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  • 龍の眠る星

創作女児小学生ズ@wiki

龍の眠る星

最終更新:2021年03月07日 21:55

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更新日:2021/03/07 Sun 21:55:02

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アルタイルは紫のモノリスを抜け、また違う次元に来ていた。

「今度はどこにあるのかなァ?」

頭の上で相棒が呑気に言う。

「!」

「あラ。」

アルタイルは急に目を見開き、手を見つめた。
望んでいないのに、シードゥス態になっている。
何故だ?
考えを巡らせ、気づいた。
空気だ。他の次元と、明らかに何かの空気が違う。
どうやらこの時空では、人間態よりもシードゥス態でいた方が楽なようだ。

「ねェ、アルタイル、あっちが何か騒がしいヨ?」

デネブが呟く。
確かに五月蝿い。人の声と、逃げる足音か?

「行ってみようヨ!」

「そうね、見つからないようにね。」

アルタイルはそう呟き、空中に大きく上昇し、移動を開始する。
その姿を、遠くから監視していた影があった。

「……」

三つ目の眼帯をつけた、黒と赤の髪の人間。
少女と言っていいのか、女性と言っていいのか分からない年の女だった。



アルタイルは翼を動かし、雲の隙間から町を見下ろしていた。

「これは……」

人々が逃げ回っているその先に、亀のような形をした一体の怪物がいた。
人間ではない、きっとリビング・スイーツでも無い異形……。アルタイルに半分流れている物。

「……シードゥス。」

アルタイルが口に出した瞬間、その怪物がこちらに向かってきた。
口から光線を吐き出し、こちらに向かって飛んでくる。

「たぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「!」

それを、一人の少女が打ち落とした。
亀のようなシードゥスは地面に叩きつけられ、爆発し即死する。

その子は、紫色の髪の少女だ。見るからに普通の少女ではない格好。黄色い翼を生やしたポニーテールの少女。

「また新手!」

その子が、アルタイルに気が付き、身構える。
自分とやりあおうと言うのか。面白い。
アルタイルはにやりと笑って、少女に聞いた。

「あなた、名前は?」

「へ?」

少女は、まさかシードゥスに名前を聞かれるとは思わなかったのか、キョトンとする。

「ああ、そうね。先に名乗らなきゃ無礼よね。あたしはアルタイル。シードゥスよ。」

「あ、どうもご丁寧に……」

アルタイルがおじぎすると、つられてその子もお辞儀し返す。

「って、こんな事してる場合じゃなかった!あたしは……そう!魔龍少女!あなた達を倒す!」

魔龍少女と名乗った子は、そう言って、黄色の弓を引き、アルタイル目掛けて放った。

「デネブ!スキャンお願い!」

「あいヨ!」

アルタイルはその弓を避けながら、相方に向けて叫んだ。
それを合図に、デネブは目を光らせる。

「紫水龍香、十二歳、女。弱点不明。苦手なものは酸っぱいものと雨。」

アルタイルは溜め息をついた。

「またしても戦闘に役立たない情報ね……」

「うるさいネ!でも面白い事も分かったヨ、あの子、まだあと七つ変身出来るみたイ。」

「七つ?」

「赤色とか青色とか、色々なのが見えたヨ。」

「ふーん。」

アルタイルがそう生返事をした途端、その頬に弓矢がかすった。
アルタイルは舌打ちし、こちらからもと攻撃を仕掛ける。

「スウィング・スパーク!」

炎を帯びた羽根が、龍香へと向かっていく。
龍香はそれを下降する事で避けた。
どうやってここまで来たか分からないが、避けている内に、地面の近くまで降りていたようだ。
アルタイルは着地し、駆けながら龍香に向かっていく。

「レッド・バイトォ!」

拳が叩き込まれる直前、龍香の姿が黄緑色に変わった。

「!」

「クラッシュクラスター!」

龍香はレッド・バイトを受けきり、カウンター技を放つ。
アルタイルはそれを諸に食らい、地面に転がる。

《今だ龍香!》

「うん!」

顔を上げると、今度は水色を纏った龍香が、目の前まで迫ってきていた。回転しており、鋭いドリルのような物が見える。
アルタイルは咄嗟にレッド・バイトを地面に打ち付け、炎の壁を作る。
サッと空中に逃げると、炎の壁を突っ切って龍香が飛び出していた。

「うわ、うわ、あちち!」

龍香の慌てるような声が聞こえた直後、壁に衝突し止まった。
アルタイルはその様子を見つめ、戦線復帰まで数分ほど時間はあるだろうと、先程のクラッシュクラスターによって受けた傷を回復しようとした。

