Uncanny X-Men Vol. 4

(シリーズタイトル、マーベル)

出版:2016年〜2017年

概要

テリジェン・ボムにより地球にテリジェン・ミストが蔓延。
インヒューマンズの秘法とも言えるこの霧は普通の人間には影響がなく、インヒューマンズの遺伝子を受け継ぐ者には能力を覚醒させ、ミュータントには毒となる。
そんな危険な霧が広がった世界で治癒能力者のミュータントを狙った連続暗殺事件が発生。
マグニートーをリーダーとするX-MENは彼らを救い、何が起きているのか突き止めるために動き出す。


登場人物

マグニートーのX-MEN

マグニートー(エリック・レーンシャー):磁界の帝王。以前より能力は回復しているようだが、使いすぎるとオーバーヒートしてしまう。
M(モネ・サンクロワ):飛行、怪力、超耐久力、テレパシーなどの能力を持つ複合能力者。
セイバートゥース:ヒーリング・ファクターと発達した嗅覚や聴覚などを持つ。"Axis"のストーリーの影響で今は善人に転換している。
サイロック(ベッツィー・ブラドック):テレパシー能力と精神力を刃に変えるサイキックナイフの能力。
アークエンジェル(ウォーレン・ワージントンIII世):翼による飛行能力、羽を刃のようにして飛ばし攻撃する能力など。今は意識がなく、サイロックがテレパシーで命ずるままに行動することしかできない。

ダーク・ライダーズ

元はアポカリプスの手下だった能力者たち。インヒューマンズやミュータントなどの混成チーム。

その他

ミスティーク:シェイプシフター。今はヘルファイア・クラブと関わっているようだ。
ファントメックス:ミュータントとセンチネルのハイブリッド生命体。幻影や超身体能力、外部神経システムE.V.Aとのリンクなどの複合能力者。

内容

#1
テリジェン・ミストを避けるため、一部のミュータントたちはサムデイ・コーポレーションという企業に金を払いコールドスリープで霧が晴れるまで眠り続けようとしていた。現実から目を背ける彼らを強制的に解放したマグニートーのチームだったが、その中にいた治癒能力者が後で暗殺されてしまう。その犯人は「自然淘汰」を邪魔するものを消すダーク・ライダーズを名乗る能力者集団だった。

#2
ミスティークがサムデイ・コーポレーションに潜入。不穏な動きを見せる。
そんな中、治癒能力者が被害にあっていることを察知したマグニートーたちは次に狙われる治癒能力者としてエリクサートリアージの2人を候補にあげた
セイバートゥースとMは2人でエリクサーを救出するため彼が働くボランティア施設に向かうが、そこでダーク・ライダーズと遭遇。エリクサーを殺害され、逃亡されてしまう。

#3
マグニートーとサイロックはトリアージを救出すべくシアトルのM-POX・クライシス・センターへ。そこで難病治療に努めるトリアージに会うや否や、ダーク・ライダーズの襲撃を受ける。
今度は撃退に成功するが逃げられてしまう。
一方、サムデイ・コーポレーションにはヘルファイア・クラブの構成員を連れてファントメックスが潜入。警備隊と交戦になり、ファントメックスは逃亡する。

#4
ダーク・ライダーズはチベットの奥地で隠遁生活を送っているシェン・ゾーンを襲撃するが、想定外の強力な能力で返り討ちに合う。
一方、X-MENはダーク・ライダーズの本拠地を突き止め、セイバートゥース、M、サイロック、アークエンジェルが急襲。しかし罠にはまり洞窟の奥深くに閉じ込められてしまう。

#5
マグニートーとトリアージが潜んでいたジェノーシャをダーク・ライダーズが襲撃するが、洞窟を脱出したMたちも駆けつける。マグニートーはジェノーシャを爆破し、ダーク・ライダーズごと海に沈めた。
ミスティークとファントメックスが手を組み行動しているところにマグニートーが現れ、何かを告げようとする。

#6
アークエンジェルと分離したエンジェルをコロラド州グリーンリッジで発見。彼は信者を集め宗教的指導者のような存在に祭り上げられていた。その意識を読み取ったサイロックは、エンジェルが苦痛を伴う手術により翼をもがれ、アークエンジェルと分離していることを知る。調査ミッションを実行していたMとセイバートゥースはニューヨークの下水道でカリストと遭遇。一方、ジェノーシャの破壊やサムデイコーポレーション(表向きは合法企業である)への襲撃がメディアで取り上げられ、またしてもミュータントを危険視する声が高まっていく。マグニートーはシェン・ゾーンに会いに行き、癒しを受ける。

