背景
全ての物語には始まりがある。君のキャラクターの背景は、君がどこから来て、どうやって冒険者になったのか、そして君の世界における立ち位置を明らかにする。君のファイターは勇敢な騎士かもしれないし、白髪の兵士かもしれない。君のウィザードは賢者かもしれないし、工匠かもしれない。君のローグはギルドの盗賊としてこれまで生きてきたかもしれないし、道化師として観客を魅了してきたかもしれない。
背景を選ぶことで、君のキャラクターのアイデンティティに関わる重要な足掛かりを得ることできる。君の背景で最も大事な質問は、何が変わったのかということだ。何故背景にあるようなことを辞めて冒険を始めたのか、装備品を買うための金をどこで手に入れたのか、もしも君の背景が裕福なものであるなら、何故君はもっとたくさんのお金を持っていないのだろうか。同じ背景を共有する一般の人々と君との違いはどこにあるのだろうか。
ここで紹介する背景のサンプルは、具体的な利益(特徴、習熟、言語)と、ロールプレイの提案、その両方を提供する。
習熟
各背景はキャラクターに技能の習熟を2つ与える(“能力値の使用法”で説明)。加えて、ほとんどの背景はキャラクターに1つ以上の道具(“装備”で詳しく説明)の習熟を与える。
もしもキャラクターが2つ以上の異なる理由で同一の習熟を得ることになったなら、代わりに同じ種類(技能や道具)の異なる習熟を選んで得られる。
言語
背景の中には、キャラクターに種族の言語以外の言語を学ばせてくれるものもある。“言語”を参照のこと。
装備
背景はそれぞれ初期装備一式を与える。もしも君が選択ルールを使って、お金を払って装備品を買った場合、背景の装備品はもらえない。
おすすめの人物像
背景は君の背景に基づくおすすめの人物像を含んでいる。君はそこから特徴を選ぶか、ダイス・ロールして無作為に決めるか、あるいはおすすめの人物像を基に独自の特性を創ることもできる。
背景のカスタマイズ
君は背景の特徴の一部をいじって、君のキャラクターやキャンペーン世界によりフィットさせたくなるかもしれない。背景をカスタマイズするために、君は1つの特徴を他の1つに置きかえ、任意の2つの技能を選び、合計で2つの道具習熟か言語を背景のサンプルから選ぶこと。装備品は君の背景の装備品一式を使うか、装備品の項目で述べたようにお金を支払って買うことができる(お金を払って買う場合、君のクラスの装備品も得られない)。最後に、人格的特徴を2つ、尊ぶもの、関わり深いもの、弱味から1つずつ選ぶこと。希望する背景と合致する特徴が見つけられない場合は、GMと協力して作ること。
侍祭
君は特定の神や神々のパンテオンに仕える寺院に人生を捧げてきた。神聖な領域と人間世界とを仲介する者として、神聖な儀式を執り行い、生贄を捧げて、信仰する者たちを神聖な存在の前へと教え導く。君がクレリックである必要はない。神聖な儀式を行うことと、神の力を授かることは別なのだ。
神、神々のパンテオン、あるいはその他の神格に準ずるような存在、“歴史ファンタジーのパンテオン”のリストにあるもの、あるいはGMが指定したものの中から選び、GMと協力して君の宗教的奉仕の内容を決めること。君は幼いことから神聖な儀式で司祭を補佐するために育てられた神殿の下級神官だったのだろうか、それとも突然別の方法で神に仕えるよう召命された大祭司だったのだろうか。もしかすると、君は既存の寺院組織から外れた小さなカルトのリーダーだったかもしれないし、ひょっとするとそれは、今は離れるに至ったが、悪魔のような主人に仕えるオカルト集団だったかもしれない。
技能習熟:〈看破〉、〈宗教〉
言語:任意のものを2つ選択すること
装備:聖印(君が聖職につく時贈られたもの)、祈祷書またはマニ車、お香5本、法衣、普通の服1着、15gp入りのベルトポーチ
特徴:信仰あつき者の保護
君は侍祭として、同じ信仰を有する者たちからの尊敬を集め、その神の宗教的儀式を執り行うことができる。君と仲間は、寺院や祠など、君の進行する宗教の存在する場所で、無料で治療や世話を受けることができる。ただし、呪文に必要な物質要素はすべて君が提供せねばならない。