「させない!」

響いたのは別の声、ハッとして振り向くと、三つ目の眼帯をした少女がそこにいた。

「グッ!」

アルタイルは咄嗟に手を剣に変化させ、少女の刀を受け止める。
鍔迫り合いのような形になった。

「くそ!食らえ!ハートフル・ウェルダン!」

アルタイルは危険を承知で手を離し、体制の崩れた少女に渾身の炎を食らわす。
少女が焼き消える……訳もなく。

「危なイ!」

突如飛んできた花のような針のような物体を、咄嗟の判断で切ること無く、炎の羽根、スウィング・スパークで打ち落とす。
炎の羽根と花のような針は、触れ合った直後大爆発を起こした。
熱風が少女とアルタイルにふりかかる。しかし、両者とも足に力を込め、目の前の敵を睨んでいた。
アルタイルの頭の中で、警告音が鳴る。
じりじりと足を動かし、両者攻めあぐねていると、先ほど戦線離脱した龍香が戻ってきた。

「赤羽さん!」

アルタイルは心の中で舌打ちした。
これはかなり分が悪い。
その時、またアルタイルの気をそぐ出来事が起きた。

「りゅ、龍香ちゃん……」

「!」

あの少女だ。青い髪をポニーテールにした、あの少女。

「愛歩ちゃん!逃げたんじゃなかったの?!」

「ご、ごめん。皆と逃げてたら、誰かに突き飛ばされて、気絶してたみたいで……」

「見つけた」

「アユミンー!」

また新手だ。今度は白い髪を三つ編みにした少女と、同じく白い髪をポニーテールにした少女……。
愛歩が嬉しそうに叫ぶ。

「むらサメちゃん!エフィさん!」

そして違う方からもう二人、現れる。

「愛歩!無事じゃったか!」

「こっちはもう終わったわよ。……残りはそいつだけ?」

のじゃロリ猫と、蒼い装甲に身を包んだ少女。
今度は龍香が呼び掛けた。
「のじゃロリ猫さん、雪花ちゃん。」

(なんだぁ……?この状況……。)

アルタイルは現れた人間を観察していた。最悪の状況下、誰か一人でも捕まえて、人質にでも出来れば切り抜けられるか?
いや、目の前で刀を突き付けているこの赤羽とか呼ばれた女が許してくれないだろう。
アルタイルは必死に頭を巡らせた。

「デネブ……」

「そうだネ、何にしようか迷っている所だヨ。」

頭上の相棒も、"とっておき"の事を考えていたようだ。

「あの時のメンツだ……」

愛歩が一人呟く。

「あら、あなた、私だって気づいてたの?」

その言葉を聞いて、初めて赤羽が反応した。
それでも刀と目線はアルタイルに注力したままだ。

「は、はい。特徴的な眼帯が、一瞬見えて。それが何故か、凄く良く覚えてて……」

愛歩は笑顔になって、言った。

「あの時は助けてくださってありがとうございました」

「……どういたしまして」

赤羽がそう言った途端、また新たな影が現れた。

「な!これは!」

龍香が驚きの声を上げる。
飛び出した影は、一つ目の人形達だった。
その一つ目が、龍香達を素通りし、何処かへと去っていく。

「あっちは……!」

驚きの声を上げる愛歩。

「あんた、余程死にたいようね…!」

アルタイルは赤羽に迫られるものの、何がなんだか分からなかった。

「ど、どうしよう、あっちの公民館に、お父さん達が…」

"お父さん"と言う言葉に、赤羽は一瞬気を反らした。
アルタイルはその隙を逃がさない。
翼を振り上げ、空中に逃げた。
直ぐに頭の上の相棒に合図を送る。

「デブ!なんでも良いから早くして!」

「デブって言う合言葉変えてヨ!デブって呼ばれた人の気持ち考えた事あんノ?まあやるけどもサ!ちょっとむかつくかモ!」

頭の上に乗ったデネブ事、カタカナロリ細胞は、最後の言葉を言った瞬間、他の存在へと形を変えた。

「あれは……」

エフィが目を細め、呟く。

「例の四ツ子やん?!」

むらサメも叫ぶ。

「何言ってるか分からないかモ、でもぶっ飛ばさせてもらうかモ」

驚愕する人間達の目の前には、前に倒した筈のアナザーのじゃロリ猫、かもロリピラニアがいた。
しかし、姿形や声の様子は変わっても、色までは変わらない。
"半透明でゲル状"のかもロリピラニアだ。
これがカタカナロリ細胞の奥の手、アルタイルのとっておき。
生まれからしてイレギュラーなカタカナロリ細胞は、全てのアナザーのじゃロリ猫になることが出来た。