#7
カリストに導かれ、ニューヨークの地下奥深くへと進むMとセイバートゥース。そこは、テリジェン・ミストへの恐怖のため助け合い、団結したミュータント(モーロックス)と人間が隠れ住んでいた。しかし、そのミュータントにも危機が迫っているというカリストが見せたのは、手のひらに口のようなものがあるミュータントたちだった。Мにはそんな現象に見覚えがあった。
一方、サイロックとマグニートーはカルトの教祖のようになったエンジェルを追跡。閉ざされた洞窟の奥で待っていたのは、アポカリプスの息子であり元フォー・ホースメンの1人ジェノサイドとアポカリプスを信望する宗教的組織クラン・アッカバたちだった。

#8
Mとセイバートゥースは手のひらに口のようなものがあるミュータントたちを追跡。その先で出会ったのは、Mの兄でありミュータントの髄液を吸収して生きるエンプレートだった。
一方、ジェノサイドが率いるクラン・アッカバの洞窟。その奥でサイロックが発見したのは、アークエンジェルから奪った翼から生成したおぞましい出来損ないのクローンたち「デス・フライト」だった。

#9
エンプレートはMに「自分を助けてもらうため」呼び出したと語る。テリジェン・ミストの影響でミュータント人口が激減したため、エムプレートは捕食できる相手が減っているのだ。Mはモーロックスたちを解放することを条件に、エンプレートと共にいることを了承する。
一方、クラン・アッカバの洞窟ではジェノサイドが陰謀の真相を語る。アークエンジェルのクローンを大量生産し、人類に破滅をもたらし、世界の神になろうとしているのだ。
サイロック、マグニートー、ミスティークたちはジェノサイドを追い詰めるが、ジェノサイドは「もう遅い」と嗤う。コロラド州グリーン・リッジの街には完成型のデス・フライトたちが飛来していた。

#10
エンプレートがモーロックスのミュータントを解放したところでMが翻意。そもそも彼らを解放させることが目的だったのだ。戦闘の末、エンプレートが消滅するが...一方、コロラドを襲ったデス・フライトの群れは民衆を襲撃し、X-MENが応戦。するとエンジェルが現れ、デス・フライトのリーダー格と思われる個体と融合し、アークエンジェルとして復活、事態を収拾させた。
一方、エンプレートは消滅したのではなく、Mに乗り移っていた。Mの手のひらにはエンプレート同様の口が存在し、「飢え」に苛まれているのだ。セイバートゥースはMの前にひざまづき、「もし誰かを食う必要があるときは、俺がそばにいてやる」と誓うのだった。

#11
ユタ州のエルクラン研究所を謎のミュータント集団が襲撃。そこにはセンチネルの技術を応用して開発された戦車が格納されていた。一方、セイバートゥースとサイロックはヘルファイア・クラブに潜入。そこで出会ったのは、ホワイト・クイーンの衣装に身を包んだMだった。

#12
ヘルファイア・クラブのインナーサークルに案内されたサイロックとセイバートゥースは、メンバーの紹介を受け、マグニートーこそがホワイト・キングであったことを知らされる。ミュータントが激減した今、X-MENとヘルファイア・クラブは協力すべきだと言うのだ。そしてサイロックはブラック・ビショップ(ブレア・ライリー)から情報をインストールされた脳細胞を手渡される。テレパスにしか読み取れないその情報を元にX-MENは大西洋上にあるサムデイ・コーポレーションの研究所に侵入。そこで仮死状態でテリジェン・ミストを避け延命しようとしていたミュータントの集団、「スリーパーズ」に待ち伏せされる。

#13
X-MENはスリーパーズの猫科の獣型ミュータントを捕獲。ヘルファイア・クラブに連れ帰り、サイロックがテレパシーで彼の精神に潜りサムデイ・コーポレーションの目的を探る。彼らは反ミュータント集団を殺戮しようとしているのだ。
一方、研究所の奥深くに潜入しその黒幕を探ろうとするミスティーク。そこで出会ったのはエクソダスだった。



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最終更新:2024年04月27日 01:48