加えて、君は君が進行する神やパンテオンに捧げられた特定の寺院とゆかりがあり、そこに住居を持っているかもしれない。君がこれまでに仕えてきた寺院と良い関係を保っているなら、その寺院を“特に結びつきの在る寺院”としてもいいし、君が新しく居場所を見つけた寺院でもいい。寺院の近くにいる間、君はその司祭に援助を求めることができる。ただし、求める援助が危険なことでなく、その寺院と良好な関係を保っている必要がある。
おすすめの人物像
侍祭は寺院や他の宗教的コミュニティでの経験によって形作られる。彼らの学ぶ歴史や教義、寺院や社、または階級と彼らとの関係は、彼らの癖や“尊ぶもの”に影響を与える。彼らの“弱味”は隠された偽善や異端的な思想かもしれないし、“尊ぶもの”や“関わり深いもの”が極端すぎた結果かもしれない。
d8 |
人格的特徴 |
1 |
私は信仰上のある英雄を崇拝していて、その人物の行いや規範を常に参考にしている。 |
2 |
私は最も対立する敵同士の間でさえも共通する点を見つけることができ、彼らに共感し、常に平和に向けて努力している。 |
3 |
私はすべての出来事や行動に前触れを見出す。神々私たちに語り掛けようとしている、私たちはそれに耳を傾けるだけでいい。 |
4 |
何事も私の楽観的態度を崩すことはできない。 |
5 |
私はほとんどすべての状況で、聖句やことわざを引用(あるいは誤引用)する。 |
6 |
私は他の信仰に対して寛容(または不寛容)であり、他の神々への信仰を尊重(または非難)する。 |
7 |
私はおいしいものを飲食し、私が属する寺院の高位の間でエリート生活を享受してきた、粗野な生活は嫌だ。 |
8 |
私は寺院で長いこと暮らしてきたから、外世界の人々と付き合うのには慣れていない。 |
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尊ぶもの |
1 |
伝統。信仰と犠牲の古き伝統守り抜かれなければならず、維持せねばならぬ。(秩序) |
2 |
慈善。私はいつも困っている人を助けようと試みている。私が個人的にどんな犠牲を払うかは問題ではない。(善) |
3 |
変化。私たちは、神々が常にこの世に変化をもたらそうと試みているのを手助けせねばならない。(混沌) |
4 |
権力。私はいつの日か私が信仰する教団のトップに立ちたいものだ。(秩序) |
5 |
信仰。私は自分の神が私の行動を導いてくれると信じている。懸命に働くなら、事はうまく運ぶだろう。(秩序) |
6 |
野望。私は自身が私の信じる神の恩寵に値すると証するため、神の教えに従って行動している。(属性問わず) |
d8 |
関わり深いもの |
1 |
私は、過去に失われた自身の信仰に関する太古の遺物を取り戻すためなら死んでもいい。 |
2 |
私はいつの日か、私に異端の烙印を押した、腐った寺院の高位の者に復讐する。 |
3 |
私は、両親が死んだ時私を引き受けてくれた司祭に一生の借りがある。 |
4 |
私が行うこと全ては庶民のためである。 |
5 |
私は自分の仕える寺院を守るためなら何でもする。 |
6 |
私は私の敵が異端と見なして破壊しようとしているせい文書を探し出そうとしている。 |
d6 |
弱味 |
1 |
私は他者を厳しく裁く、そして自身はもっと厳しく裁く。 |
2 |
私は自分の寺院階級の中で権力を握っている人々をあまりにも信用しすぎる。 |
3 |
自身の信仰心ゆえ、時に同じ信仰を口にする者をあっさり信じ込んでしまう。 |
4 |
私は融通が利かない。 |
5 |
私は外部の人間を疑い、きっとよからぬことをしでかすと思う。 |
6 |
ひとたび目的を見定めたなら、私はそのことに取りつかれて、人生の内の他のことは全部ほっぽりだす。 |
最終更新:2024年10月01日 16:43