「ど、どうしよう。お母さんと、お父さんが……」

愛歩が泣き出しそうな声で言う。

《落ち着け、そっちのシードゥスは飛べる俺たちが相手する。雪花は散っていった人形の相手を。赤羽、愛歩の護衛を頼む。》

龍香の頭についていた髪止めが喋った。アルタイルにはそう見えた。

「私も人形を追うわ。」

エフィが言う。

「うちはアユミンについていくで!」

「じゃあ、わしはそこの魚を相手するとするかのう。」

赤羽は少し悩み、頷いた。

「分かった。愛歩、行くわよ。」

「は、はい!」

赤羽と愛歩とむらサメが去り、雪花とエフィも去った。
ここに残るは龍香とのじゃロリ猫だけ。

「分散して、連携させないようにしよう。」

「了解かモ。」

かもロリピラニアに変化したデネブが呟き、四つに分裂しながら、のじゃロリ猫に襲いかかっていく。
二人もその場からいなくなり、残されたのはアルタイルと龍香だけ。

「これで二人きりね。紫水龍香さん?」

「何で名前を!」

「あたしにはトモダチがいてね、教えてくれたのよ。でも嘘つき。本名、名乗ってなかったじゃない。まあ、敵に本名を教えないのも手の一つだろうけど。」

アルタイルは気さくに話しかけた。

「……あなた、変わったシードゥスだね。」

「あらそう?」

アルタイルは首をかしげ、ニヤリとする。

「でも、戦うのは好きよ。」

アルタイルが手をかざし、炎を吹き出させた。
戦いの火蓋は切って落とされた。



ハートフル・ウェルダンを切り裂いて、黄色い衣装になった龍香がアルタイルに向かってきた。
アルタイルは弓をかわし、時々反撃しつつ、様子を伺う。

《らちがあかんな、龍香、やつの上を取れ。》

まただ。また声がした。何の声だ?
謎の声に気を取られたせいで、龍香に上を取ることを許してしまった。

《そのままアトロシアスで斬りかかれ!》

「うん!」

龍香の衣装がまた変わった。黒色のドレスを着た姿。今までの物と違う、禍々しさすら感じるオーラが、その身体からあふれでる。

「ぐっ!」

弓矢が変化して剣に変わった。
アルタイルはその一振りをまともに受けてしまう。

「チッ!」

アルタイルは舌打ちし、ハートフル・ウェルダンを龍香に放つ。
龍香はそれを切り裂き、無理やり押しとおった。

「なっ!」

また一振り、アルタイルに叩き込まれる。
アルタイルは舌打ちし、剣を掴む。

「あたしの奥の手中の奥の手、喰らわせて上げるわ!」

今までに無いほどの炎を身体から吹き出させ、アルタイルは言った。

《!!危ない龍香!武器を手放して逃げろ!》

謎の声が言うが、間に合わない。

「ガルーダ・ダイナマイト!!!!」

「!!!」

龍香の身体が、炎に飲まれる。
アルタイルは身体に炎を溜め込み、それを爆発した。
不死身と言ってもいい再生能力を持つために繰り出す事の出来る大技だった。
この技を最大出力で発動すれば、当たり一面、木っ端微塵になる。流石に今回は抑えたが、龍香と言う子を戦闘不能にする事は出来た筈だ。
アルタイルは身体中からバキバキと音を立てながら再生させた。
目の前の龍香は消えていた。

