であれば正確な位置に届きます。
- それ以上はそもそも届きません。
粟森さんについて
粟森さんは、"花"の成分を取り込むことによって、以下の能力を得ています。
- 時空を操る能力
- 宙に浮いたり、瞬時に世界を渡り、情報を伝えることができます。
- ただし、彼自身にしか適用できません。
- この能力を利用して、伝令役を担ってくれています。
- テレポート能力
- 時空を操る能力の応用で、瞬間移動を扱えます。
- ただし、彼から離れた人・物には扱えません。
- 花や毒を治療する能力
- 更にその応用で、花や毒に蝕まれた他人からそれを除去する能力があります。
- ただし、彼の身体を介する必要があります。
- それがどういうことかは本人に訊いてみてください(答えてもらえるかどうかは分かりませんが)
私たちのチームの今現在の目標
メモ書き程度のものですので、無視してくださっても構いません。
- ミュニヨンさんの腕に生えている"花"のサンプルの解析
- 情報があり次第レポートでお知らせしています。
- 皆さんの戦闘データの収集
- "花"への攻撃に役立つかもしれません。
- 現在、粟森さんがその役目を担ってくれています。
~~まっさらなページ~~