音声ログ
「………てな訳で、まずはここいら一帯の整地作業から始めないといけないかな。」
「元からある建物は使わないのか?いくら苔だらけだからって使える建物もあるだろう?ココみたいに。」
「まーそうなんだけど、ほら今後拡張する事も考えたらある程度は土地が欲しいワケ。」
「でも整地したそばから苔だらけにされませんか?」
「そこら辺は大丈夫!無人機で駆除しちゃうから!」
「無人機使うのかよ・・・。」
「えーっと・・・でだね、いい感じにビル吹き飛ばせるような技能持ってる人居ない?ここの柱につけるとどががー、と崩れる。みたいなさ。」
「後はそうだねー・・・重機の扱いが出来る人、居るかなー?」
「それなら俺が一応は動かせるぞ。」
「ほへー大裕さん重機も動かせるんだすごーい!」
「・・・でー、爆薬設置出来る人とか居ない?居ないとまぁその、荒い吹き飛ばし方になると思うんだけど。」
「・・・居ないんかい!」
「というか現在総数やっと100人いくかいかないか程度でそんな都合よく技能持ちが集まるわけあるかよ!」
「うー・・・そりゃそうだよね、・・・じゃぁだいたいそうだね、明後日あたりから始めよっか。それまでに物資は用意しとくからねー!それじゃぁ、解散!」
「…この世界なら奴らにも察知されぬ、と?」
「…しばらくはね、私たちが行動に出なければ気が付かないはず。それに黒ウサちゃんトコのフネの残骸もしっかりこっちで確保したでしょ?」
「まぁ、といっても修理には半年以上かかるかもしれないんだけどもね。」
「うむ、回収だけでなく修理まで。それについては感謝している。」
「いやいやーおかげでこっちもある程度技術向上してるしお互い様だよ。」
「…して、勝てるのか?奴らに。」
「…今の状態じゃぁ無理だね。絶対に。見かけたら逃げるように指示を出すしかない。」
「我らの技術を最大限に利用し、あのように死者を蘇生し、無限に資源を産み出せるその力がっても、か?」
「…どうだかねぇ。やれる限りをやるしかないんじゃないんかな…。」
「…だな。」