「これでよし、デネブを見つけないと……」

「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「な!」

横から出てきたのは、紫水龍香、さいつだった。髪が所々焦げ、少し傷付いているが、無事だ。耐えきったと言うのか?あの攻撃を。
龍香は剣を振り上げた。

「ブレイジング!バスタァァァァド!!!」

その瞬間、アルタイルは吹っ飛ばされ、脳内の何かが音を立てて壊れた。
グキグキと、何かが音を立てる。

「あぅぅ……」

脳内で、父の声が響いた。
「アルタイル、お前は母さんを守れ」
脳内で、母の声が響いた。
「アルタイル、私の可愛い小鳥さん」
アルタイルは首をふった。
「人は幸せじゃないと、意味がないよ!」
あの日、あの時、自分に向けてそう言った、あの亜麻色の髪の男の子。
幸せ、自由、アルタイルはそれを求めていた。自分にも、他の者にも、例え恐れられても。罵られても。自分は逃げ道を作っていたのだ。ドリーメアを。不幸な者の逃げ道を。
これは正義だ。正義の筈だ。誰が悪だと言おうと、アルタイルの正義はそこにある。しかし、果たしてそれは正義なのだろうか?何が正義かは人それぞれだ。アルタイルは酷いのか?悪なのか?
痛い、頭が痛くてたまらない。
勝手に作り、生み捨てられ、一度止まった心臓。
アルタイルの"両親"の望みで再生させられたそれが、音を立てて悲鳴を上げる。

「うう……」

痛い、痛い、痛いのに、誰も助けてくれない。何故だ?あの日、アルタイルが逃げたからか?しかし、自分では抑えられない衝動なのだ。どうすれば良かったと言うのだろう?アルタイルは欠陥品なのだろうか?

「やった……?」

龍香が地面を這いつくばり、のたうち回るアルタイルを見て、疑問を口にする。

「うぎギギ……」

アルタイルは脳みそで鳴り止まない音を消すために、髪をかきむしった。
色々な考えが脳裏に入り込んで五月蝿い。消したい。この音を消したい。

《いや、まだだ!》

声が叫ぶ。ああ、本当に五月蝿い。
幸せ?自由?どうでもいい。役に立たぬ理性など、捨ててしまえ。そう、あたしはシードゥス。この世で一番強いもの。

「ギギ、ギギギギギギィィィギガガガガァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

アルタイルの叫びに応じて、皮膚が黒く変色し、左右で色の違う目玉は炎で勢い良く燃え上がり、髪は意思のある蛇のように暴れ始めた。 

《龍香!気を付けろ!》

「う、うん!」 



所変わり、こちらはのじゃロリ猫とデネブの戦い。
デネブは四方向から鱗を投げ、のじゃロリ猫はそれをかわす。
のじゃロリ猫が着ているジャージを切り裂きはしたものの、本人には全く被弾していない。

「全くしつこいのぉ!」

のじゃロリ猫がかわしながらぼやく。

「アルタイルが戦っているからかモ。あんたにも容赦しないかモ!」

土埃を上げながら、デネブは言うが、異変を察知し、攻撃の手を止めた。

「なんじゃ?」

急に手が止まったデネブを、のじゃロリ猫は不思議そうに見つめる。

「アルタイル……!」

デネブはそう呟き、元の姿に戻った。

「あんな分け身、あったかのぉ?」

のじゃロリ猫は、何処かに消え去るカタカナロリ細胞を見ながら呟き、自身の惨状を見て、また呟いた。

「新しい一張羅も台無しになったの……」

愛歩に新しく買ってもらったジャージだったのだが……。いや、そうだ。愛歩!

「待っとれよ!愛歩!」

のじゃロリ猫はそう呟き、愛歩の匂いのする方へ駆け出すのだった。



「グギルルルルルルガガガガガガアァァァァァァ!!!」

龍香は、目の前のシードゥスの、先程との変わりように、驚いていた。
まるで理性の伴っていない、獣のような攻撃。
龍香は強烈に体力を消費するアトロシアスから、ティラノカラーに変身して戦っていたが、全く突破口が見当たらない。防戦一方だ。
必殺の一撃を放っていたのも手伝って、徐々に押され始める。

「ギルルルルギギギルルル!!!」

「ッ!」

シードゥスの髪の毛が、意思を持った蛇のように動き、我先に龍香の目玉をえぐり出さんと動く。
すんでの所で避ける。
と、今度は炎が宿った目から熱線が放たれた。

「いっ!」

その熱線が、龍香の右足を傷付ける。
一瞬怯んだ所を足払いされ、地面に押し倒され、馬乗りにされた。

「ッ!」

アルタイルの口の中が見えた。真っ赤に染まった口。舌は溶岩のようにドロドロで、その口にある牙は鋭く、長い。
その口が龍香の肩を噛み砕こうと動いた。

「ば、化け物!」

龍香でもアルタイルの物でも無い声が響いた。
アルタイルに、石が投げられる。
アルタイルはゆっくりと龍香の上からおり、それを見た。
龍香も顔を上げる。
助けてくれたのは、愛歩か、むらサメか?エフィか?
いや、誰でもなかった。

「アルビレオ……!」

「そ、そいつから離れるのだ!」

アルビレオが、そう言ってアルタイルに石を投げている。
アルタイルは完全に止まってしまった。
その隙に、龍香は武器を掴み、アルビレオの隣に立った。

「助けにきてくれたの?」

「せ、世話になったから……」

「……ありがとう。」

「グググ……」

「「!!」」

完全に思考を停止させたかのように見えたアルタイルは、ゆっくりと動き、アルビレオを、凝視した。

「ア……ガガ……アル……アルビ……レオ?」

アルタイルの呟きに、アルビレオはゾッとした。
こんなに恐ろしげな声、初めて聞いた。

「ウゥ……ウググ……」

アルタイルは口を開き、絶叫しながら空中に飛んでいった。

「い、いっちゃった?」

「な、なんだったのだ……?」



「はぁ…はぁ……」

アルタイルは肩で息をし、ふらつきながら飛んでいた。
まただ。また暴走してしまった。何故暴走してしまうのだろう。
どうすれば、暴走せずにいられるのだろうか?

「アルタイルー!」

相棒のデネブの声が、聞こえてきた。

「心配したんだかラ!」

デネブは、からロリ駒鳥の姿になってアルタイルを追いかけてきた。

「あ、デネブ……」

デネブはからロリ駒鳥の姿からいつもの姿に戻り、ドサッとアルタイルの頭に乗った。

「なんだか嫌な予感がしたから戻ってきたのヨ。大丈夫だっタ?」

「ま、まあね……」

アルタイルは、暴走した事を、デネブに隠した。

「思わぬ邪魔が入ったけれど、早く宝玉を見つけないとね。」

「どこにあるカ、分かるノ?」

「……ある程度の目星は。」

アルタイルはデネブの返事を待たずに、目的の場所まで急いだ。



様子を伺い、辺りに誰もいない事を確認し、そいつ目掛けて一直線に狙いを定め、飛んだ。

「きゃ!」

アルタイルが突き飛ばしたのは、愛歩だ。

「お前、何を知ってる?」

アルタイルが馬乗りになり、愛歩の目を覗き込んだ。

「ちょっと待っテ、本当にその子?」

「どこにいても、こいつがいるのよ!」

アルタイルは叫び、愛歩へ指を突き付けた。
愛歩は訳の分からないといった顔で、恐怖に身を固くしていた。

アルタイルは愛歩を揺さぶった。愛歩の首ががくがくと揺れる。

「知ってること、全て教えなさい!早く!」

突然、アルタイルの背中が爆発した。

「っ!」

振り向くと、憤怒の形相した赤羽。

「くそシードゥス、その子から離れなさい!」

アルタイルは舌打ちし、飛翔した。

「めんどくさいわね、ちゃんといないのを確認した筈なのに……」

愛歩が一瞬にやりとした事に、二人とも気がつかなかった。

じりじりと間合いを図る。

『アルタイル、聞こえる?リープよ。』

アルタイルの脳内に、リープの声かま響いた。

『この声が聞こえているなら、直ぐに戻ってきて。なるべく早くね。』

アルタイルは舌打ちした。

「……了解。」

溜め息混じりにそう言って、アルタイルは飛翔した。
後ろから赤羽の怒鳴る声と爆発する針が飛んできたが、構わず飛んだ。
何かあったのだろうか?心配でたまらなかったのだ。


アルタイルは戻りの石を使い、オウマがトキに戻った。
その影をじっと見ている影が一つ。
その影に、一つ目の人形が槍を振り上げた。

「やめた方がいいと思うよ。」

影……いや、モノノベは溜め息をついた。
人形はその言葉を聞かず、モノノベに槍を突き刺した。
途端、時空が歪んだように、モノノベの身体を槍が突き抜け、人形の背後から槍が出ていた。
人形は、自分の身体を自分で突き刺していたのだ。

「????!!!!」

「やめた方がいいって言ったのに……」

モノノベは溜め息をついたが、人形はもう動かなくなっていた。



アルタイルは紫のモノリスから飛び出した。

「何かあったの?」

視線の先には、リープと星子がいる。

「ちょっと大変な事があったの……」

リープが険しい顔で自分の持っている本型のデバイスを叩いた。

「私達……マルチバース管理局の観測員が持っているこの本型記録デバイスが、盗まれたの」



一つ目の人形が、宝石の前で立ち止まった。
それを見ている影が二つ。
モノノベと鐘明だ。
一つ目がそれを拾った。
鐘明はにやりと笑った。

「ふふ、面白くなってきた……かもね」

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